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【人】 日迎 出流 ぐ、ぅぅーん……あー、よく寝たぁ。 あれ? ……ここ、は。 [見知らぬ天井、見知らぬ壁、見知らぬ調度品。 普段から見慣れたものと同じ雰囲気の部屋だが端々で相違点が見つかるそこは確かに教室だった。 黒板もあれば教卓もあり、生徒分の机や椅子もあればロッカーや掃除道具入れもある] ……夢か。 [そう愚痴ると再び目を閉じた。 終末にはテストがある。 隣の席のあの子に見惚れて最近勉強が疎かになっていたものだから少し頑張らないと不味かった。 今はそのための休憩時間なのだからと再び夢の中へ**] (43) 2021/06/04(Fri) 7:31:24 |
【人】 日迎 出流[行くつもりではなかった大学を受験することになったのは父親の一声によるものだった。 曰く――『あの大学は将来のために役立つから進学しろ』とことであった。 合格ラインには到達しており将来の道も決まっているのだから受験勉強に熱を入れることはなく、季節病に掛かることもなく体調も万全で迎えた当日、隣に座った君を見た瞬間に覚えていた英単語も数式も年表も全て頭の中から消え去った俺は花畑で小躍りしている間に試験が終わった。 その時には君も既に帰った後で辛うじて受験票を横目に見て名前だけを覚えて帰り、後日みごと不合格の通知を受け父親から大目玉を食らった] (68) 2021/06/04(Fri) 19:45:33 |
【人】 日迎 出流[早乙女 結奈と同じ高校だったらどれだけ良かったろうか。 その念を抱くことはあれど男子校であったという事実を前に共学がどの様なものか全く分からずすぐに考えることを辞めていた。 予備校での生活はその追想ではあり>>82友達になれた幸を噛みしめていたら授業はあっという間に終わっていた。 制服姿はとても可愛く見えてて眩すぎて直視するのも難しい。 ぽろっと溢してしまった本音も凪のように交わされるとまたやってしまったことにぐうの音しか出せなくなる] ぐぅー……ぐ? えっ、そんなの無理っ! 無理無理っ! 早乙女さんの服を着替えさせるなんて、そんなっ! [>>83手と首を大きく振って否定する。 そんなことをしたらドキドキしすぎて死んでしまう。 いつの間にか隣に座った早乙女 結奈にオーバーアクションで返すと視線を逸らした。 それによって初めて夢の中だと思っていた景色が現実のものであると認識しはじめていく] (87) 2021/06/05(Sat) 0:01:54 |
【人】 日迎 出流 えーと……あ、何か落ちたな! これもひいじいちゃんの部屋にあったや……。 色は違うけど。 [ピンク色とハートマークが乱舞する映像ディスクの表面を見て伸ばそうとした手を一度止めて、早乙女 結奈を一度見てからディスクを拾った] あれで映るのかな。 [席を立ち、いそいそと傍から離れた。 近くにいると変に意識してしまいそうで少しばかり早足での箱型のテレビに向かい、付属していたレコーダーにディスクを入れるとくろーずして再生を始めた。 ――どんな映像が出てくるのか、わくわくもドキドキもしないけれど少しでもこの居た堪れない気持ちが薄らぐとよいのだけれど**] (110) 2021/06/05(Sat) 13:01:29 |
日迎 出流は、メモを貼った。 (a20) 2021/06/05(Sat) 13:21:12 |
【人】 日迎 出流[>>111早乙女 結奈が告げたように日誌は見た方が早いこと間違いない内容に動揺を隠すことはできなかった。 思考が春の花咲く野原で全力で駆け巡るほどの恋する相手とそういうことをしたくないわけではない。むしろしたい。 強く、強く手を握る] まだ付き合ってないし……告白してないし……。 手だって繋いでないし……。 [独り言を愚痴りながらディスクを入れてスイッチを押した。 押してすぐ起動するのではなく、読み込みの間があり――] え? ごめん、聞こえてなかった。 ディスクがどっきり? [>>112流石にそうした事はないんじゃないかなと思う。 ターゲットされる覚えはないし、する利点も誰にも無いはずだ] 嫌な予感ってどんな――。 [自分自身はそうした予感を覚えてはおらず、早乙女 結奈の懸念に気づくこともないままにテレビが映り――>>113目の前で机に突っ伏した姿を見て吃驚して急いで傍まで駆け寄った] (114) 2021/06/05(Sat) 17:34:34 |
【人】 日迎 出流 早乙女さん! 大丈夫か! 傷は浅いよ! 意識をしっかりと――。 [手を伸ばして肩に触れる。 その時だ。 画面の文字を見ていなかった自分にもテレビの内容が把握できたのは] え、えぇ……うわぁ……。 [制服姿になった男女二人きりで教室に居る場面から流れるままにキスが始まり、あっと言う間にナニやらシはじめた映像が流れ男女の声がこの教室に広がっていくのだった] (115) 2021/06/05(Sat) 17:34:43 |
【人】 日迎 出流 ご、ごめんっ! イヤな予感ってこれか! すぐ消す――。 [行ったりきたり、テレビに走り寄ると電源のスイッチを押した] ……なんで消えないんだぁっ! [幾度押してもスイッチは消えなかった。 ディスクを取り出す操作をしても反応はなく、電源コードを抜いても消えることはなかった。 そうこうしている間にも画面の中では事態は進展していき、本格的に情事を進めていっていた。 逃げるようにテレビから離れて早乙女 結奈の傍に近づくと身体を軽く揺さぶる] (116) 2021/06/05(Sat) 17:34:54 |
【人】 日迎 出流[>>138声援があってもテレビは消えることはなかった。 つまり見えているコードは全てダミーだったのだろうことは疑いようがない。 そうこうしている間にも危険は迫りくる。 生命の危険ではないのだが兎に角危険なのだ。 危険が危ないのだ] ぐ、う……。 [画面の中では上半身の着衣を乱された女の人のおっぱいに男の人がしゃぶりついているところで、奥歯を噛みしめるが>>139視線は右往左往しながらも早乙女 結奈の胸元へと移ってしまう。 テレビの中の女の人と同じくらいだろうか。 それ以上だろうか。 扉に膝蹴りをしようとする動きで揺れる膨らみに視線を奪われているとあまり聞きなれない音がして――] (140) 2021/06/05(Sat) 23:49:13 |
【人】 日迎 出流 うわぁぁ、早乙女さん、それはダメ! スカート破れてる!? ちょっと動かないで! [ちらりと見えたのは肌色ではなかったような気がする。 急いでジャージの上着を脱ぐと早乙女の腰に腕を回して袖を帯の代わりにして腰に巻きつけた] (141) 2021/06/05(Sat) 23:49:20 |
【人】 日迎 出流 ……よし、これでオッケー! [それにしても早乙女 結奈の腰は細かった。 腕を回したら隙間が出来るくらいな気がするし、何か良い匂いがした気もする――] いやいやいや! 違うだろう! [頭を勢いよく振るうと立ち上がり再び早乙女 結奈の手を取り繋いだところでそれが勢いのままに初めてを先ほど終わらせてしまったことに気づき少し目が遠くなった] うん、うん……開かないなら前にいこ。 前なら開くかも。 [後ろがダメなら前へGO。 前の扉もまた鍵は掛かっていないようで引き戸をスライドさせるとそこにあったのは――] (142) 2021/06/05(Sat) 23:49:29 |
【人】 日迎 出流 あの窓はもう見ただけで偽もんだろ。 後は……そこか! [手を引いて向かったのは掃除用具入れのロッカーであった。 金属の扉を勢いよく開くとその奥には――] ……なんでお風呂なの?? [頭に大量のクエスチョンマークを浮かばせて早乙女 結奈へと向きなおると丁度テレビの場面が切り替わり、舞台は部室棟らしき場所のシャワールームへとシチュエーションが変わっていた*] (144) 2021/06/05(Sat) 23:50:31 |
【人】 日迎 出流 ぐぅっ! [>>174見せパンという代物があることを知らない俺にとって恋する相手から齎される情報に一々と精神状態を掻きまわされていた。 テレビから聞こえる音の情報だけでも精一杯なのに微かに見えた白い布地はかなりのダメージを受けていた。 早乙女 結奈の様子は何か違うみたいだけれど>>176新しい情報にノックアウト寸前の様相で首が後ろに倒れそうになっていた。 きっと彼女も混乱しているのだろう。 >>177確かにトイレはないと困るけれど欲するのは脱出口で――そこで首を横に振る。 今はそこに更にツッコミを入れている場合ではなかった] (179) 2021/06/06(Sun) 22:07:53 |
【人】 日迎 出流 ま、まって――早乙女さ――んぁぁっ?! [追いかけてお風呂場に入り床を踏むとつるりと滑った。 バランスを崩してしまい先に床に座り込んでいるところへと飛び掛かるように転げゆくなかで足で扉を蹴って方向を転換した。 その反動で扉は閉まってしまったが回避は成功し、ずべしゃあと妙に滑るというかぬるぬるとした床にスライディングしていった] (181) 2021/06/06(Sun) 22:08:14 |
【人】 日迎 出流 あ……。 [指が何かを引っかけた。 早乙女 結奈には触れてはいない。 そうすると――その先を考える必要はなかった。 吊り下げ式のシャワーヘッドからぬるぬるした透明の液体、ローションが降り注いで二人の衣服に滲み込んでいった*] (182) 2021/06/06(Sun) 22:08:20 |
【人】 日迎 出流[滑ったけれど痛みはほとんど感じず頭をあげれば降り注いだシャワーによって>>185早乙女 結奈がぬるぬるになっていた。 直前で笑い声が聞えた気がしたけれどそれに反応するよりも先に目の前に広がるあられもない光景に耳まで真っ赤になってしまう。 それでも視線を逸らせなかったのはあまりにも魅惑的だったからだ。 透けていく衣服はまるで最初からそうするためにあったかのように下着の色や形、身体のラインを浮かび上がらせていく] うわっ、うわわっ。 [素っ頓狂な声を出しはすれど視線を逸らすことはできずに胸元を手を隠す仕草に鼻先までも熱さを感じていて――。 漸くと視線を逸らすきっかけは小さく聞こえた声と非難するようにも見えた目遣いから。 回れ右と早乙女 結奈に背を向けて必死にホースをたぐり寄せてオフにしようと操作すれば今度は素直に止まってくれたのだけれど、最初からあったピンク色の甘い香りのそれと外から聞こえる女の人の嬌声も相まって――音を立てて壁に頭をぶつけていた] (186) 2021/06/06(Sun) 23:20:42 |
【人】 日迎 出流 ごめ、ん……ごめん……見てない。 見てないから、うん。 [ばっちり見ていながらそう言うしかなく、それでも丸みを帯びたラインが脳裏にちらつけばまた頭を壁に打ち付けた] 俺、何か拭くものがないか探してくる! まって、てぇっ!? [急ぎ立ち上がろうとして床に足を取られて滑る。 そのままずるずると早乙女 結奈の隣に滑り寄り顔をあげると濡れた姿のままでいて――思わず見惚れてしまい少しの間凝視してしまった] (187) 2021/06/06(Sun) 23:20:49 |
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