73 【誰歓突発RP】私設圖書館 うつぎ 其漆【R18】
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新
[|<] [<<] [<] [1] [2] [3] [4] [>] [>>] [>|]
[メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
全て表示
…うん、 飛鳥って呼んで、…颯介さん
[「今日は」って、これからもそう呼んじゃだめ?って
聞こうとして、やめた。
せっかく一歩寄ってくれたんだから、焦らない。
にへら、とまた笑って、近くに寄れば、
わたしの分のヘルメットを渡してくれただろうか。
受け取ることができるなら、それを持って
くいっと引くように体を寄せて。]
…ね、呼んでみて?
[と上目遣いでお願いする。
彼の声で、聞きたくて、どきどきと逸る鼓動を
おさえながらじっと見つめる。
自分の名前にこんなに特別感を感じるのは
はじめてだな、なんて考えながら。]
[彼が呼んでくれたならはしゃいだだろうけれど
呼んでくれないなら少々不満そうに「えー」と
こぼしてから、「後でいっぱい呼んでもらお」と
声を弾ませて、彼の後ろに回ろうか。]
どうやって乗ったらいい?
くっついていい?
[そうわざと確認しながらその背中に
ぴったりと寄り添う。
広い彼の背中に耳を当てれば鼓動が
感じられただろうか。それが私と同じ
速度だったらいいのに、と願いながら。
ランチで行きたい店の候補を提案しようと。]*
[嬉しそうに約束にはしゃぐ様に
つい、また口元が緩む。
素直に自分の感情を表に出して
好きなことを好きなだけ楽しめるのが
やっぱり俺には羨ましくて。
だから、喜ぶ彼女に倣うように
俺も、自分の「好き」を
表に出してみようと思って。
店に行っては約束の日を指折り数えて
愛機をいつもより丁寧に磨いたりなんかして。
─────ああ、楽しい。認める。
いつもの1人でのツーリングより、ずっと。]
[店の前に愛機と共に佇む俺は
いつものシャツ姿よりも
ラフな格好を選んでしまっていただろう。
だから、いつもよりも華やかな、
「デート!」って服装のお嬢さんを見て
ちょっとしくった、と思った。
隣に並んで恥ずかしくないか、とか
テンション下がる、とか言われないか、とか。
でも、いつもより可愛い服のお嬢さんは
いつもと変わらず明るく笑うから
俺もつられて、ふにゃ、と笑う。]
骨董の趣味の延長みたいなモンで、
知り合いから譲り受けて乗ってンだ。
[手入れを欠かさない愛機を褒められ
ヘルメット越しの声は上機嫌。
我ながらちょろい。]
[自分から言い出したくせに
颯介さん、なんて呼ばれると
首の後ろがムズムズする。
にじり寄るお嬢さんへと、
ぽん、とヘルメットを投げてよこせば
少し距離が空くだろうか。]
……いいから、行くぞ。
[後で、勇気が出たら。
ヘルメットを被ってもなお貫く視線を避けるよう
俺は愛機に跨ってエンジンをふかせた。]
…………振り落とされたくないなら
しっかり掴まってくれよ。
俺も、怪我ァさせたくねェし。
[Tシャツの薄い生地越しに
じわ、と生々しい体温が伝われば、
ああ、やっぱりこの服は失敗だったな、って。
背に耳を寄せられたらきっと
ばくばくと煩い心臓の音まで
詳らかにされてしまう。
ちゃんと安全を確認できたら、
ドゥン、と低くエンジンをふかせて
晴天の下を滑り出すだろう。]
この先美味い天丼屋を知ってるし
なんか小綺麗なイタリアンが出来たらしい。
行きたいとこ、行こうぜ。
[自分の希望を出した上で
飛鳥が行きたいところを優先しよう。]
[飯を食ったら、美術館へとまた車を走らせて。
『香りの文化史 ー 日常から藝術までー』
中国から伝わったことで花開く香道文化から
紀元前エジプトの香水瓶、
アール・ヌーヴォーの豪奢なものまで
「香り」に纏わるものを集めたもの。
フルフェイスの下から出てきた俺の顔は
きっと照れと興奮とで
頬を赤く染めてしまっていたかもしれない。]
ほら、行こうぜお嬢さん。
[駐車場から受付まで向かおうとして、つい
いつもの呼び方をしてしまったのに気付いて
「あ、」と口を手で塞ぐ。]
| 彼がいないと認識してから 日が昇り、落ちる回数を数えるようになった。
一人で栄養補給をしたり、水分補給をしたり そうして1回、2回、3回。
それでも彼が来ることは無い。 (19) 2021/05/23(Sun) 19:12:22 |
|
一般的な人がどう考えるかはわからないが 私はただただ、疑問に首を傾げた。
当たり前になっていたことが 当たり前ではなくなったこと。
どうして、とかなんで、とか。 子供みたいに、馬鹿みたいに、 ……つい、筆の操りを間違えてしまったり。
(20) 2021/05/23(Sun) 19:12:47 |
|
さて、数え始めて一週間ほど経った頃。 家の中に、こんこん、とノックの音が響いて、 私は顔を上げた。
いつもなら適当に入ってもらうところ、 どうぞ、と声を上げたあともじぃ、と扉の方を向いて。
そうして入ってきたのは ─── 馴染みの画商。 思わずため息を吐いてしまうのは仕方ないと思う。 相手はおかしな顔をした。
(21) 2021/05/23(Sun) 19:13:23 |
|
私の性格を知っているからか 画商の彼とは今までに、多くのことを話したことは無い。 至ってビジネスライクな関係、 今日も今日とて絵を売り買いして終わり そう思っていたけれど。
『 なにかあったのか 』
なんて、尋ねる物言いをされたものだから これまた疑問に目を瞬いた。 どうしてわかったのだろう。
(22) 2021/05/23(Sun) 19:13:41 |
|
見つめる目と目を合わせて 数瞬。 私は、口を開けば、かねてよりの疑問を吐き出す。
「 どうして、そばに居てくれたのかな 」
「 どうして、そばに居ないんだろう 」
二つの疑問を、重ねて問いかけて。 相手の反応を待つ。** (23) 2021/05/23(Sun) 19:14:58 |
[気合いを入れすぎて引かれないか、なんて心配は
はなからしていない。だっていつだって、
最高に可愛いわたしでいたいと思っている。
それが、彼の前ならば余計に。
そして、初デートと名のついた今日ならばさらに。
体を寄せようと思っていたのに、
残念ながらヘルメットは彼との間を
繋ぐどころか宙に舞う。思わず声をあげて
キャッチすれば、唇を少し尖らせた。
お願いにも答えてもらえなかったから、
不満そうにあとで、を約束して。]
[ぎゅっと捕まった背中から彼の体温を感じる。
薄い布越し。微かに動くのは鼓動だろうか。
エンジン音が響く。
どうしようもなくドキドキしてる。
愛しくて、たまらない。
ぎゅうっと唇を結んで、その体温に酔う。
伝われ、わたしの鼓動も。あなたに触れるだけで、
こんなにドキドキするんだよって。
彼が喋ると、体から響くのがわかる。]
天丼!食べたい!
[お洒落なカフェだとか、小粋なイタリアンだとか
候補はたくさん見ていたけれど、きっと彼のよく行く
店なのだろうと、その口調から察することができれば
その店がいいと即決するだろう。]
[天丼屋さんは確かに美味しかった。
けれど、いくら待っても名前を呼ばれるそのときは
訪れなくて、少し寂しい。
すべて平らげてご馳走様でした、と手を合わせれば
さっさと出て行ってしまう彼の後ろを
ちょこちょこ小走りでついて行った。
呼んでくれないのかなって思いつつも
面倒くさい女だと思われたくない、のほうが
上回っているからだまって、またその背中に
ぴったりと寄り添って抱きしめた。]
[美術館に着けば、先程の天丼屋さんで降りた時とは
比べ物にならないほど、彼の表情は
ほころび、あからさまにうきうきしていて、
一層愛おしさにこちらも表情が柔らかくなる。
そんな彼に見惚れていたら、呼ばれた。]
あ、うんっ
[やっぱり、もうどうしたって好きだ。
愛しい、と思いながら駆けていけば、
いつも通りの呼び名で呼ばれたことに、
自分では気づかなかった。───けれど。
あ、と口を手で塞ぐ彼に、首を傾げる。
なにか、あっただろうか。
忘れ物を思い出したとか…まさか、自分の分の
チケットを忘れたとかじゃないよね!?
なんて目を開くと、逸らされる。
深呼吸なんてはじめて見るものだから、
困ったように眉尻を下げる。
まさか、誤魔化してる?
ほんとに忘れたのかと問い詰めようとしたそのとき]
っ………!
[呼ばれた名前に、ぎゅうっと心臓が掴まれて
体が一センチ浮くような心地がした。]
なまえ、
[どうしよう、どうしよう!
今、心の底から思う。この名前でよかった。
彼に、呼んでもらって、特別なものに
なったような感じがする。
ぶわぁ、と顔が熱くなるのがわかった。]
ふへ、 へへ
[間抜けに緩んだ表情を向けて]
………うん、颯介さん
[と差し出された手を取ろう。
普通に繋ぐのはもったいない。
だって今日は、デートだから。
緩めて、指を絡めて握りなおす。]
いこ、 …楽しみだね。
[そう、一歩そちらに寄って、歩き出した。]*
[てっきり、お洒落な店を推してくるかと思いきや
行きつけの天丼屋にご指名がきて
つい、くすりと笑う振動を伝えてしまったか。
尋ねられたら「てっきりもっと映えるところが
好きなンかな、って思っててさ」と
正直に答えよう。
見栄えはともかく、味は保証する。
名前は呼ばないくせに、
天丼を見事平らげるお嬢さんを
カウンター越しより近い場所から見つめ
「ああ、ンまそうに食うなァ」
……なんて呑気な感想を。]
[あの家にいて、きっと叱る人もいるだろうに
派手な化粧に派手な服。
それでも、周りの声はきっと
このお嬢さんの歩みを止めるには力不足で、
そのお嬢さんが今片時でも、
俺の傍でじっと「待つ」なんて選択肢を選んでいる。
……これは思ってたよりずっと愛されてンなァ、
なんて、今更気付いてしまえば
気安く「飛鳥」なんて、尚更呼べなくて。]
[だから、うっかりいつもの呼称を使った時
しまった、と思った。
約束を取り付けておいて
一方的に待たせておいて
俺は自分だけまた知らん顔するのを
選んでしまった気がして。
呼んで振り向いた飛鳥の顔は
責めるでもなく、詰るでもなく
ただ普通に呼ばれたから振り向いた、みたいな。
それが余計に、悲しくて、申し訳なくて。]
─────呼んだよ。飛鳥。
[呼ばわる瞬間朱に染った頬を見て
俺の方まで赤くなる。
でも追撃したくて、もう一度。
そしたら、普段呼ばれない下の名前で返されて
今度は俺がふぇ、とよく分からない声を出す。
咳払いをひとつ、気を取り直して
指まで絡めて手を繋ごう。
じん、と熱い体温はどちらのものか。
歩調を合わせるようにして
受付まで歩いていった。
受付嬢は無愛想に2枚のチケットに目を通して
「いったらっしゃせ」と2つハンコを押して
手を繋いだままの俺達を咎めるでもなく。
多分、ただのバカップルと思われてるのか。
そう思ったら、少し安心した。]
[中に入れば、香りの歴史を辿るよう
古代オリエントの香油壺がででん、とお出迎え。]
昔は、香りを楽しむッてェより
宗教的な意味合いが強くてな。
ミイラもただ仏さんに包帯まくんじゃなく
香油をたっぷり塗ってお弔いをしたンだ。
……まァ、今になってその香油自体が
防腐の役割を果たしてたことが分かってきた。
[土で焼かれた瓶を前に、つい悪い癖。
どこかの誰かと同じ、語りたがりが顔を出す。
手を繋いで、人の邪魔にならないよう
声を潜めて、身を寄せて。
俺が、自分の癖が出てるのに気付いたのは
古代オリエントを遥か超えて
日本の平安時代の頃。]
……っ、ワリ、つい、癖でな。
[頭を下げる代わりに、繋いだままの小指で
すり、と飛鳥の掌を撫でる。
ただ綺麗な瓶、綺麗な調度品、で終わっては
この飾られているだけの品々が
何となく、可哀想な気がして。
くるりと見渡す会場内には
歴史や地域に束ねられて
数多の美術品がガラスケースの中に眠っている。
まるで白雪姫みたいに。]
…………俺ァ、美術展は好きだ。
その一点一点に込められた想いを読み解くのが。
[周りに咎められないように
小さな声で、語る。
美術品から目を、飛鳥の大きな目へと移し
ゆっくりひとつ、瞬きをして。]
だけど、─────例えばこの香水瓶
こうして空瓶にして飾られッちまえば
お役目を果たせねェで悲しくないか。
そう、思っちまうこともある。
使われてこそ、物は幸せなンじゃねェか。
値段とかそんなんがこのモノの価値なンか。
この商売してて、そう思わねェ日はねえ。
[だけど、今日は違う。]
| なんだろう…… [ ぽかんと口を開きっぱなしになっている友人 >>10と同じ言葉を繰り返す。なんだろうとしか言いようがないものを見てしまったのだからしかたない。 一緒に頭の上にはてなを浮かべながら話し合いが始まる。] ああ、動物だとはおもう。 ぷにぷにはしていなかったな…… もふもふの毛はあった、頭のてっぺんに。 それに、聞きまちがいじゃなければ、 こちらに話しかけてきていた。 ねこやとりとはちがう…… [ 今まで見たことのない動物の特ちょうを、お互い気付いた分だけあげていく。体のもふもふ具合を見ると、ぷにぷによりは森で見かける動物たちに近い気がするが、分かる言葉で話しかけてくるところは、ぷにぷにに近い生き物と言える。どっち寄りなのかも分からない。] (24) 2021/05/24(Mon) 7:01:33 |
| [ なんて悩んでいると、友人 >>12があっと声を上げた。 知っているのか友人、と話を聞くと、それはずっと前に先生が話していた伝説のことだった。思わず長い二本をふよふよと顔のまわりで泳がせる。] そうか、“にげん”……! おぼえている。 とりのように二本で歩き、のこる二本を上手に使う、 そんな生き物がいる、と…… 四本かどうかは見てなかったが、 それぐらいの数があっても、おかしくはない! [ よく覚えていたな、と友人を誉めたたえる。 言われるまですっかり忘れていた。まさかそんな伝説の生き物と出会えるなんて、思ってもみなかったからだ。 大混乱はみるみる内に大興奮に変わり、四本も二本もぱたぱたと動かしてしまう。これはすごいことになった。今、自分たちは伝説に立ち会っているのだ。街へ行った経験があるはずの、先生や大人たちだって知らない。大大大発見だ。 これは絶対に、“にげん”の図書館に行かねばならない。再び扉の方へ友人と一緒に向かおうとした。 しかし、友人は重要な問題に気付いた。はっと向き直る。] (25) 2021/05/24(Mon) 7:02:45 |
| たしかに……!
“にげん”の店なら、“にげん”だけ。 そういう決まりはあるかもしれない……
それに、店も大きい。 全部“にげん”サイズでできているのだろう。 このすがたでは、きっと見てまわるのはむずかしい。
[ 友人の指摘はもっともだった。森の動物たちも自分たちも、同じ仲間で集まって生きている。“にげん”も同じなら、よそものは入れてくれないかもしれない。
このまま入れるならラッキーだ。しかし、入れなかった時、お店の“にげん”が怖がったり怒ったりして、扉を閉めてしまうかもしれない。 それでは、せっかくのチャンスを失ってしまう。とても困る。ここは慎重に動くべきだ。]
(26) 2021/05/24(Mon) 7:03:04 |
| [ お店を調べたい、という気持ちは友人と同じだった。だから、友人に勢いよく新たな提案 >>14を持ちかけられたとき、目をくりっと丸くした。 実は、街について調べる自由研究のことをすっかり忘れていた。頭の中は“にげん”の大発見でいっぱいだったからだ。ここでさっと自由研究のテーマを変更するという切り替え。さすがは友人だ。 こくり、と深く頷く。] すばらしい案だ。 こんなチャンス、もう二度とないかもしれない。 ここは、“にげん”をしらべる以外ないと、 そう思っていた。 よし。なら次にやるべきことは…… [ 大いに賛成すると、新たな計画を立てた。お店に入るためにはどうすべきか。相談はすぐにまとまって、こっそりと扉を開けにいく。友人と一緒に隙間から店を覗き込んだ。] (27) 2021/05/24(Mon) 7:03:30 |
| [ 最初に店を見た時は、たくさんの本があることぐらいしか分からなかった。こうやって眺めてみると、店の“にげん”の他にも、いくつかある机のそばに同じかたちの生き物がいることに気付いた。 いや、同じというのは正確ではないかもしれない。]
みんな、かたちがちがうな…… 共通点をさがさないと。
[ ひそひそ声で友人に話しかける。どうも体の色も毛の色もバラバラだ。大きさもちょっとずつ違う。 もちろん、それはぷにぷにだって同じことだ。友人と自分では色も形も違うし、先生や大人たちは少し大きい。当てはめるなら、個体差というやつだろう。
自分たちが見つけるべきことは、あの生き物の共通点。自分たち仲間の特徴のひとつに、変化というものがある。今回はそれを活かして、店に入ろうという作戦だ。 しかし、この中のどれか一つとそっくりになってもおかしい。店にいる“にげん”は少ないから、すぐにバレてしまう。だから必要なのは、どれとも似ていて、どれとも違う姿であることだった。] (28) 2021/05/24(Mon) 7:03:59 |
[|<] [<<] [<] [1] [2] [3] [4] [>] [>>] [>|]
[メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新
視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
トップページに戻る