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【独】 ぶろーくんはーと 真白 千由里/* えっちな朝だぁ 寝落ちかましてごめんなさい、おはようございます! お疲れ様でした! タイガさんはひとまずお付き合いありがとうございましたーっ エピまでよろしくお願いします♡ (-12) 2021/07/13(Tue) 8:28:35 |
【鳴】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[告げられた理由には首を傾げてしまう。 だってこっちなら赤ちゃんだってできないし、それに ちゆがお腹壊しても……タイガさんは困んないでしょ。 それとも心配してくれるのかな、 だったらちゆは、そういうのも好きだけど。 子どもみたいに駄々をこねたのはほんの少し。 困らせちゃだめ、それはよく知ってるから また後で遊んでくれるって彼が言えば わかったよ、ってちゆは頷いてみせた。 なかったね、優しくなかったことなんか 先生と違ってタイガさんはずっと優しいよ。 欲しがりなちゆのワガママを聞いてくれるのも 知らないところを育ててくれるのも。] (=0) 2021/07/13(Tue) 10:34:04 |
【鳴】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[ちょっと痛いな、少しだけ苦しい。 すんなりと言うこと聞かない、 入り口じゃないそこがイヤイヤするのを感じながら それを押し殺すように枕へ顔をうずめる。] ひあっ…… ん、 タイガさっ…、 [耳たぶを擽られてさえずるような声で啼いた。 そうして彼が与えてくれる気持ちよさに意識を向ける。 ちゃんとできる、上手にできるよ、 ちゆは良い子だから―― タイガさんが求めてくれた初めてを、捧げるの。] (=1) 2021/07/13(Tue) 10:35:03 |
【鳴】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[やがていちばん太いところが通り抜けて、びくりと震えて そのままずぶずぶと奥へ沈む感覚に 背筋を擽られる心地がして小さく唸った。 前の穴と違って、すぐに全部飲み込めちゃう。 お腹の奥に刺さる感じはまだ慣れそうにないけれど ……初めて、奪われちゃった。] ぅ、ふ……ちゆも、だいすき …ね、タイガさん、 ちゆは良い子、だよね……? [肌と肌がぴったり重なったその時、ふいに呟く。 良い子だったら――ずっと離れないでいてくれる? 本当に聞きたいことは隠して、 彼の言葉ひとつ貰えたらそれで良かった。] (=2) 2021/07/13(Tue) 10:35:23 |
【鳴】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[ゆっくりと身体の内側を擦られるのに身を任せて 時おり浅く息をつくたび声が漏れ出た。 踏み入られたばかりのそこは次第に彼を覚え始める。 子宮の裏側に届いて押し上げられる感じ、 ちょっと嫌いじゃないかも、なんて思い始めて 滑りがよくなったその頃、彼が腰を動かす途中、 ほんの少し視線を後ろの方に向けた。] タイガさっ……、あのね、 痕、つけてほしいなぁ……? [うっすら汗の浮かぶ顔で辿々しく強請る。 彼のものになってしまいたかったから きっと忘れられっこないけど、忘れないように そうだな――キスマークより消えないやつがいい。*] (=3) 2021/07/13(Tue) 10:35:48 |
【鳴】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[身体が慣れるまでのしばらく、目を閉じていて 「良い子」って彼が言ったのを心の中で繰り返した。 そう、良い子、あたしは良い子なの。 なんでも言うこと聞くし、ワガママもしない。 それなのにどうして——ちゆの好きな人たちは、 ちゆを一番に選んでくれないんだろうね。 なにか足りないのかな。何が足りないんだろう。] んっ……ぁ、 [肌を擽るくらいの甘さ、じゃれ合う恋人みたいなの ぞくりと背筋が震えて咥えた熱を締め付けてしまう。 好きだけど足りない、目が覚めたら消えちゃいそうで。] は、ぁッ……それ、すき っ [固い感触が突き立てられた。 ぎりぎりと食い込む痛みが心地よく思えてしまうの、 こんなこと言っちゃったら変かな。 だけどきっと、蕩けた声でばれてしまう。 胸をぎゅうっと虐められるたび、痛いのを感じる度に きもちいいって身体が反応しちゃうから。] (=8) 2021/07/14(Wed) 0:38:59 |
【鳴】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[でもね。もっと、もっと—— 明日も明後日も消えないのが欲しい。 ちゆがタイガさんを忘れないように、 タイガさんがちゆを忘れられないように。] あ゛っ、んあぁ…… ぅん、わすれない ッ、から ……ちゆのこと、も、 忘れないで、 [鋭い痛みが肌を突き刺して、眉を寄せた。 すぐ側に彼を感じられるのがたまらなく嬉しくて ちゆだけの印が刻まれたってわかったら、幸せで。 それなのに痛いせいかな、泣きそうになるの。 お腹の中は彼のもので満たされてる。 痕の刻まれたうなじにやさしいキスを受ける。 慣れない感覚、揺さぶられる感じ、苦しいの、 ちょっとだけ気持ちいいのもわかるよ、それなのに 嬉しいのか悲しいのかわからなくなって 裏腹に震える喉は甘い音色を響かせる。] (=9) 2021/07/14(Wed) 0:39:25 |
【鳴】 ぶろーくんはーと 真白 千由里ふぁ……ッ んん、…きもち、ぃっ、 タイガさ、っん……好き… [ちぐはぐの感情で、頭の中はぐちゃぐちゃで 何度も突き上げる圧迫感に身悶えながら なぜだか涙が溢れそうになったのは どうか、どうか、シーツに染みて消えちゃえばいい。 胸の弱いところを責められたら確かな快感があわさる。 そうして揺さぶられるうちに なにか堪えきれないものが押し寄せて、] あぅ、…ちゆ、も……イきそ、ッ…——! [知らない感覚が膨れ上がって絶頂感へと変わる。 シーツに刻まれた皺が深くなる。顔を埋める。 意識ごと染め上げられてしまいそうな刺激に抗って びくびくと身体を震わせた。 それから力が抜け落ちて、ベッドに沈み込む。] (=10) 2021/07/14(Wed) 0:40:51 |
【鳴】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[あぁ、お尻でイっちゃった、なんてふにゃふにゃの声で 彼のものを引き抜かれたならころりと仰向けになる。] ……ね、ちゅーして? [彼の方へ手を伸ばしたら、また甘えてしまうんだ。*] (=11) 2021/07/14(Wed) 0:41:15 |
【鳴】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[しばらくは消えない証を残して 言葉を交わしたら、それはもう二人だけの誓い。 それでいてやっぱり夜が明けたら ちゆと彼は離ればなれになるということ。 果てたあとの気だるさはあんまり好きじゃない。 終わりの予感を感じてしまうから、目を背けたくて 甘いあまい口付けを強請ってた。] ……幸せ、だなぁ [ふっと微笑んで、唇を重ねて、舌を絡めて タイガさんが再びとろとろの蜜に触れるなら たちまち吐息混じりの啼き声へと変わる。] (=15) 2021/07/14(Wed) 17:04:00 |
【鳴】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[今度は剥き出しの熱が埋まった。 ほんの薄い隔たりは、 それでもなくなってしまえば心地良くて 一度目よりずっと鮮やかに彼の感触を味わえば こぼれる囀りもいっそう甘くなる。] タイガさん…… [向かい合って抱きしめて、けして離そうとはしない。 打ち付けられる肌の乾いた音も、 お互いに擽り合う吐息の温度も、 やがて迸った少し青臭い匂いも、 夜に溺れて時計の針は見えないまま それでも気づけば遮光カーテンの隙間が明るくなって 夢が終わるその後も、全部――忘れないように。] (=16) 2021/07/14(Wed) 17:04:24 |
【鳴】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[幸せだったな、 大好きだったな、 忘れられそうにないや。 だからごめんね、タイガさん。 光は遮られて薄暗いままの室内、 布団の中で灯るのは彼のスマホ画面。 指、勝手に借りちゃってごめんね。 連絡先をちゆのスマホにメモした。 開いた履歴に彼のブログがあった。 そこには「パパ」の顔したタイガさんがいた。 娘さん、リカちゃんっていうんだね。 かわいいね、幸せそうだね、 ……なんだ、ちゃんと大事にしてるじゃん。] (=17) 2021/07/14(Wed) 17:05:02 |
【鳴】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[無音のカメラアプリが薄暗がりで点滅する。 カメラロールにちゃんと収まったのを見れば 一人、しずかに微笑んだ。 大丈夫だよ、困らせないよ、 ちゆは良い子だから――悪いことなんかしないよ。 タイガさんのスマホを元に戻したら 下着だけ身につけて窓際へ向かった。 灯る火種が彼の目に止まったかどうかは知らない。 空気清浄機はちゃんと回ってたはずだけど、] (=18) 2021/07/14(Wed) 17:05:17 |
【鳴】 ぶろーくんはーと 真白 千由里おはよ、タイガさん。 [笑みを浮かべてみせたあたしは、 ほんのりと煙の匂いを纏っていたかもしれない。] (=19) 2021/07/14(Wed) 17:05:26 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[そうして、夜が明ける。夢が終わる。 エスカレーターを下りてフロントを後に、 ホテルを出たら駅まで歩いて 改札を通り抜けてから先に背を向けたのはどちらだったか。 通勤ラッシュを過ぎたホームは静か。 ベンチに腰掛けて手持ち無沙汰にスマホをいじった。 通知の溜まったLINEを開くことはなく 別に面白いわけでもない画像投稿を眺めた。 いつもとそう変わらない日常。 いつもと同じ、退屈な日常。 無意識にパーカーの長袖を掴んでいて ぎゅっと指が食い込んだら、少し痛い。] (7) 2021/07/14(Wed) 17:06:28 |
【秘】 ぶろーくんはーと 真白 千由里 → リカちゃんパパ 敷島 虎牙[愛してたよ、大好きだったよ。 ほんの一晩だったけど―― あぁ、やっぱり、だいすき。] (-118) 2021/07/14(Wed) 17:06:42 |
【独】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[大好きな人の一番にはなれない、 それは今にはじまったことじゃなかった。 大好きだったお母さんは知らない誰かを愛してて それでも、ちゆのこと見て欲しくて だけどワガママ言ったら嫌な顔するの、 だから困らせないように良い子にしてた。 「良い子だね」って褒めて貰える気がして、 そしたらお母さんはぱったりいなくなっちゃった。 みんなそうやって――初恋の彼も、先生も、 最後に選ぶのはちゆじゃない誰かで そんなこと、もう分かってるからさ。] (-117) 2021/07/14(Wed) 17:07:12 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[だから良いの、タイガさんの一番じゃなくても 愛してるし、ちゃんと忘れない。 あの日知ったあなたのことも、 ――あれから見つけたあなたのことも。 ブログに映ってた写真。 マンションの場所ならネットで見つけた。 最近、あんまり更新してないね? ふらっと立ち寄ってしまったのは あの夜からひと月くらい後だっけ。 ちょっと通り過ぎただけ、それだけのこと。 週に一度、数日に一度、――毎日、 ほんのすこし眺めてただけ。 ゴミを捨てに行くタイミング、 リカちゃんを連れて買い物に出かける姿。 夜の公園で明かりのついた部屋を眺めて 電気が消えるのを見たら、 そっと「おやすみ」を告げる。] (8) 2021/07/14(Wed) 17:08:41 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[彼はちゃんと「パパ」だった。 ぐずるリカちゃんを抱っこするのも、 ご機嫌なリカちゃんに笑いかけるのも。 あの夜よりもっと、ずっと大人に見えたんだ。 ちゆなんかじゃ届かないような気すらして 愛し合ったのが、なんだか幻みたい。 ――ねぇ、ちゆのこと覚えてる? 思わずそんなこと聞きたくなって、 何度か電話を掛けようとした。 でも、出来なかった。] (9) 2021/07/14(Wed) 17:09:31 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[タイガさんの奥さん、まだ見たことないけど 連れられて歩くリカちゃんが幸せそうで 羨ましくて――ちゆには壊せなかったんだ。*] (10) 2021/07/14(Wed) 17:09:47 |
【鳴】 ぶろーくんはーと 真白 千由里――……、 [「愛して」ってちゆを求めてくれるひと、 今までにいたっけな。 彼の言葉にふとそんなことを考える。 強請ったことなら何度もあった。 形ばかり、答えてくれるひとはいた。 でも、ちゆにそれを求めたのは――彼が初めてで だからやっぱり特別なひと、 痛いくらいにそれを思い知らされる。] ……あいしてるよ。 [なんだか擽ったいのは触れあう肌のせいではなくて 嬉しかったから、なんだと思う。] (=23) 2021/07/15(Thu) 4:03:13 |
【鳴】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[肌を重ねて甘い声を響かせながら、 やがて張り詰めた先の果てに向かうころ 彼が変な冗談を口にするの。] ふ、ふふ…… [ちゆはただ笑ってみせた。 そうして実りもしない種を身体の奥に迎えるの。 命が芽吹いて可愛い赤ちゃんが生まれたら、 彼のことを「パパ」なんて呼ぶ日が来たら ずっと幸せでいられるのかな。 ――なんて、叶わない“もしも”の話でしょう? 知ってるよ、ちゃんと分かってる。 それにほら……子どもなんて、好きじゃない。] (=24) 2021/07/15(Thu) 4:03:37 |
【秘】 ぶろーくんはーと 真白 千由里 → リカちゃんパパ 敷島 虎牙ママになったら、お嫁さんにしてくれる? [だからぜんぶ受け止めたあとで、口にしたのだって冗談。 そう思わせてよ。「良い子」のままでいたいもん。] (-157) 2021/07/15(Thu) 4:03:54 |
【鳴】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[それから何度も、何度も彼を注がれた。 お腹の奥に熱さを感じて満たされた。 愛を囁いて、囁かれる。 喘ぐ声が上擦って掠れるのもお構いなしに 汗の浮いた肌がひたりと触れあう感覚さえ心地良くて 彼の一つひとつを刻みつけた。] ……もうずっと、このままがいいな。 [夜の終わりに囁いた。 彼に届いたかどうかはわからない、 落ちた瞼に口付けて、本当の恋人みたいに身を寄せた。] (=25) 2021/07/15(Thu) 4:04:21 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[差し込む光を浴びながら、彼の声に振り向いたとき その無防備な微笑みに自然と目は細まっていたけれど 昨日よりなんだか甘えん坊な姿、 お強請りされるまま腕の中に飛び込みながら おはようのキスをしながら 別のことを考えてしまったんだ。 奥さんの前だったらこんな感じなのかな、とかさ 彼の寂しさは知っていたつもりだけど――それでも 純粋にちゆだけだって思えないのは きっと写真に映ってたあの女の子のせい。 ……こんなの面倒くさいって思うよね、だから 彼はなんにも知らないままでいい。] (22) 2021/07/15(Thu) 4:05:05 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[シャワーを浴びた。 昨日の痕にボディソープが少し沁みた。 それが嬉しくて、鏡越しに見えないのはもどかしくて 身支度を整えたら、もういつでも外に出られる格好。 昨日はほとんど目につかなかった時計が 今日はやたらと視界に飛び込むの。 チェックアウトの時間が近づいて、名残惜しくて 駅までの道をやけにゆっくり歩いていたけれど それでもやがては辿り着いてしまう。 最後のキスを交わした、その後は どんな顔をしていいかわからなかった。 気づいたらじっと爪先を見つめてた。] (23) 2021/07/15(Thu) 4:05:33 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里……うん、ありがと。 ちゆも幸せだったよ。 [“またね”なんて存在しない。 手を振る彼が背を向けて、反対方向に歩き出して 見えなくなったらそれでおしまい。 あたしたちを繋ぐ関係性はどこにもないから。] (24) 2021/07/15(Thu) 4:05:47 |
【独】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[空っぽの穴を埋めたかったの。 今は満たされた心地がして、 瞼を閉じれば思い出す。 ――それなのに、困ったな ]結局胸が苦しいまま。 (-158) 2021/07/15(Thu) 4:06:23 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[そうして彼を見守ったところで、 苦しいのが消えるわけでもない。 たとえば何気ない偶然を装って目の前に現れてみたら あの夜の続きが始まるかもなんて、何度か考えた。 そしたら彼は驚くかな、それとも困った顔をするのかな。 だけど思い浮かべる傍らにはあの子がいて 小さなリカちゃんの物心なんて知らないけど ――あの子さえいなければ、なんて思いながら あの子がいたから足を踏み出せなくて。 壊しちゃえっていつかは簡単に考えたのに ちゆを見て、困った顔されるのが怖かった。] (25) 2021/07/15(Thu) 4:06:52 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[その夜も遠くから眺めただけ。 暗闇に紛れたらきっとあなたは気づかない、 それでも街灯に照らされたベンチはよく見えた。 あなたは俯いてた。疲れた顔してた。 嫌なことあったのかな、 毎日寄り道したってほんの些細な日常しか知らないけど 好きだよ、大好き。今もずっと愛してる。 たとえ一晩の恋人でも、あの夜は確かに特別で あたしたちは確かに愛を囁きあって ……ねぇ、少しくらいは、また寄り添ってもいいのかな。 そんなこと考えてたら、今までさんざん躊躇った足が 気づいたら前に進んでた。] (26) 2021/07/15(Thu) 4:07:18 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里……タイガさん? [声を掛けて彼が気づいてくれたなら、笑った。 まるでさっき通りすがったみたいな顔で 歩み寄って、それから小走りで近づいた。] ひさしぶりだねっ [平然と微笑むの、潤んだ目なんか知らない振りして。 だからどうか、ちゆの演技にも気付かないで。 *] (27) 2021/07/15(Thu) 4:07:54 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[気付いた彼が顔を上げる。 よそよそしくちゆの名前を呼んで。 それにぱちりと目を丸くして、 うっすらと壁みたいなものを感じては 嫌だな、と人知れず思う。 やっぱり忘れちゃってたの? 心に掛かったのは見えないもやもや。 不意に彼がちゆの身体を抱きしめたら 埋まる距離感といっしょに取り払われるけれど。 ――あの夜とは違う、彼がいた。 震える身体はどうしようもなく弱々しくて 手を添えた背中はいくらか小さく感じる。] (44) 2021/07/15(Thu) 21:08:46 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[どうして泣いていたのかなんて知らない。 喧嘩でもしたの?怒られちゃった? あれから変わりなく「リカちゃんパパ」をしてたんだから あたしたちの関係は、奥さんに知られてはいないんでしょう? それなのに何があったのか――ちゆは、知らなかった。] ……大丈夫、ちゆがいるよ。 [何が大丈夫かなんて知らない。 それでも、ちゆは側にいたんだよ。 今だってあなたの側にいるの、だから。 あやすように背を撫でる。 男の人の泣く姿を見るのは、初めてだった。 だけど知らないタイガさんの顔、また一つ知れたって ちょっぴり嬉しくなったことは内緒。] (45) 2021/07/15(Thu) 21:08:58 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[彼が落ち着くのを見ればベンチの隣に腰掛ける。 そうして語られた事実を知る。 ちゆの知らなかったこと、 いつもリカちゃんと二人だった理由。 奥さんの姿を一度も見たことがなかった理由。] 辛かった、ね [いつかの別れ際みたく視線は足の先に向けたまま 深刻な声で同情を口にした。 ――それもまた、半分くらいは演技だった。 なんだ、もうとっくに壊れてたんだ。 ] (46) 2021/07/15(Thu) 21:09:21 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[仲良くやってるんだと思ってた。 ちゆじゃない女の人のところへ戻って ちゆの知らない時間を過ごしてるんだと思ってた。 どうせ一番にはなれないんだ、って だから壊せなくて、諦めてたんだよ。 でも、奥さんがもういないんだったら あなたの最愛がこの世界にいないんだとしたら 今度こそちゆを選んでくれるのかなぁ、なんて 自分勝手な酷い考えは あなたが知ったら幻滅しちゃうのかな。] (47) 2021/07/15(Thu) 21:09:58 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里……なんにもできないけど、 話だったらちゆが聞くよ。 [頬に手をやるタイガさんを、 出会いがけのソファでそうしたみたいに覗き込む。 微笑んだのは優しさで、明るい声色は思いやり。 ――本当だよ?だってちゆ、「良い子」だもん。] えへへ、普通にしてたよ。 タイガさんのことずっと考えてたかな。 [はにかんで笑ってみせる。別に、嘘はついてない。 タイガさんのこと、ずっと見てただけ。] (48) 2021/07/15(Thu) 21:10:17 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[だけど三つ編みのやり方を聞かれたら つり上げた唇の端がふっと落ちてしまう。] できるけど、なんで? [覗き込む顔を正面に戻して尋ねた。 目的なんか聞かなくたってわかるけど。 そっか、結局「リカちゃんパパ」のままなんだ。 ……そうだよね、そりゃそうだ “普通”はお父さんかお母さんと一緒だもんね。] (49) 2021/07/15(Thu) 21:10:48 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[今度こそ彼を手に入れられると思った。 今度こそちゆのことだけ見てくれると思った。 今度こそ愛し続けてくれると思ったのに 今度はあの、小さな子どもがいるなんて。 なんでかな、もどかしいの。 愛しても愛しても愛しても愛しても いつまで経っても報われないの。 ちゆだって「良い子」にしてるのに、 欲しがっても掴んだ手からすり抜けてしまう。 それなのに、] (50) 2021/07/15(Thu) 21:11:21 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里……娘さん、いくつなの? タイガさんの子どもなら、 きっと可愛いんだろうなぁ。 [タイガさんの注いだ種で 知らない女の人のお腹から生まれたあの子が ひどく羨ましくて、恨めしくて。] ねぇ、ちゆも会ってみたいなぁ。 [――――狡いよ、リカちゃんは。*] (51) 2021/07/15(Thu) 21:11:41 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[一番じゃなくてもいいやって、一度は確かに思ったの。 だってちゆには届かないと思ったから 彼には奥さんがいて、リカちゃんがいて、 そこに入り込む隙間を見つけられなかったから。 ――――だけど今は違う。 目の前に彼がいて、彼の愛する奥さんはもういない。 タイガさんをちゆだけのものにして ちゆがタイガさんだけのものになって、 二人で「普通の」幸せな恋をするのに 邪魔なのは小さなあの子だけ。 期待しちゃうの、タイガさんのせいだよ。 そうやってちゆの目の前で泣いて 他の人に見せられないような弱いところを晒すから。 手が届くような気がして、欲しがってしまうんだ。] (63) 2021/07/16(Fri) 15:24:23 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里ふぅん、そうなんだ。 [タイガさんがリカちゃんの話を始めたら 鼻歌を歌うように暢気な声で相づちを打った。 今が夜で良かった。外が暗くて良かった。 目だけは笑えない、可愛くない笑みを浮かべてしまうのも 本当はそんな話をすこしも楽しいと思えない本心も 全部暗がりが隠してくれるから。] おしゃべり好きなんだ、可愛いね 一人でお世話するのは大変だろうけど…… [遠くの景色を見つめたままで返事した。 顔を見ない割に、絡めた指だけはぎゅっと握って。] (64) 2021/07/16(Fri) 15:24:35 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[ごめんね、ちゆはやっぱり子どもが好きじゃないみたい。 彼が笑うのを聞けばつられて笑って、 「タイガさんの子どもだもんね」なんて零して。 知ってるよ。 目のかたちも鼻筋も、 笑い方もよく似てるって。 それであなたに似てないところは 奥さんの面影を残しているんでしょう? 彼がちゆの方を向けば、笑ってみせる。 あの日より静かな笑みを浮かべてみせる。] 覚えてくれてたんだね、嬉しい。 連絡先も交換してなかったから、 もう忘れちゃって会えないと思ってた…… [ちゆはこっそり知ってたんだけどね。 さっさと掛けちゃえば良かったな、電話。] (65) 2021/07/16(Fri) 15:26:19 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[そうして彼が一つ、また一つ語り出す。 後悔だとか嘆きだとか、それと少しの愛だとか。 繋いだ手はちゆより冷たくて震えてた。 それでも熱は溶け合って、同じ温度に染まる。 あの夜みたいに寂しさを分け合って――だけど、 彼が知らない本心を伝えるつもりはなかった。 「愛」の形なんて知らない。 リカちゃんがどんなに大切かなんて知りたくない。 あの子がどんなに可愛くて 無邪気でかけがえのない存在だとしても ちゆにとってはタイガさんと誰かの子どもで いらない存在でしかないの。 ひどい?ひどいよね、分かってるよ。 でも、だって、だってさ、] (66) 2021/07/16(Fri) 15:26:39 |
【秘】 ぶろーくんはーと 真白 千由里 → リカちゃんパパ 敷島 虎牙だったらさ、 ちゆはタイガさんにとって――なぁに? [お嫁さんにして、なんてワガママは言わないけど あの子の「ママ」になんかなりたくないし、 そんな関係、ただの宙ぶらりんに思えてならないの。 あの子のことなんか忘れて、恋人ごっこすればいいの? ――ちゆのお母さんがしてたみたいに。 側にいたいよ、一緒に居たいよ、大好きだもん。 だけどそんな曖昧さじゃあ、満たされない胸が痛くて 問い尋ねた口元は、まだちゃんと笑えてたかな。*] (-215) 2021/07/16(Fri) 15:28:37 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[「幸せ」と聞いて、噛みしめる。 そうしてタイガさんの聞かせてくれた本心も。] ……そっか。 [彼がくれると言ったのは「一番」。 だけどちゆが欲しいと願うのは、求めてしまうのは 彼の手、言葉、愛情、時間――… 彼の隣で笑うこと。彼の側にいること。 タイガさんの人生の、唯一の大切でいたいって どうしようもない自分勝手だ。 「パパ」の顔したタイガさんの隣で笑えるのかな。 辛いときだけなんて、ちゆは、足りないよ。] (99) 2021/07/17(Sat) 18:14:37 |
【独】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[きっと、本当はそんなに良い子じゃないの。 大人みたいなことをしたって、子どもで 小さな女の子のこと「いなければ良かったのに」なんて 彼の言葉を聞いたって、まだ考えてしまうの。 あぁ、もしかしたらちゆも誰かに、 ――お母さんにそんなこと思われてたのかな。 愛が欲しい、恋がしたい、そんな身勝手で、 リカちゃんはちゆの子どもじゃないけどさ。 距離が近づく。彼の吐息が肌をくすぐる。 こうして二人の世界がうっすら見えたら いっそタイガさんを奪い去りたくなってしまう。 でも、それはダメでしょう? わかってる。分かってるから、] (-262) 2021/07/17(Sat) 18:15:04 |
【秘】 ぶろーくんはーと 真白 千由里 → リカちゃんパパ 敷島 虎牙……ごめんね、 [ぽつりと音を発して、繋がれた手から抜け出した。 覗き込む視線から顔を背けた。 ちゆの可愛くないところも綺麗じゃないところも 全部受け止めるって、いつか言ってくれたっけ。 それでもさらけ出せずにいるのは 自分でも嫌になるような本心だったんだけど。] ちゆ、リカちゃんのこと好きになれないと思う。 [思いがけずあっさりと、言葉が滑って] (-263) 2021/07/17(Sat) 18:15:37 |
【秘】 ぶろーくんはーと 真白 千由里 → リカちゃんパパ 敷島 虎牙可愛いなんて言ったけど、嘘。 タイガさんがリカちゃんの話するの 聞いててもあんまり楽しくない。 [そうやって続けたら彼はどんな顔をしたか。 目をみることが出来なかったから、わからないまま。] ちゆは、ちゆのことだけ見ててほしいの。 「パパ」じゃないタイガさんの方が好き。 ……だから質問の答え、 今はたぶん、あの夜みたいに幸せだって思えない。 [みっともなくてワガママで、 気付いてしまうのは自分の気持ち悪いところで。] (-264) 2021/07/17(Sat) 18:16:11 |
【秘】 ぶろーくんはーと 真白 千由里 → リカちゃんパパ 敷島 虎牙[顔を見られたくないからベンチを離れた。 寂しさを埋めるだけだったら、辛さに寄り添うだけなら 彼にはもっと素敵な相手がいるような気がしてしまった。 それなのに――背を向けたまま歩き出せなかったのは。] だけど……離れるのは嫌。 ちゆは、タイガさんが好きだから。 [かっこよく離れられるほど強くなかったせい。 ちゆを愛して、想って、受け入れてくれた、 あの夜に見せてくれた夢を忘れられそうにはなくて どろどろの感情を引きずったまま。] (-265) 2021/07/17(Sat) 18:16:40 |
【秘】 ぶろーくんはーと 真白 千由里 → リカちゃんパパ 敷島 虎牙[どうしたらいいんだろうね。 考えて、自分に問いかけてみる。 だけど今はどうしようもないって答えに行き着く。 そうして、せめてもの心当てに行き着いたのは] ……ずっと隣に居て。 ずっと、ずうっと。 ちゆがいつかおばさんになっても、 ちゆより若くて可愛い子に出会っても ちゆを一番に選んで。 それで、あたしのことだけ考えられる日が来たら タイガさんの心、全部ちょうだい。 [彼を振り向いて告げたのは、 寄り添うだけの存在にしては重たい約束。 「良い子」じゃないちゆの欲しがりだった。*] (-266) 2021/07/17(Sat) 18:16:53 |
【秘】 ぶろーくんはーと 真白 千由里 → リカちゃんパパ 敷島 虎牙[振り向いた先、ちゆより高い位置に目線がある。 一度乾いた目元がまた濡れて、くしゃりと歪むのを見れば 思わず困ったように笑ってしまう。] ……ふふ、子どもみたい。 [愛おしげに目を細める。 好きな人が相手じゃなきゃそんな反応はしなかった。 狡いよね、それでも好きになっちゃったんだから仕方ない。 今日のあたしはあんまり良い子じゃなくて、 今日のタイガさんもあんまり大人っぽくなくて 初めて目にする表情は、 彼をまた一つ知れることはやっぱり嬉しいの。 結局離れるには好きすぎる、それだけのこと。] (-305) 2021/07/17(Sat) 22:52:00 |
【秘】 ぶろーくんはーと 真白 千由里 → リカちゃんパパ 敷島 虎牙言ったね? 本当に約束だよ、ちゆそういうの忘れないから。 [冗談めかして口にしたけれど、本気。 伸ばされた腕から逃げるはずはなくて、 重ねた唇はいつになくしょっぱい味がした。 それからあなたの目を見つめたら、 頬に手を沿わせて流れる涙は拭った。] ……あたしがおばあちゃんになっても、 大好きでいさせてね。 [そう笑えば、同じ顔をしてくれたかな。] (-306) 2021/07/17(Sat) 22:52:13 |
【人】 がーるふれんど 真白 千由里[――出会いは突然だった。 それが偶然か運命かは知らないけれど、 恋に落ちるには一瞬で、愛してしまえば消せはしなくて。 「お嫁さん」じゃない、「彼女」と呼んでいいのかどうか 一つだけ確かなのは「恋人」とかいう肩書きだったか、 そんな曖昧なものを背負って彼に会い続けた。 彼の家を訪れることは滅多になかった。 あの夜に宣言してしまった通り、 彼と血を分かつ小さな少女が受け入れ難かったから。 でも、それでもね 何度か遭遇する機会はあったかもしれない。 そんな折に彼はあたしをなんと呼んだか、 何でも良かった。幼い少女に物心が付く頃は 少しは大人になれていたと思うから。] (110) 2021/07/17(Sat) 22:53:38 |
【人】 がーるふれんど 真白 千由里[「ちゆりおばさん」なんて迷わず口にしたものだから 名前を覚えられた最初にはむっとしてしまったけれど 無垢で無邪気な子どもは躊躇いもなく笑う。 彼によく似た目元で、彼と同じ笑い方で。 あたしの胸の内なんて知らずに、笑ってみせるものだから。 お菓子を買った。女の子向けの玩具を買った。 タイガさんが悩んでいたのなら、 七五三や卒園式の衣装選びに付いていった。 「ママ」という呼び名だけは否定して 彼女が好きかと聞かれたら―― 「わからない」、と答えただろうけど いつかの感覚すら麻痺してしまったのか。 彼女の成長の様を見守るのはいつしか ]彼女が自立したその先への期待ばかりでもなくて。 (111) 2021/07/17(Sat) 22:55:57 |
【人】 がーるふれんど 真白 千由里[「普通の恋」がしたいと言った。 彼と過ごしたその時が普通だったかどうかは知らない。 ただ、ただあたしは彼を愛していて タイガさんの隣に居られることが幸せだった。 けれど一つだけ未練があるとすれば 空っぽの左手が目につく時がある。 形ばかりでもそこに証が欲しいと願うのは 困った欲張りさんになるかしら。 でも――――、] (112) 2021/07/17(Sat) 22:57:01 |
【鳴】 がーるふれんど 真白 千由里ねぇ、タイガさん。 ……お揃いの指輪、付けてみたいなぁ。 [「良い子」じゃなくてもいいと言ったのは彼だから、と いつかの言葉に託けて強請った――ある日のこと。**] (=26) 2021/07/17(Sat) 22:57:42 |
【独】 がーるふれんど 真白 千由里/* ご挨拶失礼します! Skyblueでそらです。村入ったり卓入ったりしてます。 シュレッダーさんお付き合い頂きありがとうございました! タイガさん大好きでした。 同村者の皆様も素敵な物語をありがとうございました。 また機会があればよろしくお願いします。 (-323) 2021/07/17(Sat) 23:56:29 |
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