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人狼物語 三日月国

203 三月うさぎの不思議なテーブル


【人】 客 葉月

(なにも俺のことを好きになれって強制してるわけじゃない。
嫌いなら嫌いで、ただ付き合えないって、それだけ言ってくれたらよかった。
──危害を加える気なんか、ないのになあ)

[俺は学んだ。
人であれ他人であれ、“好意”というものにちゃんと向き合うのが如何に無駄なことか。

だったら話は簡単だ。
見た目を変えて、性格も変えて、薄汚いものは全て押し隠して。

可愛い女の子たちを“手に入れる”

そうしたらきっと、昔の自分を完全に捨て去ることができるんじゃないか、と。

……結局、それは幻想だったのだけれど。
(だってどんなに女の子たちと逢瀬を重ねても、耳元で響く声たちは消えてくれなかった)]
(501) 2023/03/06(Mon) 12:44:06