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貴戸 高志は、朝になっても食堂に来ない。 (a6) もちぱい 2021/09/18(Sat) 0:50:36 |
貴戸 高志は、寝起きが悪い方ではない。今も昔も規則正しく生活してきた。でも、今日は食堂に来ない。 (a7) もちぱい 2021/09/18(Sat) 0:53:09 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁吐息となった 好き は届かない。形になる日はくるのだろうか。 「……っ、暁。お前、は、抱くのと抱かれるの、どっちがいい……? 俺は、お前に……合わせる、から……遠慮は、しなくていい……」 瞳の水面はますます揺れ始め、息は次第に上がり始める。熱にでもうなされているような浮遊感に飲まれながらも、貴方の衣服へ手をかけようとするだろう。 もし断られるようであれば、先に自分の服から脱ぎ始める。 シャツを脱ぎ去り、ベルトを抜き取って、ズボンから足を引き抜く。盛られていたお菓子のせいだろうか、下着に覆われていた熱が既に緩やかに勃ち上がっていることに気付けるかもしれない。 「……あつい。あか、つき、暁。お前は、だいじょうぶなのか……平気か……?」 乱雑に衣服を周囲に捨てる。本来であればこのような場ですらきちんと服を畳もうとする少年だった。事実、ここに来る前どこかで"準備"をする際も脱いだズボン等をわざわざ畳んで鞄の中にしまった程だ。 それでも、ぐずぐずになり始めながらも瞳はそっと真っ直ぐ貴方に向けられている。 (-39) もちぱい 2021/09/18(Sat) 4:04:24 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁ふわふわ。くらくら。 それはまるで空の中で溺れているよう。何もかもが溶けて曖昧になった意識の中で、唯一ちゃんと輪郭を保っているのは相手の声だけ。 貴方の腕が首に回る。貴方の声が耳を擦る。 たったそれだけの事なのに、触れた場所から熱が灯って腹の底へと落ちていく。 「ああ……分かった」 吐息まじりに答えて自分からも身を寄せる。だって地に足をつけることも空を泳ぐことも出来ない蕩けた世界の中で掴まれるのは、貴方しかいないから。 欲しい。 やりたいようにやって。 好きにして。 「あか、つき……あかつき」 拾い上げた言葉が胸を締め上げる。 いっそ苦しいと感じるまでのその感覚がどうしてやってきたのか、熱に侵された頭では考えられないけれど。 一瞬、ほんの一瞬。 泣きたくなるような衝動が生まれて消えた。 「…………ありがとう」 何でも手に入るような、けれど何もかもが縛られた自由な世界で、一番欲しかったものがそれだから。 ▽ (-60) もちぱい 2021/09/18(Sat) 15:56:13 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁身に纏う最後の一枚を取り払う。昂りが外気に晒されただけで自らの唇からは勝手に吐息がこぼれ落ちてしまうが、そんな事も気にしていられなかった。 貴方よりも少しだけ大きな体が傾いて貴方もろともシーツの海へと沈んでいく。 二人体を重ねてから何かに気づいたのか、熱を帯びたため息をこぼしてから一度上半身だけを起こし、脱ぎ捨てた衣服の山へと腕を突き入れる。 少しして引き抜いた手の中には幾らか中身の減った小瓶が握られていた。潤滑油だ。 それを手に取って、長い指にしっかりと絡めてから再び貴方へ視線を向ける。 「あかつき。……お前とすぐに繋がりたくても、傷つけない、ためには、準備しなくてはいけない。 ……少し、がまんしてくれ」 てらてらと艶めく指を、恐る恐る貴方の下腹部へと伸ばしていく。 鼠蹊部をなぞり、既に兆しを見せる熱の高ぶりを撫でて、更にその下へ。 誰にも触れられたことがないであろう窄まりに触れる。自分のものを弄った時には何の躊躇いもなかったのに、今は少しだけぎこちない。 (-61) もちぱい 2021/09/18(Sat) 15:56:54 |
【人】 4432 貴戸 高志朝。 朝と言っても完全に朝の定義から外れていそうな時間。アウト寄りのアウトな朝。 今日も誰かがハメ撮りの刑に処されている。 「おはよう」 クソデカボイス、入場。 昨日と全く変わりない堂々とした様子で闊歩してそのままルームメイトの座る席の向かいに着席する。ドーナツがいくつか乗った皿と牛乳の入ったグラスが乗ったトレーを手にしていた。朝(朝ではない)であっても普通に甘いものが食えるタイプらしい。 (44) もちぱい 2021/09/18(Sat) 15:59:42 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁(こっちは>>44の時間軸の一瞬のこと) 貴方の向かいに座った直後。 もし貴方がこちらを見ていたのなら、ルームメイトが瞳は伏せたまま唇をかすかに震わせていた事に気付くかもしれない。 「無理をさせてすまなかった。大丈夫か?」 たったそれだけを音もなく紡ぎ、そうしてまた何食わぬ顔で日常へ戻るだろう。 昨日見ていたものは夢だったのかと思うほど、普段と変わりなく涼やかな表情を浮かべて。 (-62) もちぱい 2021/09/18(Sat) 16:03:32 |
貴戸 高志は、南波を見て「なんだ」と返した。けろっとしている。 (a18) もちぱい 2021/09/18(Sat) 16:06:40 |
【独】 4432 貴戸 高志もう難しいこと考えるのやめて闇谷と結婚してえよ………… 貴戸あいつは「恋人でもないのでしない」って言うけど…… (-66) もちぱい 2021/09/18(Sat) 16:27:47 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 9949 普川 尚久食堂に全員が集まった朝……から、少し経った後。 貴方の前にふらりと現れて声をかける者がいた。 「普川先輩。今少し時間ありますか?」 (-72) もちぱい 2021/09/18(Sat) 16:40:13 |
貴戸 高志は、南波に (a20) もちぱい 2021/09/18(Sat) 16:43:54 |
貴戸 高志は、南波に………………………… (a21) もちぱい 2021/09/18(Sat) 16:44:04 |
貴戸 高志は、南波に、「想像に任せる」と言って平然としたままドーナツをちぎって食べ始めた。 (a22) もちぱい 2021/09/18(Sat) 16:44:59 |
貴戸 高志は、南波の話を聞いているのか聞いていないのか黙々とドーナツをちぎって食べている。 (a25) もちぱい 2021/09/18(Sat) 16:53:32 |
貴戸 高志は、南波の話を聞いているのか聞いていないのか「ドーナツ美味いぞ」とちぎりまくったドーナツを差し出した。 (a27) もちぱい 2021/09/18(Sat) 16:55:09 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 9949 普川 尚久アイスコーヒーを入れた水筒を持ち歩いていることは知っていた。けれど、持ち歩くものが鞄になったからと訝しむ様子はなさそうだ。 「俺は聞きたいことがあって来ました。 ただ、そうですね……カメラから逃れることはできなくても、他人に聞かれることはあまりされたくない。人のいない場所であれば普川先輩の好きなところで構いません」 俺は何かするつもりないです、と言わんばかりに場所の選択権を譲った。意思表示のつもりらしい。 (-77) もちぱい 2021/09/18(Sat) 17:02:43 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁(先に>>44の方返してこれで〆るわね) 少年は何も答えなかった。いつも通りの表情だ。 ただ、 「…………ああ」 短すぎる返事と共に、取ってきていたドーナツを差し出して交換し、席へ戻る貴方を一瞥してから食べ物を摘み始めるのだった。 (-89) もちぱい 2021/09/18(Sat) 20:15:37 |
貴戸 高志は、暁から食べ物を貰ったので代わりにドーナツをいくつかあげた。交換こだ。 (a32) もちぱい 2021/09/18(Sat) 20:16:03 |
【人】 4432 貴戸 高志 (62) もちぱい 2021/09/18(Sat) 22:24:45 |
【人】 4432 貴戸 高志>>58 南波 闇谷 また、南波が闇谷に近づき何か囁いた一連の動作に関しては。 「…………」 一瞬ちらと二人の方を見やり──というよりは怪訝そうに南波を見ていたほうが主であったが──また黙って食事を始め視線を手元に落としたのだった。 (63) もちぱい 2021/09/18(Sat) 22:25:23 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁肩に走る刺激。歯を立てられたのだから痛みは当然あるだろうが、果たしてそれだけだろうか? 「ッぅあ!?……ぐ……ッ、……っ、ゔ……」 熱で全てが曖昧になった頭では、鋭い痛みと快感の境界線も有耶無耶になってしまっていた。 荒い呼吸を繰り返していた口から普段より少しだけ高い声がこぼれ落ちる。自分でも信じられないとばかりに目を丸くさせた後、思い切り自分の唇をきつく噛み締めて電撃にも似た刺激の残滓をやり過ごす。 「……ぅ……は、ぁ……っ。あかつき、暁……っ」 最初の衝動を耐えても、肩から燃え広がるような痛みは終わらない。それでも、少年は決して振り払う真似はしなかった。したくなかった。 それでいい。いくらでも噛んで構わない。 きちんと口にしたかったけど、今唇を動かせば嬌声と悲鳴がないまぜになった音が溢れてきそうで出来なかった。 受け入れる側の方が大変なのだから、これぐらい受け止めて当然だと。さも当たり前のように思考して、けれど何もしないで耐えるにはあまりに刺激が強すぎたから、縋るように貴方の名前を呼ぶ。 ふちをなぞるようにぐるりと指を動かして、傷つけないよう緩やかに内部を押し進め。貴方の"いいところ"を探るように時折指を折り曲げながら解していく。 今だけ身を焦す不調に襲われていることに感謝した。己の心臓が壊れそうなほどに早鐘を打っている理由にしてしまえるから。緊張しているなんて知られてしまったら、きっと今以上に恥ずかしさで顔を歪めていたと思うから。 (-118) もちぱい 2021/09/19(Sun) 3:45:33 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 9949 普川 尚久倉庫を示されて一瞬かすかに眉間に皺が寄ったが、すぐに元通りの生真面目な表情に戻るだろう。 後をついて行くように足を進め、案内された場所を目に焼き付けるように見回し、貴方がマットに腰を下ろすまでを見届けてから後ろ手に扉の鍵をかける。行き先を知った一瞬以外は、表情は崩れることなく保たれていた。 施錠した後、追いかけるようにマットへ近づき隣に並ぶ。しかし貴方に続いて座るようなことはしなかった。立ったまま、おずおずと口を開く。 「……体、痛くないですか。受け入れる側って、負担がかかると聞きましたけど」 本来なら貴方と当事者しか知らないであろう事実。その事について言及している意味を理解していながら話を切り出した。 (-119) もちぱい 2021/09/19(Sun) 4:07:44 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁幾度となく与えられる痛みに、きつく結んだ唇からくぐもった声がぽろぽろと落ちる。 燃えるようでいて電流にも似た刺激がかえって良い方向に向いたのかもしれない。 底無しの熱に溺れそうになる度に引き戻されるものだから、傷つけまいと必死に動かす指だけは変わらず秘された場所を優しく拓いていった。 「……は、っ……ここ……か……?」 伝えられた言葉を素直に受け取って、何度も同じ場所を擦る。貴方に気持ちよくなってほしい一心で、丁寧に、丁寧に。 密着しているものだから、揺らめく腰にも気付いた。後孔を解している手とは反対の手で、張り詰めた貴方の昂りにも刺激を与えていく。 「……あかつき、苦しくないか……?だから……」 ── 一度、果ててしまうといい。 そう囁いて、少し体を揺らして。そこで貴方の頬が濡れている事に気がつく。 拭いたいけれど、己の両手は貴方を快楽の果てへと追い立てている最中だし、そもそも体も然程ずらせない。 少し考えて……濡れた頬を拭う代わりに、労う意味を込めて、唇をそっと貴方の右目を覆う前髪へ寄せて口づけを落とした。 (-123) もちぱい 2021/09/19(Sun) 5:13:42 |
貴戸 高志は、遅すぎる朝食を済ませると、静かに席を立った。 (a38) もちぱい 2021/09/19(Sun) 5:25:48 |
貴戸 高志は、ふらりと食堂を出る。そのまま、普段通りの足取りで姿を消していった。 (a39) もちぱい 2021/09/19(Sun) 5:28:03 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁「……っ、あ、暁……っ?」 貴方の叫びに咄嗟に手が止まる。 解放された肩に纏わりつく痛みの残滓も、頭を蕩かす熱の欠片も、貴方の声で何もかも霧散してしまった。 手を離してから「しまった」とも思った。散々高められておきながら果てることもできず、挙げ句の果てに止められてしまってはひたすらに辛いことだろう。 暴力的な快感が体の中で渦を巻くことは容易く想像がついた。考えるだけで己の体が震える。それでも、やめろと叫ぶ貴方の声を、貴方の気持ちを、優先したかった。 「……そ、の。すまない、暁。一人にさせてしまって。 一緒がいいなら……その…………もう…………」 は、と吐息がこぼれる。腰が揺らめく。 ずっとずっと我慢して、ずっとずっと貴方を見つめていて、気付かないふりをしていたけれど。 すり、と控えめに貴方の腹に少年の昂りが押しつけられる。ろくに触っていないにも拘らずそり返るほど熱を孕んだ猛りを揺らし、自分から強請る。 「……挿れたい。 …………お前を抱きたい。 ……暁、お前と気持ちよくなりたい」 (-127) もちぱい 2021/09/19(Sun) 6:03:40 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁謝らなくてもいいと言わんばかりに緩やかに首を横に振る。さらりと流れる髪は今汗で顔に張り付き、唇もひたすら噛んでいたものだから薄い皮が破けて血が滲んでいる。それでも、普段と変わらない様子で「大丈夫」と囁いた。 視線に貫かれる。小さな紫色の世界にはたった一人、自分しかいない。理解したそばから蝕むような菓子の熱ではない、優しい温もりが胸の奥に広がって行く。 泣きたくなるほど嬉しくて、でも、嬉しければ嬉しいほどに何かが胸を締め上げた。 肩の噛み跡から首にかけて唇を寄せられると、甘い痺れにも似た快感がぱっと咲いては散っていく。もどかしい程にささやかな刺激。けれどもそのいじらしさが、どこか愛おしい。 「……暁。…………ああ」 首を覆う抑制装置を噛まれ、名前を呼ばれる。 求められている。自分が、他の誰でもない自分が。 充足感が体を巡る。熱の苦しさや痛みの悦びも遠ざけてくれるような柔らかな心地に、少年の表情がくしゃりと崩れた。 少年は表情の変化が乏しかった。そうであれと教わったから。だから、今自分がどんな顔をしているのか分からない。己が考える表情をきちんと上手に浮かべることが出来ているかも分からない。 貴戸高志が今、泣きそうに笑っているのを知っているのは……貴方一人だけだ。 ▽ (-144) もちぱい 2021/09/19(Sun) 14:42:36 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁一度抱きしめてくれる腕を優しく撫でてから体を起こす。潤滑剤と共に密かに手にしていた避妊具で自身の熱を覆うと、貴方の腰を抱え直した。解した後孔と自身の亀頭が触れてかすかに聞こえる水音に、ほんの少しだけ息を飲む。 あとはこのまま押し進めて拓くだけ、というところで少年ははたと動きを止めた。 「……俺は、お前を極力傷つけたくないんだ。 だから……その、異能を使っても、お前の痛みを奪ってもいいだろうか」 己の片手を自分の首に伸ばし、チョーカーの留め具を外す。 対象を自分以外とした異能行使を防ぐ為の抑制装置だ。本来なら貴戸本人が外せないように施されていた対策も、企画が始まった際に解かれていた。 チョーカーによってうっすらと赤く色づいた首が、貴方の舌によって艶かしくてらてらと濡れている。 あとは相手に異能を使用する際に必要な『条件』を満たすだけで力が行使される。 ただし、もし貴方が断ったとしても少年は大人しく受け入れるだろう。 (-145) もちぱい 2021/09/19(Sun) 14:45:47 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 9949 普川 尚久バツが悪そうに瞳を伏せながら己の端末を差し出した。貴方が受け取ろうが受け取るまいが、端末には貴方と少年二人を中心に撮られている映像が流れていた。 貴方が危惧する条件などには気づいていないらしい。 「仰る通り。ですが全員個別に撮られている……という訳ではなく。何故か普川先輩や俺だけにしか焦点が当てられないもの、俺にだけ当てられているものがあるみたいです。 ……黙っていることに耐えられなかったので、俺はその報告と謝罪をしに来ただけです。 今から肌を重ねるつもりなんて俺には……」 ゆるく首を横に振った。けれど、少し空白を置いてからおずおずと口を開く。 「……榊の件は別ですが。普川先輩が自分から動く人だとは少し思いませんでした。確かに何某かはするとは言っていましたけど。"ご褒美"の為ですか?」 (-148) もちぱい 2021/09/19(Sun) 15:45:41 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁目元への口付けと唇への戯れ。その仕草にほんの少しだけ安堵したように気が緩むのを、少年自身は気付いていなかった。 「そうか。それなら……俺が貰い受けよう」 ぐ、と腰を押し進める。散々に焦らして蕩けた窄まりをゆっくりと拓き、擦りあげ、熱を分け与えて行く。 ……同時に、少年は上半身を倒して貴方の顔を覗き込んだ。 相手へ異能を使う為の唯一の条件。 それは── ── "相手の唇を奪うこと"。 ▽ (-150) もちぱい 2021/09/19(Sun) 16:11:29 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁「暁」 薄い唇が貴方の唇に重なる。 キスはもっと甘酸っぱい味がするものだと何かで聞いたことがあるが、今ここにあるのはかすかな血の味だけ。甘酸っぱさとは程遠い鉄錆のそれが、口腔に広がって行く。 血も吐息も飲み込むように口付けをしているから、言葉を紡ぐことはできない。 だから、「すまない」とは言えなかった。貴方の好きな相手を知らない少年は、勝手に貴方の唇を奪ったことを胸中で謝罪する。自分たちは既にキスよりも過激な行為をしているというのに。 貴方の心身の状態などによっては強弱もあるだろうが、何の抵抗もない場合そのまま痛覚が泡のように霧散して失われて行くだろう。 ほんの暫くの間、貴方の肉体は快楽や柔らかな刺激だけを拾い上げることになる。 口付けと同時に、少年の熱が貴方の内側を深く穿ったとしても。 (-151) もちぱい 2021/09/19(Sun) 16:12:01 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 9949 普川 尚久「闇討ち?しませんが」 しませんが。 「……それは、一理ある。見せ物にしているのなら、参加者に動いてもらわないと困るだろうし」 素直に納得した。やるかやらないかはさておき。少年は乗り気ではなさそうに眉間に皺を刻んでいる。 「長くいるのをしなくても良くなった?良い事ですがそれはまた何故」 思わず口にしまった。個人の話に踏み込みすぎるのはよくないと分かっていても、留まれるほど大人にはなりきれていなかった。 異能の制御が出来る様になったからだろうか?施設にいてもカメラを壊しただのなんだのと、貴方に関する話を風の噂で聞いていたような気もするからだ。 「……俺もご褒美は欲しいです。必要なものですから。ただ……どうしても、気乗りせず」 はあ、とため息を一つ。明後日を向く貴方と同じように、少年もまた何もない方向へ視線を投げてぼやいた。 (-157) もちぱい 2021/09/19(Sun) 17:23:19 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁貴方に女を抱いたことがあると言ってのけた相手は、それにしては口付けも体の動きもぎこちなかった。 薄く口を開いて割り込んでくる舌を快く迎え入れ、己の舌と絡ませる。キスなどろくにした事がないのだから何処をなぞれば気持ちがいいのかも分からない。必死に粘膜を触れ合わせた。 上も下も貴方と繋がりあって、逃げ道など何処にもなくて。苦しさと快楽が押し潰してきそうだというのに、たまらなく気持ちが良かった。 「……っ、は、…………ん、んぅ……っ」 普段朗々とした声を紡ぐ唇からは、熱を帯びた吐息がひっきりなしに溢れ続ける。 傷付けないようにするためか、開始された抽送は緩やかに行われた。 自身を包む内部を穿ち、指で見つけた貴方の理性を飛ばすきっかけになったポイントを探り始める。 暫くすれば腰の動きは少しずつ早まっていくだろう。貴方の嬌声のほかに、ひどく淫らな水音が混ざったものが耳をくすぐり始めることに気付いて、またしても肌がぞくりと粟立った。 (-164) もちぱい 2021/09/19(Sun) 18:56:47 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 9949 普川 尚久ちぐはぐな表情に一瞬首を傾げた。ただ、傾げただけでそれだけだ。 話に納得したように頷こうとして、心配したように少し眉根を寄せた。 「それは僥倖……と言うべきですが。 台風に例えてしまったとしたら。また再来して先輩を苛む恐れがあるのでは……」 心配した様子を見せたのも、そこまで。 後に返ってきた言葉にぴたりと動きが止まる。 小豆色の瞳が揺れ動く。右に左に、ふらふらと。 「……そうですね。先輩の言うことは正しい」 瞼が下りる。再び持ち上がる。 「それなら、普川先輩」 藤色が舞う。少年が崩れ落ちるような勢いでマットに座り込んだからだ。長い体を追いかけるように、豊かな髪がふわりと流れて更に下へと落ちて行く。 「──俺としてもらえませんか」 小豆色の視線が貴方へ向けられる。 もう揺らぎなどどこにもない。 (-165) もちぱい 2021/09/19(Sun) 19:08:29 |
【人】 4432 貴戸 高志夜。これは夜の時間帯である。 何も口にしなかった昨日の晩とは違い、今日は普通に夕食を食べにきた。通常メニューでもよかったが、好きな時に好きなものを食べられる今しかやれないことがある。 「カレーうどんを一つ」 堂々と食堂を闊歩し、堂々と注文。一連の動作に迷いなど一切ない。 出された料理を持って席に着く。 カレーの香りが鼻をくすぐる。その中に沈むうどんはきっと喉を気持ちよく滑り落ちることだろう。 お腹がくうと鳴る音を、<big☆>パァン!!!</☆big>と元気に合わせた手の音でかき消した。 「いただきます」 使うのは箸だ。日本人たるものやはり箸を使わなくては。 いざ、実食。 結果は…… 完璧だな……綺麗に食せた。 (114) もちぱい 2021/09/19(Sun) 20:01:05 |
【人】 4432 貴戸 高志>>114 「!!!」 完璧だ。 白の上着も紫のシャツも、それどころか机も無事だ。 見えるぞ、「高志様はカレーうどんビチャビチャにするのでどうか外で召し上がるのもご当主様先代様がいる時に頼むのもやめてください!!!」と泣いて止めてきたハウスキーパーの山田さんが泣きながら喜ぶ姿を。山田さん、見ているか。俺は遂にカレーうどんを完璧に食べることができた。偉業を達成してしまったな。 そんなこんなで、貴戸は夕食を終えたのだった……。 (115) もちぱい 2021/09/19(Sun) 20:14:34 |
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