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【秘】 花で語るは ソニー → デッドヘッド ヴェネリオ「……」 ああ、素っ気ない。 柔らかい言葉の中に混じる暖かな拒絶に、無言の抗議が向けられた。 見上げるジェイドの瞳はちゃんと、貴方が孤児院や自分から距離を取ろうとしているのだって、 受け取って、理解してしまう。無知な子供だったならよかったのに。 眉を下げ、反対に上目遣いに瞼は丸く開いて。 外向きの顔というには剥き出しの感情は、内心の混じった不服まで表してしまう。 「聞き分けたなら、手のかからない子供になっちゃうんだろ。 オレはもう少しだけでもアンタの手を煩わせていたいよ、先生。 ……案外アンタってそそっかしいよね、ほら」 頭を撫でる手の感触を受けて、気持ちよさそうに目を細めはする。 けれど目線は逸らされないまま、じっとレンズの向こうの深い色を見て。 ちら、とその目が僅かばかり下に落ちた。 少しだけ背伸びをして、 → /* 指 (-247) redhaguki 2022/08/11(Thu) 9:38:21 |
【秘】 花で語るは ソニー → デッドヘッド ヴェネリオ「ついてる」 つい、と滑らかな指が相手の口元に伸ばされる。 耳の下から顎までの稜線に指を掛けて、親指は相手の口元を拭った。 皮膚の張った顎下から耳朶に掛けてを、指の腹が掠めていった。 じわりと、帯びた熱が滲みていく。 そうする前に避けられたかもしれない。 一連の話は、そうなるかもしれなかっただけ、に終わるのかも。 どちらにせよ本当に揚げ物のクズがついていたのかは、もうわからなくなった。 「ねだれば、子守唄も歌ってくれる?」 (-248) redhaguki 2022/08/11(Thu) 9:47:55 |
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