08:33:16

人狼物語 三日月国


94 【身内】青き果実の毒房【R18G】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


闇谷 暁は、朝になっても食堂に来ない。
(c1) osatou 2021/09/23(Thu) 22:24:49

闇谷 暁は、寝起きが悪い方ではある。今も昔も規則正しく生活してきてない。でも、今日は食堂に来ない。
(c2) osatou 2021/09/23(Thu) 22:25:07

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


3日目。あれからどれだけの時間が経っただろうか。

                 ……す、と瞼を開く。


数刻前の鈍い痛みは一切感じられなくて
一瞬あれは夢だったのかとすら思えてくるけれど
すぐに目に入った貴方の表情が、意識を現実に引き戻した。



「………………、」

掛けられたブランケットが暖かい。
丁寧な姿勢で自分をずっと看ていてくれたのだろうか。

「……きど、」

上体を持ち上げ、腕に力を込める。
今度は起きられそうだ。

嗚呼、これ以上かける言葉が思い付かない。
こういう時、何と言えば良いのだろうか。
視線だけがうろうろと空を泳ぐ。


「異能……使ってくれたんだな。
 ありがとう………………」
(-12) osatou 2021/09/23(Thu) 23:21:27

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


「あ、えと、……うん。
 W何かWって………、
 まあ、今は元気……だけど。お陰様で。」

前にもこの言葉を吐いた気がする。
あれはいつだったか、そういえばさっきまで何をしていたか……

「………、」

深く思い返す。
貴方以外の腕の中で快感を享受していたことを。


申し訳なさに瞳を伏せていれば、貴方の腕が回される。
素直に受け入れても良いものだろうか、
少しだけ躊躇う素振りを見せて、結局は貴方と温度を分かち合いたいが為に擦り寄った。

「この度は大変お見苦しい所をお見せしまして………………………」


一番見せたくなかった貴方に助けてもらい、結局は介抱してもらうだなんて。
現状はどこにも痛みは無く、体に異物感が残るくらい。

……迷彩も、無事だろうか。
気にはなるが、今は貴方以外の話をする気になれない。
貴方の温度が、とても心地良い。
(-17) osatou 2021/09/24(Fri) 1:20:11

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


「え、」


ぴしゃりと謝罪を止められる。
謝っても謝りきれない、どう申し開きをしたものかと考えていたが
貴方は変わらず、優しく全てを受け入れてくれる。


「………うん、
 前に貴戸も……アレ食べて苦しそうだったから、
 辛そうな迷彩が、
 何か重なって見えたって言うか。」


自分も少しは口にした事がある菓子の効能は
この身でよく経験しているのだ。

特に彼とはそれなりに親しいつもりの間柄なので、放っておける訳がない。
それを偽善と呼ばれても、仕方がないくらいなのに。

(-21) osatou 2021/09/24(Fri) 3:49:56

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


ごめん、と言い掛けて、噤む。


「……有難う、高志。
 お前が好いてくれる俺で居られたなら、良かった。」


唇同士が触れ合う。
嗚呼、今幸せだ。
この自由が少ない少年院には場違いなくらいの、幸福感。

どろどろに溶けそうなくらい貴方に甘やかされて
何でも出来そうな、そんな無敵な恋の力。



「あー、えーと……とりあえず痛くない間に
 シャワーとか浴びたいんだけど
 …………連れてって貰えたら、助かる。」
(-22) osatou 2021/09/24(Fri) 3:51:54

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


「俺らしく……、分かった。」

思うままで良いと言われるのは嬉しいが
好きな相手から、もっと好かれたいと思うのは当然だろう。
何か出来ることは無いだろうか、と密かに思案。


──嗚呼、どうしたっていつも、貴方のことばかり考えてしまう。

「………好きだ、貴戸が。」


穏やかな瞳。優しい手付き。
貴方の全てが自分に向けられていて、くすぐったい。



「ん、甘えて良いか。
 その……お前に触って貰いたい気分なんだ。
 もうちょっと二人で過ごしたい。」

止めてもらったり、運ばせたり、何もかもを貴方に委ねてしまっている。
それでもわがままに……思うままで良いのならば、
もう少しだけ貴方を独占して、貴方だけのもので居たい。


運んでもらう最中にそんなことを考えつつ
身を清めて貰い、寄り添って眠りに付き、
いつも通りの日常に戻っていくのだろう。
(-32) osatou 2021/09/24(Fri) 12:05:35

【墓】 1117 闇谷 暁


朝。
朝と言っても完全に朝の定義から外れている時間。
昼。昼である。

今日も罪のないトンボがハメ撮りの刑に処されている。


「…………〜、」

大欠伸。
眠気を隠すこともしていない。
ダラダラのろのろと
ルームメイトの向かいの席へ腰を下ろした。
(+7) osatou 2021/09/24(Fri) 14:02:32
闇谷 暁は、天丼は如何なものかと思った。
(c11) osatou 2021/09/24(Fri) 14:06:07

【墓】 1117 闇谷 暁

>>+9 貴戸


「……………ん」

寝起きのローテンション。
貴方を一瞥すると、ぐりぐり瞼を擦ってから

「おはよ」

朝飯は食べない派だが
貴方が渡してくれるものなのでモソモソと口にする。



「腰が悲鳴をあげてる以外は元気。」


それを元気と言うのだろうか?
(+10) osatou 2021/09/24(Fri) 14:13:11

【墓】 1117 闇谷 暁

>>+11 貴戸

ぐるりと視線を巡らせて
食堂内に、元気な最年少の姿を探し
居ても居なくても、んー、と呟く。

「や、いいよ。
 貴戸にはもうかなり助けて貰ってるし
 歩けない程じゃないし………、」

貴方の手を煩わせる程では、と言い掛けて。


「……甘えて良いんだっけ。
 じゃー甘いもん食べたい。持ってきて。」
(+12) osatou 2021/09/24(Fri) 14:42:35
闇谷 暁は、端末を操作し、画面を見ていた。
(c12) osatou 2021/09/24(Fri) 15:30:07

【秘】 1117 闇谷 暁 → 3839 南波 靖史


4日目。
貴方の部屋の戸を叩く。
その手にはハンディカメラを持って。

反応が無ければ、
ドアに背を預けて座り込み、貴方を待つだろう。
(-45) osatou 2021/09/24(Fri) 15:37:24

【墓】 1117 闇谷 暁

>>+16 貴戸

「ん、ありが…………………………
とう?



ルームメイトが望み通りに甘いものを持ってきてくれた。
糖分は脳を回してくれるから好きだ。
朝は食べない派でも菓子くらいは摘んでいる。

ヌガーへ手を伸ばす。厳密には伸ばしかけて止まる。
貴方が所謂──『あーん』をして来ているではないか。


「………? ??」


貴方を見る。真剣な表情だ。
何を考えているんだ、ここは人前だぞ。

「………えっと、自分で食べられる、
 …………………………けど……………」

「……………、」

「……
あっ、
あーん………」


口を開けた。赤い舌が、白い歯が貴方の目に入る。
放り込まれれば、そのまま咀嚼。
もったりとした口当たりが中々美味しい。うん、と頷いてみせた。
(+17) osatou 2021/09/24(Fri) 16:23:31

【秘】 1117 闇谷 暁 → 3839 南波 靖史


貴方の姿を認めれば
ひとつ頷いて、カメラを見せつけた。

「嗚呼、手伝いは……いや、
 先に場所を変えよう。
 二人きりでも何でも良いけど
 出来れば近い場所が良いな。」

昨日の出来事は、貴方の耳にも届いていると思うので
あからさまに自らの腰へ手を添える。地味に痛いんです。

「…………、」

差し伸べられた手を取る。引くように力を込めて立ち上がる。
指輪が当たるくらいでは気にと留めない。

「有難う。」

それだけ告げて、
行き先を貴方へ委ねる。どこへ導かれても何も言わずに着いていくだろう。
(-52) osatou 2021/09/24(Fri) 16:49:13

【墓】 1117 闇谷 暁

>>+19 貴戸


「あー………貴戸、人前でこういう事するのは
 見せつけてるみたいで照れるんだが……。」

頭を掻く。
正直満更でもないのだが、やっぱり人目は気になる。


「嫌ではない……………
嬉しい、が、二人きりの時にやってくれ。




フードを引っ張って表情を隠した。
ヌガーを食べる手がたいへん進む。

「………これ美味いな。」
(+21) osatou 2021/09/24(Fri) 20:11:07

【秘】 1117 闇谷 暁 → 3839 南波 靖史


貴方に先導してもらい、空き部屋に立ち入り
扉を閉めて、しかと鍵を掛ける。

貴方の居るベッド──隣へ腰を下ろしざま
自分用に先日支給されたハンディカメラを貴方へ放り投げた。
受け取らなければベッドか地面に音を立てて落ちるだろう。

続けて電子端末を取り出し、見せつける。

自分の持っている端末は、別のカメラの映像や、過去のアーカイブも見えるようになっている事を貴方も知っているだろう。


「───W見たW。
 お前がこの企画のバランス調節してたんだな。
 心労、察する。」

ひとつ、大きく頷いて
本心からの言葉をかける。

「……で、本題。
 盤面を誰よりも注意深く見ていただろう、お前に聞きたい。
 今は
テコ入れが入るギリギリ
だろうか。」

勿論、所感で良い。
分からないならば、返事はそれでも良い、と付け足して。

その真意は、
貴方との約束を、わがままを、手伝いを、
どうしたものか迷っている──とでも言わんばかりだ。
(-95) osatou 2021/09/25(Sat) 2:51:09

【墓】 1117 闇谷 暁

>>+34 貴戸

フードは引っ張ったまま。
その奥では頬を赤らめ、視線を泳がせる。

「…………
 …………………
 ………………………その、
 
まだ不慣れで、悪い……。
お前、と、慣れていけたら……良いと、思ってる………。


配慮をさせたい訳でもないのだ。複雑。
照れを飲み込むのに精一杯で
貴方の様子には気付かなかった。



ヌガーのおかわりが欲しい
(+35) osatou 2021/09/25(Sat) 5:31:28

【墓】 1117 闇谷 暁

>>+34 貴戸

「いやもう食べ足りないな、ヌガー食べよう。
 
絶対食べよう、今すぐ食おう。頼もう。
頼んでくる……っ、から……!」



あからさまな照れ隠し。
腰なんて気にしていられない、立ち上がればすぐに厨房の方へ出向く。
別のお話にはさせないぞ。




「………あったから、持って来た。
 補充が早いな………。」


持って来ながら一つ摘み、白黒のそれを咀嚼。
じきに46%ほど効果が現れないだろう。
(+36) osatou 2021/09/25(Sat) 5:42:29

【独】 1117 闇谷 暁


酒耐性
8%
(-111) osatou 2021/09/25(Sat) 5:58:01

【独】 1117 闇谷 暁


泣き上戸
(-113) osatou 2021/09/25(Sat) 6:01:44

【秘】 1117 闇谷 暁 → 3839 南波 靖史


「………まるでお前は人間じゃないみたいだ。
 ともあれ、うん。
 じゃあ、一先ず有難うだな。助かってるよ、南波。」

WそうだったWと過去形なのは何故だろう。
のらりくらりと何事も流していく貴方のことが、いまいち読めない。首を傾けながら、今度は正しく褒め言葉を吐いた。

続けて語られる品評。
断定をしてこない物言いに、堂々と語る様に、自分の見る目が間違っていなかったと言える。

「望み通りだ。信じる。
 疑うつもりも無かったけどな。
 ………だからこそ、続けて聞かせてくれ。」

貴方の方へ、近付く。
この部屋のカメラの位置を確認するように天井付近をぐるりと見渡す。それから、




「望みの報酬を得ようとするならば、足りないか?」


正直言うとギリギリ。
それでは自分たちを釣るご褒美は、約束されないのではないか?

不安。恐れ。
貴方はこれらを、取り除いてくれるだろうか。
(-115) osatou 2021/09/25(Sat) 6:15:20

【墓】 1117 闇谷 暁

>>+37 貴戸


「ん、さっきのと違ったか?
 まあ、俺はあまり味の違いが分かる人間でもないし、
 美味ければ良し。甘いと尚良しだ。」


そもそもヌガーが特別好きな訳でもない。
自分が和菓子を好む事は、貴方も知っているだろう。

……ちら、と端末を一瞥。
そういえば貴方は、今日渡されたであろうカメラをどうするのか、と思案して
やっぱり食べるスピードを上げるのだった。
(+38) osatou 2021/09/25(Sat) 6:24:33

【秘】 1117 闇谷 暁 → 7734 迷彩 リョウ

/*
(ここに雑誌を買いに来た闇谷の画像が入る)
情報を貰いに来たぞ!
(-121) osatou 2021/09/25(Sat) 12:34:40

【墓】 1117 闇谷 暁


少年院、図書室。
調べ物をしようとすれば、多数の人間は必然的にここへ足が向くだろう。

くるくる背表紙を見回して、
異能について優しく説明された本から、料理の入門レシピ本、果ては医学書まで。
いくつかめぼしいものを手に取り両腕に抱える。
腰に鈍い痛みが走れば、僅かに眉を顰めながら。



……この重さ、紙の匂い。
電子書籍には無いもの全てが、好ましい。


椅子を引き、すとんと座る。
集めた本を机に置けば、ぱらぱら適当に読んだり、食い付いて瞳を細めたり。
その内容によっては検閲され、一部だけ見えない部分もあった。




それを暫く続けて、は、と息を吐く。
皺の寄る眉間をぐりぐり押した。

気分転換に、と近くの棚の雑誌を手に取れば、
それは先月の日付を刻んだ週刊誌だった。


(ソロール1/2)
(+44) osatou 2021/09/25(Sat) 15:52:17

【墓】 1117 闇谷 暁


最初は、流し読み。
昼のニュース番組でよく見た司会者や、あまり知らない評論家の偏った意見。マスメディアらしいと言えば、そう。

他と比べれば読めない部分が多い
自分とは関係ない世界の書物をだらだらと読み、その内容の殆どはするりとすぐに抜けて行く。


……が。


ふと、見慣れた名がひとつ目に入れば
作業的に動かしていた手を止め、表紙に戻り、最初から隅々まで読み込み始める。


………
……




一冊を読み終われば、
バックナンバーを探す為に図書室内を走り回った。


そうして時間が経ち、
先月の週刊誌ただ一冊だけを手にして、退室。ドアを閉めれば、そこには再び静寂──書物達の楽園が、戻った。


(ソロール2/2)
(+45) osatou 2021/09/25(Sat) 15:52:57

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


         『元気』

簡素な文字列。
メッセージアプリの返信が素朴なタイプの人だ。
きっとスタンプとか買った事がない。

少しだけ間を置いて、もう一件。



        『どこに居る』
(-142) osatou 2021/09/25(Sat) 19:15:22
闇谷 暁は、首を傾げた。
(c25) osatou 2021/09/25(Sat) 19:16:08

闇谷 暁は、貴戸 高志の姿を探している。
(c26) osatou 2021/09/25(Sat) 19:16:44

【独】 1117 闇谷 暁


───端末に、連絡が入る。
見落としそうなくらい小さな音だった。


読んでいた雑誌を置いて、画面へ視線を落とす。
それはルームメイトからだ。労うような内容。

休めと言われたのだし
きっと動き回っている事で彼に心配を掛けているのだろう。
一先ずは『元気』と返事を打って、送信。

自室へ戻ろう。
雑誌を手に、廊下を歩き出す。


(1/2)
(-143) osatou 2021/09/25(Sat) 19:34:14

【独】 1117 闇谷 暁


廊下を歩く道すがら、小さな胸騒ぎ。



─────何故端末で連絡を?


彼なら、何処にいても自分を見つけ出して、
心配をしつつも傍に来て、柔らかく笑って……
そもそもこれは、端末で連絡してくるような内容か?
とにかく、そう、先に行動するような男の筈だ。


自室に辿り着く。
ドアを開く。
図書室よりも静かだ。


何かあったのか?
それとも、ただの考え過ぎなのか?
もう一度端末を手に取り、雑誌を部屋に放り投げて、

既にその足は施設中を、走り回っていた。


(2/2)
(-144) osatou 2021/09/25(Sat) 19:40:46

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志



        『俺は』

     『どこだって聞いてる』


貴方が返事をして、すぐ。
そんなメッセージが届くだろう。

それは殆ど、探偵の勘のようなものだった。
(-147) osatou 2021/09/25(Sat) 20:03:28

【独】 1117 闇谷 暁



───今度はやけにはっきりと、音が鳴って聴こえた。


散歩中だと。
散歩中にメッセージを送るか?

いや送るのかもしれない。
気が向いただけかもしれない。
たまたまそんな気分の日だったのかもしれない。



それでも、
……それでも!


不安だ。
この感情を一刻も早くどうにかしたい。

考え過ぎだと笑ってくれ。
しつこいと怒ってくれ。
くだらないと嘲笑ってくれ。

何も無いなら、それで良いのだから!


駆け出す、
その足が止まる事は、無かった。
(-148) osatou 2021/09/25(Sat) 20:08:39

【独】 1117 闇谷 暁



  何も行動せずに、何か起こるよりも
        何か行動して空回る方が、ずっと良い。


(-149) osatou 2021/09/25(Sat) 20:16:06

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


貴方が返事を送った後。
少し時間をおいて、忙しない足音が聞こえてきて
蹴破るように扉を開ける音がして、荒い呼吸が耳に入るだろう。



個室の扉を、控えめに叩く。


「……ッ、おま、え……
 随分変わった散歩を、するんだなあ……?」

皮肉を言えば、深く深呼吸。

「流石に、鍵壊せねえ、からッ、
 何だ、落ち着いたら、開けろよ…………………、」
(-152) osatou 2021/09/25(Sat) 20:27:56
闇谷 暁は、バァン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
(c27) osatou 2021/09/25(Sat) 20:28:05

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


息を吐く、深く吸う。
薄い扉越しの会話。

扉の向こうの貴方は、一体どんな表情だろうか。
嫌がる素振りは無いから、あながち気の所為でも無かっただろうか。


「……何となく?
 好きな奴の顔見るのに、理由いるのか。
 必要なら、後で考えとく。」

未だに開かぬ個室の扉へ背を預け
ずるずると座り込んだ。
(-155) osatou 2021/09/25(Sat) 20:46:54

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


扉を見上げた。
個室と付く以上、それなりに高い。
手は……届かなさそうだ。

「……そうだけど。」

壁も厚い。蹴破れる訳がない。
周囲を見渡す。
個室の近くに手洗い場が目に入った。
……いけるか?

「何か胸騒ぎがしたんだよ、
 あー……自意識過剰とでも、何でも言って良いんだけど、」

立ち上がる。
靴を脱ぐべきか迷って、結局そのままシンクへ足を掛けて、階段のように登る。
この高さからなら、きっと。




「貴戸が俺を心配して、探しに来ない訳がないだろ、
……っと!


足へ力を込めて、壁の上部へ飛び付いた。
バン!!!と大きな音が、振動が起こる。

(-164) osatou 2021/09/25(Sat) 22:01:11

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


ぐっと息を飲み、自重を腕で持ち上げ、腰痛すら無視してよじ登れば
仕切られた個室の内部が見下ろせる。

後は便座の蓋目掛けて飛び降りれば
貴方が座り込む個室への侵入が叶う。

ばき、と破損音がするかもしれないが、今はそんな事どうでも良い。




そうして、すとん、と、貴方の目の前に降り立てば
達成感から、深めの溜め息。

「……お待たせ」

初めてこんな無茶をした。
腰は鈍痛を訴えるし、衝撃のせいか足はびりびりする。

手を、差し出す。
貴方はこれを取っても振り払っても良いだろう。
(-165) osatou 2021/09/25(Sat) 22:01:45
闇谷 暁は、バァン!!!!!!!!!!!!!!!!バキッ……
(c37) osatou 2021/09/25(Sat) 22:06:32

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


わ、と小さく声を漏らす。

壁一枚の距離すら、
鍵を開ける時間すら惜しくて体が動いたけれど
余計な事をしただろうか、と。
擦り寄る貴方の頭へ手を伸ばし、髪を弄ぶように撫でる。


「あのな、そこまでヤワな体してないからな。
 貴戸に何か我慢させるよりは、ずっと良い。
 ……やり過ごすって何だよ。」

また何か、一人で背負い込んでいるのだろうか。
だとしたら、来て良かった。

「……放っておけないだろ。
 俺はずっと前から
 お前の事見てたんだから。」

様子がおかしい事ぐらい分かる、と
抱擁に応えるように、
此方も腕を伸ばし、抱きしめる。


「……良いよ、
 好きにしろって言ってるだろ。どうしたい?」
(-171) osatou 2021/09/26(Sun) 1:10:59

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


貴方が言葉を紡ぐのを、相槌を打ちながら聞き入れる。
自分に向く感情の、どれをも否定しない。したくない。


「……こ、高志。」

貴方の縋るような声色は、次第に熱を灯すような艶っぽいものへと変わっていき
耳を弄ばれれば、ずくんと体の芯が疼く。

「んっ、………うん、」

想い人にここまで求められて、なんとも思わない人間は居ないだろう。
何よりそれが、長い片思いが実ったものならば。尚更。


「………がんばる。
 俺で………俺と、気持ち良くなって、……欲しい。」


出来ることはしたい。
全部任せ切りは嫌だ。これは愛を確かめ合う行為なのだから。

貴方にしてもらった時、どうしていたか。どうすれば良いか。
ぐるぐる頭を回しながら、一先ず衣服を脱がそうと思案。

二人の境目に腕を割り込ませ、ネクタイからシャツ、ベルト、ズボンと
貴方がしてくれたことを少しずつ辿っていく。
(-174) osatou 2021/09/26(Sun) 2:18:55

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


ここが何処かも忘れて、
準備を進める貴方をぼんやりと眺めて、は、と息を漏らす。

「……………エロいな。」

抱かれる側の時は齎される快感を受け取ることに精一杯で、
そう考える暇すら無かったが
こうして眼前に肢体が晒されて、自分と繋がる為にこうして……

かぶりを振る。
自身が昂り立ち上がるのを感じて、
なんとなく童貞丸出しで恥ずかしい。


「………、」


待てと言われても。
それは生殺しというやつでは無いのだろうか。

そろりと首元に頭を埋める。
赤い痕をなぞるように優しく歯を立てて、噛む。
貴方が拒まないならば、白い刃は留まるところを知らずに
そのまま暫く甘噛みを繰り返すだろう。
(-177) osatou 2021/09/26(Sun) 3:06:49

【秘】 1117 闇谷 暁 → 3839 南波 靖史


「そうか、人間じゃないのか。
 アンドロイドか何かか?
 
飯は普通に食って大丈夫なのか?


そうして此方は真剣だ。
異能が発展している今日、否定するばかりでは何も得られない。ただ冗談が通じないとも言う。

「裏切っては無いだろ。
 そう言われたいなら、そう言うが。」

律儀だろうか。首を傾げる。
手を組んでいたとして、貴方だけが特別贔屓されている訳でもなく見えるし、特に此方が害されている訳でも無い。
罪悪感をどうにかしたいと言うならば、考える、と付け足して。

続く貴方の分析は、ひとつひとつ頷きながら聞く。
下手に言葉を増やされるよりは、端的に情報を語られる方が聞き取りやすい。


「そうだよな、有難う。……、」

揺れる視線。
貴方に求める報酬を明かす気は無いらしく、たっぷりと思案。


頼まない
(-181) osatou 2021/09/26(Sun) 3:44:37

【秘】 1117 闇谷 暁 → 3839 南波 靖史


「……また、相談しに来ても良いか?
 お前から聞ける意見は、きっと貴重なものだ。」


今は、決断することを辞めた。
思うところが多い為、時間を有すると判断して。

どちらかと言うと今は
貴方がどう人間ではないのか
、と
そちらに意識が向いている。

腕、足、それから頭部なんかに視線をやって
どうなんだ?と言わんばかりだ。
(-182) osatou 2021/09/26(Sun) 3:49:08

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


刺激する度に反応を示す貴方が可愛らしい。
いちいち名前を呼ぶ貴方が好きだ。
自分によってどろどろに惚ける貴方が愛らしい。

いっぱいの庇護欲と、同時に苛めたいような気持ちも湧いてきて、また首元を噛む。離して、間を開けて噛む。
……こんな感情は初めてだった。


自分によって淫らに開発され、
自分によって快楽を貪る姿に───やけに唆られる。


貴方のこと以外は、今は思考の内に無い。
そっと唇同士を重ね、啄むような口付けを落とす。

「……欲しい、か。おれも……俺も、」

視線を落として、貴方の指先へ。
長い指が出入りするそこに、自分の物が入るのかと想像すれば
既に主張している昂りが更に張り詰めて貴方の下腹部へ存在を示す。

「…………、……、
 もう……良いか? まだだめか?」


待てと言われているから。
お預けが解かれるのを、
今か今かと熱い瞳で貴方を見つめる。
(-184) osatou 2021/09/26(Sun) 4:13:34

【秘】 1117 闇谷 暁 → 3839 南波 靖史


弟分の話題に、微妙な顔をする。
知っているし調べてもいるからこそ、彼を思って表情を曇らせた。
それが貴方に伝わるかは分からないが。


「中の人と違う………人間じゃない……
 え、じゃあお前、中身
宇宙人
とか?」

露骨に貴方をきょろきょろ見る。
目の前の『謎』に興味が俄然沸いたらしい。

──ふ、と、左手の指にも視線が向いた。


「……大事な人が居るのか。」

先程手を取ったくらいでは気付かなかったが
その指輪の位置には確かな意味がある。当然のように、そう言い放った。




「……正直、報酬の確証がない以上はそう言いたいんだが
 大事な人を苦しめたくないからな。
 わがままばかりで手間を掛ける、南波。」

穏やかに笑う。
貴方と話しているというのに、今自分の思考を占めているのは貴方ではない。
(-185) osatou 2021/09/26(Sun) 4:41:20

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


あの澄ました顔を、すっと引かれた線のような眉を綻ばせている。ほとほと先走りを落とす程に感じている。

乱れる貴方の姿はあまりに扇情的で
見せ付けるように、聞かせるように行われる所作全てに目が奪われてちかちかする。

ごくり、生唾を飲んで
はー、と、深めに息を吐いた。

「ッ、う、う……!?」


性器を弄ばれすぐに達してしまいそうで腰を引く。
言葉にしないのは、抵抗しきれない程に昂っている証拠だ。

座って、と促されればその通りに。壁へ背をもたれるようにして、跨る貴方を受け入れる。
変な行動をして貴方の身に傷を付けたくない。無理をさせたくない。
受け入れる側の大変さはよく理解している。

「高志、」

貴方しか見えない。
貴方以外いらない。

嗚呼、今までずっと言えなかった言葉がこんなにするりと吐き出せる。幸せだ。

「……好きだ」

ゴムの事にまで気が付く筈もなく
落とされる後孔へ、中へ中へと割り込んでいく昂りに釘付けになりつつ
貴方へ手を伸ばし、腕の中に閉じ込めた。
(-187) osatou 2021/09/26(Sun) 5:54:16

【墓】 1117 闇谷 暁

>>+59 迷彩

昼。食堂。
貴方の姿が無い事は分かっていた。
だからこそ、貴方の姿を見つければ音を立てて椅子から立ち、自身の鈍痛にも構わず駆け寄る。

リョウ!!


貴方が逃げないならば駆け寄り、
少し迷ってから頭部へ手を伸ばす。撫でる。

「昨日は中途半端で悪かった。
 辛かったな。もう平気か……?」

あのお菓子の苦しさは、ある程度理解しているつもりだ。
とにかく、貴方の体調はどうだろう。
それはもう心配そうに、おろおろと貴方を見据えた。
(+60) osatou 2021/09/26(Sun) 12:36:10

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


瞳を見開く。待ち侘びた、繋がる感覚。
挿入の瞬間はどちらの立場でも、いつだって慣れない。

「ふ、ッ……!」

貴方が跳ね、自分の中心を貪る度に湧き上がる興奮。
言葉にしなくても貴方の肉壁に収まるそれが温度で、硬度で主張している。

今だけは、後のことも、
それから密かにカメラが回っていることも、何もかもが思考のうちに無く、ただ自分の腕の中で激しく痙攣し、乱れる貴方の虜になっていた。


あつい。
ぎゅうぎゅうと快楽に溺れ、欲のままに精を求める貴方の中が、貴方が、燃えるように熱い。
ほとりと落ちゆく涙を、舌でぺろりと舐めとった。


「それ、なに、ッ……えろ。
 おれも……すき、好きだ、好き、」


これでも男の端くれだ。
初めて人を抱く──と言っても殆ど貴方に任せきりだが──行為は初めてで、欲に濡れた紫色がぎらぎらと光って貴方を映す。
もっと乱れさせたい。もっと声が聞きたい、もっと動きたい……そんな支配欲が余計に膨らんでいく。

(-194) osatou 2021/09/26(Sun) 13:32:41

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志



「きど」


抱きしめたまま腰を持ち上げ体重を前に掛けて、狭い個室内で貴方を地面に押し倒す。
貴方の背に回る腕が床の冷たさを感じて、藤色が窮屈そうに散らばる。


「したい」


そんな景色すら、自分を煽る要素になる。
はー、といっそう荒く、息を吐く。


「いいか?」


答えも聞かずに腰を動かし始めれば、欲の赴くままに貴方を貪り、捕食するように内壁を一心不乱に掻き回していく。吐精が近い。貴方と気持ちよくなりたい。

容赦なく貴方を攻め立てる様は、以前の貴方を参考にしているとはお世辞にも言えない。

「はー、は、……っう、うう、う……、」



ぐ、と指先に力を込め、きつく貴方を抱きしめれば、
その腹の中へ白濁を吐き出すだろう。
(-195) osatou 2021/09/26(Sun) 13:34:02

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


自分の腕の中、自由のきかない狭い場所で動物のように求め合い
お前のものだと全身で主張する貴方に、ぺろりと舌舐めずりをしてその通りだと内側から自分で満たしていく。

「ッ、……っ、………、……!」

欲を吐き出す感覚がどうにも心地よくて、出し終えれば精を擦り付けるように何度か動き、それからは貴方の胸元に顔を埋めて、余韻を堪能していた。

「きど………」

名残惜しげに、ゆっくりと引き抜く。

「はぁ…………きど、」

顔を上げて、小豆色を見つめる。








「ごめん」


達し、熱が引けば、
ゴムを忘れた事──そもそも持ってきてすら居ない事実、そして貴方の言葉を無視した事、色々な事柄が押し寄せ思考を圧迫してくる……所謂賢者タイムである。さあ、と冷や汗が出てきた。

一先ずは貴方を狭い場所から引き上げようとするが、貴方の熱は引いているだろうか。
(-198) osatou 2021/09/26(Sun) 15:29:48

【墓】 1117 闇谷 暁

>>+62 迷彩


辛いか、との言葉には
乾いた笑い声を返して、

「そうだな、今は食べ物に気を付けた方がいい。
 何が起こるか分からないからな……
 信頼できる奴の前で食べるようにする……とか。」

自分でも、それ以外でも。

不器用にでも笑う貴方を見れば、
やっと胸を撫で下ろすことが出来た。
貴方の事がとても気掛かりだったから。

「良い、お前が大丈夫なら。
 失敗を繰り返して、知っていけば良い。……、」

(+63) osatou 2021/09/26(Sun) 16:09:22
闇谷 暁は、…………。
(c41) osatou 2021/09/26(Sun) 16:09:33

闇谷 暁は、……………………?
(c42) osatou 2021/09/26(Sun) 16:09:38

闇谷 暁は、?????????????
(c43) osatou 2021/09/26(Sun) 16:09:53

【墓】 1117 闇谷 暁

>>+62 迷彩

「待ってくれ何の話だ迷彩。」


視線が己の前で上下して
貴方を撫でていた手が止まる。



「……どうして……そう思った……?」


否定から入ってはいけない。
どうしてそんな考えになったのか探りつつ、

「俺は女性じゃないから赤ちゃんは出来ない……。
 出来たとしてもすぐには分からないんだ、
 一年……くらいか?
 時間を掛けて育んでいくものなんだ……迷彩……。」

性教育の時間。
これからは毎日捕まえて何かしら本でも読み聞かせようかと本気で考えている。

「あと事実どうであれ
 お前ひとりに任せるつもりは
 毛程も無いから安心してくれ………………。」
(+64) osatou 2021/09/26(Sun) 16:12:08

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


「あれっさっきまで
 俺の腕の中に居たエロい貴戸は!?」


居なくなった。

「ありがとう畜生俺も気持ちよかったです!」


素直。


「……俺も、片付けとか、する、ので。
 お前は先にシャワー浴びたりとか、
 して来た方がいいと思う……。」

床には鞄や衣服が放られているし
便器の蓋はやっぱりちょっと割れてるし
思い切り蹴ったドアも心配だし
やる事が多いな、と、くらくらする頭を押さえた。
あれだけ動けば無理もない。

「あ……いややっぱシャワーも手伝う……。」

鈍痛や倦怠感を引きずりつつ、
貴方が最優先だと言わんばかりにゆるりと壁に手をついて立ち上がった。
(-205) osatou 2021/09/26(Sun) 17:44:05

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


「………ん、
 俺今あんまり使い物にならないと思うけど
 ゆるしてくれ……。」

根を上げる体をどうにか動かし
きっと後片付けの殆どを
貴方にさせてしまいつつ、手洗い場を後にするのだろう。
……特に何にも気付く事はない。


「あー、確かに風呂入りたいな。
 お前の……その、ケアしたら
 暫く呑気に浸かろうぜ。」



そうして二人連れ添って、
今の日常へと戻っていく。

貴方が秘める想いには
何一つ気付かぬまま。
(-221) osatou 2021/09/26(Sun) 20:06:58

【墓】 1117 闇谷 暁

>>+65 迷彩

貴方とルームメイトとの間で何があったのか、
何かがあった事すら知らない。


聞き分けの良い弟分へ腕を回して抱きしめ、
「良い子だ」と囁き、背中を撫でてから離す。

悪いと思って、謝れて、
繰り返さないよう考えを改められる事は
立派だ、と、闇谷暁は思うのだ。

(+67) osatou 2021/09/26(Sun) 20:33:53

【墓】 1117 闇谷 暁

>>+66 迷彩

「出来ないが?」


出来ない。

「えぇと………身体の違いだな。
 子供を授かる器官を持つのは女性だけだ。
 俺たちには無いから、出来ない。」

そっと自らの腹部を摩って見せる。

「お前が散々遊んだゴムは、
 女性を望まぬ……に、妊娠から守る為の物であり
 俺たちの衛生面も保ってくれている訳だ。携帯しておくと良い。
 少子化は……もっと大きめの社会的な問題だと思う……。」

少し屈んで貴方と視線を合わせる。
分かったか?と問う様は、明らかに保護者のそれだ。


「……
もし
出来たら、取れる責任は全て取る。
 手伝うと言うよりは、
 行うべき義務を果たし、行える権利を行使すると言うか……
 まあ、お前一人にはさせないから安心してくれ。」
(+68) osatou 2021/09/26(Sun) 20:35:06

【墓】 1117 闇谷 暁

>>+70

迷彩、絶対分かってないなと思った。
そうして貴方を見送ろうとして────物騒な物音。激しい怒声。


「ッ
リョウ!

 一体何をそんなに…………、」

慌てて駆け寄って、その場を見た。

優しく頭を撫でてくれた人物。
食べ物を共有した人物。
可愛がっている弟分。
全員が異様な雰囲気を纏っていて、これは一体どういう事かと視線を泳がせる。


「……、……大丈夫か?」

一先ず。
迷彩が飛び付かないかも心配だが
殴られていたらしい普川へ寄り、
はらはらと顔を覗き込むだろう。 >>18
(+72) osatou 2021/09/26(Sun) 21:30:47

【墓】 1117 闇谷 暁

>>現場


「………………えっ?
 肉豆腐……パン………………?」


何も無かったとでも言うような普川。>>19
退屈そうに欠伸をする黒塚。>>21
怒りの感情を隠しもしない迷彩。>>+73


そのどれもが、自分の普段見ている貴方達と違っていて
『いつもの』からかけ離れた全てが、信じられなかった。

           ここに平穏はないと、
                理解していた筈なのに。




一歩、後退り。
二歩目は、足が動かなかった。
(+74) osatou 2021/09/26(Sun) 22:17:56
闇谷 暁は、手を取られれば、されるがままに。
(c52) osatou 2021/09/26(Sun) 22:59:48

闇谷 暁は、「黒塚、」 空いた方の手を伸ばして
(c53) osatou 2021/09/26(Sun) 23:48:26

闇谷 暁は、その手を下ろした。
(c54) osatou 2021/09/26(Sun) 23:48:39

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


これはきっと4日目のどこか暇な時間帯。
二人で室内でゴロゴロ過ごしているタイミング。

少年院では規則正しい生活を送ってきた為
こういうのんびり出来る時間は1分でも貴重だ。


「貴戸!しりとりしようぜ。

りんご!



貴重だって言ってるだろ。
(-229) osatou 2021/09/27(Mon) 0:00:30

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


ルームメイトが
想定の3倍ぐらいノリノリだった。

んー、と、床に寝転んで思案。


「ぷ……ぷりん……じゃなくて、
 
『プリンアラモード』
!」
(-231) osatou 2021/09/27(Mon) 0:07:27

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


「……………?
 ……………………。」

もしかして、と思ったが
まあいいか。

「ぷ……
『プラスチック』
。」
(-233) osatou 2021/09/27(Mon) 0:11:23

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


「お前……………
 性格悪いぞ………………………………?」

しりとりの正攻法だ。
別に悪くはない。

「ぷ……ぷ………
『プリント』
……。」
(-236) osatou 2021/09/27(Mon) 0:15:25

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


「………
『プール』



貴方の方に近寄って
貴方の膝に頭を置いた。
(-238) osatou 2021/09/27(Mon) 0:21:13

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


くすぐったそうに微笑んで
貴方の手の感覚を享受している。

『プロフィール』
。」

目はあんまり笑ってない。
(-240) osatou 2021/09/27(Mon) 0:26:03

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


『プードル』
。」

貴方の腹に顔を埋める。

「……俺も珈琲。」

欲しいらしい。
(-245) osatou 2021/09/27(Mon) 0:44:38

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


「…………。」

それもそうか、と
スンと鼻を鳴らして頭を上げた。隣に座る。

「ん?
 あー
『ブラックホール』
。」

ぷじゃなくなったな。
(-247) osatou 2021/09/27(Mon) 0:55:56

【墓】 1117 闇谷 暁

>>【食堂】

一人で去っていく黒塚にかける言葉が見つからないまま、
手を引かれてそのまま食堂へ。

普川の方へは、ルームメイトが向かっている。任せて良いだろう。


ゆるりと席に着いて、暫くして、
ルームメイトが手料理を運んできてくれる。
先程話したばかりの肉豆腐だ。

「……俺は、
 迷彩が何もなく怒鳴るような奴だと思わない。」

それと同時に、黒塚も。
何もなく誰かを殴るような奴ではないと思う。

「無理に聞くつもりは無いが、
 俺がお前を心配している事だけは覚えておいてくれ。」

味噌汁を啜る。

「……部屋、帰り辛くないか?
 とりあえず今日はうちに来るか……?
 
このじゃがいもの味噌汁美味いな……。
(+80) osatou 2021/09/27(Mon) 1:17:42

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志



『ルータイル』。

 さんきゅ。」

珈琲を受け取り、一口。
貴方に淹れてもらうとなんだか美味しく感じる。
(-253) osatou 2021/09/27(Mon) 1:19:55

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


「そういう時って『じゅ』と『じ』の
 どっち準拠だった?
 まあいいや、
 ひっくり返しただけみたいで悪いけど
『ジュール』
。」

カップを机に置いて
また貴方の膝に頭を乗せた。

「貴戸が悪いんだぞ。」
(-259) osatou 2021/09/27(Mon) 1:40:47

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


『ワゴンセール』

 いや暇つぶしのつもりだったんだが……
 ここまで真剣になるとはな。」

瞳を細めて
貴方の手の温もりを楽しんでいる。
(-261) osatou 2021/09/27(Mon) 1:50:23

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


貴方の指の動きに気が付いた。

「…………えー、
 うーん、
『ルチル』
。」

そっと手を捕まえて
指先に口付けを落とす。
(-263) osatou 2021/09/27(Mon) 1:58:58

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志



「るみ、……
『ルミノール』
……。」

ぺちされたので
仕方なく手を離した。

「……終わらん気がしてきたな。」
(-267) osatou 2021/09/27(Mon) 2:08:41

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


「まあ、
 ずっと
る責め
した俺も悪かった。」

そうして勝負は引き分けとなった。
先に仕掛けて来たのはお前だが……と
ちょっとだけ唇を尖らせてみせた。

「俺お婆ちゃんっ子でさ、
 子供の頃によく負かされてたんだよ。
 年の功には勝てなかったな。」

ごろんと体勢を変えて
貴方の腹に顔を埋める。何となく落ち着くらしい。
(-269) osatou 2021/09/27(Mon) 2:27:46

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


「んや、勝ち逃げされてる。」

ぽふぽふを受けて機嫌が良くなり
ぎゅっと顔を押し付けた。

「今年入ってすぐかな、寿命で。
 うち両親も早くに亡くなってるから
 生活の知恵は全部お婆ちゃんから。年の功、強いぞ。」

普段と変わらない声色で
欠伸をしながら語る。
(-271) osatou 2021/09/27(Mon) 2:46:46

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志



「全然。
 謝られる方が何か、
 こっちこそ聞かせて悪かったと思うから
 いつも通りで大丈夫。」

事実として割り切っている。
だからこそ、外に未練が少ないのもあるが。

「へえ、大別な人から。誰だ?
 貴戸の家族の話って聞いたこと無かったかも。」
(-274) osatou 2021/09/27(Mon) 3:06:15

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


「───えっ?」


素で驚いた。
俺?

「なんかあげたか?
 ケーキ? また作るか。」
(-276) osatou 2021/09/27(Mon) 3:12:49

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


「…………」

くすぐったい。
手の感覚が、貴方の言葉が。

「言って良かった。好きだ、って。
 ……実は何時からかって覚えてないし、
 何が好きってのがある訳じゃないんだよな。
 気付いたら、好きだった。
 好きだと気付いたら、もう全部が好きになった。」

腕を伸ばしてぎゅっと抱きしめる。

貴方はあまり家族の話をしない。
こんな場所に来るくらいだ、話して気持ち良くもないのだろう。

「まあ、悪くないな。
 お前をいちばん好きな人間は俺なんだってのは。」
(-278) osatou 2021/09/27(Mon) 3:31:07

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


「……最初は、カタい奴だと思った。
 気が合わないかもなって。お前、ほら、几帳面だし。
 それでも一緒に過ごしてたらさ、
 意味分からん事し始めたり、負けず嫌いだったり、
 目が離せなくて、
 ………名前を、呼ばれ始めた頃には、多分、好きだった。」

そこからは、好みが全部貴方に染まった。

「……もうお前は、一人にはならないよ。
 頼まれたって離れてやらない。」

そっと腕を離して貴方を見上げる。


「──嗚呼、お前って、そんな顔するんだな。」
(-280) osatou 2021/09/27(Mon) 3:58:33

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


居なくならない。


ぴしゃりと言い切る。

「………と、思う。
 死ぬ予定は無いけど、
 不慮の事故とかは流石に保証のしようも無いしな……。」

貴方の頬へ手を伸ばし
指先で肌を摩る。

「そうか、俺か。
 そいつは光栄だな。」

息苦しい日々とは、どんなものだろうか。
理解は出来ないが、想像して、苦しいなと眉を顰めた。
(-282) osatou 2021/09/27(Mon) 4:20:35

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


「死んだら死んだ時で良いんじゃないか。
 とは言え、そう簡単に死んでくれるなよ。」

少しだけ口を噤む。

「……貴戸が今まで苦しんで来たんだなって考えて
 嫌だなって思った。
 ま、過去があってこその今だし
 仕方ないんだけどさ。」

こんな場所でないと
きっと貴方とは巡り逢えていなかっただろうから。
(-293) osatou 2021/09/27(Mon) 12:58:06

【墓】 1117 闇谷 暁

>>【食堂】
>>+82

「邪魔な訳あるか。
 ……寂しくないか?」

な、と、ルームメイトを一瞥。
からっぽな空き部屋で、彼は一人何を思うのだろう。
そんな勝手な想像だけが頭の中にある。

言い忘れていたいただきますと有難うを告げて
箸先を行儀悪く迷わせ、豆腐を割いた。


「……何かあったんだな。」

きっと何か、迷彩が大切な話をして
黒塚がそれを無視でもしたのか。
何にせよ、タイミングの悪い事故……のようなものか、と
一先ずは気楽に捉えた。
大きなことが起こっているとは、あまり考えたくはなかった。
(+83) osatou 2021/09/27(Mon) 13:18:22

【墓】 1117 闇谷 暁

>>【食堂】>>+84

「………良いよな?
 今日だけと言わず、いつでも。」

言って、気付く。
勝手に決めても良いものだろうか。ルームメイトへちらりと視線を送る。
布団は……近くの部屋から持ち込んで来ても良いだろう。そんなことを考えつつ。

「……煩かったらすまん。」

自分は何とも思わないが、ルームメイトの声が大きい。
……寂しさは紛らわせるのではないだろうか。





「…………、」

貴方の夢。
かつて自分勝手に口を挟み、怒らせたもの。
背中は押せないが、貴方の思いはよく理解していた。

「悲しいな。」

彼のために、何が出来るだろう。
探偵だ何だと名乗っておいて、余計なところで飛び込む癖に、いざ目の当たりにすると足が止まる。戻れないな、と、自虐の言葉と共にもやしを飲み込んだ。

「話して、笑われて……何か言われたか?」
(+85) osatou 2021/09/27(Mon) 15:30:33

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


「………そっか」

今は大丈夫だと告げる貴方に
出会った頃より穏やかになった姿に
僅かに胸を撫で下ろした。


仮面を被る貴方も好きだったが、
今の貴方はもっと好き。




腕に力を込めて上体を起こし
頬へ触れる手をそのままに、貴方の唇へキスをひとつ。


「誘ってたんだけど
 気付いてないだろ。」
(-315) osatou 2021/09/27(Mon) 16:30:01
闇谷 暁は、貴戸 高志へ感謝の意味を込めて頷いた。 >>c59
(c61) osatou 2021/09/27(Mon) 16:45:13

【墓】 1117 闇谷 暁

>>【食堂】
>>+87


がたん!

音を立てて立ち上がる。

「───ッごめん、」


咄嗟にそう、口から出た。
苦しい記憶を開かせて、
あまつさえ言葉にさせてしまうなんて。

そこまでさせるつもりじゃなかった。
なんて言葉は、ここ以外だって通用しない。
知りたがって貴方の傷に触れた。

悪い、と呟いて再度椅子を引く、座る。

「……同じな訳ないだろ、
 違うよ、違うんだ、リョウ……。
 お前は望まれて産まれてきたんだ、
 そんなことあってたまるかよ……!」

ここには居ない男の言い分も、理解できなくはない。
それでも情のせいか、目の前の少年の事ばかりが大切に思えてしまって
本当に、探偵失格だ、と瞳を細めた。

箸を取り落としそうになって、置いた。
(+91) osatou 2021/09/27(Mon) 16:45:49

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


「怒ってない。
 これから知っていってくれ。」

くすくす笑う。
貴方のおかげで、
表情には喜色が浮かぶばかりだ。


「触って欲しい。高志に。」


名前を呼ばれはじめた頃から密かに始めた、
貴方の名前を呼ぶ練習が、この頃やっと役に立っている。
(-320) osatou 2021/09/27(Mon) 17:00:06

【墓】 1117 闇谷 暁

>>【食堂】
>>+92


口を一文字に結ぶ。
具材が沈殿していく味噌汁の色が、薄くなっていく。

貴方はいつだって変わらず、理解してくれない。
けれどそれで構わない、理解し合うだけが『友人』ではない。

だから。

生きるのに許可なんて、いらない。

 誰の許可が必要で、
 誰にダメだと言われて死ぬんだ。
 もっと好きに生きて、良いんだよ……」

好き勝手に、言葉をかける。

「リョウは、
 誰かに許されないから死ぬのか?」

貴方からそんな言葉が出た事が悲しいと、
そんな想いだけは、知って欲しいから。

「だったら俺は、
 お前が死ぬのを許したくない。」

             
正論なんて、くそくらえ。
(+93) osatou 2021/09/27(Mon) 20:19:02

【秘】 1117 闇谷 暁 → 4432 貴戸 高志


すきだ、それだけの短い言葉で綻んで笑い合える。
嗚呼、言ってよかった、なんて
可愛らしい感想を胸に抱えて。

「高志の事ももっと知りたい。
 好きだ、好き過ぎて、……幸せ過ぎる。」

貴方の温もりが包み込んで来て、
二人で地に沈んで、笑って、
体の底から混ざり合って。

「お前のこと離さないから、
 お前も俺を離さないでくれ。」

貴方の全てが自分に向いていることが、こんなにも誇らしい。


こうして、少年院での時間は
細やかな幸せも、ほの暗い混沌も、何もかもに等しく進んでいく。
(-336) osatou 2021/09/27(Mon) 20:52:53
 




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