![人狼物語 三日月国](./img/mptitle_prov_v0.jpg)
52 【ペアソロRP】<UN>SELFISH【R18G】
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視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
Ich habe Angst, allein zu sein,
also schaue ich zum
Nachthimmel
und suche dich
[ 此処へ来て、────どうか息を吹き込んで欲しい。 ]*
[最初からそうするべきだと自分から決めていた癖に、実行すればするほどに愛したかったものたちが指の隙間から滑り落ちていく。
他の誰かの手に渡るのを良しとはせずに、奪って、壊して、捨ておいて。
この手は見えない血に染まり、酷く汚れているような錯覚さえ覚える。
あの愚か者たちも、自分も、命を狩っている。
それ自体に最早何の感情も湧かず仕舞いだ。
ならば同類同士なのではないか。
既に自分も人の皮を被った化け物になっていないか。
日に日に下がっていく自身の体温と、満月が来るたびにやってくる飢えは年月を経るごとに平凡だった筈の精神をすり減らす。現実逃避をするように、対獣化薬の摂取量も増えた。
苦い良薬を飲み干しても尚追い詰められる焦燥感に、とうとう注射器にまで手を伸ばす様はまるで麻薬中毒者のようだった。]
[肉体全体に広がる倦怠感と、酷い頭痛。思わずシーツを掴めば、思い出したくも無い殺戮の感触が蘇って嘔吐した。
確かに理性はある筈なのに、自分ではないものに支配されている感覚に思わず何もかも投げ出して狂ってしまいたくなる。
衝動的な感情を引き留める枷のように握りしめるのは、いつかに貰った約束の短剣。]
[傷だらけに咲く
の散り際を喰らって手折り、]
[優しく吹く校舎の
に背を向けて、]
[溶けかけの
を浄化し、踏みにじる。]
[最早何も残っていないと思い込んでいた、穢れた掌に寄す処の如く残っていたもの。
終焉の果てに消え去る筈だった化け物を繋ぎとめたのは───今も昔も変わらない、奥深くで燃える
のように。]
[縋りつくように胸の中に抱え込めば、温度などしない筈なのに胸の中にほのかな熱を感じた気がして自然と瞼が落ちていく。
泥のような、深い闇の中にたった一人で落ちていく感覚は恐怖しか湧き出てこなかったのに、この時だけは何故だか酷く安息感を覚えていたのは何故だろう。…………分からない。]
[重みを増していく痛みの中に引っかかるように、芽生えていくのは不安感。
甘味を採りすぎる傾向にあった誰かを気にして小言を言うのと似たようなものだ。いつの日か受け取った無事の報せは随分と昔のことのように思えていた。
傷を負ってはいないだろうか。病に伏してはいないだろうか。
他のだれかに首を狩られてはいないだろうか。
……煉獄のような世界で、息苦しくしていないだろうか。
どこか大袈裟にも捉えられる心配性は、母親のそれと酷似している。
彼女に残った微かな情が、夜空に願うように疼いていた。
届く筈もない癖に、遥か向こうへ───言葉にならない思いが唇から零れ落ちる。]
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