【置】 氷肌玉骨を手に ナオアキあなたは死ななければならない 伊縫が独房を去った時には、奈尾の身体はまだ体温がなくなり切らない内だった。 心臓も呼吸も止まっていて、どうして死んでいないことがあるだろう。 あなたは死ななければならない それだけ確認できれば十分なはずだった。──普通は。 あなたは死ななければならない (L13) 2022/06/05(Sun) 18:40:17 公開: 2022/06/05(Sun) 18:40:00 |
ナオアキは、ぐじゅり、溶けた肉を引き千切った。 (a17) 2022/06/05(Sun) 18:40:35 |
【置】 氷肌玉骨を手に ナオアキあなたは死ななければならない あなたは死ななければならない あなたは死ななければならない あなたは死ななければならない あなたは死ななければならない 「人間は宝石箱」 あなたは死ななければならない (L14) 2022/06/05(Sun) 18:45:31 公開: 2022/06/05(Sun) 18:45:00 |
ナオアキは、独房を後にした。ここに用はない。 (a18) 2022/06/05(Sun) 18:54:38 |
コゴマは、自分で端末にメッセージだけを残し。一人で伊縫を、探しに行ってしまった。 (a19) 2022/06/05(Sun) 19:13:05 |
氷肌玉骨を手に ナオアキ(匿名)は、メモを貼った。 2022/06/05(Sun) 19:25:53 |
【置】 絶対専制君主制 コゴマ> 伊縫 「……伊縫、伊縫? どこかに隠れているのなら返事をしろ。危害を加えはしない。 僕は一人だ。……誰も連れてきては居ない。 信用出来ないのなら、姿を現さずともこっちは確認できるだろ」 電気は点いているものもあれば、既に破壊されたものもあった。 視界は極めて良好、とはいえない。そんな廊下を、一人で歩いている。 長い長い一日の中でどれだけのことがあったかもわからない。 寝食をおろそかにしたままの表情は、少しばかりいつもよりも疲弊していた。 「誰かに見つかるのがいやなのなら、せめても僕にだけ合図すれば良い。 ……いや。そこまで信頼関係があるわけでも、なかったな。 生きているかどうかもわからないから、こうしているだけで……」 当て所もなく、職員や何やの危険に臆すこともなく、歩き続ける。 貴方を探して。生きているのかどうかさえ、返答のない今ではわからないのに。 尤もそれに答えるのかどうかは、貴方次第の話なのだ。 (L15) 2022/06/05(Sun) 20:43:04 公開: 2022/06/05(Sun) 20:35:00 |
ライカは、コゴマを追いかけるように出ていった。 (a20) 2022/06/05(Sun) 20:54:15 |
【墓】 無明長夜 ヌイバリ「あ"ーー……、っ"う"……」 右目が開かない。 痛みを殺して、半ば触覚の死んだ頭を抱えて、人気のない廊下に座り込んだ。 腹から血と一緒に熱が逃げていくような気がする。 手足の先が痺れて意味もなく廊下に血の筋を残した。 無茶苦茶に走って逃げた廊下には血と汗と、溶けた肉が点々と跡を残している。 だめだ。こんなのじゃ。 だれかにみつかったらしんでしまう。 でもみんなにちこくするっていわないと。 でも、でも、でも。 こんなすがたででていったら、こわがるかなあ。 みんなも、みんなが、 ……だれだっ け ? (+8) 2022/06/05(Sun) 21:37:11 |
マユミは、自らを曝け出しました。 (a21) 2022/06/05(Sun) 21:51:03 |
(a22) 2022/06/05(Sun) 22:11:41 |
【置】 絶対専制君主制 コゴマ>>+8 >>+9 果たしてそのメッセージが届いたのは、どれだけ施設を歩き回ったあとだったろう。 少なくともセキュリティランクの低い、こじ開けて入れそうなところなど、 そうそうたくさんあるわけではなかったから、探し残しがあるのは仕方のない話だった。 果たしてその血の跡を見つけたのは、どれだけ受け取ってから時間が経ったあとだったろう。 この場所で目覚めてから眠気にしろ食欲にしろ、不思議と意識の外にあったものだから、 認識の上では大した労力などではなかった、そのはずだったと思う。 一歩、また一歩と、踏みしめる毎に状況は悪くなっている気がする。 昨日見た廊下の景色よりもあちこちは荒れ、ここには自分たち以外の"化け物"がいると思い知らされた。 それでも、そう。目の当たりにしていないものがどれほど恐ろしいかなんてのは、 やっぱりわからない話なのだ。たとえそれが、隣人であったとしても。 多くを踏み越えた足はついに貴方を見つけて、その傍へとしゃがみこんだ。 警戒らしい警戒なんていうのがないのは、無防備だからなのか、 それとも誰にも負けないという自信があるからなのだろうか。 まだ、生きているのか。死んでしまったのか。 確かめるように、壁にもたれたままの手首に指を伸ばして、脈を確かめる。 「……伊縫なのか……?」 ひどく汚れ果てた姿をすぐにそれと認むるのは、難しい話だったらしい。 そこまで近づいてようやく、青年は其の人の名を呼ぶことが出来た。 (L16) 2022/06/05(Sun) 22:19:37 公開: 2022/06/05(Sun) 22:05:00 |
【人】 氷肌玉骨を手に ナオアキ>>a22 あなたは死ななければならない あなたは死ななければならない あなたは死ななければならない あなたは死ななければならない あなたは死ななければならない あなたは死ななければならない あなたは死ななければならない あなたは死ななければならない あなたは死ななければならない あなたは死ななければならない 散弾を浴び挽き肉になったネズミに向けて、ぶつぶつと呟く奈尾の姿があった。 左の頬骨は溶けて露出している。着直した職員の服の下、左肩のあたりも。 あなたは死ななければならない お喋りに満足するのと、誰かが来るのとはどちらが先だっただろうか。 (7) 2022/06/05(Sun) 22:26:00 |
フカワは、吐き気を催して会議室から出て行った。 (a23) 2022/06/05(Sun) 22:27:32 |
フカワは、そう遠くまで離れないから心配しなくても大丈夫。 (a24) 2022/06/05(Sun) 22:27:47 |
ライカは、結局のところ。1人で独房に向かった。 (a25) 2022/06/05(Sun) 22:35:38 |
【置】 トラジディ フカワ『なぜ知らないふりをしているのです? 自分は関係ないとでも言うのですか? 貴方の所為だ。 貴方が耳を閉ざしていたからだ』 『狂いだした歯車の音を聞け』 『貴方は決して無関係なんかじゃない』 『罪を背負うべきだ』 (───知るか。 そんなこと言われたって、本当に。 何も関係ないんだから。関わらないでくれ) (L17) 2022/06/05(Sun) 22:51:31 公開: 2022/06/05(Sun) 22:45:00 |
カナイは、同じなのだ。 (a26) 2022/06/05(Sun) 22:55:46 |
【人】 跼蹐 カナイ会議室を後にしたのちの、どこかのこと。 神陰間と共に出たはずの叶は何処かで少女と別れたのか、 一人で会議室には戻らず廊下を歩いていた。 袖口の赤黒い染みを隠すように、上着の上から白衣を羽織って 何かを探すように、時折床へ視線を落としながら。 特別誰かを探しているわけでもなく。 銃声も、聞こえたとしても随分遠くからのものだった。 (8) 2022/06/05(Sun) 23:02:21 |
ロクは、叫んだ。 (a27) 2022/06/05(Sun) 23:39:40 |
フカワは、カナイを案ずるようなメッセージをそちらの端末に送っているはず。 (a28) 2022/06/05(Sun) 23:43:04 |
フカワは、コゴマにそれとなく『叶さんと出くわしたので、できれば来てもらえたら』と、付近の目印と共に送っておいた。 (a29) 2022/06/05(Sun) 23:43:19 |
【墓】 無明長夜 ヌイバリ>>L16 あなたの支払った労力なんて知らない顔をして、青年はそこにいた。 もし仮に起きていれば探すの大変だったろう、そっちも大丈夫だったのか、なんて宣ったことだろう。 そうして、皆にどう警告をすべきなのか相談に乗ってもらって、それから―― そうはならなかったのだけれども。 近寄れば濃い血の匂いと、溶けた皮膚や髪の匂いがむっと強く香る。 顔の右半分……特に目の周辺が酷い火傷のように引き攣れ皮膚が癒着してしまっている。 右目は開かない状態かもしれない、と一目見るだけでわかるだろう。 それに加えて腹部も、腹部を抑えたままだった腕も真っ赤に染まっている。 弱弱しく踏み躙られた虫のような姿になっても、青年はまだ生きていた。 出血はもう止まっている。 (+10) 2022/06/06(Mon) 0:01:41 |
カナイは、ちょっと急ぎ気味に返信中。 (a30) 2022/06/06(Mon) 0:12:58 |
【人】 声無きを聞け マユミ(――さて) ひとまず指針は出来ています。 弓の材料を探し、消えた二人も探す。 優先は弓、次が二人。ただ問題は―― (敵対生物、もしくは人間か) 静かに歩く。しかしどれだけ静かに歩いても…… ぱき。 ぱき。 時折鳴る、何かが割れるような音が。 ずっと、ずっと、廊下に響いていました。 きっとそれはネズミみたいに、うるさいのでしょう。 (13) 2022/06/06(Mon) 0:20:17 |
マユミは、静かに歩いています。本人はそのつもりです。 (a31) 2022/06/06(Mon) 0:20:38 |
カジヤマは、古後の端末に、一人で外に出る旨を送信。『発砲音の方に向かってます』 (a32) 2022/06/06(Mon) 0:43:26 |
未だピンボケ ライカは、メモを貼った。 (a33) 2022/06/06(Mon) 0:48:29 |
ライカは、遅れて『古後さんを探してたんですが、今は一人で行動しています。すみません』と連絡を入れた。 (a34) 2022/06/06(Mon) 0:53:22 |
カジヤマは、会議室を出て左の突き当たりの部屋、ボウルとアルミを手に入れた。また、そして走り出す。 (a35) 2022/06/06(Mon) 1:00:45 |
ナオアキは、見つけられた。 (a36) 2022/06/06(Mon) 1:01:50 |
【人】 声無きを聞け マユミ>>ナオアキ それは発砲音が聞こえる前の事です。 単独行動で資材を探しながら、 タブレットのライトで薄暗い場所を照らしていた時でした。 ふと、廊下の先に。 長銃を杖代わりにして歩く、制服姿が目に入りました。 その装備に見覚えがあります。 何せ一度吶喊しかかったくらいです。 声……は元よりかけられません。 なので、代わりにちか、ちか、と。その姿に向けて タブレットのライトを2、3回点滅させました。 別人だったら、すぐさま逃げればいいのです。 さて、気付いてもらえるでしょうか? 飴をくれたあの人に。 (16) 2022/06/06(Mon) 1:17:19 |
【人】 未だピンボケ ライカ血の痕はあるのに、何もない独房。 肉の欠片は落ちているのに、誰もいない。 不完全な現場だ。 だけど、撮らないと。 これは僕の仕事だ。 (17) 2022/06/06(Mon) 1:24:33 |
【人】 氷肌玉骨を手に ナオアキ>>16 マユミ あなたは死ななければならない あなたは死ななければならない ぐりん、首が回る。 あなたは死ななければならない あなたは死ななければならない 一体何の話だろう。 あなたは死ななければならない あなたは死ななければならない どうやら幻聴を聞いているらしい。 あなたは死ななければならない あなたは死ななければならない あなたは死ななければならない 残った顔でうっそりとした微笑みを作った。 あなたは死ななければならない あなたは死ななければならない あなたは死ななければならない あなたは死ななければならない あなたは死ななければならない 「だから」 あなたは死ななければならない あなたは死ななければならない 「だからさァ」 あなたは死ななければならない あなたは死ななければならない 「──それ以外はなくていいと思うの」 あなたは死ななければならない あなたは死ななければならない 容器を溶かした水は、宙で広がりながらあなたに降りかかっていく。 (18) 2022/06/06(Mon) 1:45:25 |
【人】 声無きを聞け マユミ>>18 ナオアキ 直感しました。アレはもう、人ではない、と。 言ってる内容など、耳にした所で理解も出来ません。 だから先ずは逃走。そう考えた時にはきっと、 その"水"は広がっていたのでしょう。 ただの水だとは、この場ではもう思えません。 そして、次にこう思ったのでしょう。 (アレを浴びるのは不味い) ですが、傘などはありません。 上着も無ければ、和装で弾くにも脱ぐには時間がかかります。 タブレットだけでは、大部分が身に降りかかるでしょう。 避ける?ただ飛び退るだけでは逃げ切れるはずもありません。 「だからさァ」 命を脅かす声が、随分遠くに聞こえた時。 ぱき。 微かに、服の下で。何かが砕ける音がしました。 その瞬間、強く、強く。 少女は想ったのです。 肯定された願いを。 その願いの為に―― 『変わりたい』 、と。 (19) 2022/06/06(Mon) 2:13:23 |
【人】 声無きを聞け マユミ>>18 >>19 ナオアキ そして少女は、初めて能力を意識して使ったのです。全力で。 ……ぱき、なんて。可愛い音はしませんでした。 骨に慣れ親しんだ者には嫌な音かもしれません。 それはばきだとか、ごきだとか、ぺきだとか。 人の骨が折れてしまうような音でした。 ですが、その音とは裏腹に。 少女の背からは白い片翼が生えていました。 それは、羽毛などではありません。 真っ白で、硬質で、びっしりと鱗のようにまとまった―― 無数の人骨で形作られた翼でした。 奈尾なら、それが成人男性の骨である、と分かるかもしれません。 その翼は、少女と水の間に割って入ります。 丁度、内側へ羽ばたくような動きで水を受け止め、 そして外側へ羽ばたくような動きで残りを弾きました。 当然、そんな物を突然生やして振り回した少女が 無事に立っていられるわけもありません。 翼に振り回されるようによたついて、 折角弾いた水の一部が腕や肩を微かに濡らし、 翼は翼で床や壁にぶつかると、 すぐにバラバラに砕けてしまいました。 それでも、咄嗟に。 持ち歩いていた、矢代わりのパイプを数本。 弓程強くはなくとも、投げつけて。 全力で、逃げの一手を打つでしょう。 (20) 2022/06/06(Mon) 2:28:23 |
マユミは、自分の能力で出た物に驚いています。が、それどころではありません。 (a37) 2022/06/06(Mon) 2:30:57 |
声無きを聞け マユミは、メモを貼った。 (a38) 2022/06/06(Mon) 2:46:57 |
ナオアキは、鉄パイプは奈尾の手に掴まれた。 (a39) 2022/06/06(Mon) 2:51:53 |
カジヤマは、その音を聞いていれば、何か変わったか? わからない。 (a40) 2022/06/06(Mon) 3:02:42 |
【人】 氷肌玉骨を手に ナオアキあなたは死ななければならない あなたは死ななければならない あなたは死ななければならない あなたは死ななければならない 投げられたパイプは、 奈尾の動きをほとんど遮ることなく床に落とされる。 外側へ弾かれた液体も、彼のもとまでは届かなかった。 あなたは死ななければならない あなたは死ななければならない あなたは死ななければならない 「──邪魔しないでよ」 あなたは死ななければならない ひょろ長い脚が散らばった脆い骨達を さらにバラバラに蹴り砕いた。 注意を引くことは出来たようだ。 あなたは死ななければならない あなたは死ななければならない 「もうっ、変な痕が残っちゃったらどうしてくれる訳? そういうのって取り返しがつく状態だった試しがないんだからァ〜〜」 あなたは死ななければならない 物言わぬソレらに対しクドクドと説教が続く間に、 あなたは逃げおおせることが出来るだろう。 あなたは死ななければならない (21) 2022/06/06(Mon) 3:12:20 |
ユウキは、メモを貼った。 (c5) 2022/06/06(Mon) 4:03:44 |
ユウキは、メモを貼った。 (c6) 2022/06/06(Mon) 4:04:03 |
ユウキは、メモを貼った。 (c7) 2022/06/06(Mon) 4:04:33 |
ユウキは、メモを貼った。 (c8) 2022/06/06(Mon) 4:05:13 |
【墓】 妄執 ユウキとある誰かの声がして、真っ暗闇をもがくように進んで。 この終わりでは足りないと、叫んで気付けば視界が開けた。 「──。おれ、は。確か……」 それまで自分は何していたかと、ぼやけた頭のまま記憶を振り返ったが最後。 悲鳴と、笑い声と、断末魔。 絶え間なく続く痛み。逃れられない苦しみ。 誰かと会話をした時には思い出せなかった死際の時間が、押し潰さんばかりに迫ってくる。 「──。ぅ゛、え゛ッ……」 体を折り曲げ血の海に膝をつく。激しい咳を一つ。その拍子に体のどこかからびしゃりと赤い液体と柔らかな何かの肉片が地に落ちた。 事切れるまでに受けたものが未だ体の中にあるようで。頭と胴の内側がぐるぐるする。視界がちかちかと明滅して、自分と同じ色の笑い声が耳の奥で鳴り続ける。 「……、ふ、ぅ……あぁ……こぼれちゃう……」 腹部に手を当てながら、緩慢な動作で歩を進める。 「見な……きゃ、聞かなきゃ。 見たいことが、聞きたいことが、あっ……たんだ。 ……でも、なんだっけ、なにを、見て、聞くんだっけ」 探さなきゃ。探さなきゃ。 ──目を瞑る。声を聞く。息遣いを探す。 おかしいな、でも何を探すんだったかな。 おかしいな、誰を探すんだったかな。 (+12) 2022/06/06(Mon) 5:07:34 |
妄執 ユウキは、メモを貼った。 (c9) 2022/06/06(Mon) 5:16:45 |
【墓】 妄執 ユウキ「……誰の、声だっけ、これは」 元々、視覚には作用しない力だった。 今となってはあまりに不安定で、或いは壊れた頭で判断できなくなっていて、拾った声が誰のものかも判別がついていない。 力を使うのを止めて瞼を持ち上げた瞬間、ぐんにゃりと視界が歪んで体が傾いた。 この肉体は、ずっと刻まれた死の痛みに震え続けている。 「みなきゃ、きかなきゃ、いかなくちゃ」 死んだはずの頭の中にあるのは一つの意思。純化したそれしか残っていない。 「……ふ、ふふ。えへへ、ぁは、夢なのかな、でも、夢みたいじゃない?でも、夢であってほしくないなあ」 それは延長線上の狂気。既に迎えた終わりを踏み躙る執念。 凄惨な傷跡が残る脳と肉体を、意思ひとつで引き摺り回してそれは進んでいく。 廊下の奥へと、消えて行く。 子供のような笑い声が響いていた。 (+13) 2022/06/06(Mon) 5:36:56 |
【人】 絶対専制君主制 コゴマ>>a29 >>14 >>15 叶・深和 端末に入ったメッセージへは、『すぐに行く』とだけ返して。 そのほかにも舞い込むものをちらりと見て、己の軽率を多少恥じたりはした。 連絡を受けて二人のほうへとやってきたのは、 伊縫を見つけるよりかは前のことだったろう。焦燥はあれど、落ち着いていて。 まだその手も穢れのないまま。この男は平然と清廉のままであれるのだ。 誰某れに見つからないようにと抑えた足音も、指定された地点に近づく頃には平時のもの。 だから貴方がたを警戒させはしても、驚かせはしなかった、そう思う。 「……おまたせしました。こちらに居たんですね。 探しましたよ、貴方が戻らないようなので、……なんて。 会議室を空けていた僕が言えることではないのでしょうがね」 人の姿を見れば若干肩の力は抜け、変わらない姿を見れば安堵を覚え。 尖らせたパイプは握ったままだが、多少の心の許しはある様子で、歩み寄る。 (22) 2022/06/06(Mon) 7:58:06 |
コゴマは、それぞれに『早く戻ってこい』と返す。ホワイトボードに刻まれたのと同じ。只の勝手な、個人的な願いだ。 (a42) 2022/06/06(Mon) 8:02:57 |
【置】 絶対専制君主制 コゴマ>>+10 顔を覗き込んだ時、醜く傷つけられた面に青年は鼻白み、僅かに身を引いた。 それで貴方が傷ついたとして、どれだけ青年が気にしたかはわからない。 所詮は己の抱いた感情しか想像しえない、献身とは誰より掛け離れた人間だ。 幾許もそれを抱いていたなら、結木の体だってあの場に放置はしなかったはずだ。 「……誰にやられた」 何に、とは言わなかった。最早隣人を疑うことにためらいはない。 声を伴って返ってくることのないだろう問いかけをして、癒着した皮膚に触れる。 或いは、そう、見たこともないような痛ましさのために同情したのだろうか? 喩え医学の心得があったとしても、助からないだろうことがわかるだけだ。 普通の人間の体であれば、の話だ。 「よく生きてるな。 ……だが会議室に戻るのは、無理……だな……」 アクセントが違えば嫌悪とも取られそうな言葉が平然と舌に乗る。 そういう男だった。言葉ほどには他人を嫌うほど、興味を持たないだけだ。 今までそう生きていた生き物は、今ある惨状をどうすべきか、わからなくなっていた。 (L18) 2022/06/06(Mon) 8:31:52 公開: 2022/06/06(Mon) 8:30:00 |
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