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人狼物語 三日月国


47 【半再演RP】Give my regards to Jack-o'-Lantern【R18】

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── 修道院 ──

[焼き立てのパンを食べる物の横で、古く硬いパンを食べる

 それは嫌味にしか見えない行動であり、どう考えても優れた選択ではない。
 不快に思われて当然な行動、何らかの罰を受け
てもおかしくはない。
 それでも、ご機嫌伺いに彼女に合わせるのは嫌だったのだ。

 他の人相手なら、その場その場で合わせもする。
 ただ、彼女に対してだけはそれをしたくない。
 頻繁に見る夢のせいなのか、その他の要因があるのか、どちらにしろ不思議だと自分でも思いながら]


  ──餌付け、ですか?

  もっと浅く持っていただかないと
  指ごと齧るかもしれませんよ


[友人ではない、まだ彼女の持ち物でもない。
 態度でそう示したはずだけれど、効果は今一つ薄かったよう。
 口元に差し出されたパンに、きょとんと目を見張り]

[じっと彼女の瞳を覗き込みながら唇を開く。

 身分の低いものにする行動ではないと嗜めようにも、そもそも自分の行動が原因。
 不毛な言い争いをするよりもしたがった方が得策だろうと、差し出されたパンを咥え]
 

  ──────  。


[次いでにあかぎれのない指に唇を。
 せめてもの反抗に自分で満足すると、パンを飲み込み]


  そうですか?
  てっきり、ペットをお望みかと

  でも、それなら良いのです
  飼われるのは此処だけで充分ですから
  
  
[わざとらしく驚いたフリを。
 とはいえ暇つぶしのためだろうが、身分が違う以上は上下の問題はついて回る。
 貴方は何を望むのだろうかと、パンを食べる口元に首を傾げ*]

―― 修道院 ――

[...はゆるく首を横に振る。
 餌付けであればもっと餌付けらしくする。
 これはそうではないからと視線を伏せた。
 やや経過してから頭をあげる]


  そうではないと分かっているわよね。


[...は向けられる瞳を見つめたままに、
 擽ったそうに笑い声を漏らした。
 指に触れる唇の感触に目を細めるとパンが無くなった手を手元へと]


  まるで猫ちゃんみたいね。
  指への口づけの意味は知らないでしょうし。


[...は口元で笑みを浮かべると濡れた指先に唇で触れた。
 指先を舐め綺麗にしてから布で拭き自分の分のパンを千切った]

  ペットなら従順な方が良いもの。
  いいえ、ペットだから従順な方が良いものよ。
  でも貴女はね、カザリ。
  ペットでも従者でもないって目をしてる。


[嗚呼、と唇で小さく漏らす。
 夢の中で見る家の猫もそう。
 猫なのに自分が主であるかのように振る舞うのだ。

 ...はそれを思い出して笑みを深めた]


  私は普通にお話できたら良いのよ。
  でもね、それは難しいの。
  みんな、みんな。
  最初から心が屈服しているのですもの。


[...はパンを口にすると咀嚼し始めた。
 柔らかいパンは美味である]


  ねぇ、そっちのパンはどうなのかしら。
  やっぱり固いのかしら?


[知識では知っている。
 けれども実際に試したことはない。
 そんなこと誰も許しはしないからである*]

【人】 魔王軍幹部 フォルクス

[ 傍らに立っていた幹部の一人、有翼獣人のグリフォンが叫んだ。
 口にしたのは今落ちた男、彼の部下の名前だろう。

 いかに魔族の助けを拒もうとしても、空だけは難しい。
 気質の穏やかな者が多いこともあり、駆り出される機会の多い存在。
 その為にどんな場所でも、十分な人数を配置出来ない。

 だからといって、一体何者が彼を?

 グリフォンを追って来賓席の合間を縫い、前方に向かう。
 悲鳴を上げる者、何が起きたのか空を見上げる者。
 殆どの者達が咄嗟に動けずにいた────壇上の魔王ですらも。 ]
(15) 2020/10/27(Tue) 23:52:32

【人】 魔王軍幹部 フォルクス



[ そんな瞬間を狙っていたのだろう。

 今や虚しくも唯一の祝祭らしさとなった舞い落ちる花弁が、
 何かに押し退けられ、分かたれた波のように二分される。

 不穏の風、冬へ向かう節の厳しさとは違う魔の冷気。
 凍えるようなのに生暖かくもある、あれは────]
(16) 2020/10/27(Tue) 23:53:05

【人】 魔王軍幹部 フォルクス



       
ゴースト

 『────無実体種族だ!』

[ それは誰の声だったのか、考える間も無く。 ]
(17) 2020/10/27(Tue) 23:53:55

【人】 魔王軍幹部 フォルクス



ウロボロス様!

[ 地を蹴る、走る、誰かを突き飛ばして、
 それでも届かない、風が彼へと──── ]
(18) 2020/10/27(Tue) 23:54:54

【人】 魔王軍幹部 フォルクス



[ 俺が勇者であった頃、殺した幹部の同族達。 ]
(20) 2020/10/27(Tue) 23:56:13

【人】 魔王軍幹部 フォルクス


[ グリフォンが化身する、部下達を引き連れて空へ駆け上がる。

 クリオ率いるヤムベアッカ達が渦巻く雪風を作り出し、
 有翼種に続くように舞い上がる。しかし、後は追わない。

 極寒に最も適応し、天候を操ることが出来る。
 身体の成長を忘れた代わり、魔法を手足のように扱う彼らは
 肉体を持たない無実体種族と程近い。

 熊獣人であるベアの咆哮が背後で聞こえた。
 幾つかの重い足音が遠ざかるのは、恐らく他でも騒ぎが起きている為。
 今の王への攻撃は魔族の命を奪えるものではなかった、
 仲間がいるのだろう。そして、陛下だけを狙うつもりでもいない。 ]
(21) 2020/10/27(Tue) 23:56:27

【人】 魔王軍幹部 フォルクス



[ 総数は、他にどの種族が、陛下の命と何を狙っている。

 未知が多い、分かることと言えば
 幾多の魔族の種と沢山の人類が集うことを許されている場所で、
 特殊な存在の無実体種族は気配を追われる心配もなく、
 開戦の狼煙を上げることが出来たこと。 ]
(22) 2020/10/27(Tue) 23:56:58

【人】 魔王軍幹部 フォルクス



   
テーブル

[ 白の円卓は、再び戦場となった。** ]
(23) 2020/10/27(Tue) 23:57:27
── 修道院 ──

[指への口付けの意味など知らない。
 否、それ以外の箇所のことも。

 ただ単に親愛を示す行動だと、自分の中では理解していた。
 恋人同士のそれもありはするけれど、この建物に飼われる限り自分にはそれは無縁だろうから。

 だから彼女の言葉の意味を、さして考える事もなく]

  
  口付けなど、していませんよ?
  食べ物の一部かと思っただけです

  多くの猫は、人とは違い
  舌で食べ物を掬って食べますから


[猫に例えられたことを受け、一言。

 自分が汚した指をそのまま舐めとる姿に、なぜ拭かないのだろうかと怪訝に思いながら、またパンを新たに一口]

  ペットでも従者でもない……
  それはまぁ、私は私でしかありませんから
  私の主人は私自身
  その方が気が楽で良いのです。

  
[そういう意味では、自分は犬より猫に近い。
 だからこそ夢に見るのだろうかと、ぼんやりと思いながら]


  普通にお話しというと
  お望みは友人関係でしょうか?
  残念ながらそれは、ペットよりも難しいかと
  友人という存在がいたことがないので……
  あとはそうですね、愛人──とか?


[それ自体は別に珍しくないもの。
 身分の違いはそのままに、対等に話すことはできる。
 意見を言うことのできるものとして、その役職を掲げてみせ]


  固くてパサパサしていますよ
  気をつけなくては口の中が切れるかと
  実際、先ほど少し傷つきましたし……


[それでも良いのなら、と
 自分の分のパンを一欠片ちぎり彼女の方へ。
 彼女が試すなら、水もどうぞと渡そうか*]

―― 修道院 ――


  それこそ猫のように?


[...はカザリの瞳を見つめた。
 自己を持つ割りにそうした真似を平気でする。
 お道化ているのか戯れているのかはわからないが、
 彼女なりの反応なのだろう]


  貴女は貴女。
  私は私。
  私は貴女ではないし、貴女は私ではない。
  私も変に合わせられるよりも余程楽よ。


[...は小首を傾げる。
 でもそうした考えを持っているかはわからないけれど、
 夢の中の猫はその考えを持っている感じがして、
 尚且つやたらと反抗的だった。
 あれは本当に自身の夢なのかと疑いたくなるときもある]


  私も居ないわよ、友人なんて。
  そもそも対等である者がいないもの。

  でも――。


[...は言葉を区切る。
 視線を細め、先までの笑みが凍てついてしまったかのように、
 冷気すら帯びたかのような表情を浮かべた]


  
愛人はいけないわ。



[そう、愛人はいけない。
 特に胸の大きな者はいけない。

 ...の視線は自然と鋭くなる。
 陰鬱と言うよりは苛立たしい過去を思い出し、
 差しだされたパンを手繰ると口に放り込んだ]


  …………カザリ。


[差し出された水を飲む。
 ただの水だ、季節柄冷たいだけでただの水だ。
 少しばかりふやけたパンをもにゅもにゅして、
 漸く飲み込んだ時には表情は常に戻っていた]

  至極不味いわ、これ。


[...は口直しに自分のパンを食べて、
 一欠けら千切ってカザリに差し出した]


  あと、もう一度言うけれど愛人なんていけないわ。
  なるなら私の愛妻になさい。


[妻は一人、実にそれで良い。
 ...は満足そうに頷いていた*]

【人】 魔王軍幹部 フォルクス


[ まるで霞でも切っているかのようだった。
 無実体種族に物理的な攻撃は、特殊な武器ではないと通らない。
 執拗に自分と王を狙う彼らから離れられたのは、
 唯一太刀打ちが出来るヤンベアッカ達が食い止めたお陰だろう。

 しかし休む暇などは当然無い。
 広場へ向かい押し寄せるが如く現れたのは、リザードマンの群れ。
 武器を扱う知能を備えた、本来は遠く離れた地で生きる筈の魔物。 ]
(33) 2020/10/28(Wed) 22:47:32

【人】 魔王軍幹部 フォルクス



礼なんていい、早く!都の外に行け……!

[ 恐怖で地べたに座り込んでしまった民を立ち上がらせ、
 再び標的となる前に走らせる。

 想定外が重なっているものの、
 我々も人類も何の手立ても用意せず式典を行っていたわけではない。
 火災や脅迫だけではない、ここ最近頻発していた事件
 恐らくは式典に割ける人員を減らす為だ。

 警備の多くと、ある程度魔族と戦える住民らが外に皆を逃せば
 控えていたエルフ族の術士らが結界を発動、都をそのまま隔離する。
 規模の大きさ通りの最終手段が用意されていた。
 この程度の相手に使う筈ではなかった策。

 本来現代の人里は強力な魔除けを施され、魔物の侵入など許さない。
 無実体種族もまた、肉体の営みから解放されている代わり心が幼く
 精々が悪戯の呪いを扱う程度、奇襲作戦など行えない筈なのだが。 ]
(34) 2020/10/28(Wed) 22:48:01

【人】 魔王軍幹部 フォルクス


[ 一体一体は大したことはない。
 リザードマンのアイデンティティーは武器のみといっていい。

 しかし、護衛は合計で二十にすら届かない人数。
 量より質とはこのことか、
 人混み紛れる鱗に覆われた緑が減った感覚がない。

 側で戦う王には戦闘経験の薄さよりも大きな問題があった。
 ────本気を出すことも竜になることも、してはならない。

 姿を変えただけで人類の建築物など幾つ吹き飛ぶことか。
 思えばそれが一番の奴らの勝因なのだろう。
 人型に留め満足に戦えない間に仕留める、そのつもりか。

 我々は最終兵器を封印したまま、苦しい戦いを強いられる。 ]
(35) 2020/10/28(Wed) 22:48:22

【人】 魔王軍幹部 フォルクス

[ 丁度そんな時だ。 ]

逃げろ────!

[ 逃げ惑う親子を数体が追い掛け、見る見る内に距離が縮まっていく
 分かっていても鍔迫り合いの最中では、叫ぶことしか出来ず
 今まさにその背に凶刃が迫ろうとしていた時。

 甲高い威嚇の声と共に上空から一気に下降したグリフォンが、
 両者の間に割り込み、獅子の爪で一体の腕を狙い武器を落とさせ
 更にもう一体へと襲いかかり交戦を開始する。
 対応しきれていない相手に、王が放った炎が命中した。

 気づけば悲鳴と狂騒の中に幾つもの彼と似た鳴き声が混ざる
 部下が増えているのは警備と合流したからだろう。 ]
(37) 2020/10/28(Wed) 22:49:45

【人】 魔王軍幹部 フォルクス



どうなっているんだ、おい、っグリフォン!
何故、……魔物が中にいる!
ベアは一体何処に行ったんだ!

[ お陰で情報を同僚に求める余裕が生まれた。
 その場をクリオ達に任せて飛んだのは、
 種族特有の高い視力で偵察に出たからでもあるだろうと。

 期待通りに状況を教えられたものの、
 内容には苦々しい顔にならざるを得なかった。 ]
(38) 2020/10/28(Wed) 22:50:02

【人】 魔王軍幹部 フォルクス



[ 曰く、

 都のあちこちに魔法によるものと思われる光が出現、
 その中からリザードマンが現れた。

 ベアと部下は現在北寄りの市街でオーガと交戦中。
 リザードマンを退けて民を守りながら避難誘導し、
 途中遭遇したものと思われる。

 彼らは強靭だが敵も同じく、人数の差は歴然。
 だから二人はあちらに行ってほしい、と。 ]

転移装置……いや、そんな筈は。
それより、お前らであれをどうにか出来るって言うのか?

[ 浮かんだ疑問は今は振り払うしかない。
 何しろ再びリザードマンが集まり始めていたからだ。 ]
(39) 2020/10/28(Wed) 22:50:37

【人】 魔王軍幹部 フォルクス



[ いや、あれは……?
 むしろ、何かに急かされているかのような動きではないか? ]
(40) 2020/10/28(Wed) 22:51:01

【人】 魔王軍幹部 フォルクス




   『
アオォォーーーーン……
(41) 2020/10/28(Wed) 22:51:23

【人】 魔王軍幹部 フォルクス



[ リザードマンを追い掛けてきたのは
 この場に似つかわしくない四つ足で地を蹴り、
 ただの獣と呼ぶには大きすぎる体躯を持った

 ────人狼族が現れた。 ]
(42) 2020/10/28(Wed) 22:51:37

【人】 魔王軍幹部 フォルクス



[ 人間を糧にしていた負の歴史の中、
 彼らは人里に紛れ込み幾多の騒動を起こしていた。

 故にその擬態能力は、魔族随一。
 祭りの客に紛れて待機してくれていたわけだ。

 人類には話せない隠し玉、その為皮肉にも人数は多く揃えられた。 ]
(43) 2020/10/28(Wed) 22:51:53

【人】 魔王軍幹部 フォルクス



[ あの日先代により転移させられたのは、人狼の隠れ里。
 自らの主を守れず項垂れる者達を見つけたのが、未だ子供だった彼。

 かつての魔王軍幹部ヴォルフの末息子は、未だ年若いものの
 果敢な姿に武人であった父の面影を宿していた。** ]
(45) 2020/10/28(Wed) 22:53:16
── 修道院 ──

[差し出したパンは彼女の口には、合わないようだった
 それもそうだろう、食べなれている自分ですら美味しいと思ったことはない。

 水を飲み口直しに焼き立ての方のパンを食べる。
 その様子に、やはりとめておけば良かったかと思いはするけれど]


  そうですね、そのパンは
  焼き立てパンが美味しくなる味、でしょう?
  
  
[先の言葉のように、選んだのは彼女自身
 それならば、自分が罪悪感を感じる必要はないのだろう。

 自分の胸へと向けられた視線も、その理由も知らず固いパンと水を交互に口へと運び]