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人狼物語 三日月国


202 【ペアRP】踊る星影、夢現【R18/R18G】

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[彼女は首を傾げたように見えた。
 それが意味するところが気にはなったが、声を出すのも辛そうな彼女に余計なことを問いかけたくはなかった。

 だから楓は気付きはしない。彼女が目覚めた直後だということに──それだけの時間のずれがあったということに。

 首が横に振られるのを見て、水も飲みようがないほどの衰弱と感じるとやはり胸は痛んだ。彼女の手は肉が削げ落ち、肌にも瑞々しさは残っていなかった。応える囁きが無ければ、あるいは彼女が見慣れた白いマントを纏っていなければ、彼女だと気付くことさえ無かったかもしれないほどだ]

[痛ましく思いながら彼女を見つめていたとき、唇の動きに気付いた。
 それが水を求めてのものに思えて、水筒の蓋を開ける。自分の口に少しだけ水を含み、彼女に唇を寄せ、くちづけを交わしてそっと水を彼女の口中に移した。ほかに少しずつ飲ませる方法が思い浮かばなかったのだ。
 もし一度で足りないなら、彼女が望む限り応じるだろう。

 乾ききった唇を感じるのは辛かった。
 そうなるまで彼女が独りきりでいたという事実に苛まれた。

 今から少しでも長く傍にいたいと願いながら、隣に腰を下ろして彼女に身を寄せる。ソファで一緒に眠ったときのように]**

[アスルの唇が頬に触れ、滴を掬ってくれる。
自分が泣いているときにしてくれる涙を受け止める仕草はいつも優しくて、大雑把さが嘘のような繊細さがあった。

胸にこみ上げる熱。嬉しくてくすぐったくて。
触れる手のひらにふんわり微笑んで、自然と首元に回していた手にぎゅっと力を込めて身体を寄せ合う。
銀色の髪からはさわやかな風と彼の香りがする。
覗き込んだなら、今は夜の空のように光を煌めかせる青い瞳がじっと見つめてきて、こんなに長く付き合ってきていたとしてもじんわり頬に熱が上るのは止められなかった。]

 この場所も、私の特等席ね。

[アスルの飛行機限定、ハンドルの隣の場所。
下ろしてもらうとたおやかな仕草でワンピースの裾を整え、その割にはしゃぐように足を揺らしてみせる。
振り向くように仰いだら、ちゃんとアスルがいる。
この場所から眺める、操縦しながら前を見据えるアスルの横顔がなによりも好きだった。
どんな景色より、どんな雲の形や空の色より、自分の心に仕舞われた絵には、彼の横顔ばかりが詰まっている。]


 もう、そんなことを言って。
 でも大切に持っていてくれてありがとう。

[アスルが耳につけやすいよう顔を傾ける。
揃った真珠の耳飾りは力をなくしているはずなのに、心を表すかのように月の明かりをやどして光をまとった。]

 ……うん。

[眉を下げながら、幸せそうに目が細まり唇が綻ぶ。
自分もまた彼の手のひらにあのコインを乗せた。
彼がずっと大切に持ち続けてきた飛行機乗りの証のひとつ。]

 私も、もうアスルを探さなくていいものね。

[昔から街でよく迷子になる見習いだったけれど。
悪戯っぽくこちらも笑んで、視線が交わるままに――彼の手をほんの少し引いたなら、そっと瞼を下ろした。*]

【人】 月島 雅空

 流石にそれはいかないぞ。気軽に観光にいける距離なら別だがそうじゃないしな。

[ビシッと指を差され>>128て言われてみて、ありえないとはいえない状況だが、いかない。と今ははっきりと応える。今回はたまたまどうにかなったが次も不幸中の幸いになるなんて保障はない]

 その辺りの不況はペルラさんにはある程度しといたから大丈夫だ。

[多分。もう数日あればもっと色々できただろうなーとは思うが、彼女も旅行に来ているわけじゃないのだ。明日は落ち着いた…でも美味しいものを作ろうと、料理の腕を褒めてくれる珠月に心をしっかり決めるのである]
(137) 2023/03/12(Sun) 21:56:26

【人】 月島 雅空

[そうして自分が向けた質問には、しっかりと考えてくれていた。
そこまで考えてくれなくても、という気持ちはない。まぁ、自分でも散々いわれてきたがお洒落な眼鏡ではないだろうという気持ちはおもってはいた。
ちなみに寝起きドッキリのときでも眼鏡オフ以外は寝癖ぐらいはあるぐらいのものだっただろう。悩みながら>>129 >>130珠月なりの意見を聞く、迷うことなく髭はないほうがいいらしいのに内心苦笑しつつ]

 そうだな、ずっとこのままでいたし珠月からみても…安心するか。

[それには自分が思っていたこともあり、少し満足もあり悩ましいこともあるように珠月からの感想を聞き終える。]
(138) 2023/03/12(Sun) 21:56:35

【人】 月島 雅空

[それから順調に寝る準備を進めていたのだが]

 今頭洗ってるぞ。

[お風呂越しの問いに答える。まさかお風呂まで一緒にとは思いつつ、どこにでもついてくるのは懐かしくあるが、流石にお互いにもう幼いものではない。懐かしさという穏やかさ以外の気恥ずかしさもあるわけだが、心情もわかるのでそのままでいた。
しっかりと指示された通り100まで浸かって体をしっかり温めた後に、もう出るぞー。とカステラを食べ終えたであろう珠月へといって脱衣所の隣に移動してもらったのだろう。

そして珠月が入っているときも傍にといわれて、待つ側って結構ドキドキするんだな。とあったので、話ながらも余計なことを考えず無心でスキンケアにいそしみながらまつ雅空であった]
(139) 2023/03/12(Sun) 21:56:45

【人】 月島 雅空

[お風呂上りは昔を思い出すように珠月の髪をドライヤーで乾かした。
ちなみにネイビーのルームウェアに先に着替え済みだ。
そうして着た時と同様に二階へと登って最後には手を借りて]

 ああ、思った以上にいいな。このまま寝たらいい夢みれそうだ。

[三日月が見える夜の空。優しい月色の明かりは雅空の髪の色に近い輝きであっただろう。そのおかげか静けさを引き立たせているように思える。]

 いいや、寝ていないな。
 ペルラさんにはここで寝てもらって主にこたつで寝てたし、でも同じタイミングで楽しめたからちょうどよかったかな。

[だから実は俺も初めて、というように珠月へと、問いの意味を深く考えずに雅空>>132はこたえる。]
(140) 2023/03/12(Sun) 21:56:59

【人】 月島 雅空

 ここに最初に来た時にな、いいムードだな。っていいかけたんだよな

[最初に来た時>>0:185というのはたかだか数日なのに、濃い出来事のおかげで既に懐かしさすらある。]

 まぁ、いいムードとかを言っても、困るだけだろうからいわなかったんだけどな。

[珠月にとっても自分にとっても、自分には少し自嘲がこもる]

 さっき、眼鏡や髭のこと聞いたんだが、少し思ったことがあってな。
 元々コンタクトじゃなくてこっちにしだしたのは、穏やかだとか冴えないとか、そう見えたほうがいいなぁ。って思ったからだからな。そのほうが…珠月が安心するだろうしな。
 アドバイスしてくれてたとしてもきかなかったのは…まぁ、そういうこと。

[人当たりの良さとか、安心感。求めたのはそっちであった。自信過剰といわれたらその通りかもしれないが、小さい頃から客に成長したら父に似ていい男になるよ。とかいわれたら、ある程度自覚するというもの。父に似てというので父を見て思ったというのもある。]
(142) 2023/03/12(Sun) 21:57:20

【人】 月島 雅空

 でも、外すのもありかな。って…思い始めてた。思ったのは今回のことがあったからじゃなくて結構前からだけどな。

[天窓に向けて仰向けになっていた姿勢から、珠月のほうをみるために横向きに転がって]

 安心するって珠月はさっきいってたけど、珠月は今まで通り安心したままがいいって思うか?

 それとも、…俺が…安心させないようにしたいっていったら嫌か?

[自分がさせたい。といって、どうだ?というように首を傾げた*]
(144) 2023/03/12(Sun) 21:57:54
[大切にしてたというのには当然だろというように見せて]

 俺以上に正直者なんていないぞ。なんていうと笑われるのはどうしてだろうな。

[ふふっと冗談めかした笑みを浮かべる、そんな一瞬すら戻ってきた日常を思い返して愛おしい。
特等席に座り、ペルラの月色の髪をより引き立てる耳飾りがあるべき場所に戻ったことに満足して、自分の掌に戻ってきたコイン。親父にもらったお土産で空に興味をもちはじめた切欠のコインが返ってくる。]

 そうだな。幸せになることを考えたら自然とそこにいるわけだしな。

[俺の、ペルラの、互いの幸せをそう評するようにいいながら、強請るように手を引く奥ゆかしい人へと、そっと顔を近づけて重ね合わせる。激しさはなくゆっくりと噛みしめるように触れあう唇に、あの時悼めなかったものが、喜びのものとなって一筋の涙がこぼれる]

 ……そういえば、これいえなかったことあったな…

 一生愛し続ける。だから結婚しよう。俺のペルラ……

[巫女と守り人であったならば言えなかった言葉も、もう二人には関係ない。
彼女が戻ってきたからこそ言える言葉を伝えて――湖上の上で月明かりに映る影を重ね合わせるのであった*]

【人】 月島 雅空

[どういう意味?と>>152戯けるならば、珠月にとってまだその時じゃないのか、嫌だと判断して自分もまた冗談だぞ。とでもいって流すようにしただろう。そうはならなかった。

視線を交し合う。喧嘩のように、とは言わないが、お互いにどうしたらいいか探り合うために、じっと紫水晶の瞳>>153を見つめる。
ドキドキさせたいということ。という言葉にも目も逸らさないことで応えて、次の言葉、その後、慌てだす珠月をみて]

 いや、大丈夫だから、慌てなくていい。

[批判するような態度でその後慌てるのをみて、落ち着くようにと笑みかける。
似合うといっていたし実際似合っているが、珠月が髪を染めたときと同じだ。珠月が強がるときは不安があったり自分を守るためであることが多いのだ。

ただ、次の言葉にはドキリとする。弱気で自分が何をいっているのかわかっていないのかもしれない。]
(155) 2023/03/13(Mon) 0:40:01

【人】 月島 雅空

[結局視線を逸らした、というよりは隠したのは珠月からであった。
自分の漏れ出た感情や色々なものを隠すように両手で覆う珠月を見ながら自分は起き上がりベッドに転がるのをやめてベッドの縁に腰掛けるようにする。
近かった距離が更に近づいて、伸ばせば容易く届く距離で、わかりやすくない素直な一言を聞いた。]

 ……今までこのままでいいとも思っていた。幼馴染でいるのは俺からしても心地よかったし、戻れなくなったらそれも嫌だなって、勇気もなかった。

 でもな、今回のことで思ったんだ。
 珠月は…俺が帰ってくるのを待ってると信じてくれた。俺も珠月が戻ってきてくれると信じてた。
 出来たのはそれだけだったけれどそれが支えだったし、ペルラさん曰く…儀式にはそういう想いの力が重要だったらしいしな。

 だから…変わってしまうのは怖いよりも、変わっても悪いことにはならない。そう思えたな。

[自分の考えを一つ一つ確かめるように口にして、最後には間違っているか?とそんなニュアンスを込めていう。
それにそれぐらい信頼しあえないと、珠月は怖がりで踏み出せないだろ。とは言わない。そういうことをいうと珠月は強がってしまうからだ。]
(156) 2023/03/13(Mon) 0:41:07

【人】 月島 雅空

 だから俺も嫌じゃないぞ…珠月に…そう想われることも。

[幼馴染以外の、あるいは以上の目で見られるのも、と。先程漏れ出た言葉>>153を拾い上げて]

 雅空。と呼ばれるのも嫌じゃなかったしな。

[届いていた声>>3:D41のことも同時に教えるようにいう。顔を隠してる今いってあげたほうがいいだろうと思ったのもあった*]
(157) 2023/03/13(Mon) 0:41:18
[わずかな言葉が頭の中をぐるぐると巡るばかりで、他には何も考えることはできなかった。
 その感触はよく知っているはずなのに、記憶はどこか遠く曖昧で靄がかったようにも感じられる。それでも、冷えた身体に伝わる熱にやすらぎを覚えた。

 水が身体に染み渡る、気がした。
 固まっていた身体が少しずつ動かせるようになってくる。
 自分が“生きている”と感じたのは生まれて初めてだったかもしれない。

 痩せた指は大きな手を求めて彷徨う。触れたならばそっと指先を絡める。]


  
……ありがと



[ほとんど吐息のように、彼女はつぶやいた。]**

[水を与えた後、僅かながらに彼女の体が動いた気がした。
 彼女の左隣から身を寄せ、肩を抱いて見守るうち、すっかり細くなった指が彷徨うのを見つけてそっと左手を寄せる。絡まってくる指を感じながらぴたりと掌を合わせ、絡め返した指で一本一本を愛おしむように撫でた。

 弱い吐息に乗せられた声は確かに耳に届き、微笑みが浮かぶ]


  椿、また会って話ができてよかった。


[室内に響かせた声は穏やかに安らいでいた。彼女にとっては聞き慣れないだろうが、夢の中での別れ際に聴いたばかりの声でもあるだろう。

 もう一度言葉が交わせることが心から嬉しかった。
 彼女の命はもう長く続けられないかもしれないけれど、少しでも長く共に在ることができるようにと祈った]**

[語りかける声は優しく、穏やかで。彼にそのような安らぎが訪れたことを嬉しく思う。

 この場所にきてもうどれだけたったのだろう。
 はじめは、二人だった。やがて、ひとりになった。

 ひとりでいることはさみしくて、かといっていなくなってしまうこともできなくて、そのうちにどこにも行けなくなってしまった。

 ここでたくさんの夢を見た。
 こわい夢も、わるい夢も、とてもたくさん。けれど、最後の最後に、あたたかい夢を見ることができた。そして今、夢から覚めても、まだあたたかい。

 あとどれだけ自分は生きていられるだろう。少しでも長くいられるといいと思う。そのために、できることはなんだろう。]


  あのね、


[首をすこし傾けて、声が彼の耳に届くように顔を向ける。]


  おなかがすいたの。
  たまごがたべたい。
 

[“食べるということは、生きることと同義です“
 夢の中の自分がそう言った。

 きっとそうなのだ。どうあれ、食べることは生きることに繋がっている。

 だから、まずはここから、はじめよう。]**

【人】 月島 雅空

[信じるに決まってる。>>163と言われなくてもわかっていた…なんていうけれど、傍にいるならば珠月の口からききたい。そのほうが何倍も嬉しいし、実感し向き合ってみるとふわふわしたような憶測のない感覚に戸惑いすら覚える]

 ああ、珠月が大事なのは変わらないし幼馴染だったこともなくならない。

[言い聞かせるようにですらない。確実にそうだと言い切るようにはっきりと珠月>>164へといって]

 それなら、そういうことにしておこうかな。

[慌ててどちらにしろという気はない、嫌じゃないことだけ伝えられば、珠月が落ち着いたとき自分で選ぶだろう。
それに実際面と向かって雅空といわれたらまだ照れるだろうしな]
(205) 2023/03/13(Mon) 19:26:30

【人】 月島 雅空

 んー……そうだな。

[珠月の声が震えている。でも怖がっているわけではなさそうだし、自分も少し喉が詰まりそうだ]

 幼馴染でいながら、恋人関係……が俺はいいな。

[曖昧なものではなく恋人。としっかりといって呼び名を含めてすべてを決める必要はないけれども、こうしたいな。という気持ちだけは伝えておく。]
(206) 2023/03/13(Mon) 19:27:02

【人】 月島 雅空

[ようやく顔を見えたときは、目元は赤くなっていて瞳も揺れていた。
けれどもしっかりと自分を見てくれる。そして改まったような言葉にちょっとだけ噴き出してしまう。だって今更だ]

 ふふっ、言われてみればそうだな。
 未だにピーマンは苦手だし、炭になるまで肉も野菜も焼くし、いつまでも子供染みたことばかりして寝起きに突然やってきたり、部屋で勝手に寝てたりするし、俺が行く先だからついでとかじゃなくてバイクに乗せて連れてけー。っていうし。

[こちらはこちらでその全てにおいて優しく優しくなんてしてたわけではなく、時には雑な態度で、時には意地悪な風に、時に頑固な意志でと色々してきたが]

 そんな臆病で強がり。しっかりもののようで甘えん坊の寂しがり屋な珠月を……大事にしてきた実績ならあると思うんだけどな。

[もちろんそれはお互い様だというのはいうまでもなく思ってることだけど、布団で丸まっている珠月をみて、手を伸ばし布団越しにちょいちょいと軽く叩いてみて]
(207) 2023/03/13(Mon) 19:28:27

【人】 月島 雅空

 珠月…こっちきて、一緒に寝ない?

 ぁー…えっとだな。今の話の続きでいうとややこしく聞こえるかもしれないが、正直いうと目が覚めて夢だった…なんてなるのが怖いからな。

[想いを向けて、ゆっくりとだけれども応えてもらって、そんなのも含めてだが、怖さの大半は消えてしまっていた昨日までの時間が関係する。]

 目を閉じても傍にいて、目が覚めたときも傍にいたら、流石に落ち着けるんじゃないかって思うんだけど…駄目か?

[首をかしげて聞いた。
珠月にもそうだが、自分にだって欠点はある。珠月を甘えん坊で寂しがり屋を克服させれないような心配性なところだろうか*]
(208) 2023/03/13(Mon) 19:28:57
[彼女が食事を乞う。その言葉がとても嬉しかった。
 声はまだ弱々しいけれど]


  卵か……、鶏飼ってたりしねェよな?
  買ってこようか。


[小屋がこの有様では、ろくに食料が保存されていると思えなかった。
 村まで行って食料を買う生活が続けば、森の中に住んでいる人がいると知れる可能性は気にかかったが……。
 食べないわけにはいかない。特に今の彼女は。
 二人とも“狼”として食べたいものが別途あるとはいえ、ヒトとしての食事もまた生きるために必要なのだから。

 こうして、この地での彼女との二人暮らしが始まった。
 これは彼女が旅に出られるほど回復するまでの一時的なもの。楓はそう思ってはいたけれど、それが結構な長期間になりそうなことは予想できていた]

[共に暮らし始めて間もない頃、彼女が無理なく会話できるようになった頃合いに、楓がふと脈絡無く紡いだ言葉があった]


  なあ、椿……
  “いらないもの”なら後に残るはずねェよな?
  後に残るのって、それだけ重要なもの……、
  存在の核とか、柱や基盤とか……
  そういうものなんじゃねェのか……?


[それは確信というより、そうであってほしいという祈りだけれど。
 あの夢から覚めた後、彼女に思いを馳せる間に考えついたことだった。

 たましいを善と悪のふたつに分けて、悪を滅する。それが彼女が生み出された過程で、彼女は滅せられる側──不要物と扱われた側だった。
 それなら、どうして先にもう片方が消えたのか? どうして滅せられる側だったはずの彼女が後に残ったのか?
 真に滅せられるべきは向こうだったのか、それともどちらかを滅するという考え自体が誤っていたのか……そこまでは楓に理解の及ばないことだが。
 楓にとって、彼女は間違いなく『存在していてほしいひと』だ。それを補強する理屈がどうしても欲しかったのだ]*

[初めのうちは楓が食事を作ろうとしただろうけれど、そのうちに彼女が作ってくれるようになったのだろうか。
 彼女が歩けるようになったなら、短い時間でも共に散歩しようと誘っただろう。

 楓は彼女と一緒にできることが増えるたびに喜び、彼女が望むことを果たす助けであろうとした。寄り添い、支え、尽くし、触れ合った。連理の如く]**

[やわらかな温度が、いつもの温度が。
待ち望んでいたぬくもりが触れてまた涙が零れていく。
瞼を伏せていて気づけなかったけれど、それはきっと、アスルが零した想いとともに風に攫われ湖へ落ちるのだ。]

 なぁに、アスル。

[言えなかったこと。
不思議そうにも、予感しているかのようにも微笑む。
そうして彼の言葉にふわりと瞳に光が灯る。
たくさん見つめ、映し続けてきた群青色と空の色に近づいた瞳。
銀白色に憧れた月のような色の髪が彼の風をはらんで揺れる。

腕を伸ばして包むように抱きしめて。
まつげが触れ合うほど近くで見つめ、幸せを笑みにした。]

 私は、ペルラ・ルーチェは、あなたを愛し続けます。
 ずっと一緒ね。私のアスル。

[結婚し家族になって、寄り添いながら年を重ねていこう。
今、月明かりに照らされる姿も、ともに。]

[そうして抱きしめ合って。
ふと、目を瞬かせる。]

 アスル、やっぱり、随分待たせてしまったのね?

[前髪が伸びてる、と指先で額にかかる髪にそっと触れる。
彼に出会ってからなんとなく感じていたことだが、あの狭間の世界とこちらは時間の流れが異なっていたのだろう。

話したいことがたくさんある。
今の巫女はどうなっているのか、今の島の状況、お互いの家族の話、何より彼のこと――将来の話だって、したい。

でも、今は思うままに。]

 アスル、今夜はゆっくりしていても、いい?
 話したいこともたくさんあるし、あそこの小屋で。
 …………儀式のお役目の後みたいにも、ね?

[耳元で囁く声に、彼しか知らない色。
これからもアスルにしか聞かせない声を紡ぐと、]

 




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