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人狼物語 三日月国


267 冬暁、待宵の月を結ぶ RSS
(2024/07/02(Tue) 0:00:00 に更新。 )

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【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



    
―――――?


  
(-2) alice0327 2024/06/13(Thu) 23:51:05

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁




       
暁。



 
(-3) alice0327 2024/06/13(Thu) 23:55:11

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ 気が早ってしまった僕は
   待ち合わせ時間より早く来ていたから

   彼女が来てくれたのが見えた時
   ここだよと手を振って。

   だんだんと近づいてきて
   くっきりとしてくるシルエットに
   僕は思わず目を奪われた。      ]


(-4) 西 2024/06/14(Fri) 22:27:43

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ その人の普段と違う姿を見ると
   嬉しくなってしまうのが人間の性というもの。

   何か特別意識してくれたらそれもいいし
   そうじゃなくても私服を見るだけで
   自分は相手にとって特別って錯覚できるからだ。

   普段見ることの無い幸阪の私服姿、
   髪型ひとつ違うだけで印象も変わる。

   なにより嬉しく思えるのは
   この幸阪を今僕が独り占めできるってこと。
   ]


(-5) 西 2024/06/14(Fri) 22:28:14

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



   う、ううん。大丈夫、待ってないよ。


 [ 思わず見惚れたなんて
   言えるはずもないから。

   慌てた様子で
   大丈夫だって幸阪には伝えて。   ]

(-6) 西 2024/06/14(Fri) 22:28:42

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



   そ、そう?
   それはきっとお互い様だよ。


               幸阪だって、
可愛いんだし。




(-7) 西 2024/06/14(Fri) 22:29:58

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



 [ 改めて言うのは少し恥ずかしい。
   照れたように幸阪に微笑みかけて
   手を繋ぐかという問いかけに頷くと。  ]


   そうだね。寒いし、それに…

         せっかくのデートだし。


 [ 理由をもうひとつ付け足して
   彼女の手を取り、行こうと目配せをした。  ]*


(-8) 西 2024/06/14(Fri) 22:30:53

【雲】 宮崎暁



 [ 溶けていくアイスクリーム
   分け合うほど口の中にはメロンとバニラが混ざって。

   お互い縁がなさそうに見えて
   いざ食べ合わせると相性がいいのは
   まるで僕達のようだって。>>D0-

   何気ない会話の中に
   勝手に自分たちを照らし合わせて微笑ましくなる。

   幸阪の部屋に行ってみたいと頷いたのだって、
   ただ幸阪のことを知りたくて。>>D1

   なんの用事がなくても
   こうして話せるということが
   当たり前じゃないことを知っているから

   幸阪じゃなければ
   こんなに話が弾むこともなかったはずだ。   ]

   
(D9) 西 2024/06/14(Fri) 22:31:57

【雲】 宮崎暁



 [ 幸阪にだってバレていたはずだ。>>0:8>>0:16
   幸阪にその素質があったと思っていたとはいえ
   僕達の関係が始まったその時は
   幸阪でなければダメな理由なんてなかった。

   僕がたまたま最初に出会った彼女が
   たまたま僕と似た気持ちを抱えていたから。
   僕を受け入れてくれていたから。

   それさえ同じだったら。
   幸阪ではない誰かだって不都合はなかったんだ。 ]


(D10) 西 2024/06/14(Fri) 22:32:46

【雲】 宮崎暁



 [ それでよかったんだ。

   だって僕達に未来はなくて
   僕達はいつか、離れ離れになるから。


             なのに、なのに──。 ]


(D11) 西 2024/06/14(Fri) 22:34:16

【雲】 宮崎暁



 [ これ以上は役割で片付けられる域を超えている。
   二人の心を交ぜ合わせた時、
   二人とも幸せだったとしても
   あるいは二人とも不幸になってしまったとしても

   痛みを背負うのは幸阪の方だ。


              ここから先は…………。 ]


(D12) 西 2024/06/14(Fri) 22:35:07

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



   え…?

         そ、そんなの、だって…>>D5




(-9) 西 2024/06/14(Fri) 22:35:34

【雲】 宮崎暁



 [ 弱腰が作り出す見せかけの理性。
   誠意という名の謝罪に隠れた、逃げ。

   そんなものはまるで無意味なんだと
   幸阪の言葉が蔦のように絡みつく。

   この先の自傷行為は
   役割の一環なんじゃないかって。>>D7
   僕の心の逃げ道が示されて。

   それでも僕の心を締め付けるのは
   赦しではなく、彼女の懇願。>>D8

   してもいい、じゃなくて。
   したい、という声。胸元に顔を埋める仕草。

   まるで、行かないでと、言われた気がして。
  ]


(D13) 西 2024/06/14(Fri) 22:36:45

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月



         僕も、したい。

(-10) 西 2024/06/14(Fri) 22:38:07

【秘】 宮崎暁 → 幸阪結月





        結月とだから、したい。


      

(-11) 西 2024/06/14(Fri) 22:38:35

【雲】 宮崎暁



 [ 僕は幸阪結月大切な人を手折る。

   待宵草の芳醇な香りに酔いしれ、
   引き寄せられる獣のように。

   他ならぬ君だからいいんだって。

   他の誰かの物語では大団円になるはずの
   それでいて僕達二人にとって、
   最も残酷な愛の調べを奏でながら。   ]**


(D14) 西 2024/06/14(Fri) 22:39:21

【人】 宮崎暁



 [ 気づけばあっという間に冬になった。

   あと数ヶ月もしたら
   幸阪と出会って一年を迎える頃。

   秋のまだ服装に迷う時期を超えて
   もうすっかりとコートまで羽織る季節。

   僕はといえば
   いつものように幸阪に会えば
   ご機嫌な様子になるのは相変わらず。

   ひとつ変わったことがあるとすれば
   付き合い始めた頃より
   その距離がぐっと縮まったことくらい。 ]


(1) 西 2024/06/14(Fri) 23:50:58

【雲】 宮崎暁



 [ 蝉が鳴く昼下がり
   近くの小学校が午後の授業の予鈴を鳴らす中、
   僕は彼女との秘め事に耽ける。
  
   不安に思わせたくないと丁寧に愛でる傍らで
   大切な人を乱してしまいたい願望に挟まれて
   葛藤すればするほど、心地良かった。


   お姫様みたいに抱き上げ
   ベッドに寝かせて、何度も口付けをするのは
   溢れた愛情と独占欲の裏返しだ。

   制服のリボンのフックを取り
   ひとつひとつボタンを外すと
   その度に真っ白な肌を覗かせる。

   初めて見た女の子の身体は
   言葉が出ないほど美しくて

   しかもその相手が結月なんだって思うと
   僕はもう止まれなくなってしまった。   ]



   
(D15) 西 2024/06/14(Fri) 23:51:47

【人】 宮崎暁



   おはよ、幸阪


 [ 毎日のように交した挨拶
   夏休み明け、僕は幸阪に言ったんだ。

   幸阪の家に迎えに行くから
   よかったら毎朝一緒に学校に行こう。
   僕がそうしたいんだ、って。

   幸阪が僕のわがままを聞いてくれていたら
   今日の挨拶はきっと彼女の家の前になるはずだ。 ]


(2) 西 2024/06/14(Fri) 23:52:08

【人】 宮崎暁



 [ いつものように手を繋ぐ。

   でもいつもよりももっと近く、
   指先同士を絡めると、そのままぎゅっと握る。 ]

(3) 西 2024/06/14(Fri) 23:54:40

【雲】 宮崎暁



 [ 指先で、唇で、肌で、
   感じるのはかけがえのない恋人の味。

   まだ花開く前の美しい蕾
   時間をかけて待宵草の花を開けば
   頭がその香りに酔ってくらりとする。

   すぐに自分の手で花弁を散らすのに
   まるで花の蜜を舐めるように

   楽器を奏でるような烈愛は
   結月を蕩けさせるまで続けて。 ]


(D16) 西 2024/06/14(Fri) 23:55:40

【人】 宮崎暁




    [ 今日は彼女に、大事な話があるんだ。  ]


(4) 西 2024/06/14(Fri) 23:57:10

【人】 宮崎暁



 [ いつもなら楽しい登校の時間
   でも僕は彼女の前だというのに
   浮かない顔をしてしまう。

   これでは幸阪に気を遣わせてしまうかも。

   でも、あの日の反省を踏まえて
   幸阪にはハグ以上のことはしていないし
   名前だって呼ばないように気をつけている。


   だから、これは、言わなきゃいけないんだ。   ]


(5) 西 2024/06/14(Fri) 23:57:58

【雲】 宮崎暁



 [ いつも寝るだけのベッドが
   想いの丈を語るように大きく鳴く。

   飲まれればもう引き返せない。
   沼にハマっていくみたいに
   奥底で彼女と繋がる度に
   彼女の中に感情まで引っ張られそう。

   シワになるのも構わず脱ぎ捨てられた夏服に、
   すっかり汗をかいたコップは
   中の氷が今にも消え入りそうで。

   それでも僕は
   結月を求めるのをやめない。


            だって僕は結月のことを…  ]



(D17) 西 2024/06/14(Fri) 23:58:54

【雲】 宮崎暁



   結月のこと
   僕でいっぱいにしたい。

      僕のことしか考えられないようにしたい。


(D18) 西 2024/06/14(Fri) 23:59:26

【人】 宮崎暁



      ねぇ、幸阪

            あのさ、僕……


(6) 西 2024/06/15(Sat) 0:00:05

【雲】 宮崎暁



   結月は独りじゃない。

   世界に置いていっても
   僕は置いていったりしないから。

         僕だけは、結月の味方…だから。


(D19) 西 2024/06/15(Sat) 0:01:29

【人】 宮崎暁



      転校が、決まったんだ。*


(7) 西 2024/06/15(Sat) 0:02:05

【雲】 宮崎暁



     大好きだよ。

               結月。**


(D20) 西 2024/06/15(Sat) 0:03:09

【秘】 幸阪結月 → 宮崎暁



   
―――――嫌じゃ、なかったから。


  
(-12) alice0327 2024/06/15(Sat) 2:05:00