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人狼物語 三日月国

184 【R-18G】ヴンダーカンマーの狂馨


【人】 医者 ノーヴァ



[開業医という肩書きも、己が生まれ持っている能力も、正しい努力の末に持ち得たものではないと知っている。

父より昔の代の時、未だ刻印持ちの魔神が檻の中で暮らしていた頃。狡賢いシップマンは島の主人と取引をした。
自分達の医学知識と島の現状をうまく応用すれば、壁の外へは行けるだろう、と。

どれだけ綺麗に偽ったって、地位も名声も、その上に貼られた“コレクション”というラベルの上では馬鹿らしい張子でしかなくて。
いっその事、見えない枷の着いたこの肉体を捨て去ったしまえばどんなに自由であることか。
…………生まれた頃から縛られたサーカスの獅子は、檻の外へ逃げ出すことを知らない。港の船にさえ乗る術を知らない。]


    貴方だって、苦労をした身でしょう。
    病魔に苦しみながら終わるのは良くない。

    仏の慈悲は、貴方にこそあって然るべきだ。


[努力のひとつもしてこなかった自分にとって、彼女の言葉への返事の仕方が分からなくって。>>1:21
悩んだような素振りを見せてから、主語を相手に置き換えて事なきを得た。数時間後、発言を有言実行することになるとは思っても居なかったのだけれど。]



(23) 2022/11/10(Thu) 22:11:12