【人】 水の魔騎士 ユスターシュ 「ーーええ、そうです。 探し物ですか?良いですよ。 でも、余り遅くならない ように。」 屋上の様子が気になり、何を探しているのかなど訊ねる余裕はない。 ソワソワしながら、譲は踵を返す。 「私も見回りを続けますね。 姫宮さん、それでは。 また明日。」 クラスの生徒であるから、次に逢うのは明日のHRであろう。 譲は急いで教室を後にする。 歩きながら素早く変身を遂げた。 向かうのは勿論、屋上である。 もし敵であるならーー。 ふと、千秋を戦闘に巻き込んでしまわないだろうかと懸念する。 彼女が早く帰宅してくれることを祈りながら、譲は階段を掛け上がった。* (23) 2023/10/12(Thu) 21:19:22 |