【人】 陽光の元で ニーノ>>92 フィオレ 「うん! だから五年後も元気にオレに会ってくれよな、フィオねえ」 そんなことわざわざ告げなくてもいい気がするのだが、気が付いたらすぐそういう心配をしてしまう。 風邪を引いていないかとか、ちゃんとご飯は食べれているだろうかとか。 今も未だ貴方との色濃い記憶は幼い日で止まったまま、それもこうして逢瀬を重ねていけばいつかは変わるだろうか。 「へへ、でもねえさんもそうだろ? ん、仕事でもちゃんと仲良くは……できてるはず。オレの一方的なかたおもいじゃなければ…… あ、最近さ!いろんなせんぱいの“一番弟子”になったんだ。 趣味教えてもらってる、お菓子作りとか、花育てたりとか」 あとチェスにハーモニカも!と指折り数えたそれを貴方に伝える姿は、やっぱり幼いときとそう変わらないままだが。 教えてもらえた店については「へ〜……」と、知らない世界を覗き見てそわつくような声色を。 「Collare……初めて聞いた! 個性的って、店主さんが面白い話とかしてくれるってコト? オレでも行っていい場所かな〜、一応お酒はもう飲めるし……。 遊びに行っても怒られない?」 #商店街 (96) 2023/09/09(Sat) 20:18:20 |