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人狼物語 三日月国

75 【身内】星仰ぎのギムナジウム【R18G】


【人】 中等部A サルガス

>>1:106 メレフ
「あ」

 支えようとしたときと同じように、ほんの少しだけ声を上げて転げた。
 シェルタンの腕で受け止められて、もしくはそう強い力じゃなかったから。
 怪我をした様子はないけれど、ころんと乾いたパンが草地の上に二つ三つ転がった。

「……メレフ、メレフ。だいじょうぶ?
 ごめんね。またやっちゃった。ぼく、わかったつもりだったのに……」

 何より先に自分を責めて、相手を心配して、謝った。
 誰かのことを自分と同じもののように考えてはいけないと、戒めてすぐだったのだ。
 よわよわしい表情をしているけれど、それでも相手から目は逸らされない。
(109) 2021/05/26(Wed) 1:08:45