17:57:04

人狼物語 三日月国

163 【全年齢ランダ村】G2087第10.5次再戦村【参加CO制】


【人】 応答班 テトラ

>>128>>129
[縋りついたままだった腕を上げられ、距離が縮まった。眼前の赫に恐れることは、やはり無く。]

虚しい、は……。

[曖昧なかたちを言葉にして伝えるため、かつて抱いた虚ろを辿る。己が心に潜る様に、深く息を吸って、また目を閉じて。]

……心の中心に穴が開いて、自分の中身が全部出ていってしまって。あったはずのものが流れ出て行った後に、冷たさだけをめいっぱい注ぎ込まれたような――

[沈む船の影を見た。溺れてなお眠る船乗りの口から零れた泡が、水面へ向かい昇っていく様を見た。あの時、僕は――]


[「思ったよりどうともなかったな」って、そう、思ったんだよ。]


[記憶から意識を引き戻し、瞼を上げた。星をも呑み込むくらやみへ、その重力に任せる様に、言葉を続ける。]

此処には……僕には。なんにもない。なくなっちゃった。もう戻ってこないし、どうにもならなくて、仕方ないんだなって。
そういう気持ち、……だよ。
(131) 2022/08/01(Mon) 0:32:48