は?
[此方を認識したとたんに上がる顔は、まだ子供じみてはいるが確かに男のもの
上がる声は悲鳴でも威嚇でもなく、狭い洞穴で煩く響くだけ
ただ、その目に何やら異様な決意を感じて動きを止める]
お前……っ!
[問おうとした隙は一瞬だ
その一瞬を狙ったか、何かが転がる音がして僅かな灯りに煌めく白刃
>>134とはいえ、何の小細工もなしに真正面から向かってきたのでは
「天狗は狩れない」
まして匕首程度では、軽く傷をつける程度が関の山だ
余裕をもって「わざと」刃に腕を掠めさせ、残りの手で匕首を持つ手首を捕まえて]