【人】 異国の道化師 マッド・リヒター失礼マダム。まさか先客がいるとはお恥ずかしい。こんな格好で来るんじゃなかったよ。 [>>149、女の後ろからヒョッコリと顔を出して不敵に笑って見せる。屋根上から取り戻した帽子の鍔を軽く弾き、紳士を装うかの様な会釈をした。関係ない話かもしれないが、女は背後を取られた際に扉の開閉する音はおろか空気の振動等も感じられていただろうか?いや、有り得ない。実際女が入ってきてから扉に触れた者などいない。] 貴女の様な麗しい貴婦人が……今日は何かツイていない事でもありましたか?無礼な指摘を始めに謝罪しますが、衣類が乱れていますよ。余程の事があったのでしょう。 [彼は目を細めて女の表情を観察した。衣類の乱れ?口から出任せだ。彼女をどこかで見た事がある。この国では無い、もっと近況の。町一番の福男に連れられた美女、彼女とすれ違った事を思い出す。その翌日には、絶望に暮れた男が屋敷を取り壊される様……あの時の片割が、今日やっと再見できた。] 別に"今の"ぼくには関係無いことですが。 あぁ失礼、此方の話です。 [彼は口元に手を添え、また不敵に笑った。しかし、その瞳は、闇に紛れた狐の様にギラリと女を見ていた。] [>>164、また、誰かがこの店に訪れようとする気配を察知した。] ー 来客者が多いものだ。 この店は、さぞ繁盛している様ですね。* (165) 2020/05/12(Tue) 21:34:18 |