【人】 3回生 スノウ[僕のお父さんはじっと目の前のポロスを見つめていました。 正確にはその手のひらに伝わる鼓動と熱を 感じているような気がしました。 そうしてリリスの瞳を見つめました。 長い時間、言葉が無かったように思えました。 父親が漸く口を開いたと思えば 「もっと早く知らせなさい」と言った。] え、えっと。はい。 ごめんなさい。 [父親は手をポロスからどけて リリスの方をいつもと変わらぬ少し怖い目で見つめてから。 「祝福するとも。息子の未来を明るくしてくれてありがとう」 といつも通りの調子で言葉にして それから、小さく頭を下げました。 「何かあったら言いなさい。力になろう。」 とまでお父さんは言って、それから席を立ちます。 これから仕事がある、と呟いて帰ろうとしたので] (264) 2023/06/29(Thu) 23:28:14 |