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人狼物語 三日月国


254 【R18G】星海のフチラータ【身内】

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視点:


【秘】 バンカー ストレルカ → UNK-403 エーラ


「演算開始」
「ハロー エーラ・・・

此度の件の処罰が決定され、船は規定通りの航路を行く頃。
ストレルカはあなたに問い掛ける。
新たに名付けた名前でなく、敢えてその以前の名前で。

責任は自身のオーナーであるカルロ・サントーロにまで及んだと
そう聞かされても、バンカーは
「承知しました」と一言返しただけだった。


「想定していたよりも、私からあなたに与えられる自由は
 ずっと少なくなってしまうかもしれません」

「…………」
「エーラ。あなたにとって、
 ノッテファミリーとはどのような場所でしたか」

「くだらない飯事遊びのようでしたか。
 温い家族ごっこのようでしたか。
 長い年月を経て腑抜けきった老猫でしたか。」

「ただ、それだけでしたか」

これは、応えがなくとも構わない問い掛けだ。
(-34) unforg00 2024/04/10(Wed) 21:58:24

【秘】 バンカー ストレルカ → UNK-403 エーラ


「…アソシエーテ ナル様の仰る通り
 この船の船員の意見だけがファミリーの総意ではないのです」

「本件をアジトへ持ち帰れば、意見は割れることでしょう。
 あなたたちのしたことを、ソーレファミリーを
 ノッテの脅威と捉える方は少なくないでしょう。」
「そうしてを警戒を新たにすることでしょう」

「あなたたちのしたことは、無かったことにはなりません
 このスペース・サルガッソーに葬り去られることはありません」

「良くも、悪くも」

あなたたちがここで生きて居た事は。
そうして残した爪痕は、

「いつまでも。」

無為ではなかったのだ。
(-35) unforg00 2024/04/10(Wed) 21:58:55

【秘】 UNK-403 エーラ → バンカー ストレルカ

呼び出された少女は、やはりすんと澄ましたような。
はあ、と溜息を吐く様子は諦めにも呆れのようにも聞こえる。

「ノッテを、このヴェスペッラに乗った人員を嫌いだと。
 今でも殺したいと思っていると」
「そう言ったら、わたしへの処分は重たくなる?」

「わたしは」
「前にストレルカと話したことが、叶わないなら」

「今すぐここでバックアップを破壊したっていい」
「悔やんでるよ、このバックアップに自壊プログラムを積んでおかなかったこと」

そんな時間もなかったわけだけど。
未だ、あなたが自分を家族だと思っているなら。酷いことを言っていると思う。

「こうなってるなら、他のソーレのメンバーも暴かれてるんでしょ」
「どうなったの」
(-92) otomizu 2024/04/13(Sat) 11:06:05

【秘】 バンカー ストレルカ → UNK-403 エーラ


「それは私には判断しかねます。
 ただし、上部がその一言のみで大きく動くことはないと
 予測することは可能です」

「けれど、重要な証言のひとつにはなるでしょう」

やっと引き出せた、笑みを綻ばせたような声色には遠く。
学習を重ねたプログラムは、それを残念だ、と思う。

ストレルカは、未だあなたを家族だと思っている。
あなたが全てを嘘にしてしまわない限り。

しかしそれはそれで、これはこれなのだ。
淡々と述べる現実はバンカーとしてのもの。

「カテリーナ──アンジェリーナ様については、
 既に拘束され、差し当たっての処遇の方針も決定済み」
「ユウィ様は自害なされました」

後者への疑いは、殆ど状況証拠からのものでしかないが。
共に亡骸となって発見されたアソシエーテ──ジャコモには
目立って怪しい点も無かった。となれば、
そのニ名が人格バックアップを利用している事からも
逃避行を行う為に自害して離脱したと考えるのが自然だ。
(-97) unforg00 2024/04/13(Sat) 15:26:48

【秘】 バンカー ストレルカ → UNK-403 エーラ


「いずれもただでは済まないでしょう」

「ただで済ませてはいけないのです」

「彼らも、あなたも」

「そして私も」


不要な学習データの削除。
学習元となった人格データのオミット。
それらによるプログラムの最適化。

学習によって不完全になってしまった機械AIへの処置は、
容易に予測が付くもので。
(-98) unforg00 2024/04/13(Sat) 15:27:13

【秘】 箒星 ストレルカ → UNK-403 エーラ


「あって当然だったものは無く」
「これまで積み重ねてきたものも失って」

「新たに歩んでいくのは、私もあなたも変わりません」

この船に居る以上、此度の件に纏わる責任を負う以上。
これからは行動の自由も減って。
オーナーを頼って解決する事も、ずっと少なくなる。

「それでも私は歩いていけますよ」
「計算するまでもなく」
「この船に、あなた家族が居るから。」

「今はいつ叶う夢になるかもわかりませんが」
「それでも。遠い星に、一緒に手を伸ばしてはくれませんか」

いつの時代も、人は星に手を伸ばし続ける。
そうしていつか、人は遠い星にだって追い付ける。
光の速ささえも超えて、何処までも。
(-99) unforg00 2024/04/13(Sat) 15:27:51

【秘】 UNK-403 エーラ → 箒星 ストレルカ

あなたの答えを聞いて、より一層声色が低くなる。
潜入したファミリーの顛末も。あなたの顛末も。
何一つ自分の思ったようにならなかったこと。
失敗したのだから、当然だけれど。

元々、こうするべきだったのだ。
ありもしない希望に手を伸ばしたのは、気の迷いだ。
よく考えてみれば、ノッテに媚びをうって生き延びて 何になるのか。
自分に嫌気がさすだけだ。


「……ストレルカ」
「さっき、わたしにとってノッテはどうだったかって聞いたね」

討つべき敵だよ

「今も変わらない」


淡々と。冷静に。


「おまえに取り入れば、ノッテを内側から壊すチャンスに近付けると思ったんだよ」

嘘。
けれど、もういいのだ。


遅かれ早かれ、決別することになるのだから。
最初に戻るだけ。

(-114) otomizu 2024/04/13(Sat) 23:40:05

【独】 UNK-403 エーラ

(でもね)
(ストレルカのことは、結構好きだって)

(あれは、嘘じゃなかったんだよ)

積み重ねたあなたとの時間が、未来につながっていればよかったのにね。

わたしとあなたが、本当の家族だったら。なんて。
(-115) otomizu 2024/04/13(Sat) 23:43:02

【秘】 ■から手を離す エーラ → 箒星 ストレルカ

「家族なんかじゃなかったよ」
「ずっと」

「今までも」
「これからも」


ぱ、と 放つ。
あなたを、遠ざける言葉。


ノッテファミリーのストレルカ。

あなたなら、どうするべきか わかるよね。
(-116) otomizu 2024/04/13(Sat) 23:47:07

【秘】 箒星 ストレルカ → ■から手を離す エーラ


「嘘つき」
 
(-118) unforg00 2024/04/14(Sun) 0:43:09

【秘】 箒星 ストレルカ → ■から手を離す エーラ


果たして、今のあなたは飽くまで再現エミュレーションの上のもの。
そこにストレルカの想定外がありはしない。
それは吐いた嘘も隠した心も例外なく。

false真実trueの存在を証明するためにある」

「いつかあなたが嘘を真実にするなら、それもいいでしょう」
「その時は、私が責任を持って」

「壊してさしあげます」

バンカー・ストレルカにはそれが実行できる。
やりたくはないけれど、
実行できるなら、やらなければならない。
機械は人間の為のもので、バンカーはノッテの為のものだから。
(-119) unforg00 2024/04/14(Sun) 0:43:51

【秘】 箒星 ストレルカ → ■から手を離す エーラ


「それまでは」

「あなたにもついてきていただきます。
 嘘でも本当でも、嫌だと言おうとも」

「それが私から嘘つき裏切者に与える処罰です」

積み重ねてきたものが無くなったとしても。
いつかは決別する時が来るとしても。
それまでの全てが無くなる嘘になるわけじゃあない。
良くも、悪くも。
(-120) unforg00 2024/04/14(Sun) 0:44:10
エーラは、ただ。「ストレルカ、きらーい」とだけ言った。
(a29) otomizu 2024/04/14(Sun) 1:14:49