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人狼物語 三日月国


260 【身内】Secret

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【赤】 従業員 ルミ

 

[ あの時覗き見たパスワードは" 計画 "のためで、
  崩れ去った今、使う発想を持っていない。
  今はもう連絡手段を奪う必要もないからこそ
  実家への連絡を気にするのを忘れていた。

  さて、物語を現実で続けていく為の話し合いの一つに
  自分の仕事があるとして。
  抵抗があると伝えられたら、どうだろう。

  この仕事でなければ、というわけではない。
  けれど辞めて他の仕事が出来る気もしない。
  店用のSNSアカウントを教え、
  彼が許せる範囲の営業方法を探していくことになるか。

  ────そう、それから。 ]

 
(*26) 鬼葉 2024/05/12(Sun) 0:01:53

【赤】 従業員 ルミ

 

[ 大切に扱われるセックスの経験がないことを、
  不幸に思ったことは一度も無い。
  " 関心を失う "ことに対してはひどく敏感だったが
  セックスにおいて静かだったのは、
  前提となる経験が乏しかったおかげだろう。 ]


  ……? うん。
  したいって思ったの、お兄さんが初めてだよ。
  だって、ほんとは好きな人とすることなんでしょ?

  今までの人には思ったこと、ないなぁ。
  しなきゃ、はあったけど。


[ 捨てられて、他の女に関心が向くよりは、と。
  埋まらない穴を体温とちっぽけな愛で埋めようとした
  バカな女の自傷行為だ。 ]

 
(*27) 鬼葉 2024/05/12(Sun) 0:02:18

【赤】 従業員 ルミ

 

  ──────……ありがとう、お兄さん
  …………やさしいね、ほんと

  そういうとこも、昔と変わんないな……。


[ 長い間頑張って今日を作った。
  そう言われるだけでも、何故か泣きたいような心地になる。

  おとぎ話のお姫様よりも傷だらけで、
  なんでもしてみせると誓って来た道を汚して、
  何度も何度も夢見た大事な人。

  ──可愛いの四文字は聴こえなかったことにした。
  かわいくないと否定するのも違う気がするし
  かといって、仕事のように素直に受け取れもせず ]


  ……期待外れでも捨てないでね。


[ 気持ちよくなるなんて無理だろう、と思いながらも
  口にはせずにくすぐったさを受け入れる。
  そもそも不感症なら戯れに反応しないというのを、
  知識のつまみ食いで構築された女は知らない。 ]

 
(*28) 鬼葉 2024/05/12(Sun) 0:02:22

【赤】 従業員 ルミ

 

  ひだり、
  ……────ッ、んん、くすぐったいてば……っ


[ 頭が反対の肩に移動するのは良いのだけれど、
  やわらかな髪が肌を掠める感覚に声が震える。
  間を置かず、今度は音が鼓膜を伝って神経を揺らした。

  かすかに首筋を吸い立てるような音。
  近くで鳴るのを聞いていると、
  耳から神経をくすぐられているみたいだ。 ]


  み、 みみ、ぞわぞわする……


[ 決してそれは不快だなんて類ではないのだけれど
  ──適切な言葉はまだ、経験には無い。 ]

 
(*29) 鬼葉 2024/05/12(Sun) 0:02:33

【赤】 従業員 ルミ

 

  男の人が擦られたらおっきくなるのって、
  そういう理由だったんだ……?
  すごい、お兄さん。物知りだね、

  ………………ぁ。ぇと、……わたしに……。
  ……ぅ……うれしい、けど、
  あたまおいつかない ……かも……


[ 何ならずっと今の言葉がリフレインしている。
  信じていないとか嘘だとか言うつもりはもうないが、
  「わあ嬉しい、ありがとう!」などと
  素直すぎる反応が出来るほど子どもでもない。

  蜘蛛の糸よりも細い粘性の糸がちら、と見えて
  漂う夜の気配にたまらず目を逸らした。

  そのまま彼の手が背を撫でてくれるのを
  最初は「宥めてくれているのか」と
  なにも咎めず、むしろ喜んでいた──が ]

 
(*30) 鬼葉 2024/05/12(Sun) 0:02:39

【赤】 従業員 ルミ

 

[ どうにもこれは、擦っているわけでもなさそうだ。
  落ち着かせるためなら一定数同じ場所を触れるべきで、
  あちらへこちらへと動く手は
  別の目的を伴っている気がしてならない。

  窺うように彼を再度見上げた。
  おず、と服を握り、問うための言葉を探している。 ]


  お兄さん、あの、背中────
  ──────ッん、ぁっ!?


[ 尾骶骨と脇腹の部分を撫でられた瞬間、
  妙に甘ったるい声が零れて、ば、と口をふさいだ。

  くすぐったい、と笑っていた時とは違う色。
  僅かだけ電流が奔ったような心地がして、
  彼の手の動きを止めようと
  空いている手で、咄嗟に彼の腕を取ろうとした。** ]

 
(*31) 鬼葉 2024/05/12(Sun) 0:05:15

【赤】 会社員 雷恩

[いまだパスワードが盗み見られたとは気づいていない。
知られて特にやましいことはないし今後もない予定だが
自分の内臓を盗み見られているようで座りが悪いから、
知られているとわかったら変更することになるだろう。

……ルミにとってそれを突破することは造作もないだろうが。

逆に店用のアカウントを教えられたところで
逐一チェックするかと言われたら否だ。
そもそも男性が彼女目当てで来店することが
店そのものに推奨されている環境に対する抵抗が
どうしても拭えないから。

それならばまだ「カフェ」の内容を詳しく
知らない方が幸せなのかもしれない。]
(*32) Ellie 2024/05/12(Sun) 20:55:06

【赤】 会社員 雷恩



 いやまあ好きな人とだけするものなんて
 潔癖なことを言うつもりはないけど。
 好きな人とするのが気持ちいいってのを
 教えてやれたらなとは思うよ。


[しなきゃ、という口ぶりに心が痛む。
そんな義務感を負う必要はなかった筈だ。

この家にあるというアフターピル。
本来緊急時の受診で処方されるある意味劇薬が
常備してあるという時点で、これまでどんな
抱かれ方をしてきたのか想像出来てしまう。]


 ……ルミが俺を好きだと思ってくれたところが
 ルミから見て変わってなくて良かった。


[自分としては優しいという評価には疑問が残るが
ルミがそう思ってくれるなら、その評価のままでいたい。]
(*33) Ellie 2024/05/12(Sun) 20:55:40

【赤】 会社員 雷恩



 お。
 俺がルミに「期待してる」ってのは
 伝わってんな?


[不安そうに聞こえた前置きの揚げ足を取って笑う。
くつくつと笑う声がルミの耳朶を揺らした。]
(*34) Ellie 2024/05/12(Sun) 20:56:05

【赤】 会社員 雷恩

[ルミがどれだけ身を捩っても逃がさない。
その感覚を身体が受け入れるように。]


 ルミはくすぐったい時にゲラったりしないんだな。
 そっか。ぞわぞわか。


[くすぐったさが快感の近い位置にあることを
今はまだ教えない。

彼女を抱いた男たちが恐らく少しは手を出したであろう
乳房や秘部への刺激も取り置いて、
愛されることに慣れていない身体を起こしにいく。]
(*35) Ellie 2024/05/12(Sun) 20:56:35

【赤】 会社員 雷恩



 知らんけど。


[物知りと言われると困ったように笑う。
男の生理については自分の身体の反応だけがサンプルで
詳しく勉強したことも聞いたこともない。
俺調べってだけな、と眉を下げた。

他の男に聞く機会はもう与えないから、
違う理由が正しくても訂正されることはないだろう。]


 いーよ、
 今あたまで考える時間があったら、
 俺だけ夢中みたいで恥ずいから。


[会話も愛撫の内だと思っているから喋り続けても
良いけれど、冷静に何かを考えている内は
思考が邪魔して上手く気持ちよくなれないかもしれない。

撫でる手は慰撫の動きでも勿論按摩の目的でもなく。
強さはそっと、刺激はピンポイントに。

――見つけた。]
(*36) Ellie 2024/05/12(Sun) 20:57:09

【赤】 会社員 雷恩



 止めたら、あげらんないじゃん。


[気持ちいいの、と。
制止しようとする手ごと動かして。

快感を拾えたのなら、くすぐったさも快感に変換できる筈。
唇で口元を覆うルミの手をつつく。]


 声抑えるの禁止。な?


[自ら外して貰えるようにねだる。
もう自分の手は自由に動くが、無理矢理外したりはしない。*]
(*37) Ellie 2024/05/12(Sun) 20:57:47

【独】 会社員 雷恩

/*
ほんっと遅筆まじ;;;;
脳の処理能力が衰えている;;;;
(-1) Ellie 2024/05/12(Sun) 20:58:38

【赤】 従業員 ルミ

 

[ そう、自分にとってはパスコードを盗み見ることも、
  例え何度変えたってそれを見破るのも容易い。
  毎日毎日勝手に覗いて女の痕跡を洗い出しはしないが、
  知っておけば怪しい時に取れる手段が増えるから。

  とはいえ合法的に浮気や類似するものを探れる今、
  疑っていようとそうでなかろうと
  定期的にスマホは見せて貰おうとするだろう。
  元恋人と繋がっていやしないか、飲み会に女はいるか
  不安の種はそこらにあるもので。


  自分の仕事が快く受け入れられるものではないことは、
  一応自覚もしている。
  知られようとそうでなかろうと、
  今の色をかけるような営業はやめていくつもりだった。
  ────歪んだ承認欲求はすぐには治らない。

  並べてみれば、過去も感性も何もかも違うけれど
  おとぎ話のようにすぐさま解決することは何もない。
  続いていくには、続ける努力が必要なのだ。 ]

 
(*38) 鬼葉 2024/05/12(Sun) 21:56:35

【赤】 従業員 ルミ

 

  ……──、うん。
  お兄さんが教えて。ぜんぶ。


[ 大事にされなくてもいいと思っていた。
  夢を見ない方が、現実に傷付かなくて済むからだ。
  やっぱり自分にはこの道しかないんだ、と
  一本道しかないと諦める方が楽だった。 ]


  ────……優しいとこ、好きだよ。昔から。
  お兄さんなのに子どもっぽかったとこも
  名前で呼ばれるのとか、
  嫌なことは嫌って教えてくれたとこも好き。

  でも、例え優しくなくなっても
  お兄さんのことは、ずっと好きなままだと思うな。


[ 過去に執着していただけなら、
  忘却を" 優しくない "と捉えて嫌いになっただろう ]

 
(*39) 鬼葉 2024/05/12(Sun) 21:56:41

【赤】 従業員 ルミ

 

[ こんな自分に好かれて執着され続ける彼を、
  可哀そうだと思う気持ちが無いわけでもない。
  けれど手元に手繰った運命がここにあるのなら
  今更聞こえの良い言葉で手放してもやれない。

  これは、誰が何を言おうとも運命だ。
  あの日貴方がわたしに声を掛けなければ。
  わたしが貴方を好きになどならなければ。

  例え人から獣に変じたって愛している。
  ────そう、例え意地悪を言われても、だ。 ]


  …こ、言葉のあやってやつだもん……


[ 揚げ足を取られて思わず言葉に詰まる。
  喉奥で笑うような、聞き慣れない笑い方が揺れた。

  途端に気恥ずかしくなって、
  それ以上を紡ぐのをやめ、ふ、と息を零す。 ]

 
(*40) 鬼葉 2024/05/12(Sun) 21:56:46

【赤】 従業員 ルミ

 

  ん、んん、……笑っちゃうより
  くすぐったいの、感じないように意識する……から…。

  というか、くすぐったくなったこと自体
  今まであんまりない、し……。


[ 今まさに身を捩って感覚を逃がそうとしたわけだが、
  上手く逃がせずに、返事は時折不自然に途切れた。
  そもそも今までけらけら笑った経験と言えば
  幼い頃くらいしかないような気もする。

  子ども同士の戯れのような触れ合いの気分で、
  彼の困ったような笑みに「ええ?」と笑い返した。 ]


  なぁにそれ、適当?
  ……あは、お兄さん調べならそれが正しいでしょ。


[ 自分には彼が世界に等しい。
  あっけらかんと見解を受け止め、知識を上書きして。 ]

 
(*41) 鬼葉 2024/05/12(Sun) 21:56:52

【赤】 従業員 ルミ

 

  わたしはお兄さんが夢中になってくれるの、
  嬉しいけどな。
  ……わたしもべつに、余裕あるとかじゃないし……


[ 彼が絡むだけで何に対しても余裕など失われ、
  まるで毒殺を試みた白雪姫の魔女のようだ。
  目的を成すにはもう殺すしかない、と
  りんごに毒を塗った短慮さを咎められない。

  他愛ない会話にすこし力が抜けていた。
  ────だからだろうか、
  高い声を抑えられずに零してしまったのは。 ]

 
(*42) 鬼葉 2024/05/12(Sun) 21:56:57

【赤】 従業員 ルミ

 

  ぇぁ、 あ、ぅ、


[ 声は言葉の輪郭を保てなかった。
  気持ちいい、を教えてほしいとは確かに言ったが
  自分のものではないような声が出るなんて聞いていない。

  唇で声を抑える手をつつかれ、
  言葉でも促されると、困ったように眉を下げた。

  例えばここで彼が手を外してくれたなら、
  声を聞かせることへの言い訳も出来ただろう。
  自分から外すのは。
  つまりそうすることを、自分で選んだというわけで。 ]

 
(*43) 鬼葉 2024/05/12(Sun) 21:57:46

【赤】 従業員 ルミ

 


  …………………ひかない……?
  

[ しかしこのまま意地になっても仕方がない。
  まるで合意ではない行為のように見えてしまうし、
  ────きもちいい、を教えてほしいと思ったのも
  したいと言ったのも自分なのだ。

  そろ、と恐る恐るの仕草で手を下ろした。
  行き場を失った手はすこしの間宙を彷徨い、
  彼の肩をそうっと掴む。* ]

 
(*44) 鬼葉 2024/05/12(Sun) 22:00:40

【赤】 会社員 雷恩

[やましいことがなくても誰かとのやり取りを
手放しに見せられるかと言われると疑問が生じる。

ルミの前では「お兄さん」であろうとする意識が
強いのと同様に、実家では末っ子の「雷恩」として
(親を困らせたくはないので自分の嫌悪は別として
雷恩と呼ばれても返事はする)
友達とは「ライ」としてそれぞれ見せる顔が違う。
そこを暴かれるのは嫌だ。

実際にはそこも既に把握されているので
新しく何かを知られるということもないのだが。

そして結局はそうせざるを得ないということが
ルミと恋人になるということなのだと
理解していくことになるのだろう。

その努力を努力と思わない感性が
少年時代から備わっていたことこそが
「運命」だったのかもしれない。]
(*45) Ellie 2024/05/12(Sun) 23:12:25

【赤】 会社員 雷恩



 あの頃は俺だって子どもだったからな?


[自分の優しさを神格化した訳でもなく、
当時の至らなさや強情も含めて好きだと言われるのは
むず痒い。

優しくなくても好きだと言われたら、
ずっと優しくしていたいと想ってしまう。

彼女の前で自分が肉食獣となることはない。

この先――例えば子どもが出来て。
混乱させない為に「お兄さん」と呼ぶことを
ルミが辞めたとして。

彼女の口から発する「ライオン」は「雷恩」以外を
想起しないと思えるから。]
(*46) Ellie 2024/05/12(Sun) 23:12:52

【赤】 会社員 雷恩



 それでもいいよ。
 俺が期待してるのは確か。
 ルミが気持ちよくなってくれて、
 繋がれる瞬間を。


[恥ずかしそうに反論する声が愛しくて、
笑い声で震わせた耳朶をつい愛咬した。]


 やっぱり自分でストッパーのろいかけてたのか。
 俺以外に見せなかったって想ったら正直ほっとしたから
 我慢してくれてて良かったって思うけど。

 我慢を癖にするのはもうナシな?


[自罰的に誰かに抱かれることはもうないから。
無防備な芯を見せることに怯える必要はない。

これからも自分が世界であれば良い。

とはいえ嘘を教えるのも忍びないので
あとでメカニズムについては調べてみよう。
この忘れん坊が覚えていればの話だが。]
(*47) Ellie 2024/05/12(Sun) 23:13:30

【赤】 会社員 雷恩


[夢中にさせたい。
まだ自分と抱き合うことに戸惑いのある彼女の武装を
少しずつでも剥いでいきたい。

ルミの方は、声が言葉の形にならないのを
晒したくなさそうだが。]


 引かない。
 熱が引くどころか、ってのは、
 当たってるんだからわかるだろ。


[開き直って楔がルミに触れるのを隠さなくなった。
先端から零れた蜜はルミの蜜の呼び水となるだろうか。]
(*48) Ellie 2024/05/12(Sun) 23:14:06

【赤】 会社員 雷恩

[開き直って楔がルミに触れるのを隠さなくなった。
先端から零れた蜜はルミの蜜の呼び水となるだろうか。]


 どうしていいかわかんなくなったら、
 掴んでるとこに爪立ててもいいから、
 そのまま俺に縋ってて。


[囲いの降ろされた唇を唇で迎えにいく。
もう血は止まっていたが、傷口は少し
ザラついていて、微かに鉄の味がした。

声を聞きたいと願った以上、
深くはしない。
名残惜しそうにゆっくりと重ねて離すと、
先刻ルミが喘いだ場所をもう一度擦りながら、
漸く胸に手を伸ばした。

まずは服の上から。
指先は先端の形を捉えないが、爪弾くように
こすこすと頂点で軽く引っ掻いた。

生地を傷めることを懸念されたなら、
脱ぐ方が良いか脱がされたいか、選択を迫るつもり。**]
(*49) Ellie 2024/05/12(Sun) 23:14:54

【赤】 従業員 ルミ

 

[ " 知らない顔 "があることを許しがたく思うのは、
  自分の悪癖であり、同時に変えられない部分だ。
  正確に言えば「我慢をしろ」と言われれば出来るのだが、
  重ねていくうちに遠からず爆発してしまう。

  いつか暴くのではなく、
  自分にも見せてくれるようになればいい。

  何でもかんでもSNSで把握しようとしてしまう性分を、
  愛の実感を得るために相手の全てを知ろうという欲を、
  もし正せる日が来るのならば
  それもまた、運命の成せる技になるのだろう。 ]

 
(*50) 鬼葉 2024/05/13(Mon) 0:26:14

【赤】 従業員 ルミ

 

  ふふ、そうだね
  かわいかったな、小さい頃のお兄さん。


[ 記憶の中を慈しむように目を細める。
  一緒に食べた美味しいものの味、
  凪いだ風の音、祭りの喧騒、手の温もり。

  降り注ぐ雨から守ってくれたのも彼だった。
  肌から熱を奪うつめたい雨。
  傘を差したかったけれど、わたしは持ってはいなくて、
  けれど濡れないでいられる道を諦めさせないでくれた。

  それなら。
  傷を抉って、わたしをずっと憶え込ませて、
  ────そんな中でわたしは貴方の何になれるだろう。

  痛い傷以外の何に、いつか、成れるのだろう。 ]

 
(*51) 鬼葉 2024/05/13(Mon) 0:26:18

【赤】 従業員 ルミ

 


[ これは夢よりも優しい現実だ。
  嫌われて憎まれて然るべきのことをしたわたしに、
  貴方はずっと近くにいる許しをくれた。

  防衛反応、あるいはストックホルム症候群。
  傷付けてその痛みを食べ続けるという行為は
  ある意味洗脳だと言われても反論できない。
  ────罪に対する罰はどこにあるのだろう。


  けれども、食べていたいのだ。
  愛されていると思えるような蜜の味。
  貴方をこんなにも愛しているのは、わたしだけ。 ]


  
(*52) 鬼葉 2024/05/13(Mon) 0:26:22

【赤】 従業員 ルミ

 

  ……が、がんばる…… ッ、


[ ────いやそれにしては甘い言葉が出てくるな?と
  彼の経験値を推察し、過去の恋人の顔を浮かべ、
  わたし以外にはそういう顔も見せてたのに……と
  嫉妬の炎を燃やしてしまう。
  耳朶をやわく噛まれる感覚に、すぐさま鎮火したが。

  多くは言わないようにして、言葉を返した。
  どうせSNS越しにもう知っている情報だ。
  改めて肉声で聞きたい話でもない。

  過ぎたことを詰って責めたいわけでもないのだ。
  大声で喚いたのは関係が終わると思っていたからで、
  続いていくためには堪えるべきことも分かっている。
  過去は変えられないから過去なのだし。 ]

 
(*53) 鬼葉 2024/05/13(Mon) 0:26:25

【赤】 従業員 ルミ

 

  ぁ、 当たってる……けどっ
  ……お兄さんの、そういう……
  えっちなことの対象に入ると、おもって、なくて

  …………し、しんぱい、なのっ!


[ そういえば当たっていることを遠回しに言及しても、
  特に位置をずらそうということはしていなかった。
  あまり自分が身を引こうと動けば余計に熱を感じるし、
  気にしないようにしていたのに。

  再度意識すると、後はもう気にしないなんて出来ずに、
  彼の熱から粘性のものが零れていることに気が付いた。
  流石に正体を知らないほど無知ではない。
  かぁ、と耳が熱くなって、
  神経を言葉に出来ない感覚が奔っていく。 ]

 
(*54) 鬼葉 2024/05/13(Mon) 0:26:31