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![]() | 【人】 和菓子屋 稲庭―回想:「うさぎ堂」稲庭の夫婦― [うさぎ堂は、稲庭秋実の両親が経営している和菓子屋である。秋実の父で二代目で、そこそこ長くやっていると言えようか。 まだ先代が現役だった頃、稲庭の夫婦も従業員としてやはり務めていた。毎年団子を買いにくる夫婦の顔を覚えていたのは、年が近いように見受けられたこと、同じように夫婦だったからだろうか。 夫は寡黙気味だったが、妻同士で「いつもありがとうございます」「今年も良い月だといいですね」くらいの雑談は交わしたこともあっただろう。>>24 しかし、夫婦で来ていた常連客は、いつしか父娘へと変わっていった。] (28) mikanseijin 2022/10/02(Sun) 9:04:35 |
![]() | 【人】 和菓子屋 稲庭―回想:「うさぎ堂」稲庭の夫婦― [事情は聞けていたか、もし聞けていなくとも父娘だけならば察せられるものはある。>>25 自分にも娘が生まれたこともあり、稲庭母は幼い娘さんに同情的であった。特にメニューに贔屓などするのは、かえって気を遣わせるだろうからやらなかったが。稲庭父は何も言わないが、甘味を作る際にはいつもより気合を入れているようには見える。] 「おいしく食べていってね」 [と、妻の方はあんみつを置く際に声をかけたりはしただろう。細かい好みは違えど、甘いお菓子が好きな娘さんに、その母親の面影を見出しながら。*] (29) mikanseijin 2022/10/02(Sun) 9:05:15 |
和菓子屋 稲庭は、メモを貼った。 ![]() (a3) mikanseijin 2022/10/02(Sun) 9:08:17 |
![]() | 【人】 和菓子屋 稲庭― 観月祭 ― [昼は通常営業をしていたが、夜は露店も出す予定である。 露店ではすぐにお持ち帰りが出来るよう、あらかじめ包まれたお団子に、おはぎや大福、栗きんとんに芋ようかんなども販売されている。 露店近くには長椅子が置かれたりもしているので、気軽にお茶とセットで食べていく客も居そうである。**] (31) mikanseijin 2022/10/02(Sun) 9:12:14 |
![]() | 【人】 和菓子屋 稲庭猫ちゃんには、ちょっと甘すぎるかもしれないですねぇ。 [和菓子はあげられないですね、ごめんなさいですぅと白い猫ちゃんに声かけしつつ。 程なくして、お盆に栗ぜんざいと月見団子を乗せ、澤邑の所へ運んできた。**] (39) mikanseijin 2022/10/02(Sun) 20:01:41 |
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