情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
[|<] [<<] [<] [1] [2] [>] [>>] [>|]
【秘】 商人 ミロク → 発熱 ニエカワ「確実な方法は治すことです。 ですがこれは病院にいる方々と同じ意味ではありません。 無駄死には褒められたことではない。 その気持ちだけで動くにはあまりにも拙い。拙すぎる。 薬で眠らせるという思考からでた理由としては、必死さが伝わりませんでした」 そう告げると、鞄の中から一つとりだす。 紙に包まれた"粉の薬"のようなものだ。 「熱は下がるかは知りません。 身体の痛みやだるさが軽減される薬のようです。 それは正気を一時的に失うことになりますが、 次第に意識を眠りに誘わせることができます。 あなたは、申し出どおりこの薬を取引することができますが… どうしますか?」 男が取り出すのは、ちまたでいう【阿片】だった。 もっともそれを田舎の少年が知っていると思わない。 それを使うことが正しいか正しくないか、"治療"であるかなんて考えていない。 一時の気の楽を与える薬として適している事を男は知っていただけだ。 (-1) toumi_ 2021/06/30(Wed) 21:05:34 |
【秘】 商人 ミロク → 遊惰 ロク「わかりませんか?」 既に"商人"としての顔をしているつもりはない。 顧客を平等に見て、金銭というわかりやすい単位で自分の商人の価値を示してきた。 何よりもわかりやくす、ミロクでいられるものですから。 「私、困っている人か悩んでいる人にしか興味がないんです」 「食べ物の供給、取引の内容に含まれます。」 「私が死ぬこと、取引の内容に含まれます。」 「あなたが死亡、それは価値になりません。」 「子供達の生存、それは価値になりません。」 「どれも、"今"の段階では、です」 「善いことか、正しいことかを判断する際の根拠を、 あなたの言葉を使えば、そうですね、説得してください。 面白ければ、それを対価として取引しましょう。 普段は、既に一つぐらいなら良いのですが……。 命までかかっていますと、今後の商売に関わりますから。 ゆっくり、お話ししましょうか」 (-15) toumi_ 2021/06/30(Wed) 23:45:25 |
【秘】 商人 ミロク → 発熱 ニエカワ「…………」 正しい"症状"はしってる。 正しい"効能"はしらない。 さて、どう説明しようか? この男は対等に取引をしたいだけであり。 あなたを勘違いさせたいわけでは無かった。 「ええ、違います」 はっきりと告げる。 「身体が楽になったあと、 正気を失うという効果にいくらか症例があります。 それこそ、快楽を得る方も、 心地よい眠気におそわれてそのまま落ちる方がいます。 どちらにしろ、あなたを止める気が起こらなくなります。 リスクのある"薬"ですね。 あなたが服用するときは……楽になりたいときでしょう。 気分が楽になって安眠したいとき。 どこかに行くかなんて考えられない時。 症状が治るとされているのも本当ですよ。 途端健康になって安心をさせられる可能性もあるでしょう」 それに伴う、後遺症をしってる。 持続して使いすぎれば毒になる。 だが、―――――間違いだとは思わない。 (-29) toumi_ 2021/07/01(Thu) 8:10:00 |
【秘】 商人 ミロク → 発熱 ニエカワ「すみません、あなたに合いそうな薬は、 こちらしか持ち合わせていませんでした。 効能も目的に合うこともできないかもしれませんが、 必要であれば。 あなたの言い値でミロクが取引しましょう」 ここではじめて男の頬が緩んだ。 あなたとの取引を、会話を。 面白そうに感じた時に出る笑みだった。 /* マジレスふわっと阿片。 医療薬としては流通している。 一度飲むだけでは高揚感とほどよい倦怠感、一種の快楽を感じることが出来る。 高用量の摂取では昏睡や呼吸抑制を引き起こす。 つまり眠るだけもあれば、運が悪ければ死に至ることもある。 習慣性や、濫用による健康被害など、麻薬としての特性があり、複数の服薬で中毒死に至る。 以上副作用、この村での共通の確定ロールは。 【阿片がきいている間は、夢のような気分で、なにもしたくなくなります】 (-30) toumi_ 2021/07/01(Thu) 8:12:14 |
【秘】 商人 ミロク → 遊惰 ロク「弱い者、いいえ。それは違います。 悩んでいる人のその考えと、理由と、心が好きなんです。 人に寄り添う感情、我を通す信条。 己の求める生活や生き方の中で障害にぶつかったとき。 どのような選択をとるのか。 倫理に則った行動をとることができるのか。 私はそれを知ることが好きです。 非人道的なことはあまり好みません。 これでも平和主義ですから」 なんとも、表情に似合わない、文言。 面白ければ、などただの会話でいい。すべて"自分"が決める事。 他人が決める"自分"の価値がわかるのは、金銭のみ。 そう、思っている。 「? おや」 きょとんと、珍しいものをみるように。 猫のように手の動きににつられて視線を動かす。 しばらく眺めて、首を横に倒し、白い石を探そうとしたが見つからない。 「面白い奇術ですね、こんなに近くで見た覚えはありません。 娯楽とは離れて生きていましたから」 (-31) toumi_ 2021/07/01(Thu) 8:24:38 |
【秘】 商人 ミロク → 発熱 ニエカワ「構いませんよ、あなたが差しだそうとしてくれた金銭に価値がありますから」 この男は、一度も金額に価値があるとは言わない。 「"次"に取引ができたのならば、睡眠薬も取り揃えましょう。 もっとも、治ってほしいのが本心ですよ。 いかに、治らない病気と言われていても。 望むだけならタダでしょう」 そう告げて、小銭をありがたそうに受け取り。 広げれば手のひらに収まる程度の薄い紙に包まれた"薬"をあなたに手渡す。 こうしてミロクは顧客を記録した。 あなたを、頭の中に刻み込んだ。 「ニエカワさん、 『人生において重要なのは生きることであって、生きた結果ではない。』 お大事に、してください」 (-35) toumi_ 2021/07/01(Thu) 14:41:41 |
【秘】 商人 ミロク → 遊惰 ロク『ぜんぶこいつらに』、『人前で披露する気』。 たった二つの言動を不思議に思って口を開こうとして。 また話せるかと、少し残念だと思いながら。 全く残念そうでは無い表情で頷く。 「また話しましょう。 あなたからの"価値"をまだ、私はいただいていませんから」 聞く人間からすれば、奇術を面白く思っていなかったと捉えられてもおかしくは無いかも知れない。 だがこの男にとっては――――目の前に価値があるのにもらえない、そんな子供のようなお預けを食らっているに過ぎなかった。 (-61) toumi_ 2021/07/02(Fri) 3:10:35 |
【神】 商人 ミロク>>G9 【貯水槽】 「怪我はしていませんか、手の感覚がなくなると思いました」 弱音を吐いただろうか、初夏の台風。 湿気を含む暑さに参るか、吹き荒れる雨に体温を奪われるか。 検査服に袖を通して不満そうな顔を隠さない男は、 招かれるように椅子へと向かった。 身体よりも髪を先に。体調面は慎重に扱う。 「お言葉に甘えましょう。 病にでもかかってこれ以上お世話になりたくないですから。 これだけの人数が来るにはあまりに拙い施設ですし。 早めにここを出ていきたいです」 遠慮もなにもない。 元より部外者に与える食事も無いのに技師は社会を気にした。 それぞれの立ち位置で優先する事柄が違うのを常々感じる。 目の前の男達はどうなのだろうか。 (G10) toumi_ 2021/07/02(Fri) 3:24:33 |
【人】 商人 ミロクその日、技師の女性を探し院内を回ったが見つからない。 以前に交わした、"薬品"や"備品"の取引の話をしようと、顧客の名簿を改めて見直した。 中々姿が見えず、時間潰しにどこかにでもいくかと足を止める。 持った鞄を握りなおし、また一歩廊下を歩き出した。 (15) toumi_ 2021/07/02(Fri) 4:10:59 |
【秘】 商人 ミロク → 流転 タマオコツン。革靴の音が響き、あなたの視線の先には一人の商人が。 『入り用なものはありますか』 物言わぬ口より、目が良く喋る。 "困り事"でも探すように、じっとあなたを見つめていた。 (-66) toumi_ 2021/07/02(Fri) 4:29:04 |
ミロクは、 と、取引をした (a4) toumi_ 2021/07/02(Fri) 4:33:09 |
【秘】 商人 ミロク → 流転 タマオなさそう。では取引相手ではないということ。 興味をなくす。 会話もせず終わってしまう、 「お疲れ様です、お尋ねしたいことが」 こともなく。ひとついいですか。 「あなたは、生きる以上に必要なことがあると思いますか?」 (-68) toumi_ 2021/07/02(Fri) 4:43:25 |
【秘】 商人 ミロク → 流転 タマオ「……?」 はて。 「生命活動の持続以外の、生きる定義を教えていただいてもいいですか」 わかりやすく首を傾げている。 いまいちピンときていないようで、先程の質問も同じような問いかけであると思い付けばたどり着く。 (-70) toumi_ 2021/07/02(Fri) 4:55:00 |
【秘】 商人 ミロク → 流転 タマオ「『私たちは、いわば二回この世に生まれる。 一回目は存在するために、二回目は生きるために。』」 「『死んだとき忘れられたくなかったら、 読まれるにたる物を書くか、 書かれるにたることをしろ。』」 「彼らは言いました。 あなたの答えと重なるものがあると思いました。 個々人の価値観の中に、 "正しい"と"善い"行動を元に選んだ答があるのならば。 それが倫理というものなのでしょう」 同じ問いを返され。笑った。 「私は、思いません。 見つけることができていません、ですが。 説得をされる予定があり楽しみです。 あなたはどんな"理由"をお持ちですか?」 (-72) toumi_ 2021/07/02(Fri) 5:28:56 |
【秘】 商人 ミロク → 流転 タマオ「……、なにか、取引をしませんか? 私が求める対価は、 あなたの"目的"と、"言い値"になります」 「すでに片方はいただきました。 どうぞ私に、商品に"価値"をください。 そうすればあなたのことを刻みつけて、忘れることがないでしょう」 万人には通じないだろう、これは等価交換なのだ。 ミロクの商人としての価値と、あなたの存在した価値。 取引をすることで生まれるのだ。 (-79) toumi_ 2021/07/02(Fri) 11:54:17 |
【神】 商人 ミロク>>G13 「……。 転々としています、今は東京に短い期間ではなく滞在を。 親がわからないので育ててもらった主人の指示で、 各地を訪問しています。 山中の暮らしも海辺の暮らしも僅かですがありますね」 根無し草ではなさそうだが、商人としては各地に向かっている様子が見受けられる。 特定の顧客に固執せず、ところ構わず訪問する商売根性もなかなかに無い。よほど商品に自信があるか、はたまた、買う人間がいないかだ。 世間知らずではないようで、基本的に話の否定はしない。 納得しているかは別問題として。 (この悪天候じゃ自給自足もままならないか) 病院でこんなことを言えるはずもなく。 患者はもしかしたら、死を待つためにいるのでは。なんて。 (G14) toumi_ 2021/07/02(Fri) 14:22:28 |
【秘】 商人 ミロク → 流転 タマオつい今しがたの発言を顧みて、意味は通じなくとも、何かを与える問いかけをしたのは伝わって欲しい思いはしたが。 かえってきた要求に、面食らった表情を浮かべてしまう。 「何に、対してでしょうか。 すみません、教えていただかないと。 正しくあなたにお渡しすることができなくて、そうですね。 祝わ、れたいのですか。 特別な日でもありましたか?」 商品として必要とされた価値に、昔、 があったことを思い出した。 (-82) toumi_ 2021/07/02(Fri) 14:41:04 |
【秘】 商人 ミロク → 療育 クレイシ習慣というものは、いつの間にか身についている者ですから。 あなたが意識してもしなくとも、脳の中には残っています。 たとえば、そう。 よく遊びに来ていた猫だって。 あなたに懐いていたわけではありません。 ただ、ここにくると、食事がもらえました。 もらえない日もありましたが、暖かい部屋がもらえました。 寝床がもらえて、やっぱりたまに、食事がもらえました。 だから、来るんです。 期待を、するんです。 だから来ない日は、習慣でなくなってしまったか。 新しい習慣がついたのでしょう。 ▼ (-111) toumi_ 2021/07/02(Fri) 20:34:53 |
【秘】 商人 ミロク → 療育 クレイシ何日も、何日も、来ませんでした。 嵐がやってきました。 その日も来ませんでした。 あなたが子供を探している間にも、現れず、 例の場所をあなたは訪れたでしょう。 その日の、その時間、その場所で。 黒猫の代わりに立っていたのは私[一人の男]でした。 そこは、私が立つには違和感のあるような場所でしょうか。 裏口なら他人が来るような場所ではありませんね。 田んぼの近くなら雨の中で何をしているのでしょうね。 私の足下には猫の亡骸がありました。 黒い猫でした。よく見なくとも、脚が欠けていてました。 私はそれを見ていました。あなたがやってくるまで。 (-112) toumi_ 2021/07/02(Fri) 20:37:59 |
【秘】 商人 ミロク → 遊惰 ロク「ええ、聞きたいことがたくさん。 おかげさまで。部屋でゆっくりしませんか? しばらく労働はいらないようですし」 そう手招きしながらあなたを借りている部屋に誘った。 もっとも、余所者に与えられる場所が同じ部屋の可能性はいくらでもあるのだが。 (-119) toumi_ 2021/07/03(Sat) 1:25:02 |
【秘】 商人 ミロク → 流転 タマオ「……聞きかじったことは、あります」 "誕生日"を祝う。 聞いたことは勿論あった、同時に。 自分に当てはまらないことだろうとも、思って。 興味を、 。 (-125) toumi_ 2021/07/03(Sat) 4:04:48 |
【秘】 商人 ミロク → 流転 タマオ長々と連ねられた言葉に、酷く落ち着いて納得した。 すべて理論づけられた、自分に言い聞かせるような。 他人を思いやる、善い望みだと、 考えたこともなかった、新しい、見識を得た。 「おめでとう、ございます」 どこか、完全に祝いきれてはいないかも知れないですが、 (-126) toumi_ 2021/07/03(Sat) 4:05:37 |
【秘】 商人 ミロク → 流転 タマオ「あなたが、今生きていて。 今日という日に誕生したことを嬉しく思います」 だから、今持ちうる限りの言葉と想いを伝えましょう。 これが取引で、私の中に記録されていきます。 「玉青博さん、誕生日おめでとうございます……? 私は、寒い、冬の、いつかでしょう。 歳を数えてみたくなりましたね、いつかになるでしょうが」 少しだけ、私に祝われたあなたが羨ましくなりました。 (-127) toumi_ 2021/07/03(Sat) 4:10:10 |
【秘】 商人 ミロク → 遊惰 ロク男の借りている病室にいけば、上着ができるだけ皺を伸ばすようにハンガーのようなものでかけられており、荷物が水気にやられなように鞄の上に布がかけられていた。 「聞きたいです、あなたがその"はじめに渡そうとした対価"。 何故あれを手に入れようとしたか」 空いているベッドにでも腰掛ける。固くきしむ音が響いた。 男は幾分か声色が変わったと思う。あなたに興味を示している声。 そしてほんの、ほんの僅かだが、纏う空気が変わった。 愛想が良くなったと言えば良いのだろうか。 猫が懐いたとでも言えば良いのだろうか。 (-131) toumi_ 2021/07/03(Sat) 8:23:00 |
【人】 商人 ミロク>>フジノ おはじきの一件から数刻、湿気が籠もっている部屋よりも広間の方に男はいた。 鞄の中身を一つ取り出しては、中身を確認して戻す。 一つ取り出して、また戻す。その繰り返しだ。 しばらく。 商品の中に片手に収まるぐらいの大きさのお茶の缶があった。 それが手元から滑ったのか、ころころと転がれば。 今し方やってきたフジノの足にぶつかって停止する。 「……。」 「すみません、取っていただけますか?」 男は女学生の姿を確認すれば席こそ立たないが、比較的穏やかに、丁寧に話しかけた。 (32) toumi_ 2021/07/03(Sat) 9:13:10 |
[|<] [<<] [<] [1] [2] [>] [>>] [>|]
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新