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【赤】 無敵の リヴィオふっと息を吐くように笑い声が零れたのは、 多分無意識だった。 「……嫌な予感ってやつは、当たるんだ」 最早懐の端末は不必要なもので。 唯一残るのが自分だということが、皮肉にも感じた。 さて、どうしたものか。 「………いや、何を言っても仕方がないな」 忘れ物として残されたものを暫し思い浮かべ、 しかし頼るのは明日が無事に訪れたらでいいかと 足を止めずに歩き続ける。 「──さて、仕事をしようか」 (*0) sinorit 2023/09/20(Wed) 21:47:07 |
リヴィオは、今日も変わらずいつも通りだ。 (a3) sinorit 2023/09/20(Wed) 21:47:32 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 月桂樹の花 ニコロそれぞれの指にある意味合いくらいは どこかで耳にして、知識としていただろうが、 施されたネイルがその意味を持つことはきっと知らない。 君の指に施されたネイルが1箇所であるという事実に、 何かを思うような素振りはなかったのだから。 掴まれた手から感じる熱に、 温かさと、離れがたさを感じてしまう。 何かを得るための権利はあの日に捨てたというのに。 「………君は、ニコは強い人だね」 俺と違って。 一人で破滅する勇気がないから、きっかけを欲した。 そんな自分とは大違いだと思った。 「……俺は、真っ当にそういう感情を理解出来ないから、 君の思いへの応え方が分からないが、 それでもいいなら、好きにすればいい」 「俺が独りで落ちきるか、君が掴み離さずにいるか。 きっと未来にあるのはそのどちらかだ」 振り払えなかった。振り払うには惜しいと感じた。 それが答えだというにはまだ早いかもしれないが、 答えではないと言い切ることもまた、同様に。 (-37) sinorit 2023/09/20(Wed) 23:01:53 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 月桂樹の花 ニコロそうしてこれは、男の元に小包が届いた時のお話。 中を開いて見てみれば、ブローチがひとつ。 そして裏に嵌め込まれたメモが一枚。 メモは取り出し、暫く眺めた後、 他の誰の目にもつかないように処理をする。 何も言わない。 すべきことは決まっているからだ。 何も言わない、が。 決意するようにブローチへと口付けを落とす。 勿論、その行為を知るのは男のみ。 「……やっぱり、君は狡い人だ」 呟くように零した言葉さえ、誰かに届くものではない。 それでもせずにはいられなかったその2つに らしくないなと、男はひとり笑っていた。 (-45) sinorit 2023/09/20(Wed) 23:18:45 |
【秘】 無敵の リヴィオ → マスター エリカ/* 運営ちゃんへ ひとりぼっちになった狂った犬です。 最早狂いの意味が違ってきそうだけど狂った犬です。 苦しみながら襲撃先の連絡に参りました。 赤窓相談の流れから ルチアーノ よりによってピンポイントでマフィアの知り合いだ!ワッ!!…… 他のチームがどことか全く分からないよ ユルシテ ここが地獄なのかもしれない。 最後まで頑張ります。 くるいわんこより (-69) sinorit 2023/09/21(Thu) 0:19:00 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ/* こんばんは、夏に瓶ラムネです。 夜分遅くに失礼いたします。 運営ちゃんへの報告が済みましたので、 五臓六腑を墓まで様へのご連絡に参りました。 結論からお伝えしますと、 俺は狼なので次回の襲撃にルチアーノさんを選びました。 友人に法を振り翳す男になります……すみません。 また役職等でこちらへ何かある場合や、 こういう理由でしょっぴかれたい等ございましたら 是非ご教示いただければと思います。 ルチアーノさんからのありとあらゆる罵詈雑言や石も受け入れます。 お手隙の際にご確認いただければと思います。 よろしくお願いいたします……。 (-84) sinorit 2023/09/21(Thu) 1:29:43 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ/* お返事ありがとうございます。 そうです、 狼陣営がひとり、俺です。 もしかして狼スナイパーの方でしょうか? 占われるタイミングで襲撃……素晴らしくタイミングがいいですね。 調べ回っているらしいということで、命を受け参りましたが本当にその通りで。 実際にお会いするのはもちろん大丈夫です。 恐らくこちらも相手がルチアーノさんである以上、 正面から向かいますので、是非。 ロール自体もいつでも開始可能です。 そしてシンプルなしょっぴきでも問題なさそうで安心しました。 冤罪を押し付ける羽目になりかねませんでしたので……。 情報ありがとうございます。とても助かりました。 こちらも何かございましたら遠慮なく。 ではでは、よろしくお願いいたします。 (-99) sinorit 2023/09/21(Thu) 2:16:18 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ/* どうぞどうぞ、電話であれば こちらからよりもそちらからかかってきそうですね。 お友達かもしれません。お友達です。 ・ ブラフについて 了解しました、元気よく否定していきます。 ・ 知られたらまずいことについて 知られたらまずいことに該当するのか不明ですが、 「モブ先輩からマフィアからの押収品である銃を押し付けられ手にしている」 でしょうか。あとは表の性格は嘘ばかりで、 破滅願望がありますがそれは特にまずいことではないと思います。 ルチアーノさんが思うような男ではなく、全て演じています。 本来は過去が原因で色々な歪みのある人間です。 おまけ情報として記しておきます。 それ以外は残念ながら割とまともです。警察なので。 ・ RPの〜 :了解しました、残念ながら格好つけるのは難しそうです。まずは素直に着いてきてくれることを申し出た後、 断られた場合実力行使になると思います。 ・ 知っておきたいことについて 好きなパンはなんでしょうか。気になります。 ・ 意味のない情報 子猫の引っ掻き傷は順調に悪化しています。 発熱しながら気合いで動いているので優しくしてください。 優しくなくても大丈夫です。 こちらからは以上となります。 (-108) sinorit 2023/09/21(Thu) 2:56:51 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 月桂樹の花 ニコロ「……はは、それもそうか」 全てを投げ出すことが強いのかどうか。 確かに、その点をあげればそうだとも頷けないのかもしれない。 ただ、男にとっては君は"そう"見えた。 他の誰が何を思おうとも……それだけの話だ。 更に強くなる力に、ふっと息を吐くように笑って。 「…そうかい、分かったよ。 それじゃあ俺が逃げ切るか、君が掴み切るかの勝負だね。 せいぜい……お互いに頑張るとしよう」 臆病さは嘘じゃない。逃げたいと思う心もだ。 ただ、今回はそれだけの単純な話ではなくて。 君を想う幼馴染を思うと、 自分よりも……と考えてしまうだけだ。 だけどそれは、口にはしない。 「……後悔、しないといいね。ニコ」 (-111) sinorit 2023/09/21(Thu) 3:13:20 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ後を思って、忙しなく動き続けていた中。 懐で震えた端末の存在に足を止め、 誰からの着信か。その表示を確認して耳に当てる。 あまりいい予感がないのは、 今日もまたろくな夢を見なかったからかもしれない。 夢ってのはいつだってろくでもないものばかりだが。 「──あぁ、ルチ。ルチアーノじゃないか。 電話をかけてくるなんて珍しい。 そんなに俺の声が聞きたかったのかい?」 猫か俺の写真が欲しいなんて、まだご利益が必要かい。 冗談めかすように笑って、そんな言葉を付け足す。 「……OK、夜は空いているよ。 愛しの君のためにどこにでも向かおうじゃないか。 俺も、ちょうど君に会いたくなったところだった」 (-133) sinorit 2023/09/21(Thu) 7:43:46 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ「どうやらそうらしい。 素敵な逢瀬になりそうだ。君もそう思うだろう?」 親しげに話す男の姿は、 誰が見ても気の許した友人と話しているように見えるだろう。 取締法さえなければ、実際にその通りだったのかもしれない。 「……もちろん、構わないよ。 最近どうにも仕事が忙しくてね。 そろそろ肉を食べたい気分だったんだ」 栄養食ばかりでは気も滅入ってしまう。 女には甘くもない誘い文句でも、 男にとってはとても素敵な誘い文句だった。 「夕方には仕事を終わらせて向かうよ。 日が暮れる前には辿り着くとしよう」 少し遅れても許してくれよと付け足して、 これ以上何もなければ電話を切ろうとするだろう。 その時はきっと、出会うのは約束通りの今日の夜。 (-146) sinorit 2023/09/21(Thu) 8:54:55 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ「へぇ、そんな食べ方があるのか。 知らなかったな、今度後輩達に食べさせてあげたいな」 その今度が来るかどうかは未来の話で。 ただの願望であるうちはきっと叶わないだろうし、 これはきっと、願望のまま終わる話だ。 君の行きつけのバーだって、きっと今知れば今の男には 「行けたらいいね」と約束の形には出来なかっただろう。 「はは、俺達二人だけじゃあ勿体ないくらいの贅沢だね」 君の笑顔につられるように、男も笑い返し、 スープの時と同じようにおすすめを問いかけた。 いつだって君の勧めるものに外れはないんだ。 だからつい、甘えるように問いかけてしまう。 そういう時間だけはずっと、本当の意味で楽しかった。 (-188) sinorit 2023/09/21(Thu) 12:57:12 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノそれじゃあ焼いたもの──牛のステーキにしようか。 君からひとつロゼッタを受け取り、それへと挟み込む。 食欲がある状態であればそれはとても、 ご馳走に感じるのだろう。 君に導かれ、広場の一角へと向かう。 ベンチを通り過ぎる時、横目にそれを見やるが、 だからといってあそこに座ろうと口にする気はない。 「…あぁ、お気遣いありがとう。 お察しの通り人が減りすぎて仕事量で困っているよ。 だからといって挫けるわけじゃないけどね」 俺は無敵だからね。それくらいじゃ折れないんだ。 「休みは……そうだな。落ち着いたら取るとしよう。 今はまだなかなか難しそうだからね。 その時は有給を使い切る気で届けを叩きつけようかな」 (-199) sinorit 2023/09/21(Thu) 15:23:18 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ「…おや、君は俺に構って欲しかったのか。 それはすまない、愛しの君のラブコールに気付けなかったよ」 それなら君のためにも有給を取ろうかと、 冗談めかすような笑顔は張り付いたように浮かんでいて。 リヴィオは、リヴィオ・アリオストはいつだってそうだった。 こんな状況でさえ、"いつも通り"だった。 君に問われて尚、変わらない笑みを浮かべていた。 「……ふむ、何か心配事でもあったのかい? 無理をした覚えはないんだが、参ったね。 君にそんな心配をかけてしまうなんて不甲斐ない」 嫌われていない。心を開かれてるとは思えない。 そのどちらをも否定せずに言葉を並べ、 おどけるように肩を竦めてみせる。 きっとこれは、きっかけなんだと感じながら、それでも。 (-226) sinorit 2023/09/21(Thu) 18:29:50 |
リヴィオは、リヴィオ・アリオストは幸福な人間だ。 (a11) sinorit 2023/09/21(Thu) 18:30:04 |
リヴィオは、だから、いつだって笑顔なんだ。 (a12) sinorit 2023/09/21(Thu) 18:30:19 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ手に持つロゼッタはいまだひと齧りもせず、 ステーキの肉汁を吸い込み、生地を柔くしていく。 しかしどうにも、さっさと食べてしまおうと そんな気にはなれなかった。 「……ははっ、なるほど。やんちゃな俺か」 そういうのも悪くはないね。 だけどそれは、全く 真逆 と言っていいだろう。笑みを浮かべながら僅かに首を傾けて、 何かを考えるように海の向こうを眺め口を開く。 「…………残念ながら、それは気のせいだ。 ああ、しかしおせっかいは嬉しいものだね。 君が、俺のことを考えていてくれたってことだろう? 有難いことだね、君のような人に思われるってのは」 君にとっては破滅願望もやんちゃだろうか? 問う声はないが、薄らと浮かぶ笑みは少しだけ いつもと違うものにも見えてしまうのかもしれない。 君には一体、どう見えているんだろうな。 (-241) sinorit 2023/09/21(Thu) 19:55:43 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 月桂樹の花 ニコロ「……俺だって負けないさ」 君がどうしてそこまで己を想ってくれるのか。 君がどうしてこの手を握ってくれるのか。 明確に答えを得るとすれば、 やはりきっとまだ、未来があるなら遠い先の話で。 もどかしいと感じることはないが、 分からないってのはとても不便だ。 男は、額に押し当てるように引き寄せられる様子を 止めることもなく、ただ、眺めていたことだろう。 まるで祈るかのようなその様に どこか美しいなと感じたのは、本心で。 この夜がもう少しだけ続くといいなと そう感じたこともまた、確かな本心だった。 (-251) sinorit 2023/09/21(Thu) 20:37:33 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラいつもなら鏡を見てばかりの男も、 今日は書類に向き合って少しだけ忙しなく見える。 勿論、君の姿が見えたなら笑顔を見せて。 「…おや、ダニエラ君じゃないか。 丁度君に会いに行こうか悩んでいたところだった」 そう言いながら懐から取り出すのは、 近くのパン屋のフォカッチャ2つとお水。 飲み物は何が好きかを考えていたら迷い迷って。 結局、当たり障りのないものを選んでしまった。 押し付けるために差し出して、 受け取って貰えたなら満足そうに。 「……っと、すまない。 君の用件を先に確認すべきだったね」 (-287) sinorit 2023/09/22(Fri) 0:08:52 |
【独】 無敵の リヴィオ/* どの面過ぎて墓下に会いに行けなくてぇ でも本当は話したくてぇ どうしたらいいか分からなくてぇ… 死ぬしかない 隠し持ったチャカで ころしてくれって毎日言ってるのに ころしてくれって言う度に死ぬのは狼と知り合い どうしたらいい?狼連日死ぬんじゃないの?俺は? 置いていかれると子犬のように鳴くしかないよ 入村まで既知0だったのにどうしてこうなったんだ ゆるふわするって言ったのにゆるふわじゃない 狼窓でちょっと悪いことしてさっさと落ちるつもりだったんです 掴まれ…ッ 頼む 幼馴染幸せになってくれ 1期も相まって幼馴染には弱いんだよ (-294) sinorit 2023/09/22(Fri) 1:33:06 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ君の表情を見て、君の言葉を聞いて。 変わらず笑顔を浮かべ、その目元が少しだけ緩まった。 「…あぁ、君の分だ。受け取ってくれると嬉しいよ」 そのままフォカッチャ入りの紙袋と水の入った袋を渡し、 いつものように"君との日常"が始まるんだろうと そう考えていた男は、少し予想外だったのか 目を瞬かせ、それでも笑顔で頷いた。 きっとその間に君はデスクから椅子を引き摺って、 それで隣に、いるんだろうけど。 「あぁ、こんな事ならさっき食べるんじゃなかったな。 君との食事を満足に楽しめないのが残念だが、 嬉しいものだね。こうしてご一緒出来るのは」 こんな事なら忙しくなる前に誘えば良かったね。 そう言いながら、机の上を軽く整理し、 君の方へと体を向ける。 (-308) sinorit 2023/09/22(Fri) 6:50:50 |
【独】 無敵の リヴィオ/* 幼馴染幸せになってくれって言ったけど 後輩にもなって欲しいんですよね ていうか俺以外幸せになってくれ 俺は死ぬほどどうしようもないことをした訳じゃないけど 警察にはいられないなぁという感じなので とおいどこかへいくしかない 育ての親には貯金諸々全て渡しておこうな 引き取ってくれた恩と謝罪と (-309) sinorit 2023/09/22(Fri) 7:06:22 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ差し出されたフォカッチャ1つを受け取り、 取り出したティッシュの上に。 フォカッチャは男が好んで買うパンではあるが、 食べたあとで食欲がないのか直ぐには手をつけようとしない。 無理をしている訳ではないから、 ゆっくり食べるよと君に言葉を返して。 「…あぁ、引き継ぎする間もなく人が減った分、 こうして残る人員に回ってくるものだね」 端に寄せた書類に手を置き、 髪を整える暇もないんだと冗談まじりに笑った。 少し乱れた髪も今はそのままだ。 「それに、戻ってきた時に残っているものが多いと困るだろう。 少しでも減らしておけばきっと楽になるから」 そのためにもいつも通りに、 いつも以上に頑張る必要性があった。 (-336) sinorit 2023/09/22(Fri) 10:12:26 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ皆が戻ってくる日があるか。 それは未来で、明確に答えにするのは難しい。 しかし、戻らないと断定することも、また。 君の問いに、首を傾け、悩むような仕草。 「……上の考えることは分からないし、 俺個人として知ろうとは思わないが」 「摘発する側はそうせざるを得ないのかもしれないね。 恐らく上からの命令で、それって圧力だろう? 止まりたくても止まれないとか」 どうだろう、真実は当人に問うまで分からない。 お上は警察とマフィアに等しく法を執行することで、 従順な軍隊でも作ろうとしているのか。 「何にせよ、答えは俺には出せないし、 話が聞けるなら聞きたいところだね」 それは上にではなく、そうせざるを得ない者に。 (-401) sinorit 2023/09/22(Fri) 18:36:53 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ「…はは、そうかい。それはとても光栄だ。 君に口説かれる日が来るとは思わなかったよ」 一体何が欲しいんだ?甘いスイーツかな? それとも刺激のあるご馳走かな? 話し続ける君の表情を眺めながら、 男はほんの一瞬動きを止め、しかし笑顔は崩れない。 あぁ、本当に熱烈な口説き文句だ。 「随分と突然すぎるが、心配事の他に悩みでもあるのかな。 それに君からの提案ってのは一体なんだろう」 「 俺の 、俺達 の望みってのもよく分からないな。突然すぎて、俺には理解しかねるよ……ルチ」 鈍感なbambinaやdonnaじゃあ、 怪しい勧誘と勘違いして訳も分からず逃げてしまう。 「詳しく聞かせてくれるかい──愛しの君」 (-408) sinorit 2023/09/22(Fri) 19:19:41 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ男の机上、置かれたフォカッチャは まだ歯型もなく欠けもない。 問いかけにまた首を傾げ、指先で顎を撫でる。 「そうだね、もしも悪い人だったら。 そうだったら……いや、逮捕よりも皆の解放を願うかな」 「一人を逮捕しても何も変わらないだろう? だったらそう願う方が現状を変えられそうだ。 最も、俺のこれは願いや望みってやつなんだろう」 希望論でしかないもしもだが、 だったら同じ目に合わせようというのは堂々巡りでしかない。 リヴィオ・アリオストは、そう考えている。 「……君なら。君ならどうする?ダニエラ君」 それじゃあ君は、問う君はどうだろう。 同じように雑談の延長線、その続きを君と続けよう。 (-418) sinorit 2023/09/22(Fri) 20:21:54 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ男は、君が語り終えるまで、 いつも通りの様子で全てを聞いて。 緩い瞬きを繰り返し、やがて海の向こうへ視線を送る。 「…君の言っていることは、よく分からないが」 「こう見えて自撮りはしないタイプで、 猫の写真はフォルダにない。俺は撮らない。 家族は生みの親とは別に育ての両親とその実子である弟が一人。 職場では至って真面目に生きてるさ、俺はね。 怪我は……心配してくれているのかな? まだ 平気だよ」「これくらいのこと、わざわざ調べる必要はない。 君が聞きたきゃいくらでもくれてやる」 聞きたいのはこの言葉ではないのだろう。 それでも、今崩せばこの先もまともに息が出来ないと。 最後まではやり切ることを決めたからこそ、 傷による症状を無視して、笑顔を浮かべ続ける。 緩い瞬きを繰り返す。 その額に滲む汗は、決して動揺からのものではない。 ▼ (-487) sinorit 2023/09/23(Sat) 0:42:36 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ要らない。こんなもの、要らない。 気持ち悪い、死ね。死んじゃえ。 殺す勇気もないくせに、汚い言葉で ソレ を罵り続ける、馬鹿な女の夢を、繰り返し、見続けていた。 だから俺は、あの日からずっと、要らないものだ。 俺は、無敵な人間であることが己を守る術で。 嘘ばかりの仮面は臆病さを、劣等感を隠すため。 自分を守るための仮面だったというのに、 "嘘"に抱かれる憧れや期待、優しい眼差しが怖かった。 引き取ってくれた両親は優しい人達だった。 実子が生まれるとわかるその日までは、 多分、きっと──愛されていた、はずだった。 俺は、本物には、なれない。 ずっと、人を、愛する方法が分からない。 全てに疲れてしまった。壊して、消し去ってしまいたかった。 無敵な人間であることも、嘘ばかりの俺も。 本当の俺は誰かにとって、必要とされる人間ではないのだと。 【A.C.A】になることで、終わらせようとしたんだ。 この道を誰かに理解されようとは、思わない。 ▼ (-489) sinorit 2023/09/23(Sat) 0:44:58 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ「……なかったことにする必要もないさ。 それを判断するのは君で、俺じゃない」 「………君を捕まえる利点も、分からないな。 何故、そんな提案をするんだ? 答えてくれよ、ルチアーノ。何がしたいんだ?」 「君はなぜ俺に、それを望む」 【A.C.A】であるとは、口にしない。 しかしそうではないとも、口にはしない。 君が知っているか知らないか。 そんなことよりも、 君の 利点になるとは思えない提案をその提案を今ここで、告げる理由が知りたかった。 だって俺は、君の全てを知らない。 (-490) sinorit 2023/09/23(Sat) 0:45:27 |
リヴィオは、" "な人間だ。 (a18) sinorit 2023/09/23(Sat) 0:47:02 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ「………そうかい」 頷いて、けれど変わらない笑顔で君を見つめる。 男のこれは出来ている訳ではなく、 リヴィオ・アリオストの模範的解答と言えるのだろう。 最も、君にそんなことが伝わるはずもないのだが。 「……そうかも、しれないね。 逮捕した人間が悪いやつなら、そうなるかもしれない」 罪のない人間は、暖かな部屋に帰るべきだ。 あんなに狭く、冷たい空間にいるべきではないのだろう。 君の答えはとても正しい。 綺麗事よりも、とても正しかった。 「だから、ないとは言えないかもしれないね。 …未来ってのは、分からないものだ」 その 出来すぎた 未来が訪れないとは、決して、言い切れるわけもない。 君の本心は、奥深くまでは理解出来ないが、 君を見つめる男の表情はいつもよりもずっと、 柔らかで、少し、苦しげにも見えたかもしれない。 (-497) sinorit 2023/09/23(Sat) 1:15:52 |
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