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【秘】 橋本 雅治 → 環 由人[もし、俺のが先端から、幹の一番太い根元まで 由人の中へと埋められたなら───── 恋人の身体をきつく抱き締めて 感謝の気持ちを伝えたい。 俺とひとつになるために、 由人はすごく頑張って耐えてくれた。 文字通り「身を捧いで」くれるのは 偏に俺のためだと思うと、 百万回のキスやハグでも全然足りない。] (-109) シュレッダー 2020/09/20(Sun) 0:30:23 |
【赤】 環 由人[ 背をさする手のひらが優しくて、 心地いい。圧迫感を忘れられるよう、 息を吐きながらその手の感触に酔う。 耳をくすぐった、かすかに喉で笑う音。 こく、と飲み込んだ唾。 甘言にまた余計眉を下げて、 回した手に力を込め、肩口に頬をすり寄せた。] (*39) ななと 2020/09/20(Sun) 14:34:29 |
【赤】 環 由人……ん。 ───おれも、…っ、 全部好き、 …雅治が、好きだよ、 [ 小っ恥ずかしいセリフを吐いたのは、 正直WらしくWないなとは思うのだけれど、 それでも今、伝えるべきだと思った。 彼の全てが好きだ。] (*40) ななと 2020/09/20(Sun) 14:34:55 |
【独】 環 由人[ ちょっと子供っぽいところも、 かわいらしいところも。 飯を全部平らげてくれるところ、 悪態じみて、素直じゃないコメントの 裏に隠された温かい感想。 本当は繊細で弱いところも、 優しくて、人に癒しを与えることが できるのに、実は不器用なところも。 なにもかもが、愛おしい。 ───熱も、匂いも、腕の強さも、 抱きしめたときの感触も、 唇の甘さも、きっと、知ってるところ全て。 それを全部伝えると、たぶん 己は赤面しすぎて死んでしまうから。 少しずつ、少しずつ、伝えたい。] (-115) ななと 2020/09/20(Sun) 14:35:22 |
【赤】 環 由人[ しこりを見つけられれば、 腹が収縮して震える。 そこが知っている旨味を 引き出されるように刺激されて、 誘われるように、囁かれ。 耳朶を食まれたら、また跳ねた。] ッン、 ……ぁ゛っあっ ……そこ、っ…い、ッ…ぃ、 うぁ、ンッ…は、ふ、ぁっァ [ 弱い場所ばかりを弄られて、 はじめよりもずっと、声が漏れてしまう。 ───それは、彼の包み込むような 優しい声色のせいだったかもしれない。] (*41) ななと 2020/09/20(Sun) 14:35:43 |
【赤】 環 由人[ ほぐれた、と思う。 指を引き抜くと、ひくひくと 開いた其処は続きを待ちわびるだろう。 すっかり潤んで紅潮した表情を じっと窺うように見つめられれば、 こてりと首を倒して、見つめ返し、 言葉の代わりに問いかける。 歯で噛んだ袋を破くのが見える。 こく、と生唾を飲み込む。 雄がはっきりとそこに見えた気がした。 不安げに言われた言葉に、 大丈夫、といわんばかりに微笑んで、 「わかった」と頷くと、腰を上げる。 膝立ちで少し前にずれれば、ひた、と 入り口に当てられた感触に、唇を結んだ。 少し、腰を落とす。 先端を埋める前に、数度キスするように ちゅ、ちゅ、と上下させて、馴染ませ、 そのままゆっくりとおろしていく。] (*42) ななと 2020/09/20(Sun) 14:36:07 |
【赤】 環 由人ッん゛っ…ぁッぁ゛、ぅゔ、 [ 濁った声が漏れる。 不安げにそちらを見つめると、 苦しげに寄せられた眉根が目に入る。] ごめ、ッ…ほぐした、のに、 ひさびさすぎ、ッて、 ァッぁ゛…ッ [ 濁った声が漏れる。] (*43) ななと 2020/09/20(Sun) 14:36:37 |
【赤】 環 由人[ そればかり、なのに。 入り口は、指とは比べ物に ならないその質量の熱をどうか はやく、はやくと急かすように 吸い付いて離そうとはしない。 茎に落とされる刺激。 優しく繰り返される口づけに、 両手を彼の背に回して強く抱きしめ、 開かれていくナカの違和感と圧迫感に なんとか耐えていく。 汚い声しか口からは漏れ出ないけれど、 その熱の固さが衰えることはなくて、 ほんの少し安心した。 彼のものが完全に中に入ってしまえば、 深く息を吐く。同時に強く抱きしめられた。] (*44) ななと 2020/09/20(Sun) 14:37:18 |
【秘】 環 由人 → 橋本 雅治意味のない、ッなんて、いうな、 俺らの、っ…関係にとって、 意味のあること、だし、なにより、 ───おれも、あんたと…っ 雅治と、一つになれ、てッ ……すげえ、… 泣きそう、だよ、 [ うれしくて、とこぼした声は 上擦ったように、至極嬉しそうに、 その鼓膜に届くだろう。] (-116) ななと 2020/09/20(Sun) 14:38:11 |
【秘】 環 由人 → 橋本 雅治[ 耳に届いた甘言は、今までのよりも さらに甘くて、愛おしい。 ぎゅ、と心臓が掴まれて、痛い。] ───おれも、 あいしてる、 ッあいしてる、よ、雅治、 ……選んでくれて、ッ… おれと、一緒にエンドロールまで、 走る道を選んでくれて… ……ありがと… [ きゅん、と締め付けた中。 彼のものの形がはっきりわかるようで、 また愛おしさが増して、眉が下がる。] (-117) ななと 2020/09/20(Sun) 14:38:45 |
【赤】 環 由人[ そのまま落とした口づけ。 口内の甘さを堪能しながら、 ほんのすこし腰を揺らす。 びくっと腹が跳ねる。] …ゆっくり…うごいて、 [ と囁いた。]* (*45) ななと 2020/09/20(Sun) 14:39:05 |
【秘】 橋本 雅治 → 環 由人[精液は、女の中に胤を撒くためのもの。 吐き出せば子を宿させるそれを、 俺は今、男の腹に植えようとしてる。 由人の言葉を聞いて、俺は 自分の中にまだ「普通」への 強迫観念じみたものが残ってることに 気付かされて、ひやりと汗をかく。] ………………うん。 俺も、したいから、してる。する。 由人とひとつになりたくて仕方なくて。 ……ッ、ごめ、ん…… 無意味なんかじゃ、ない。 [この先周りで、結婚したり子供もできたり 「普通」の道を進む人も出てくるかもしれない。 俺たちの道はまだ「普通」じゃない かもしれないけど……それでも。] (-119) シュレッダー 2020/09/20(Sun) 19:26:36 |
【秘】 橋本 雅治 → 環 由人……由人こそ、後悔したって 俺、絶っっ対、離してやらないからな。 [耳元を擽った、嬉しそうな言葉に つい、照れ隠しの憎まれ口が出てしまう。 耐えきれないくらい、心臓がいたい。 由人の肩口に鼻先を埋めて、 堪えきれなかった涙を、ひと粒落とした。] (-120) シュレッダー 2020/09/20(Sun) 19:27:26 |
【独】 環 由人[ 「普通」じゃないことが怖かった。 「普通」の人が生活する場所に紛れて 「普通」の人のような顔をしているのに 本当は擬態しているだけで 「普通」じゃない自分は、この世界で ひとりぼっちで、どうしようもなくて、 必要とされてなくて、それなのに、 どこにもいけなくて───。 そんな、自分を、曖昧に隠せる場所を 与えてくれたことがまず、ひとつめに救いで。 そんな、自分を、必要としてくれた、 頼ってくれたことが、ふたつめに救いで。 こうして、わがままを受け入れて、 ずっと一緒にいてくれる、と、 最後まで共に、走ってくれると そう頷いてくれたのが、なにより、救いで。 死のうと思ってたって言ってたけどさ、 俺はたぶんあんたに会わなかったら、 もうすでにW死んでWたも同然なんだよ。] (-133) ななと 2020/09/21(Mon) 1:45:15 |
【赤】 環 由人[ 全部、隠して生きるしかないって。 死ぬ勇気も、なかったから。 離されたら俺はW死ぬWよ、 なんて口には出せないけれど、 離さないと言ってくれるのだから、 今はそれを信じたくて、頷いた。 動いて、と言ったのに、 無理はさせたくないから、と 口づけを落としてくれた 彼の瞳がいくらか、潤んでる気がして。 背をなぞる指先に、首筋に這う舌に、 鼻母音を漏らして、 きゅっとまた中が収縮する。 小さく洟をすする音が聞こえれば、 ふ、と少しだけ笑った。] (*51) ななと 2020/09/21(Mon) 1:45:42 |
【赤】 環 由人───なに?……泣いてんの? [ そんな意地悪を小さく落として、 軽く腰を動かして彼の上に座り直せば、 笑んだ唇を重ねて食んだ。 キスの合間、肌を撫でる手に、 時折体を震わせながら 中に入ったままの怒張を 締め付け、緩めて、やわやわと 包むように刺激するだろう。] (*52) ななと 2020/09/21(Mon) 1:46:28 |
【赤】 環 由人[ その圧迫感に慣れ、息ができるように なった頃、漸く一言告げられた言葉に こくりと頷いた。] っゔン、ッ… !ふ、 っぁ゛………んっ は、 [ ずん、と奥を突く昂りが熱い。 ゆさぶられると、また息が詰まるし、 痛みもないわけではないけれど、 それよりも、なによりも、 離した口づけの合間、 撓んだ瞳を見つめる。 笑ったその、彼の顔が、愛おしくて より一層眉尻を下げて、 つられたように笑ってしまうのだ。] (*53) ななと 2020/09/21(Mon) 1:46:55 |
【赤】 環 由人…ッ な、に? [ 甘さの滲んだ声で小さく問いかけると、 返ってきた答えに、口を開くよりはやく、 体が返事をしてしまう。 きゅぅ、と締め付けて、体温が上がった。 唇を噛んで、ふにゃ、とした笑みに 変われば、触れるだけのキスをひとつ。] (*54) ななと 2020/09/21(Mon) 1:47:15 |
【赤】 環 由人[ セックスでこんなふうに、 満たされて、たまらない気持ちに なったことなんてなかった。 惣菜屋を継ぐ前。 都心にいた頃はそれなりに体を重ねて 遊んだりもしていたし、固定で、 何度も会っていた人もいた。 なんとなく、付き合っているような そんな気がしていた人もいたけれど。 ───あれは、恋なんかじゃなかった、 今確かにそう言える。 だって、こんな多幸感は、 あの日々になかったから。 酒や熱に浮かされているだけ? いいや、違う。 …この人だから。 唯一の、人だから。] (*55) ななと 2020/09/21(Mon) 1:48:03 |
【赤】 環 由人───奥、突いて、…いいっ も、平気だから、…… 雅治で、いっぱいに、してくれ、 [ そんな言ったこともないような 誘い文句だって言えてしまうのだ。 ほんとうに、欲しいと思えるから。] (*56) ななと 2020/09/21(Mon) 1:48:29 |
【赤】 環 由人…は ぁ゛ッ…ぅ……ン、 [ 聳り立つ自身が彼の腹に擦れる。 指では届かなかった場所まで 拓かれて、突かれると、 中はもっと、とねだるようにうねった。 その腰の動きに合わせて動かす。 徐々にそこで得る快楽を思い出してきた 身体は、下腹部から確かな熱を上げて。 ぞくぞくする。] (*57) ななと 2020/09/21(Mon) 1:49:25 |
【秘】 環 由人 → 橋本 雅治まさ、はる、ッぁ゛、ッ ……ぅ、すき、…ッ好き、だ、っ [ 背に回した腕に力を込める。 伝えても伝えても、あふれる気がした。] (-135) ななと 2020/09/21(Mon) 1:49:50 |
【赤】 環 由人[ 肌を重ねて、言葉だけじゃない、 すべてで彼の熱を知って、 たぶん今もまた、どんどん 好きになっている気がする。 ───そんなこと、言えないけど。 高まっていく。 ベッドの軋みと、二人の息遣い、 粘度のある液体が混ざる音。] き、もちいッ…? [ 短く、問いかけて。]* (*58) ななと 2020/09/21(Mon) 1:50:40 |
【赤】 環 由人[ 返事の代わりに抉られた最奥に、 一際強く、その屹立を締め付けた。] ッぅぁ゛あっ!!…ッン、 は [ その声に、また肌が粟立つように震え、 掻き抱かれた体ごと溶けて、 本当にひとつになれたらいいのに、 なんて頭に浮かんだ思考を 瞳に乗せるとぼろ、と涙が溢れた。 切迫した声が、言葉が、響いて、 己のものではないような 喘ぎ声が、息遣いが止まなくて。 それを口づけに掬われて、 呼吸すらすべて、共有するように繰り返した。 何度も何度も頷きながら、高まりに、 襲う、快楽の波に体を委ね。]] (*62) ななと 2020/09/22(Tue) 0:11:42 |
【赤】 環 由人ァ゛…っ 俺、もッも…ぅ、っ だめ、イ、 ッきそ、っぁ゛、 イ、っく、いくッ………! ゔぁ、ッだ、もッ ン゛──────っ……ッ [ 中に広がった熱に腹が収縮する。 肩口に額を乗せたまま、荒い息と、 びく、びく、とした痙攣を繰り返して。] (*63) ななと 2020/09/22(Tue) 0:12:02 |
【赤】 環 由人[ 覗き込まれた瞳は、揺れている。 ゆっくりと瞬きを二度繰り返して、 見つめ返したあと、漸く理解した。] ……ぁ…わ、かんね、… [ 小さく答えて、眉尻を下げ、 深く息を吐きながらもう一度、 肩口に顔を埋める。] ───ん。そうする…… …けどいまは、もちょっと、 …こうさせて、…… [ その熱に体を委ねた。] (*64) ななと 2020/09/22(Tue) 0:12:41 |
【赤】 環 由人[ 翌朝目覚めたとき、その肌にまだ 包まれているのならばそっと手を添えて。 伏せられた長い睫毛を見つめながら、 ぼんやりとしているだろう。 久々によく眠れた気がした。 …久々に、長く眠れた気もした。 そのまぶたがゆっくり開いて、 朝の光に眇められ、こちらを向くまで、 じっと見つめたまま動かないでいて。 それで、一番初めに伝えるのだ。] (*65) ななと 2020/09/22(Tue) 0:12:58 |
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