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【人】 部隊長 シュゼット[兎耳を大きくなびかせながら、真っすぐ全力で走る。 >>85ルークが、僕を呼ぶ声がする。 一番、聞きたかった声だ。 僕が彼女を探し始めてからずっと、 聞きたくてたまらなかった、彼女の、] ―――、ルクレース!!!!!!!!!! [ルーク、と言いかけた口はそのまま、 彼女の本名の形をなぞって、叫ぶ。 蛇の口の方を見た時、ぞくりと全身を悪寒が駆け抜けた。 ルークの元まで近づいていたんじゃ、間に合わない。 それに、>>83あの攻撃は……"まずい"。 もしかしたら彼女はただの砲撃と思っているかもしれないが、 次に放たれるものは、違う。僕には、わかる。 口の中で、徐々に光が集まって行っている。 集まる光は赤から、白に変わっていく。 僕は、それをみてわかってしまったんだ。 あの蛇型には、普通の砲撃を撃つのとは別に、 『僕の義手砲に匹敵する武装』が積まれていることを!!] (106) kaomozi 2020/05/28(Thu) 21:35:09 |
【人】 部隊長 シュゼット[生命エネルギーを代償に撃つ義手砲を機獣が撃とうとすれば 機械の体を動かすためのエネルギーは消費しつくされ、 コアごと自壊してしまうだろう。 貴重な兵力を壊していいのか? ……いや。これがここに居るならば。 おそらく、全ては敵の承知の上だ。 地上の奴らの目的が、基地にあるなら。 基地を破壊することが目的だと言うなら、 何もおかしくはない。寧ろ、極めて合理的だ。 全力で放つ光の一撃は……基地の機能を一瞬で停止させる程の 壊滅的な損害を産むだろうから。] (107) kaomozi 2020/05/28(Thu) 21:40:08 |
【人】 部隊長 シュゼット[躊躇う暇なんて、なかった。 もし、こうなったときはと覚悟をしていた。 こうなったら、躊躇なく。全力で。一撃を放つと。 持っていた対機獣砲を投げ捨てる。 そしてそのまま。 右腕を前へと突き出して―――] (108) kaomozi 2020/05/28(Thu) 21:40:16 |
【人】 部隊長 シュゼット ルーク!!!伏せろ!!!!! [そう叫んだ直後に。 光が、僕の右腕に集まっていく。 絶対にルークだけは傷つけないように。 でも、相手は絶対に、壊して、動けなくするように。 今まで撃ってきた中でも一番の"殺意"を込められた一撃は 膨れ上がり、破裂して。 蛇型の口から、その奥にある砲撃の機械から、コアまでを。 相手の一撃よりも早く、光の線で貫くだろう。] (111) kaomozi 2020/05/28(Thu) 21:43:15 |
【人】 部隊長 シュゼット[―――後ろに吹き飛び、倒れる途中で思い出すのは、 今日ルークへ渡すタブレットに書こうとして 思いとどまって全て消してしまった、 彼女に話していない夢の話だった。 ] (112) kaomozi 2020/05/28(Thu) 21:45:07 |
【秘】 部隊長 シュゼット → 軍医 ルーク[ この夢は、僕が来た時の記憶の夢だ。 僕は、この世界に降り立った後。 機獣が、基地の皆を蹂躙するさまを、 攻撃に参加することも、機獣を守ることもなく。 ただ、呆然と立ち尽くしていたようだった。 ] (-103) kaomozi 2020/05/28(Thu) 21:46:33 |
【秘】 部隊長 シュゼット → 軍医 ルーク[ 僕は。地下世界にいる "敵"を倒せとしか、言われていなかった。 地下に、地上の人達が移り住むために 必要なことなのだと、そう言われた。 でも。地下に降りた僕が見たのは。 突然現れた機械の怪物に恐怖し、逃げ惑う人々の姿だ。 本当は、機獣と協力して、この地下世界に生きる者を 全て殺さなければならなかったのに。 僕と同じように、耳や尻尾を持つ人々が 圧倒的な機獣の力にやられていく人々が 蹂躙されていくのを見て、 そんなこと、できないと……そう思ってしまった。 地下世界に居る"敵"は、どうみても。 この機械さえいなければ、平和に過ごしていた彼らを 蹂躙しにやって来た"敵"は、……どうみても……!! ] (-104) kaomozi 2020/05/28(Thu) 21:49:56 |
【秘】 部隊長 シュゼット → 軍医 ルーク[ 暫く立ちすくんでいた僕は 地下の世界の人ではなく、 機獣の方へ、僕はゆっくりと右手を向けた。 義手砲は、相手を守ろうと思って出せるものではない。 相手を"殺してやる"とか、"壊してやる"とか そういう感情が爆発したときに、出せるものだ。 その時の僕の怒りのエネルギーは、凄まじい物だった。 膨れ上がった光は、一瞬で、 硬い外殻に包まれたコアを一瞬で消し去って。 ……そして。 …………そして。 ] (-105) kaomozi 2020/05/28(Thu) 21:51:20 |
【秘】 部隊長 シュゼット → 軍医 ルーク[ ……僕の記憶は、ここで、ぷつりと途切れた。 ルークが、今まで僕を心配してくれてた通りだった。 義手砲は、加減をせずに使ってしまうとこうなるんだ] (-106) kaomozi 2020/05/28(Thu) 21:51:50 |
【人】 部隊長 シュゼット[大きく後ろに吹き飛び、べしゃりと床に叩きつけられる。 数度。床に激突しながらも。兎は後ろに吹っ飛んで。 そして。……義手の一撃の反動が収まったころ。 ルークが居た場所から遠く離れた場所に、僕は倒れていただろう。 傍目ではぴくりとも動く様子はない。]* (114) kaomozi 2020/05/28(Thu) 21:54:02 |
【独】 部隊長 シュゼット/* 全力は出してしまったけど、どうにかすればすぐ起きるかもしれないし起きないかもしれない…!!というところまでで(・x・) (-108) kaomozi 2020/05/28(Thu) 21:55:03 |
【独】 部隊長 シュゼット/* >>-110ルーク (・x・)<えへー。だってほら、フラグは立てまくってきたし(((( 心配かけてすまないと謝りつつ。どうしてもね、やりたくて…w ちょっとこう、誤字脱字多いのは見逃して欲しい(読み返してあばばばってなった) 一応、目が覚めたのは全てが終わったあと!でも、今すぐ目を覚まして欲しい!でもいけるので!!どっちでもお好きなようなのやつです >>109エーリクさん シュゼットの記憶喪失は元々自分の撃った武器の一撃のせいでしたという!中々真相が明らかにならず相方にも申し訳なかったので、やっと出せてよかったなとか! …あ!ついでになってしまって申し訳ないですが!村延長ありがとうございます!!平日深夜コアのみなので土日使えるのとても嬉しいです。 (-113) kaomozi 2020/05/28(Thu) 22:01:24 |
【独】 部隊長 シュゼット/* 秘話にしてたところはほんとは独り言とか灰色にして発言とか考えたんだけど、元々ルーク宛のお手紙の一部なので、秘話にしました。ルーク自身に届くわけじゃないけどね、というのがもどかしいと思うしすまない (-114) kaomozi 2020/05/28(Thu) 22:03:58 |
【秘】 軍医 ルーク → 部隊長 シュゼットわたしは、君が好き。 君のことを愛してる。 [ そうして、唇を寄せた。]* (-125) zelkova 2020/05/28(Thu) 23:23:33 |
【独】 部隊長 シュゼット/* >>-129ルーク えっ!!!ロルには全幅の信頼があるので!!!もう基本的になんでも!!!全部確定で!!大丈夫ですが!!! というかもう全部確定で受け取るつもりですが!!!! 寧ろ僕の方が、蛇が発射しようとしてんの普通の弾だったのを勝手にやべえ光線に確定変更して投げたからね…www ほんとなんでも投げてもらったものいいように受け取るから大丈夫よ。ルークが這ってでも来てくれるの痛々しいんだけど、もう嬉しくて仕方なくてもう。見たいのになんでシュゼットは気絶してるのだ。。。自業自得。。。 ちょ、ちょっと深呼吸して落ち着いてから書くね…。 遅くなってきたので寝てても大丈夫ですよと…! (-138) kaomozi 2020/05/29(Fri) 0:26:40 |
【人】 部隊長 シュゼット[―――とぷん、と。 深くて暗い、水の底へと沈む。 身体は鉛のように動かなくて 頭から真っ逆さまに、落ちてゆく。 ここはどこだろう。 地底湖のどこかだろうか。 (……地底湖?それは……何だろう ) あたりできらきらと、泡立つ輝きがあって その泡たちは、僕とは真逆。上の方へと上がってゆく。 泡はどこから発生してるのかと思ったとき。 ぽこ、と。僕の腕のあたりからまた一つ、泡が出る。 泡の出どころ……右腕を見やって、首を傾げ。 登っていくそれに手を伸ばし―――指先が。触れた。 その瞬間、僕の右腕全体から、吹きあがるように。 幾つもの泡が、現れては上へ、僕の体から離れてゆく。 そんな中――― 泡が立ち上る僕の水中に揺らめき、映ったのは 黒いフードを被った誰かの、顔だった。 ] (159) kaomozi 2020/05/29(Fri) 2:34:12 |
【人】 部隊長 シュゼット["他の人"とは違って、 この人だけは、僕を僕として見てくれた。 僕の体調をいつも気遣ってくれて、心配してくれて。 誰よりも、僕のことをみていてくれた。 ( 他の人って…………誰だっけ ) ローブを脱いだところに現れた白い耳と、尻尾。 感情が薄そうな表情とは真逆に、 耳を撫でると尻尾が嬉しそうに揺れるのを見るのが "僕"は、とても心地よく、満たされる気持ちになった。 ( 僕は……誰だろう ) >>130この人はとても悲しそうな顔で、 僕を止めようとしてくれた。 ( なんで、そんなに必死になってくれたのだろう ) その時僕は―――辺りが光に埋め尽くされる中で。 何か、思った気がする。 ( 間に合ったことが嬉しかったのか、 ]こんな悲しい顔をさせてしまったのが悲しかったのか 僕には何も……わからない ) (160) kaomozi 2020/05/29(Fri) 2:35:20 |
【人】 部隊長 シュゼット[浮かんでは消える泡の一つ一つは、 他にも色んな人の顔が浮かんでたりしたのだけれど。 どうしても、黒衣の人の姿を目で追ってしまう。] [あぁ。僕の記憶にこれほど強く残る、 この人は一体―――誰なのだろう。 ] (163) kaomozi 2020/05/29(Fri) 2:35:59 |
【人】 部隊長 シュゼット[そのまま僕は、暗い水の底まで落ちていった。 柔らかな砂でできた水底は、僕を優しく受け入れる。 あの人の正体が知りたいと思っても、 この何もない真っ暗闇には、僕一人。 身体は冷たく、重く、動けない僕に 何ができるというのだろうか。 瞼が重くなってきて、抗えずにゆっくりと閉じてゆく。 大事なものが、あるはずだった。 手放してはいけないかけがえのない記憶が 両腕で抱えきれないほど多く、僕の中には積もっていた。 けれど。今、ここには何もない。 抱えるも何も……もう、なにも……] (164) kaomozi 2020/05/29(Fri) 2:36:23 |
【人】 部隊長 シュゼット[そのまま、僕は深い眠りに着こうとしていた。 このまま寝てしまったら、"僕"は、 二度と冷めない眠りの中へと沈んでいくだろうと そう思いながらも抗えず、眠りの底へ落ちるところだった。 …………意識を完全に手放す、その時に。 寒く冷たい、温度などないはずのこの世界に。 >>140一つの温度が、確かに灯った。] ……、……? [目だけを動かして、左手の方を見た。 さっきまでここは本当に真っ暗で、 僕の体の輪郭すらはっきり見えなかったのが。 今は、僕の左手の周りだけ、ぼんやりと明るく輝いていた。 左手を包むのは、とても暖かいとは言えないけれど。 懐かしい温度だった。 ―――もう、何も覚えていないはずだったのに >>3:69"約束を守ってくれた"と……強く、思った。] (165) kaomozi 2020/05/29(Fri) 2:36:46 |
【人】 部隊長 シュゼット[その時だった。] 『忘れちゃ、駄目だ。』 [水面の方へ上がっていったはずの泡が、戻ってくる。 僕の目の前に集まり、泡立つと。 その泡は、誰かの姿を形どった。 僕を上から見下ろすのは、 赤くて長い耳を垂らした、 耳より長い髪を持つ、男の人だ。] (166) kaomozi 2020/05/29(Fri) 2:37:37 |
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