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【秘】 路地の花 フィオレ → 夜明の先へ ニーノ「……フレッドは自分探しをするんでしょ? だったら、やっぱり姉さんは止められないよ」 「寂しいけど、ずっと会えないわけじゃないのよね?」 指先に触れるあなたの体温に、ずっと触れていられたらななんて思うのだけど。 無理をしているわけではない。 今まで気軽に会えた分、会えない時間が増えるのは心配になるというだけで。 「………何で」 知ってるの、と。 あなたの口から出てくるとは思わなかった"マフィア"の言葉に目を見開いて。 驚愕したような様子で、あなたの顔を見ている。 知らないでいてほしかった、なんて言えるわけもなくて。 そのまま目を伏せてしまうのだけど。 うん、と相槌を打った。 自分だって、出来れば殺しはしたくない。 そう思っていたのだけれど。でも、どうしたってマフィアである以上は。 避けては通れない。もう、引き返せない。 胸がぎゅうと痛むのだ。 ▽ (-377) otomizu 2023/10/01(Sun) 8:57:33 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 夜明の先へ ニーノ「……フレッド」 けれど、あなたがくれたのは否定の言葉ではない。 手に伝わる温もりも、真っ直ぐな言葉も。 自分がいつもそうするみたいに、寄り添うようなそれで。 「そんなこと言われたら……甘えちゃうよ、姉さん」 「忘れない、忘れるわけない。姉さんも、フレッドのこと大好きだもの」 「嫌いにならないでくれて、ありがとう」 だいすきなあなたが、自分を大好きなままでいてくれるというなら。 これ以上のことはない。 その顔は、眉こそ下がってはいるものの 笑みを浮かべていて。 胸を張れるような立場じゃなくてごめんね。 そんな言葉は飲み込まれた。 あなたはそんな言葉を望んでいないとわかっているから。 (-378) otomizu 2023/10/01(Sun) 8:58:57 |
フィオレは、気まぐれに、もらったリップを塗っている。似合う?なんて近くにいる彼に聞いたりして。 (a49) otomizu 2023/10/01(Sun) 20:38:38 |
フィオレは、なんとなく、予感がしたのだ。 (a52) otomizu 2023/10/01(Sun) 20:39:32 |
フィオレは、予感が、悪い方向に当たるなんて。この時は思っても見なかったのだけれど。 (a53) otomizu 2023/10/01(Sun) 20:48:31 |
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