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【秘】 日向の再会 マユミ → 晴の再路 カナイ『即今、当処、自己。 禅に曰く、変えられるのはその3つだけなのです。 今、ここ、自分、その3つ。僕は』 弓禅一如。弓道を修めていた時に習ったのでしょう。 そんな言葉を見せながらそこで一度区切ります。 再び見せた画面には、ほんの少しの血と、少しのヒビが ここで起きた出来事のように、残っています。けれど―― 『少し、急ぎ過ぎていたのかもしれません。 叶様の言う通り、ゆっくりでも。 探して行こうと思うのです。 やるべき事とは別に、僕が変わっていける道を』 その顔は、とても穏やかで、そして晴れやかでした。 それから僅かの間を空けてタブレットをなぞります。 『叶様が、居てもいいと言ってくれるのなら、 御厄介になるのです。 その分荷物持ちでも家事手伝いでも その他なんでもさせて頂くのです。 ですから 不束者ですがこれから、宜しくお願いします。』 深々、頭を下げました。 ポニーテールが零れ落ちて、上がった顔に笑顔をひとつ。 引かれる手を、きちんと握って。 共に、夜明けの道をいくのでしょう。 (-49) shell_memoria 2022/06/18(Sat) 11:25:30 |
マユミは、願いは届き、日は巡り、夜を越えて、また朝が来る。 (a43) shell_memoria 2022/06/18(Sat) 11:26:28 |
マユミは、いつか日が沈むまで、いつか月が昇るまで。 (a44) shell_memoria 2022/06/18(Sat) 11:27:41 |
マユミは、矢のように走るのではなく、人のように歩く。 (a45) shell_memoria 2022/06/18(Sat) 11:29:38 |
マユミは、いつか日が沈む時、いつか月が昇る時も―― (a46) shell_memoria 2022/06/18(Sat) 11:30:38 |
マユミは、あなたを、隣で照らしていたいのです。 (a47) shell_memoria 2022/06/18(Sat) 11:31:38 |
マユミは、いつか月が沈むまで、いつか日が昇るまで。 (a48) shell_memoria 2022/06/18(Sat) 11:32:11 |
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