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【秘】 ガラクタ モノオキ → 包帯 タンジー「ううー」 もしここにユングフラウが居たのなら、きっと言いたいことを言ってくれただろう。でも、モノオキはそうしない。それはあんまり他の人には言い辛いことだから。この好みは他の人にはあまり理解されない。現にあなたに理解されていない。 「うあ、い、し……すき、……」 部屋の外を指して首を振る。石を撫でて頷く。自分のバケツの中を撫でる。 「あお!」 あなたの声を聞きながらなんとか伝えようと繰り返そうとして、紙と鉛筆に気づいて手に取る。自分の似顔絵を描けばわかってくれるかもしれない。 掃除用具を脇において鉛筆を不格好に握っていく。線を書いてぐるぐると黒く塗っていく。 暫く待てばできたのは子供の描いた不格好な丸の顔と、太くてグニャグニャの、目玉のついた髪の毛。 それはもしかしたらお話で聞くような、蛇の髪を持つ怪物の姿。もしかしたら、見たものを石に変える伝説と共に語り継がれているその生きた髪の毛……が上手く描けているだろうか。 「ふふ、好……き」 ともあれ、それを自分のバケツには貼り付けるように持って行った。いつもの笑い声で。 モノオキは、石に変える側だ。死人よりも石のほうが好きだ。だから死ぬよりは、不安がらなくていい。だからいつものように居て。 子供は身勝手にもそう言いたいだけなのだが、そこまでは伝わらないかもしれない。 (-107) axyu 2022/07/20(Wed) 5:07:41 |
【秘】 浮遊する ハグベリー → ガラクタ モノオキ固いバケツの頭を、優しく撫でてあげる。 手は少し、震えている。 怖かった。主が死んだ事もそうだけど、それより。 自分達の中に犯人がいて、疑わなければいけないという事実が。 疑われるという事実が。 「わっ!」 飛び掛かられれば、びくっとして。 いつもより少し低い高度だったから、十分届いたことだろう。 ぎゅぅ、と抱きしめられれば、少しきょとんとした後。 自分からも、腕を回す。 「…どうしたの、モノオキ……… 掃除道具、いつもよりしっかりしてるね。 ………お掃除、偉いけど、あんまり出歩かない方が良いかもだよ。」 兄は貴方の心中を察しているのかいないのか、 あやすようにポンポンと背中を撫でて、諭す。 (-110) arenda 2022/07/20(Wed) 11:29:42 |
【秘】 命灯癒光 リーディエ → ガラクタ モノオキ「……はい、」 音がふたつ。聞き覚えのある"いつもの"音。 机の前から移動し、ドアの前へ。 大して警戒も時間もなく、それは開かれた。 「モノ、こんにちは。……そんな時間でしたか。 いつもありがとうございますね」 貴方が入りやすいようにドアを大きく開き。 「……どうぞ、よろしくお願いします」 元から散らかった部屋ではないが。 貴方と少しでも話せる今を都合がいいと感じた。 何もかもが壊れてしまう前に、リディは少しでも……。 (-114) sinorit 2022/07/20(Wed) 12:14:41 |
【秘】 ガラクタ モノオキ → 浮遊する ハグベリー「んーふふ。……。」 震えている手が伝わってくる。撫でられるのは嬉しい。でも、震えているのはモノオキはちゃんとわかった。 「ん。……うー、ううん、し、しー……ううん、いい……」 あなたの出歩かないほうがいいよ、の言葉に一生懸命バケツを横に振る。違う、出歩きたいから出歩いたのだ。 この震えだ。ハグされるときもこの震えを感じてモノオキは考えている。 モノオキは確信ではないが あなたの震えが襲われる恐怖でなく、その逆、襲ったときの震えだとなんとなく思っている。これは主が死んだ最初の日で思ってしまったことだ。 昔、そんな人を見たことがあるから、だが。 でも、死体を作るのはともかく、人を殺すことそのものをモノオキは悪いと思っていない。モノオキが望むのは平穏の奪還だし、あなたの話がもっと聞きたいから。それだけで敢えてここに来たのだ。 だがそれを伝えるのはモノオキには難しい。言葉が話せないことをもどかしく思う。 「うん。」 ハグをできるなら止めて、あなたをバケツ越しに見て。 掃除用具を全て持ってあなたの部屋をもう一度見回す。 先日との部屋の違いはないだろうか。物が見つかればもう少し話を聞けるかもしれない。 その行為は主の殺した犯人を探すこと他ならないし、あなたの真に怖がることそのものかもしれないが。 (-115) axyu 2022/07/20(Wed) 13:28:31 |
【秘】 浮遊する ハグベリー → ガラクタ モノオキ「…うん?なぁに?えーっと……」 貴方の伝えたい事のきっと半分も、青年は理解できない。 言葉も、文字も書けないというのは、何とも大変な事だ。 ただ、何か理由があって出歩きたいのだな、とはわかったから。 「……用心するんだよ。」 それだけを優しく告げた。 青年は、本来ならもっとリーダーシップのある子供だ。 死体発見の日、本当ならばもっと声を上げ、他の子達を纏める事が出来た。 …でも、出来なかった。それは。 その場を仕切る権利が、自分にはないと思ったから。 ただ、一つだけ言うのであれば。 青年はきっと、自分で襲ったのならば、その手で貴方を撫ではしないし。 きっと、最初の時点で名乗りを上げる。 優しすぎる青年の為に、代わりに手を汚してくれた人がいる。 「……どうしたの?」 きょろきょろとする貴方を、不安げに見て。 窓からは心地良い風が吹いて、青年の衣服を揺らした。 窓が、開いている。扉を開けた時、鍵を開けた音もしなかった。 それは、今の状況においては、不自然なことに違いが無かった。 (-122) arenda 2022/07/20(Wed) 14:57:04 |
【秘】 ガラクタ モノオキ → 浮遊する ハグベリー「ううん。ううん……」 用心、の言葉にも首を横に振っていたが、諦めて。『掃除』をしに行く。 凶器も疑惑も本当になにもない。昨日と同じだ。 だから掃除というだけで、隅々まで探した。不安げに見ているあなたも少しの間忘れては。 おかしいな。本当は違うのかな。 そう思うぐらい、風が気持ちよくて、窓の外に目が行く。 その違和感に気づく。 鍵までは覚えてなかったけれど。モノオキは欲しいのは違和感そのものではなく、話を聞くための言葉の代わりだけど……。 「いーや、」 うまく喋ろうとしながら窓を指差す。用心してと言うように窓を閉める。閉じ込めるようにも見えるかもしれない。そのつもりはないけど伝えることはない。 「……うう、」 それでもうまく伝えられないのなら、動作で伝えることを考える。 愛用のモップを大きく振りかぶり、この部屋唯一の家具であっただろうベッドの枕に叩きつけた。あまりやりたくなかったけれど、その動作を止めないのならボフと鈍い音がして、モップについていた細かい砂のようなゴミが枕へと少し散らばるはずだ。 そうしてから、バケツが回ってあなたに振り返る。分からなかったら諦めるしかない。他の人に罪を見せつけたいわけではないから、今部屋の外で指をさすつもりはない。モノオキはただ知ってから決めたいだけだ。 (-123) axyu 2022/07/20(Wed) 16:07:04 |
【独】 ガラクタ モノオキ/*言い遅れたけど言っていい? ハグベリーさんは【人狼】さんっぽいかな? が可愛すぎるんだわ 子供で幼狐やった俺は偉いよ(?) (-124) axyu 2022/07/20(Wed) 16:32:39 |
【秘】 浮遊する ハグベリー → ガラクタ モノオキこの部屋には、直接何か話のきっかけになるものは何もない。 青年自身は何も手を下してないから、当然だ。 だから掃除は、いつものように割合すんなりと終わるはずで。 「ん……?あぁ、窓………。 ………っ! 」指し示すそれを見て、青年は一度言葉を吐いて。 それから、それが酷くおかしい事に自分で気づいた。 貴方は、どうだろう。気づいてないか? じとりと冷や汗を流して、青年はより不安げに、君を見る。 閉じられればか細く息をひゅっと吐く。 思考が悪い方にばかり傾く。 「……モノオキ?」 先程から、何を悩んでいるのだろう。 見つめる青年はしかし、いつもの貴方の様子から。 まさか、自分から埃をまき散らすような行為をするなんて夢にも思わず。 だから。 その動作を止めることは出来ず。 鈍い音が鳴る。 ▼ (-125) arenda 2022/07/20(Wed) 16:42:32 |
【秘】 浮遊する ハグベリー → ガラクタ モノオキ青年は、実行犯ではない。 だからそれで直接、犯行がフラッシュバックはしない。 …でも、青年はもう子供じゃない。 死体の様子と、誰が、誰をやったかを知っていれば。 それがどのように行われたか、想像できてしまう程度には。 きっと、ちょうど今みたいに、枕に乗る頭めがけて、 瓶を思いきり、そうして、飛び散ったのは埃じゃなく……… 「やめろ!!」 思わず叫んで、モップを君から奪い取るその手は。 酷く震えて、振り向いた顔は青ざめて、歯がカチカチなって。 涼やかな風が吹いているのに、汗を流して。 そうして、宙に浮いた状態で、頭を抱えて丸まる。 誰も悪くない、誰も、悪いのは、だって、アベルが……… (-126) arenda 2022/07/20(Wed) 16:48:41 |
【秘】 ガラクタ モノオキ → 浮遊する ハグベリー「あ、」 『モップ』を取られた時に、声を上げた。バケツに顔はないから振り向いたのっぺらぼうだけがたしかにあなたを見るように動いた。 「……ううん、ううん、うああ。」 驚かせたいわけじゃなかったし怖がらせたいわけじゃなかった。もとに戻って。笑顔になったらずっと居て。 己の伝えた動作があなたに与えた影響に気づく。 ただどうしてと聞きたいだけなのに言葉はない。 「ううん、うあ、……いや、すき……」 モノオキだってこの館のハグベリーが好きだ。いつもお兄ちゃんをしてくれる頼れる存在だ。少し前までも、一緒に寝てくれた、優しいお兄ちゃんだ。 「うう、は、ぐ、」 怖がらないでほしくてもう一回抱きしめられるだろうかなんて考える。丸まったあなたにそっと手を伸ばしてみる。 聞きたいことは聞けな医師、あなたが喋らない限り確信はできない。でもあなたが怖かったことだけは知った。 (-127) axyu 2022/07/20(Wed) 17:33:47 |
【秘】 浮遊する ハグベリー → ガラクタ モノオキ体がブルブルと宙で震える。 頭を抱えて蹲る様は、さながら胎児のよう。 「ごめん、ごめんね、違うんだ、俺、違う、 モノオキ、怖がらせちゃった、ごめんね、ごめん……」 それでも口にするのは、怒鳴ってしまったことの謝罪で。 それが、青年が優しい心の持ち主であることを伝える。 手を伸ばし、抱きしめられたなら。 青年は、身体をびくっと跳ねさせて。 それでも、それを受け入れる。 震えはとまらない。 でも、呼吸だけが徐々に静かになっていく。 「………アベル、が…………」 ぽつり、言葉が漏れる。 「皆を……売るっていうから………俺……俺………」 「俺……ただ、静かに皆と、暮らしたかっただけなのに………」 漣のような声は、抱きしめてくれたから、距離が0だから聞こえたもの。 (-131) arenda 2022/07/20(Wed) 19:30:49 |
【秘】 包帯 タンジー → ガラクタ モノオキ「……描いて、くれるの?」 紙に向き合い始めた貴方の横から覗き込む。 そして恐らくは、似顔絵なのだろう絵が描き進められていくにつれて、少しだけ表情に怯えが混ざった。 察しのいい人ならすぐに分かったのかもしれない、石に関する怪物。名前やどういったものか、すぐに出てくるほど知識はないけど、いつか何かの本でちらり見た事はある。 普段の貴方と、結び付かないから気付けなかった。違うだろうと、無意識に思っていた。 「それ、は……モノの──」 似顔絵なのか、本当に? 鳴りを潜めていた、夜の出来事からの不安が一気に押し寄せる。自分は今どんな表情をしているのだろう。 『全部石になってしまったら、どうなってしまうのか。』 そう考えてしまうと怖いから。 だから自分の体の一部として肌を浸蝕する石を引き剥がし、自分を傷付ける。貴方が来て、隠した袖の下にも。 「教えてくれて、ありがとう。」 なんとか笑顔を繕って、そう伝える。繕えてないかもしれない。 此方に向けられる似顔絵が、良く描けていたのだとして。 それが理由でこの様な反応になっている訳ではないのは、貴方は分かってくれるだろうか。 (-136) krkw 2022/07/20(Wed) 19:58:50 |
【神】 ガラクタ モノオキ子供は文字が読めないが、人の反応で何を、誰に言っているのかがわかった。 そんなわけ! そんな人の叫びに合わせてバケツが少しづつ動いたが、最後まで何も言うことはなかった。 だって今のモノオキはなんにも言えないし、モノオキが言うよりも他の人に任せるからね。 (G30) axyu 2022/07/20(Wed) 21:24:20 |
【秘】 ガラクタ モノオキ → 浮遊する ハグベリー〔▙ ▜▓▗_____〕 「あー、」 言葉の代わりにあなたを落ち着かせるように撫でるだろう。あなたが元に戻るように、いつもしてくれたように撫でようとするだろう。 殺された人の話は聞けないけど、殺した人の話は聞けるかな。話してくれてよかったな。ハグベリーはいつものように優しそうだった。主は……もしかしたらそれが目的だったのかもしれない。もしかしたら逆かもしれない。 でも聞けてよかった。 「うんー。うん」 頷く。あなたと共に頷く。頷くことはできる。モノオキもみんなと静かに暮らしたい。まだ来て日が浅いけど、みんなとできるだけこの生活をしたい。そう、静かに暮らしたかった。 (-153) axyu 2022/07/20(Wed) 21:44:23 |
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