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ナフは、ちゃんと、この騒動の発端、たった一つの会話を覚えている。 (a58) rustyhoney 2021/10/13(Wed) 1:15:36 |
ナフは、わらった。バケモノを気取って。 元気を、繕って。 (a59) rustyhoney 2021/10/13(Wed) 1:19:46 |
【人】 不覊奔放 ナフ>>167 アンタレス 「価値は主犯が決める」 その彼が今どうなっているかは男には分からない。分からなくていいと思う、今ここにいる自分の判断が鈍るだけだ。 脳の隙間がなくなるだけだ。 右手に、イクリールから飛んできた鋏の片刃を持ったまま。左肩にナイフが刺さったまま。飛び掛かる様はケモノかバケモノか。 顔に飛んできた氷の破片は、目だけを守るように目を細めたくらいで避けもしない。顔にも傷が増えていく。 鉤爪も、ーー飛び掛かった後では、避けようもない。身体を捻る素振りすらなかった。それよりも右手を振りかぶり、刃をあなたの首へ振るうことの方が大事だった。 それは斬りつけるというより、もっと野蛮に、叩きつける動作。故、振るうよりももっと容赦なく、素早く。 腹から胸へ、胸から肩へ。左半身をずたずたに斬り裂かれ抉られながら。血飛沫を撒き散らして。 叫びもしない。声ひとつ上げなかった。 上げる間も惜しい。 (168) rustyhoney 2021/10/13(Wed) 1:46:53 |
【人】 不覊奔放 ナフ>>170 アンタレス ひとを殺すのになんの躊躇もない。何時ぞや話した『あなたを殺したいか』の答えは今も変わっていない。 ーー機会があれば誰でも殺したく、また、今その機会に恵まれた。 骨を断つ感触と、揺らぐあなたの身体、濁っていくあなたの眼。 声は……聞こえなかった。けれどどこもかしこも赤く染まる中、ふたつの柘榴色はあなたを見据え、ちゃんと、察して。 ちり、と胸の内の何処かが痛む気もした。 倒れる身体を支えるとか、抱き止めるとか、そんなことはするわけもない。崩れるままに転がして。 >>a60 >>a61 >>a62 イクリール ぐり、と、首をそちらへ向ける。 血塗れのまま、刃を持ったまま、左半身をズタボロにしたまま。 死なずとも、動きはだいぶ制限されているな、という自覚くらいはある。 男もまた、あなたの出方をじっと窺う。……男に危害を加えるなら、受けて立とう。 そうでないなら、……見逃してやれって、言われたしなぁ。 (171) rustyhoney 2021/10/13(Wed) 2:40:43 |
【人】 不覊奔放 ナフ>>174 イクリール 「俺だって考えなしのバカじゃねーしィー」 さすが愛用だけあって扱いに慣れているな、と思う。男にこれは使い切れない。だから返すと言ったのは嘘ではないし、刃から手を離しはした。 身体を捻り、もう使い物にならない左半身を前に出す。ナイフは左肩へ深く突き刺さる。この近辺は、もう肉が荒れていてどうしようもないから、盾にしかできない。 そのまま、タックルよろしく肩であなたを突き飛ばそうとする。強く、倒れやしないかと。自分まで倒れ込む気はない。 もし体勢が崩れるなら、次はあなたの腹へ右拳を叩き込みにいく。もし倒れ込んでしまったら、腹を強く踏みつけるだろう。 (175) rustyhoney 2021/10/13(Wed) 3:35:14 |
【人】 不覊奔放 ナフーーー何かが。 何かが込み上げた。込み上げて、飲み込もうとして、 「…ッ俺の知らねェとこで勝手に死んでンじゃねーよ!!」 叫んだ。一声。 コロコロと表情を変え、笑いもするししょぼしょぼもする男だが、今の今まで、激昂を見せることはなかった。 ひとの在り方についても、何か言うことはなかった。 分かってた。『アイツ』が仲間になったと聞いたときにはもう。 十中八九死ぬだろうと、それを見ることはないだろうと。 わがままを、やり場のない声をひとつだけ。 たったそれだけが、その感想だった。 (183) rustyhoney 2021/10/13(Wed) 5:16:29 |
ナフは、お疲れ様、を受け取れない。 (a64) rustyhoney 2021/10/13(Wed) 5:54:54 |
ナフは、転がっている。 息を、しながら。 (a65) rustyhoney 2021/10/13(Wed) 7:09:48 |
【人】 不覊奔放 ナフ水の中から水面に顔を出すように、意識が浮上して目を開ける。見たものは無機質な治療室の天井だ。 飛び跳ねるように起きて、治療用ロボットたちに押さえつけられる。 「暴れン」 そう言っても信じてもらえない。信用に足りない。いや、足りたことがあったか?少なくともロボや、このエリアに来る前までは、信用なんて。 押さえつけられて、動けなくなって、退屈を認識する。 どうやら押さえつけられたのは暴れる危険性だけではなく、まだ完治していないからのようだ。左腕と左足がズキズキと痛んだ。 「……痛ェな」 「痛い……」 早く、早く、早く。 目が覚めてしまったなら、 眠り続けることが出来ないなら。 早く、アイツのところに行きたい。 生き返ってるんだろうか、まだなのだろうか。 まだでも。 早く。 (200) rustyhoney 2021/10/13(Wed) 14:17:21 |
ナフは、まだ治療室の中。 (a73) rustyhoney 2021/10/13(Wed) 14:18:48 |
【秘】 不覊奔放 ナフ → 模範囚 メサ「俺なァ、お前のこと、バケモンだと思ってたよ。最初な」 話を聞いて、最初に開く口がこれだ。 「人間だなァと思う。どころか、境遇が違えば聖人だ。 ……人のために祈れるッてェ、実は当然じゃねーんだぜ」 男の知る祈りの大半は、神に縋り付く『神頼み』だ。 だからこそ、あなたの祈りは、その心は清浄で、まともなんだなと感じた。 (-200) rustyhoney 2021/10/13(Wed) 14:28:32 |
ナフは、治療室から飛び出した。 駆け回りたい、うまくいかない。走りたい、走れない。 (a74) rustyhoney 2021/10/13(Wed) 15:01:44 |
ナフは、蘇生室どっち?となっている。普段廊下にしかいないからですよ。 (a75) rustyhoney 2021/10/13(Wed) 15:10:23 |
ナフは、なんかガタガタ言いまくってる片隅の蘇生装置(イクリール入り)からは距離をとった。何あれ怖。 (a77) rustyhoney 2021/10/13(Wed) 15:49:57 |
【人】 不覊奔放 ナフ>>203 アマノ 蘇生装置の一つが開いた。のを見て、ろくに動かない足を、グッと踏み込んだ。 今走らなきゃいつ走るんだ! そして、あなたに飛び込んでいく。自由に動かない手足じゃ避けられないだろう?……避けられる、ともあまり考えていないのだが。 飛び込んだあとあなたが支えられるかどうかも、あんまり気にしてない。 あなたが何か言いたげだったが、それも今は一旦無視してしまおう。 「好きだ」 「愛してる、お前の全部が欲しい。……手に入ンなくて、狂うかと思った」 他に誰がいようと、いなかろうと、すっぱり口に出して宣った。 (204) rustyhoney 2021/10/13(Wed) 16:06:27 |
【人】 不覊奔放 ナフ>>205 アマノ 受け止めてくれるとまでは期待していなかった。そう、あなたに何かを期待しているわけではない。 抱き止めてくれるその両腕を、単純に嬉しいなと思う程度で。 「あーッは、……ホントだよ勝手に死にやがって」 笑う。笑って、 慟哭は無かったことにして、 擦りつくあなたの頬に擦り寄り返した。頬や髪が濡れようが知ったことか。抱き締めて、くっついて、満足げに笑ったあと。 手の力が緩んだ。 「でもなァ、アマノ、やっぱり俺は悪魔だッた」 隠しようもない。どうしようもない。 半ば諦めたように、笑ったまま告げた。 (208) rustyhoney 2021/10/13(Wed) 17:27:40 |
【人】 不覊奔放 ナフ>>209 アマノ あぁ、好きな力加減だ。覚えていてくれたのだろうか、と、そこで初めてほんのりと期待のようなものがちらつく。 他者の在り方に期待なんてしないけれど、あなたにはしてもいいのかもしれない、なんて思う。 「このエリアにいるうちにしねーとなァ……ッてーか、豪華だな、アンタレスも凄かったけど」 こっちはこっちで半分冗談ではないが。 叩かれる背が酷く心地よくて、それ故にものすごく居心地悪い。こんな気分になるのは初めてだ。ぐぬ……とした。 「あるだろォ、問題…色々……」 絶対あるはずだ。男にでも分かる。 でも多分あなたは拒絶しないだろうとも分かっているので、それも引っくるめて諦めた。抱き締め直す。 (210) rustyhoney 2021/10/13(Wed) 18:17:27 |
【人】 不覊奔放 ナフ>>211 アマノ 「俺も今は無理。………イイコじゃねー、と、思…アーーー、でもお前目線からだとイイコかァ……」 無理はしない、万全の方が楽しいので。あなたが欲しいし、あなたに捧げたい。認識が変わっていないことを確認したからこそ、今ではない近日を望む。 続いた言葉にはちょっと思うところがあった様子。ぐぬ……とはまた違うぐぬ……を展開し。そして、その後の答えにもだ。 「覚えてッけどォ!覚えてッからァ!!」 どれだけ傷付けても苦しめても答えは変わらんのだろうな。 あなたに問題がなくとも、男にはやや問題がある。考えることは増えた。 手を離すことはこれからもないのだが。ないつもりだ。 「ン。……カウンセリングついてッていーい?」 抱き締めた体勢から、離れ、しかし手を差し伸べる形に。 (213) rustyhoney 2021/10/13(Wed) 20:23:48 |
ナフは、イクリールに、流石にごめんと与太時空の念を飛ばした。 (a81) rustyhoney 2021/10/13(Wed) 20:24:51 |
【人】 不覊奔放 ナフ優れない顔のアマノと連れ立って処刑場へ向かった。 男の様子はといえば、まったくもって『いつも通り』であった。 わくわくそわそわと、自分の番を待つ。 (221) rustyhoney 2021/10/13(Wed) 21:50:11 |
【人】 不覊奔放 ナフ「俺いつでもいい、最初やるヤツいねーなら、最初でも」 まだ僅かに力の入りきらない 足を踏み鳴らして、そう宣った。 (224) rustyhoney 2021/10/13(Wed) 22:03:36 |
【人】 不覊奔放 ナフ周囲を見渡して、恐らく誰も最初を取らないだろう、と判断した。初めは、自分がいい、きっと。軽やかな自分が。 軽やかに処刑者の前まで歩いて。 駆け出せないのを隠して。 あなたの前で、飛び掛かることもせずにひたりと足を止めた。 「俺は貪るよ」 柘榴色が、まっすぐダビーを見据える。 (230) rustyhoney 2021/10/13(Wed) 22:18:53 |
【人】 不覊奔放 ナフそうして、にた、と笑う。 出来るだけ悍ましく、『殺意』と『害意』を露わにした。 今まで繰り広げた死闘では、そんなものかけらも放ちはしなかったのに。 「避けれンならァ、避けていいよ」 言うが早いか、いつものように回し蹴りを放つ。左脇腹に向けて。 力加減はあまり強くは出来ないが。それでも骨の数本は持っていけるだろうか。 淘汰されるべき悪魔を気取る。 それが男の答えだ。 (233) rustyhoney 2021/10/13(Wed) 22:24:13 |
ナフは、全部を見ていた。 (a106) rustyhoney 2021/10/14(Thu) 1:13:59 |
【人】 不覊奔放 ナフ「………」 肉塊は、肉塊。変わらないはずだ、何も。 くにゃくにゃだなぁ、と思う程度、で。 「……俺部屋帰っていーい?」 ちょっとだけいつもの処刑後より間があって。 あっけらかんと言ってのけた。 何もなければ、部屋に戻るはず。 (246) rustyhoney 2021/10/14(Thu) 1:22:03 |
【秘】 不覊奔放 ナフ → 知情意 アマノ「あンまお前のこと苦しめたくねェ」 パッと問題点の一つを挙げる。これだけ即答したということは、そこはとても明白なのだろう。 「……もう遅いだろなー、とは、思うが。 愛してくれてるお前の前で、やっぱ俺存在すべきじゃねーよとかさ、言いたかねーけど。俺は、そういうモンだなと思った」 あなたの歩幅に合わせてのんびり歩きながら。その実、男も完全に復活するより早くに治療室を飛び出してしまったので、足にまだ力が入りづらいのだ。 「……も少しくらい制御できたらいーのにとくらいは、思わンこともねェ」 /* まさかの欠乏症…!しかし分かる、秘話届きまくりの日々を思うと…!勿論勿論、お話しましょうーの高弾力でした、ラーヴ…… (-258) rustyhoney 2021/10/14(Thu) 1:23:02 |
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