![]() | 【人】 大富豪 シメオン─ かつてのこと ─ [男の『美』に対する執着は並外れていた。 価値を認めたもの、可能性を秘めたるもの。 その何もかもを欲した。 人を裏切ることも辞さず、たとえ友が愛した人でさえも手に入れた。 それほど『美』に執着した男であったが、それが手に入らないと知るや冷酷なまでの仕打ちを与えた。手に入らぬ『美』など消えてしまえと言わんばかりに。 機会を奪われた者、ここから追われた者、そして──── ある日、男はとある歌姫に執心していた。 彼女の歌は可能性に満ちていて、男にとってその声は天の御使いもかくやと思われた。 だが、彼女は男のものになることを拒んだ。 男の在り方を否定し、男の『美』への執着を否定した。 それから彼女の姿を見たものはいない。 そしてもう一人、表舞台から消えた者がいたが、男がそれを知ることはなかった。**] (163) F6 2022/11/22(Tue) 17:38:15 |
大富豪 シメオンは、メモを貼った。 ![]() (a37) F6 2022/11/22(Tue) 17:39:08 |
![]() | 【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン[貴方の底知らぬ『美』はうつくしい。 飽くなき、求め続けるものだからこそ それは『美』たりえるものなのだと私は音に込める] (-94) leaf 2022/11/22(Tue) 18:14:37 |
![]() | 【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン[貴方が見出した『美』は貪欲に 与えられるものを享受し、飲み干していく 其処に在るのはただ、美を追求する執念。強欲ともいえる執着 それがあるからこそ、何もかもをも輝きと変えられるのだ それは、きっと眼前の男もそうなのだろう 故に、女は欲しがる 己の音により艶やかさをと より甘く、激しく、色を滲ませるような 悦びを教える指を迎え入れる躰は、その本能に従順に。 胎の奥に刻み付ける快楽は、確かに女を虜にする 虜になりながらも、それを音に昇華させんとして 女はその舌や指先が齎す蹂躙に身を捧げ 狂おしいほど昂らせるものを得ていくのだ 嗚呼、また1つ音の艶が増す] (-95) leaf 2022/11/22(Tue) 18:15:20 |
![]() | 【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン[貴方が、変える。また1つ、私のヴェールが剥がれ 私の中の音が、女の悦びを知り輝きを増す 増したそれが奏でるのは婀娜めく誘い ――思うがままに蹂躙し、刻みつけよとばかりに 情欲を掻き立てるように私の音と視線が男に触れる 美の執着を孕む心を捕らえ、その執着を向けんとするように 己の可能性を育てる水を、男に注げとばかり。 貴方が、育て。更に花開かせてと女の中の雌が誘う。 誘われたのだろうか、或いは煽れたのであろうか 更に己の胎の内を蹂躙するもの。イマジナリーの筈なのに 私の下穿きはしとどに濡れ、溢れる愛液と肉の擦れる音すら 貴方に届けんと1小節ごとに音は甘く淫らに変化してゆく] ぁ、ふ、 ぁん …っ [奏でていなければ、身も心も貴方の楽器となってしまっていた 無垢を情欲を孕んで犯すものに、女は悦んで身を任せ それを昇華させる音は益々周囲を昂らせる、循環を 実際に触られぬ秘芽を赤く硬くさせ 頬や肌を薄っすら彩らせ、愛液を滴らせるという 淫らでありながら何処までも、音に対して実直で 清廉な姿という矛盾で人々を魅せながら 初めて知る快楽を。より鮮やかに刻んでと 女の唇は、濡れながら。色帯びる呼気を漏らすのだ*] (-96) leaf 2022/11/22(Tue) 18:16:35 |
![]() | 【秘】 踊子 リリー → 大富豪 シメオン────── …ッ、? [ 瞬きの間に、体を奔った強い震えと 目に見えぬ何か≠ノ締め付けられるような、 ……そんな感覚に瞳を揺らす。 魔法、の類では、ない。 剣には触れても来なかったような人生では 正体を察することなど出来はしないが ] (-101) Misty 2022/11/22(Tue) 19:27:00 |
![]() | 【人】 大富豪 シメオン─ Bar passion ─ [殻を割ったのは女自身だ。 男は何も助力などしてはいない。ただその殻は破れるのだと、そう知らせたに過ぎない。 今はまだ空を飛ぶことの出来ぬ雛鳥。 だが、鳥は生まれ出でてより既に鳥なのだ。 今は飛べずともいつか飛ぶもの。 男はその姿を愛でるのみ。 ────神に感謝しなければならない。 女の才がもしも剣ならば、きっと男と女のどちらかが血の海の中でその命運を終わらせていたかもしれない。 それは世界にとっての損失。 幸いにもそんなことにならなかった。 故に、斬り結ぶ様に交わる眼差しが、艶やかな音と共に舞い踊る。] (175) F6 2022/11/22(Tue) 20:03:32 |
![]() | 【人】 大富豪 シメオン[男は女の世界に浸る。 その旋律に、その音一つに女の情念を感じながら。 美しい。 リュートを奏でるその姿。 上気し酒に染まる頬、弦を弾く白い陶磁のようや指先。 なんと美しい音か。 男はただその演奏の終わりまでそこに佇む。 女の『美』が何処へと至るのか、愉しみにしながら。*] (176) F6 2022/11/22(Tue) 20:04:19 |
![]() | 【秘】 大富豪 シメオン → 奏者 イルムヒルト[決して堕ちてはいかぬ女。 体は快楽に攫われ、しかし与えられた官能はすぐさま奏でる音へと乗せられる。 なんと美しい旋律か。 耳に届いたその濡れた呼気すらも、甘く淫らな音となる。 爪弾く。 まるで女がリュートの弦を弾くように。 男の指先は快楽の弦を掻き鳴らす。 まるでセッションの様に。 女が一つ音を奏でれば、男は女に悦を刻みつける。] (-103) F6 2022/11/22(Tue) 20:05:42 |
![]() | 【秘】 大富豪 シメオン → 奏者 イルムヒルト[舐る舌が耳の奥を犯す。 有り得ぬほど奥へと入り込み鼓膜さえも濡らす。 熱い指先が双丘の頂きを摘み上げる。 強く強く、だが痛みはなくあるのは強い性感だけ。 陰核に何かが吸い付く。 強く吸い上げて舐め回す。 実体のないそれはやはり痛みは伴わず、あるのは刺激の強さに応じた快感だけ。 女の内側は無数の指先と舌が掻き乱す。 先程まで悦など知らなかった女をひたすらに犯し尽くす。] (-104) F6 2022/11/22(Tue) 20:12:22 |
![]() | 【秘】 大富豪 シメオン → 奏者 イルムヒルト[触れぬとも男に伝わる女の淫らに濡れた熱。 育て、花開かせたつもりが、いつしか煽られ誘われる。 男もいつしか熱を帯び、下半身のそれは血を滾らせて剛直となる。 朱に彩られた頬や肌。 衣服に隠されたその奥で濡れる密やかな場所。 男の気に犯されながら、淫らに悦ぶその無垢を。 そして、その『美」を喰らわんと欲望が鎌首をもたげた。*] (-105) F6 2022/11/22(Tue) 20:13:11 |
![]() | 【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン[堕ちればそれは満足へと変わる 欲と満ちぬ飢餓を知った女はそれを許さない。 快楽を知り、より貪欲に求めるようになった姿は 淫らな処女という背反を秘めながらも其処に佇む。 一音とともに昇華される官能が より奏でられる曲の世界に観客を引き込む。 引き込みながらも、己自身をすべては溺れさせずに ――女は誘う。快楽の弦を掻き鳴らす奏者の男に視線で強請る より深く激しく、貴方の美を刻み込んでと。 私は、貴方の美を肌で感じたい。 果てしない欲を。飽くなき執念を 或いは、女の本能がその雄の本能を貪りたいと希求する。 そうすればきっと、私はもっと私の世界を知れる そして糧と為せる 貴方との今のセッションが より体も心も昂らせ、高みに導かれるよう] (-106) leaf 2022/11/22(Tue) 20:51:13 |
![]() | 【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン[耳の奥も、体の奥も男により濡らされてしまう。 多くの美を知り、女の躰を知る指と舌の動き 味わう体は、極上の快楽を最初に知ってしまう。だが、 自身の最上を求める女にとってはそれこそ、希求するもの 双丘の頂は固く張りつめ芯を持ち 痛みもなく抓まれるものが下腹部をより強く疼かせる 秘芽に吸い付く何か。触れられぬそれに感じるものが女の性を疼かせて止まない 疼きすらも、貪欲に艶めく音となってより奏でる旋律に 深みを与える輪舞曲 内側からかえられていく。無数の舌が、手が。 私を無垢な蕾から甘やかな音を奏でる淫らな艶花へと。] (-107) leaf 2022/11/22(Tue) 20:51:40 |
![]() | 【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン[開花した女は 何も注がれぬ雌蕊が物足りぬと無意識に雄蕊を誘う 躰自体は穢れを知らぬのに 既に女の快楽を、知ってしまったからこその色気で 男の情欲を煽らせる 眼差し、1つで 零れる吐息、1つで ――或いは] (-108) leaf 2022/11/22(Tue) 20:52:23 |
![]() |
![]() | 【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン[密やかに眼前の男を呼ぶ声、1つで 貴方の手づから育てられ咲いた花は 湛えられた欲を欲しがって、切なげに啼く 音にすら、其れが混じってより周囲の官能を引き上げる 指は最終章を奏でながら、滲む愛欲を隠しもせずに 奏者は芽生えた女を、美へと変えてゆく*] (-110) leaf 2022/11/22(Tue) 20:53:23 |
![]() | 【人】 大富豪 シメオン─ Bar passion ─ [それはいつ見ても良いものだ。 花開いた『美』がさらにその輝きを増していく様子。 極上の瞬間。 音が世界を支配する。 美しき調べ、その一つ一つに世界は魅了される。 客達は女とその演奏に心奪われる。 男は女が誘う世界へと足を踏み入れる。 旋律の美しさも艶やかさに惑わされながら、その本質に戦慄する。 まるで男の全てを喰らわんとするその貪欲な情念。 ……全ては『美』のために。] (195) F6 2022/11/22(Tue) 21:48:43 |
![]() | 【秘】 大富豪 シメオン → 奏者 イルムヒルト[男が女の官能を花開かせた様に、女の旋律もまた男を昂らせる。 まるで触れられているかの如く、滾った雄蕊が濡れた雌蕊へと導かれていく様に。 その眼差しが その零れる吐息が 己が名を呼ぶその声が ……嗚呼、こんなにも掻き立てるのはいつ以来か。] (-114) F6 2022/11/22(Tue) 21:49:41 |
![]() | 【秘】 大富豪 シメオン → 奏者 イルムヒルト[そうだ我慢する必要などない。 目の前の美しい女を、その手が奏でる『美』を、喰らい尽くしてしまえ。 煽られた情欲は女の愛欲に誘われる。 剛直の先に熱を感じる。 実際に触れているわけではないのに、熱く濡れた柔らかな感触。 それは女の秘部のその入り口に触れた。] (-115) F6 2022/11/22(Tue) 21:50:17 |
![]() | 【人】 大富豪 シメオン[しかし、どんなに美しいものにも永遠はない。 その極上の旋律にも終わりはくる。 女の白い指が最終節を奏でる。 それを惜しむ気持ちはある。 だが、それは楽しみでもあった。 終わりがあれば次もある。 そう、『美』を知った女は、それをさらに磨き上げるだろう。その可能性こそ男が女を見出した理由なのだから。 男はゆっくりとその瞼を閉じていく。] (197) F6 2022/11/22(Tue) 21:52:25 |
![]() | 【秘】 大富豪 シメオン → 奏者 イルムヒルト[男の指先が女の頬に触れる。 それから耳朶を擽り、髪を掬い、首筋を撫でた。 まるで恋人を愛しむように。 そうして剛直の先端が女の中へと埋まる。 火傷しそうなほどの熱はどちらのものか、それとも混ざり合ったお互いの熱がそうさせるのか。 火照る吐息を一つついて。 男は半ば埋まりつつあった先端を引き抜くと一気に奥まで突き入れる。] (-116) F6 2022/11/22(Tue) 21:57:46 |
![]() | 【人】 大富豪 シメオン[……その瞬間。 女の指が最後の音を奏でていた。 訪れる静寂。 音に魅了された者たちはその余韻の中で揺蕩う。 静けさの中で人々の呼吸だけがホールに存在していた。 パチ、パチ、パチ、パチ 手を叩くその音は最前列で聴いていた男のもの。 ゆっくりと立ち上がり拍手を続ける。 それは最上級の賛辞。 惚けたままだった客たちもまた男に続いて次々と賛辞を送った。 椅子の動く音、そして万雷の拍手がホールに鳴り響き、女を包んでいった。*] (198) F6 2022/11/22(Tue) 21:58:39 |
![]() |
[1] [2] [3] [4] [5] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新