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【秘】 黒風白雨 バーナード → 衝撃波 ポルクス 肩を掴みベッドに押し倒す。そうして噛みついてしまえば、殺してしまえば、きっと同じことは言えなくなるはずだ、もうそんな風に俺を見れなくなるはずだ。まともじゃない俺を心配なんてできやしないだろう、なあ―― ……そんな、加虐性癖が満たされるような、それでいて心が叫んでいるような空想を描いた。 描いただけで、行動には起こさない。どこか独りよがりにすら感じたあの歌が心地よかったから。 「……そんな甘いから俺みたいなのに流されて抱かれちゃうんだよ。いいよ、あの日のお詫びに話してあげる。ただ長いだけの面白くない話」 そうして男はこれまでを語る。 君の、話す参考になるだろうか。 不仲の両親の間を取り持つ日々の中で唯一の安らぎが眠りであったこと。 両親が自分の言葉に従う姿を見て次第に満たされるようになったこと。 努力空しく両親間での傷害事件をきっかけに孤児院に引き取られたこと。 誰かが自分に従い続けるのが腹立たしく感じるようになったこと。 ずっとずっと、外面良く面倒見良くしていたから『明るく穏やかな看守像』はよく馴染んだこと。 個人の意思や自我が外面というノイズに侵食されている、とあなたならわかるだろうか。 誰よりも信じたい"自分"が分からないのだと。 (-190) uni 2022/02/19(Sat) 20:42:34 |
【秘】 衝撃波 ポルクス → 泰然自若 シトゥラ首を横に振る。耳がいい訳ではないと。 音が、振動が分かるだけで。でもそれしか分からなくて。 男のこれはこの"ゲーム"とは関係がない。 だからこそ取り乱す。肩を、身体を震わせる。 出来損ないの機械は嗚咽を漏らし続けた。 「……っ゛……ぐす、俺、……夢が、あ゛って……」 ――ただのエゴだと分かっている。 「……ここに来る前から゛……ずっと、俺は、っ゛」 ――ここに来る前から目標にしていた 死 。「伝説の音楽家は……27に死んだ奴が多い゛って……!」 ――それは限りなく伝承に近い夢物語。 「だから……俺、俺ぇ゛……」 ――ここに来てからの言葉が頭に響く。 『君、ギターを抱く為に、人を殺しているんだよ』 「俺が、もっとちゃん゛と……っ゛、出来の良いやつだったら、こんな……こんな゛場所に……っ」 (-192) yayaya8 2022/02/19(Sat) 20:56:23 |
【秘】 蒐集家 テンガン → 衝撃波 ポルクス――まだ音楽が止まない。 どうやっているのか、すぐ近くで歌が聞こえる。殺したところで止まないのではないかと思いたいほど。 折れないものが好きだ。確かな意思が見えるものが好きだ。傷つけ試しても尚欠けないものが好きだ。それらは自分で確認したい。だからポルクスは処刑ではなく襲撃を希望してよかったと思う。 「……格好いいじゃないか。中々よかった。楽しかった」 口元で笑みの形を作って、声をかけてから、刃を回して引き抜いた。 勢いをさらに増し、床とテンガンを染める赤色もまた、あなたの音の内だった。 その出血量なら、あと数秒であなたの命は奪われるだろう。 そしてこの男の言葉から、"楽しい"の音はきっと聴こえない。 (-196) greenrotara 2022/02/19(Sat) 21:10:19 |
【秘】 衝撃波 ポルクス → 黒風白雨 バーナードああ、今でもノイズが混じっていると分かる。その内容がどんな物かを知れずともそれだけは分かる。だからと言って男が出来る事はないが。 俺がなんとかできるような問題ならここまでの葛藤の音は生まれないだろ。 「…………ウッセェ、……面白いかどうかは俺が決める」 そうして男は静かに話を、音を、振動を聞く。 お手本にできるかは置いておいて。 眠りのこと。両親のこと。 孤児院のこと。相手に抱く感情のこと。 作り出されたノイズが外面を覆っていること。 全てを聞いて「……そっか」と音にする。 「俺とは真逆だなー……俺、寝るの苦痛だし、親いないし、嘘吐くのちょ〜ニガテだし。誰かのために自分じゃない自分を演じるとか、絶対にムリ」 だからこれは純粋な感想だ。「すごいなー」と。 ぼんやりと。小さく音にした。 (-198) yayaya8 2022/02/19(Sat) 21:20:51 |
【秘】 衝撃波 ポルクス → 蒐集家 テンガン「―― が 、あ゛ 、あ゛あ、ぁ……ッ!!!!」刃が喉を、肉を抉り。 呻き声が空を揺らし。 赤色の音が響き渡り。 男とギターはぐしゃり、音を立て崩れ落ちる。 その間も演奏は続いていて。 ――アンタの本当の音が分からない。 ――これが終わったら聞けるのかな? 傍に転がるギターに震える手を伸ばす。 歪む視界。二重に見えるその機械が。 やけに懐かしい。遠のく意識の中。 壊れていた俺の"手物"に見えて。 「……ああ、なん だ」 ▼ (-204) yayaya8 2022/02/19(Sat) 21:35:04 |
【秘】 衝撃波 ポルクス → 蒐集家 テンガン「――――……こん な所に 居た のか クラク ション …… 」最後にたったそれだけ。 どこまでも無邪気な音を響かせて。 男の 奏 でる全ての音 は、振 動は、止んだ―― (-205) yayaya8 2022/02/19(Sat) 21:36:34 |
【秘】 黒風白雨 バーナード → 衝撃波 ポルクス「そうだね、割と真逆なんだと思う。君本当に嘘苦手そうだし、自分をしっかり持っていて貫いているように見えるしね。こんな場所にいるのに嫌味がなく純粋なのすごいと思う」 指折り数える違う箇所。あなたと自分の相違点。 睡眠の好き嫌い。親の有無。嘘の得意さ。自分じゃない自分。 けれど、一点だけ共通していることがある。 尤も、これは自分に対する皮肉かもしれないが。 「ああ、誰かのために何かできるのは同じかもね。……寝るのが苦痛ってどんな理由なの?俺たくさん話したから、今度はそっちの番」 話し過ぎた口を塞ぐようにレモネードを飲む。自分のつまらない過去を話すなんて本当に柄じゃないから。 お酒、用意しておくべきだったかも。 (-207) uni 2022/02/19(Sat) 21:45:07 |
【秘】 泰然自若 シトゥラ → 衝撃波 ポルクス「……僕は、伝説の音楽家ってのに詳しい訳じゃない」 背中を摩りながら言う。シトゥラは知っている事しか知らない。 それでも。 「多いだけだ。 若くして亡くなるッつー悲劇的な要素がプラスされて伝説になってるだけで、もっと長く生きてて凄い奴だって、たくさんいるだろ。アンタもそっち側になればいい。 少なくとも僕は、アンタの演奏聞いていい音だと、思った」 やってしまった事は覆らない。 奏でた音楽は無かった事にならない。 「此処に来たって事実は変わらねェよ。 でも、今からやり直せばいい。これから取り戻せばいい。 出来が悪いって思うんならこっから良くしていきゃァいい」 「それとも27過ぎたら、アンタは伝説の音楽家とやらにはもうなれねェのか?」 (-215) sym 2022/02/19(Sat) 22:04:22 |
【秘】 蒐集家 テンガン → 衝撃波 ポルクス「……」 もう嵐のような風は感じない。あなたの手首を掴んで一応の確認をした後は、その手をギターの上に置いた。 音が止んだ時点で死んでいると分かりはした。 が、まだ耳に残っていて、本当に止んだのか、確証が欲しかった。 「片付けと治療と……着替えをしなければ」 持ち込んだ各種銃器、盾の残骸などを拾い集める。 今回はあからさまに判りやすく置いておくと実行者が割れそうだ。 「……、役職の口止めを忘れていたな」 一度だけ振り返ってそんなことを言った後は、ボロボロのステージと観客はそのままに、その場を後にした。 /* お付き合いありがとう! 最高 このあと匿名メモにあなたの状況を書くわ!書いておいて欲しいことがあったら教えてね!それとは別に死体のロールを白チャに書いて死体をプレイしてくれても……いいと思うわ! (-217) greenrotara 2022/02/19(Sat) 22:13:27 |
【秘】 衝撃波 ポルクス → 黒風白雨 バーナード特に反論はなかった。だからこくこく、と頷きながら話を聞いていた。……のだが、共通点の話になると首を横に振った。 「……俺は別に、俺が誰かのために何か出来てるなんて……思えないよ……」 話をこちらに戻されれば少し考えるようにして。 確かに、フェアじゃないもんなーなんて言いながら。 「……アンタがどこまで俺のデータ? 見たのかはわかんないけどー……」 一つひとつ。きっと長話になる。左右にゆらり揺れながら。 ゆっくり、ゆっくりと考えながら言の葉にしていこうか。 能力のせいで両親に忌み嫌われ別の船に捨てられたらしいこと。 ホームレス街で暮らしていたこと。だから文字が読めないこと。 "金は盗んでも己の為に使ってはならない" お金をスった際はホームレス街にいる子供にあげていたこと。 他人にあまり干渉しないようにしていたこと。 "他人のステージを邪魔してはならない" 音で相手の感情が分かるけどその内容までは分からなくて。 ずっとずっと、どうすればいいのか分からなかったこと。 夢があって色んな場所で演奏をしていたこと。 記録が残らないようカメラや録音機器は全て壊していたこと。 "あらゆる命に害を与えてはならない" 物を壊すことはあっても人を傷付けることに力は使わなかったこと。 「全部、全部、……アイツの教えだったのになー……」 隠すために黙るのも疲れてしまった。どこかぼんやりしながら。 (-225) yayaya8 2022/02/19(Sat) 22:31:20 |
【秘】 衝撃波 ポルクス → 蒐集家 テンガン/* こちらこそお付き合いありがとうございました! 大好き メモはもう思いのままに好き勝手に書いて頂けると嬉しいです……いやっこんな素敵な舞台を作っていただいて、暴れさせていただいて本当に感謝です……やりたい事が最高の形でできちゃったよ!!せっかくだし死体プレイングもちょろっとやっちゃうか!! また機会があれば遊んでやってくださいね。愛を込めて! (-229) yayaya8 2022/02/19(Sat) 22:40:47 |
【墓】 衝撃波 ポルクス――これは男が襲撃された日の終わりの様子。 「……………………」 壊れた機械は動かない。音を鳴らさない。 赤色に染まる床の上で。息の根を止めて。 ギターに手を添えて。寄り添う形で眠っている。 その表情は、どこまでも穏やかな―― (+28) yayaya8 2022/02/19(Sat) 22:50:09 |
ポルクスは、本当は27歳に死ぬのが夢だったんだ。 (c7) yayaya8 2022/02/19(Sat) 22:53:37 |
ポルクスは、伝説の音楽家は27に死んだ奴が多いんだって。 (c8) yayaya8 2022/02/19(Sat) 22:53:50 |
ポルクスは、だからライブをして、ビッグになって、それから、 (c9) yayaya8 2022/02/19(Sat) 22:54:11 |
ポルクスは、…………………… (c10) yayaya8 2022/02/19(Sat) 22:54:18 |
ポルクスは、まだ起きたくないから、ちょっとだけ寝坊する。 (c11) yayaya8 2022/02/19(Sat) 22:54:37 |
ポルクスは、蘇生装置の中。 (c12) yayaya8 2022/02/19(Sat) 22:54:54 |
【秘】 衝撃波 ポルクス → 泰然自若 シトゥラ摩られる時の揺れが優しくて心地がいい。 もうちょっとやっててほしい、なんて絶対に言えないけど。 「俺は……死ぬ゛ときは、アイツと一緒に゛って……っ」 それは夢でもあり、約束でもあった。 あなたの言の葉が、音が、振動が。 優しく脳を揺らす。否定ができない。 溢れ出るモノが止まんないよ。 「アイツは……俺を、許して、くれ゛るかなあ゛っ……」 「出来損ないでっ、約束も゛、守れ、なくて、……」 「27になる前に゛死んでもっ、27過ぎてから伝説にな゛っても」 顔を上げて。あなたの方を見て。 ――その優しさがどこかアイツに似てるから。 涙で顔がぐちゃぐちゃだ。 ――アンタに聞いても困らせるだけなのに。 「……それ゛でもっ……いいのかなあ゛っ……!!!」 (-248) yayaya8 2022/02/19(Sat) 23:54:54 |
【秘】 黒風白雨 バーナード → 衝撃波 ポルクス「君は俺のためにここで歌と演奏を聴かせてくれたでしょう?観客が俺だけのステージで周囲を壊さないように気にしながら、俺の心臓を優しく揺さぶってくれたよね。俺はそれがとても嬉しかったんだよ」 だから、俺は君から貰ってるよと伝えて。 それからあなたの言葉をひとつひとつ聞いて、事前に確認したデータと照合していく。 ああ、生きるための罪だ。生かすための罪だ。 身寄りも家もない子供たちが生き延びるために必要だったのだと分かる。 他人の持つものを不作法にかき消さないために必要だったのだと分かる。 他人の命をいたずらにでも奪ってしまわぬために必要だったのだと分かる。 「……その教えがあったんなら害意がなくても当然、か。ねえ、そのアイツってどういう人だったの。君とって大切な人なんでしょう」 (-255) uni 2022/02/20(Sun) 0:31:47 |
【秘】 衝撃波 ポルクス → 黒風白雨 バーナード「嬉し、かった……? そう、なのか……」 あなたの言葉を聞いて。 何かを与えられていたのだろうか。あの音で。忌み嫌われる由来となった力を使って奏でられたあの演奏で。そうだったらいいなと、心の何処かで願いながら。 「……アイツ、は……」 一度だけ口を噤む。 きゅっと結ばれたそれは、すぐに緩められて。 「俺、には……兄が、いる…… 双子の兄貴 だ……親に捨てられてからも、盗みをする時も、演奏する時も、ずっと……ずっと、一緒に、いた……」寂しさを浮かべた顔で俯いて。両の手で頭を抱え。 音にはしない。口だけを動かす。 ここに来てからたったの一度も呼べなかったその名。 「――――……カストル」 (-266) yayaya8 2022/02/20(Sun) 0:59:50 |
【秘】 壮図千万 ラサルハグ → 衝撃波 ポルクス「────。」 「随分と無謀な『夢』を見ているようだね」 「でも俺、ただ縋って体よく『夢』って言葉を使う奴はどうでもいいけれど…… 無謀と分かった上で目指し続ける奴 は案外嫌いじゃないんだ。まあ、見続けてるだけで模索しないなら別だけどね。」これ以上を素直に問いかけても、彼はきっと口を割らないだろう。少なくとも今のラサルハグはそう思った。故に踵を返す。もう 聞ける音 もないならここにいる必要もない。「じゃあね、ポルクス。君が本当に無謀から実現に向けて何かを考えるなら相談に乗るよ」 半ば皮肉の様な本心を、本心と伝わらなくても構わないとばかりにあえて言葉を足すことはなく一方的に告げて。何らかの引き留めをされなければ立ち去るだろう。 (-268) poru 2022/02/20(Sun) 1:02:07 |
【秘】 白昼夢 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス貴方が蘇生室にいる頃。 そっと、扉の影から様子を見ている。 誰か他に様子を見に来ている人はいるだろうか。 いたら何も言わずに引き返すだろう。 (-273) rustyhoney 2022/02/20(Sun) 1:10:43 |
【秘】 衝撃波 ポルクス → 壮図千万 ラサルハグ「……ひゅっ……、…………ッ!!」 馬鹿な自分にも無謀だという事は理解できる。 それでも前進するしかない。 それしか道はない。 呼吸が苦しいんだ。上手く音が鳴らせない。 言いたい言葉があるのに、呼吸するのに精一杯で。 ――ああ、今度会ったらちゃんと謝らないと。 ――こんなのただの八つ当たりだ。 「……ひゅっ…………ひゅっ……、」 あなたの言葉は確かにこの男に響いた。 響いた音はこれからの男の行動をも変えるのだろう。 他人を殺さないために自分に票を入れ。それでも死ぬつもりは無く。 ギターを欲しがったエゴを押し通すため処刑に参加するに至る。 が、それはまた別のお話―― 男は微細な振動を察知する。 あなたの言葉に噓の音が含まれていないと分かる。 だから。今はただ。呼吸を取り戻すまでここで。 去っていくあなたを見送るのだろう。 (-276) yayaya8 2022/02/20(Sun) 1:24:31 |
【秘】 衝撃波 ポルクス → 白昼夢 アルレシャ蘇生室にはこの男以外に誰もいない。 いい加減に起きないとな、と身体を起こし蘇生装置の端に座ってぼんやりと天井を眺めていた。 「…………いるんだろ、アルレシャ」 扉の傍にあなたの音があるのが分かる。 (-278) yayaya8 2022/02/20(Sun) 1:33:48 |
【秘】 白昼夢 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス「…………起きてたんだ」 せめて誰かの音がそばにあれば、そうでなくとも貴方が眠っていれば、気付かれなかったんだろうか。 誤魔化せはしなかっただろうか。 考えても無駄だ、もう名前を呼ばれたのだから。 扉を開けて、中へ一歩。そして扉を閉じる。 そして貴方の様子をじっと見た。 目を見れはしないが。 (-284) rustyhoney 2022/02/20(Sun) 1:55:31 |
【秘】 衝撃波 ポルクス → 白昼夢 アルレシャ「…………ン」 いつもの短い返答。 起きていたくないからこのまま寝ようかとも思ったけれど。 装置の音がそれを許してはくれなかった。 「…………ッハハ、なんだよー……」 じっと見られれば軽く笑いをこぼす。 男もあなたを見る。 ほんのりと赤い目元のままで。 (-289) yayaya8 2022/02/20(Sun) 2:05:20 |
【秘】 白昼夢 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス「……なんだ、ぐっすり安眠、ってわけにはいかなかったんだね」 推測からものを言う。入り口近くにいるままで。 ゲームから脱落した貴方はもう分かっているだろうから、これ以上貴方に近付くのを躊躇っている。 貴方が死ぬであろうことを知ってて、直前にあんな話をしたのだ。 「…………まだ僕の膝でも寝れそう?」 ぽつ、と呟いた。 (-293) rustyhoney 2022/02/20(Sun) 2:15:16 |
【秘】 衝撃波 ポルクス → 白昼夢 アルレシャ「……まあね。機械って色んな揺れがあるから」 よいしょ、と蘇生装置の端から飛び下りるようにして足を地面へと降ろす。 駆け寄らない。普通の歩みであなたの元まで進んでいく。 躊躇いの音が聞こえたから。 許されるならば男は片方の手を伸ばして。 あなたの手を取るだろうか。 「………………借りるって、そういう約束だった」 どこか拗ねた様子でそんなことを口にする。 (-295) yayaya8 2022/02/20(Sun) 2:27:27 |
【秘】 白昼夢 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス「ちょっとわからないでもない」 静音の機械でもなんとなく、気になると聞こえる気がする程度だけど。 貴方が蘇生装置から下りるのを見、近付いてくるのを認識した。 下がりはしない。嫌ではない。わざわざ訪れる程度には貴方の様子が気になったのだ。 「……そう、約束した。……はは、お前がいいなら、いいよ。貸そう」 ちょっとくらい嫌がられないだろうかとか、思ったのだ。 取られた手を、体温でも確かめるように何度か握り返し。 (-297) rustyhoney 2022/02/20(Sun) 2:36:28 |
【秘】 衝撃波 ポルクス → 白昼夢 アルレシャ「………………ン」 またいつもの短い返答をする。 大人しく手を握られている。じ……とあなたの顔を見て。 一度振り払って握り返す。握り返した手を自分の方へと引いて。 ちょっとだけ強引だったかもしれない。 許されるならば。そのままあなたを抱きしめてしまおうか。 「………………アンタの音が……いちばん落ち着く」 小さく、小さく音にする。 抱きしめているなら、きっと耳元で。 (-302) yayaya8 2022/02/20(Sun) 3:00:11 |
【秘】 泰然自若 シトゥラ → 衝撃波 ポルクスやって欲しいとねだられなくとも、落ち着いたと判断するまで続けているだろう。 「僕は『アイツ』の事をよく知らないが、アンタの口ぶりから察するに仲は良いんだろ?」 「んじゃ、許すだろうよ」 「出来損ないなんて卑下すんな。アンタはアンタにしかできないものをもってる。 27で死ななくても、過ぎてから伝説になるんなら約束を全部破った事にはならないだろ?果たすのがちィとばかし未来にズレただけだ」 ぐちゃぐちゃになっている顔を見据える。 ――シトゥラは視力が弱い。能力で空間認識を補助する程度に。それでも、 ポルクスの目はきっと、先を見つめたままだ。 ――輝いて見えた。眩しいもんだなァ。 「当たり前だ。いいに決まってる。 死んで、生き返って、そんでその先で伝説になって約束果たしたぞって堂々と言ってやれ」 (-303) sym 2022/02/20(Sun) 3:02:31 |
【秘】 白昼夢 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス「……うん?」 何か引っかかったときの、なぁに、と聞き返す声。 貴方の短い返答にはもう慣れた。だからこれはじっと見られていることに対して。 振り払われたとき、何かが気に食わなかったのかと一瞬解釈した。 握り返されたとき、より良い手の握り方を模索したのだと思った。 手を引かれたとき。全くその動作は予想になくて。 「………、あ?」 口から出たのはたった一音だけだった。 じわ、と貴方の温度が伝わってくる。 耳元に吹き込まれた、と錯覚するくらいに声はよく聞こえた。 動けない。嫌だとか、嬉しいだとか、そういう判断もつかない。 どう反応していいかわからない。こんなに、 こんな、 (-307) rustyhoney 2022/02/20(Sun) 3:10:29 |
【秘】 衝撃波 ポルクス → 白昼夢 アルレシャ「……………………あ゛っ」 ――やべえマズったか!? そのたった一音を聞いてハッとする。 あなたの肩を掴んでゆっくりと二つの身体を引き剥がして。 様子が分からない。顔を覗き込んでみるけれど。 ダメだこれ絶対に顔が赤いヤツだ!! 「……ちがっ、ごめ、つい…………」 なんでこんなことしたんだろう。 本当は分かってる。 慌てるように視線を逸らして。 来てくれたのが嬉しくて。 ばつが悪そうに俯いて。 ちょっと疲れたんだ。……甘えたかった。 「……………………ごめん」 (-313) yayaya8 2022/02/20(Sun) 3:30:51 |
【秘】 白昼夢 アルレシャ → 衝撃波 ポルクス「………あー、いや、」 抱きしめ返すことも出来ず、いやそもそも碌な反応すら出来ずにいた。引き剥がされた身体が、なんとなくスカスカとして、 寂しい、 のに、それがどうしようもなく落ち着いてしまう、ような。 だから、顔が赤いのを見て、微笑ましくあったし、同時に息が詰まるような思いもあった。 「……嫌なことはされてないよ、ポルクス」 貴方の思いはわからない。わからないながらも、伝えられた言葉だけはどうにか飲み込む。 消化しきれるかもわからない、少ない言葉だけなのに。 「謝ることはない。……僕の音って落ち着くのか」 (-315) rustyhoney 2022/02/20(Sun) 3:42:12 |
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