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![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → コピーキャット ペネロペ「そうだな」 「俺の"家族"ってやつはここだ。……だが」 この男、実の家族というものには情はもうなかった。 ではこのノッテがもうファミリーであるというのは? 無論即答ができる。 それ以外だ、例えば共に育った知人や友人、または恩人を特別な家族として扱うことがある。 どうもそれを考えると頭に霞がかって仕方ない、こんなにはっきりしないことがあっただろうか。 「…… ファヴィオ? 」此処にいない、恋人でも家族でもなんでもない人間の名前をつぶやく。 虚ろ目に、なにか忘れてることがあるようなそんな錯覚を覚えて暫し目を閉じる。その症状はついぞ治ることはなかった。 気分の悪さ自体は治ったが。 「とうとう化けて出てきたか……あの真っ白野郎。 そろそろ歳だな俺も、幻覚の類が見えてた。 最悪だ、黒眼鏡に言われていたとおりになってる。健康診断行かにゃならんかもしれん。今度のデートはそこにするかペネロペ」 あいつにもお前も年を食ったと言われ同じモノ扱いされた。 つまり貴方ももう年を食ったおじさん扱いだ。 (-646) toumi_ 2023/09/20(Wed) 20:27:03 |
![]() | 【念】 口に金貨を ルチアーノ『 見つけたぞ 』『今日のそいつも当たり だな?』『そして俺の観測範囲では此奴が 最後の 一人だ』あなたの留守電に一件。 メッセージがあった。 『 アリーチェ・チェステ 』『武運をお嬢さん』 たった十秒ほどでその声は消えた。 賭け直せど無情にも使われていない電話番号を示す電子音が受話器からは流れる。 だがきっと、その男は変わらず貴方の味方で居続けている。 (!28) toumi_ 2023/09/20(Wed) 20:44:38 |
![]() | 【念】 口に金貨を ルチアーノコツ、コツ。磨いた靴底が人気のない道を行く。 「強いて言えば残りの懸念材料はリヴィオだが……。 あいつに、手のひら返されて検挙されるなら本望だろ」 「あー……ロメオ様々だねえ。勝手にネロを選ばせてよかった。 身内を疑って調べるのは荷が重い、二度とやりたかねえな。 それでも、もう。俺の仕事は終わったな」 昔ペットショップだった廃家の前、誰も訪れることがなくなった建物に此度は二つの影がある。 「さて、大物が残ってる。 ヴィンセンツィオ・ベルティ・デ・マリア。 ったく、さっきの電話口だけでも相当ヤバかったぞ…… 」 (!29) toumi_ 2023/09/20(Wed) 20:58:43 |
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