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人狼物語 三日月国


179 【突発R18】向日葵の花枯れる頃【ソロ可】

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【人】 高山 智恵

 こうして今はもう彼女とは離れ離れで自然消滅……だったならば、今こんなふうに私が塞ぎ込むことも、或いはなかったのかもしれない。

 ケータイもポケベルもなかった大昔と違って、SNSのメッセージや通話を通じて、何だかんだで彼女との繋がりは続いているのだ。
 だからこそ、自ら意識して、みっともない自分の想い>>0:7にケリをつけないといけない。私はそう心に決めていて――けれども、そのために具体的に何をすればいいのかを見いだせていない。
 今の私は、そんな状態なんだ。**
(30) sakanoka 2022/10/14(Fri) 16:43:54
高山 智恵は、メモを貼った。
(a6) sakanoka 2022/10/14(Fri) 16:52:17

【独】 高山 智恵

/*
彼女好きな男いるんやろ……っていうのが抜けていたのでこれどこかで再度触れないとだ
あとナンパの件も拾いたい!!!!


それとこれ>>21 これは ほんとうに ひどい
>>0:20の時から思ってたんだけれど古寺さんまじでお疲れ様です……
(-8) sakanoka 2022/10/14(Fri) 16:56:29

【秘】 古寺 貴菜 → 高山 智恵

「追加トッピング、そういうのもあるのか」

店員からの提案に声が漏れる。
注文したのはショコラバナナパフェ、ならば追加するのはショコラか?いや、逆をいって白黒のバニラもいい。いっそのこと酸味を追加するクランベリーを追加するのも手だ。

……あまり悩んでも店員に悪い、ここはぱっと頭に浮かんだものにしよう。

「じゃあ、バニラ。お願いします」
(-11) tanuki 2022/10/15(Sat) 7:44:47

【秘】 高山 智恵 → 古寺 貴菜


「……本当はこれ、常連さん向けトッピングなんですけどね?
 お客さん、いい食べっぷりでしたので、
 特別にお教えしちゃいました」


 「いい食べっぷり」とか要らなかったかもしれないけれど、まあいいか。
 あまり迷う素振りなくぱっとバニラトッピングに決めて貰えたこともあって、声色ちょっと弾んじゃったよね。
(-20) sakanoka 2022/10/15(Sat) 13:59:14

【人】 高山 智恵

 見事なお米のオンパレードを平らげてウーロン茶で流していた客>>44は、ショコラバナナパフェにもすぐに手を付けてくれた。

 綺麗な盛り付け見たら撮ってSNSにアップしたくなる人の気持ちは解らなくないんだけれど、食べないでいる間にアイス溶けちゃうのはやっぱり勿体ない。特にうちのパフェのアイスは、味だけじゃなくこの不思議と軽い食感にも拘りがあるからね。
 その点彼女はそういうクチじゃなくって、ちゃんと「食べる」ことを大事にしている人なんだろう。後で店長にバックヤードで報告しに行こう。あの人なら間違いなく喜ぶ。
 私自身――オーダー時の応対のしやすさもあって――こういうお客様の存在は素直に嬉しい。


「ありがとうございました!
 またぜひ、うちに食べにいらしてくださいね」


 レジ会計が済んだ時にそう言い添えて、店を出て行く客の背中を見送った。
(61) sakanoka 2022/10/15(Sat) 14:00:08

【人】 高山 智恵

 このカフェの営業時間はまだもうちょっと続く。
 とはいえうちはバータイムまで設けているカフェではないので、遅い夜中まで営業するわけではない。晩ご飯になんとかありつこうとやってくる学生の存在を考慮して、夜のはじめ頃くらいまでお店を開けておく程度だ。
 当然昼間のようなピークタイムも夜間は普通はないので、夜のカフェは比較的穏やかだ。

 ……ハロウィーン前夜や当日の夜、あと少し先だけれどクリスマスの時期は、まあ、例外として。楽しむのはいいけれど、羽目を外しすぎるなよ学生諸君!
(62) sakanoka 2022/10/15(Sat) 14:08:57

【人】 高山 智恵

 さて、これはこのカフェの従業員のみぞ知る秘密なのだけれど――。
 この店がバータイムを設けていないということは、この店の中に酒類が存在しないこととイコールではない。
 といっても、実は裏メニューでアルコールが出てくる……という訳でもない。酒類を提供しないのは、開店当初からの店長のスタンスだ。

 まあ回りくどくなっちゃったけれど、つまるところ。
 店の仲間同士で、仕事終わりにバックヤードとかで飲んでることはあるよ、っていう話。
 生憎、私は飲めないクチなんだけれどね……*
(63) sakanoka 2022/10/15(Sat) 14:09:44

【人】 高山 智恵

 さて、本当に忙しくて雑念の入る隙もない時ならともかく、そうでないゆったりとした営業時には、余計な一言二言が頭の中にぼんやりと浮かぶこともある。というかさっきからそんな感じだし私……。

 そう、例えば、あの客みたいに>>0:49
 遠く離れている誰かのことばかり頭の中にあるようなお客様ばかりだったら、こっちは苦労ないよな〜って(純粋に食べたり飲んだりしに来てくれるお客様はなおのこと大歓迎、っていうのは言うまでもないだろう)。
 もっとも当人の気持ちも考えたら、余計にこんなこと言える訳ないんだけれどね。向こうからしたら「こんな客面倒だろ」って思っててもおかしくないし――今の私自身と照らし合わせてみればなおのことそう思えたし。
(64) sakanoka 2022/10/15(Sat) 14:13:58

【人】 高山 智恵

 ……いるんだよねえ、店員をしつこくナンパしようとしてくるご迷惑なお客様方って。
 うちはその手のバーでもクラブでもない、ただの学生街のカフェだっていうのは見て分かると思うんだけれど(寧ろ、分かってても?)こういう連中は意外にいる。
 口説かれた当人にそのケがあるなら別に口を挟むこともないんだけれど(これは客同士の場合でもそうだ)……そうじゃないケースの方が見た感じ多い気がするかな。

 うちのバイトは社会経験が未熟な学生が多いってこともあって、ナンパ客の迷惑行為への対応に関しては、新人の研修時にきちんと指導する。
 細かい指導内容については割愛するとして、大原則は【しつこいナンパはセクハラだと認識せよ】【困ったら些細なことでも店長か正社員スタッフに相談する】。ちなみに私も今や正社員スタッフだ。

 そうそう、逆のパターン――「店員が客をナンパする」は明確に禁止行為だからね!
 店の外で個人的にする分には勿論、こちらから何も言うことはないんだけれど。
(65) sakanoka 2022/10/15(Sat) 14:15:35

【人】 高山 智恵

 私自身も、ナンパ客に絡まれた経験はそれなりにある。
 バイト時代は当然のように店長や先輩方に言いつけにいったよ。正直、研修時のマニュアル指導にすごく助けられたと思ってる。

 今では私もそれなりにタフになって、その場できっぱり断れるようになったもんだ。
 あんまりアレでソレな場合は、店長との協議で店から叩き出すけれどね!
(66) sakanoka 2022/10/15(Sat) 14:23:18

【人】 高山 智恵

 今年のまだ暑くて堪らない頃だったかな? その時もナンパ野郎の客がいたんだけど――。
 そのナンパの口上というのがあまりにもあまりだった>>11ので、断るよりも前にぎょっとして、そして、笑いがこみ上げてきてしまった。今どきそんな口説き方あるかな??って。
 あの時の同席のお客様が、すぐさまお連れ様のナンパを止めてくれたお陰で、私はお客様方の前で変な爆笑をせずに済んだというものだよ。

 同席のお客様からの謝罪>>12は、明るい笑顔で快く受け取った。それはそれとして、当のナンパ客に対しても
「仕事中の従業員へのお誘いはご遠慮ください」
と笑って明言しておいた。流石に目は笑えなかったけれど。
 で、ナンパ男の迷惑行為をちゃんと制止できる連れがいるならまあ大丈夫だろうと、彼らへの応対はそのまま私が続けることにして――。
(67) sakanoka 2022/10/15(Sat) 14:27:26

【人】 高山 智恵

 実際、この夏限定のデザートを持ってきた時、当人に笑顔で感謝されこそすれまた何か言い寄られることは無かったので>>13、ひとまずこの件はこれでおしまい、で済んだものだった。
 まあその後何かの折で目が合ってウィンクとかされた時には>>14ちょっと殴ろうかなとも考えたけれど(本気で殴ったら流石にクビ案件だ)その役は私じゃなくてお連れ様だったので、やっぱり私から特に何かしたり報告に行ったりする必要はなかったさ。


 正直、あの二人組が二人揃ってナンパ男だったらどう捌こうか……と思った瞬間が無かった訳じゃない。けれどもその懸念は杞憂だった訳で。
 良き友人同士かそれ以上のマブダチか――までは私の知るところではなかったけれど、ともかく、良識のある大人の連れが睨みをきかせてくれたことに内心感謝したものだった。
 ……恋人同士の可能性? 片方が相方の目の前で別の相手堂々と口説いてるカップルとかいないでしょ。っていうかいないでほしい。
(72) sakanoka 2022/10/15(Sat) 14:31:19

【人】 高山 智恵

 ところで「仕事中の」誘いはNGということは、オフの時ならOKなのかって?
 答えはNo。ナンパ自体が鬱陶しいってのもあるし、そもそも興味湧かない相手だったし――今や店を去った未来のカフェオーナーにずるずると引きずり続けている想いが仮になかったとしても、これは変わるまい。
(73) sakanoka 2022/10/15(Sat) 14:35:02

【人】 高山 智恵



(“ 天使 ”っていうのは、あののことを言うもんだよ。 )


 宗教上の「天使」の定義についてはともかく(これ、大学の講義で聞かされたなあ……)私は率直にそう感じたものだった。
 自分のカフェを構えたいと、フードもデザートもドリンクも妥協しない店を出したいと、目標に邁進していた彼女。
 その専心ぶりやあまりのものだったので、店長も普通ならキッチンスタッフにも接客を求めるところを、彼女には厨房中心の業務に就かせていたくらいだった(店やる心算なら経営もきちんと学んだ方がいいよ、とも言い含めていたけれども)。

 ひとつの“ 使命 ”――彼女の場合、そう表現してしまって差し支えあるまい――にひたすらに突き進む者の崇高さ。
 裏表なく、決して豊かではない表情の中にも素直に現れる感情。それでいて、ふとした時に見せる無邪気で屈託のない笑顔。
 そんな彼女を“ 天使 ”と呼ばずして、一体何と呼んだらいい?
(74) sakanoka 2022/10/15(Sat) 14:35:15

【人】 高山 智恵

 そんな“ 天使 ”にだって“ 素敵なあのひと ”がいるのだと聞かされた時は……ただただ笑って、「そっか」って頷いた。
 恋も仕事も望めば両方手に入れるくらいのことは、彼女ならやりそうだとは思えた。
 けれどもその恋は、私には向かない。そう悟った。
 悟っていて、それなのに…―――ああ、未練がましいっていうのはこういうのを言うんだろうなあ。

 …………。
 あの美辞麗句のナンパ男は――どこまで本気かは置いといて――振り向くことのない女を口説こうとして。
 当のその女は、自分を見ていない女にうだうだと拘り続けている。

 ああ、幼馴染に想いを寄せていても、その幼馴染が知らない間に別の人と出会ってしまったっていう人もいて。
 好きだった人が別の人と結婚するのを見送るだけの人は、他にもいるんだろう。

 世の中かみ合わない恋ばかりじゃないっていうのは、幸せな祝福の場の存在が確かに示してはいる。
 けれどもどうして、こんなにも、一方通行になっちゃう恋って多いんだろうね。**
(75) sakanoka 2022/10/15(Sat) 14:37:44
高山 智恵は、メモを貼った。
(a13) sakanoka 2022/10/15(Sat) 14:59:47

高山 智恵は、メモを貼った。
(a16) sakanoka 2022/10/15(Sat) 18:59:50

【独】 高山 智恵

/*
ところで室生さん>>13上段を読んだ上で>>72最後を読むとわりと高山さんキツいなって思うし、霧ヶ峰さん>>84前半部も踏まえると高山さんもうちょっと他の言い方なかったのとは(中身自分ながら)思うよね……

今回の完全一人称体は主観描写中心を意識してやっているのだけれど(変に客観描写・俯瞰的な描写を混ぜるとちょっとメタメタしい読み心地になることがあるので)書き方もっときちんと推敲してやった方がいいな、これ……。
(-24) sakanoka 2022/10/15(Sat) 19:09:24

【独】 高山 智恵

/*
ちなみに「室生さん→
ナンパ男
彼」の片想いの可能性を高山さんが挙げていない(=気づいていない)のは意図的なものです。
室生さんの言動を注意深く観察していればもしかしたらピンとくるのでは?とも思ったのだけれど、すぐに気づいちゃうのはなんかちょっと勿体ない気がしたから、というだけのことなのですが。
(-25) sakanoka 2022/10/15(Sat) 19:17:47
高山 智恵は、メモを貼った。
(a20) sakanoka 2022/10/16(Sun) 7:52:02

【人】 高山 智恵

 ショコラバナナパフェのセットを注文したお客様>>90のレジ会計の際、軽くお礼を言われたので、「いえいえ」って笑顔で返して。
 彼の退店時にも、いたって明るく声を掛けて見送った。


「よろしければまたぜひ、
 うちにいらしてくださいね」


 これはただの社交辞令という訳ではなく、本当にリピーターになったとしても歓迎する心算だったから。
(106) sakanoka 2022/10/16(Sun) 10:25:32

【人】 高山 智恵

 アイスが溶けないうちにパフェに口をつけてくれたその客>>86が、本当に黙々とパフェを食べ続けて――味わってるって感じの素振りも(多分)なくレモンのアールグレイを飲み干していた>>89のは見えていた。……さっき彼が零していた愚痴のことも思えばあまり他人には見られたくない姿だったかもしれないけれど……
ごめんね、この時わりと私暇だったせいで、見えちゃってたんだ……。


 実際のところあの客があの時どんな気持ちだったかっていうのは、顔色とかからは窺い知れなかった、けれども。
 多分あの人、なんにも味わってなかったんだろうなあ……とは思う。まあ、本気で落ち込んでいる時には本当に何の味も感じられない――ひどい場合は文字通り喉も通らない――っていうのもままあることだし。

 それでも、ショックの腹いせとかでガチで暴れてくるお客様ならまだしも、そうじゃないならいつだって来てくれていい。
 何かあった時に駆け込める場所、居場所になれる場所、っていうのもカフェの特別な役割のひとつだと思うからね。**
(107) sakanoka 2022/10/16(Sun) 10:30:54

【独】 高山 智恵

/*
このブーケトスキャッチ>>90本当に悲しいな……!
家に居られない>>0:17理由ってこれだったのか……お疲れ様だよ……
(-26) sakanoka 2022/10/16(Sun) 10:37:30

【独】 高山 智恵

/*
>>104こっちもこっちで相変わらず四人目の男ひどいですね……(ログ投下直前にこれが見えて吹き出しかけた)
(-27) sakanoka 2022/10/16(Sun) 10:44:16

【人】 高山 智恵

 大分昔のアイドル歌謡だったっけ? 結構前のヴィジュアル系だったかな? いわゆる秋ソングっていうやつで、片想いとかせつない恋だとか歌ってる曲聴いたなーって、ふっと思い出したんだよね。
 正直、このタイミングで思い出されるのは結構キツいんだけれど……。


( いっそ帰ってからプレイリストヘビロテして死んでみる?
  ……いやマジ何考えてるの。仕事仕事。 )


 ここで思い出したのは多分、今の自分があるからで。
 さっき出て行ったお客さんの愚痴を聞いたからでもあって。
 そして今、ふらっと入ってきた常連さんから聞かされた話のせいでもあった。
 立て続けに傷心に出会うのはこの季節の所為だったりする?なんて冗談まで浮かんだよ。
(132) sakanoka 2022/10/16(Sun) 14:42:26

【人】 高山 智恵


「………………
 いやキツいっていうか、最低ですね、それ……」


 私が変に感傷に沈むことなく、ちゃんとカウンター席のお客様に向き合えたのは(話のヤバさを思えば流石に笑顔で応対はできなかったけれど)、そのお客様に目の前で盛大に泣かれたからだったかも。
 えぐえぐ泣くだけのお客様だったら、とりあえずここに留め置いていい。常連だからって訳じゃなく普通に。
 こっちの様子を察してガン見してきている別テーブルのお客様は、暫く堪忍してね……。あとうっかり話を聞き拾っちゃっても他言するんじゃないよ。プライバシーだ。
(133) sakanoka 2022/10/16(Sun) 14:48:01

【人】 高山 智恵

 いくらか落ち着いた常連のお客様からのオーダーは、季節限定の「ウィッチクラフト・パンケーキ」――鮮やかな青緑色の生地のパンケーキにホイップクリームとチョコレートソース、ベリーソースを存分にかけたもの。
ちなみに青緑色の正体は紫芋の色素。合成着色料ではないんだ。

 そのパンケーキに、メニューに書かれていない・・・・・・・オプション――クランベリーのアイスクリームのトッピングひとつ。

 このトッピングオプションは1個あたりプラス50円。アイスのフレーバーはクランベリーの他にバニラとショコラがある。
 実はこの常連向けオプション、ショコラバナナパフェや他のデザートでも受け付けている。

 あの時何故、常連でもないお初のお客様にこの裏オプションをわざわざこっそり教えた>>23のかは、まあここでは言わなくてもいいかな。
(134) sakanoka 2022/10/16(Sun) 14:51:02

【人】 高山 智恵


「お待たせいたしました。
 今日は本当に、ゆっくりしていってくださいね」


 ところでこのクランベリーアイスのフレーバーは、ベリーの元々の風味が生きるようになっている――つまり、甘さよりも酸っぱさが目立つ感じ。
 うん。下手な甘味よりも、“ 愛の痛みを癒す ”にはきっと丁度いいんだろう。**
(135) sakanoka 2022/10/16(Sun) 14:51:31

【人】 高山 智恵

 クランベリーアイス付きのウィッチクラフトをオーダーした常連さんが店を出た後のこと。
 晩ご飯目当ての学生がやってくるまでの束の間、客の気配のない店内はがらんと静まり返っている。

 ……お客様がいないからってこういう時にスマホ片手に暇つぶししてんじゃないよ今日午後シフトのキミ。お客様はいつだって突然やってくるんだ。という訳でちょっと小突いて睨んでおいた。
(138) sakanoka 2022/10/16(Sun) 20:01:40

【人】 高山 智恵

 スマホの通知とか、私だって――気にならない訳じゃない。
 だから余計な注意を向けてしまわないように、個人用のスマホはバックヤードの鞄の中に、電源を切って仕舞い込んでいる。
 カフェのオープン前や手が空いている時にSNS更新には、社内専用のスマホとPCを使うことになってるし。


   ……あなたあの娘は今でも、言葉ない“ 素敵な ”写真を
     私のところに送ってきてくれるよね。
(139) sakanoka 2022/10/16(Sun) 20:02:27

【人】 高山 智恵

 それにしても、最近の若い子も趣味いろいろだなって思う。……若いって言っても私だってまだ30前だけれど、世代ギャップとか考えちゃうとつい。
 私が学生だった頃から――特に大学の時は――そういうのにもハマれるんだなーって思う(っていうのも失礼か)趣味とか推しとかの子はいたものだったけれど、今でもそれはそうみたいだ。

 さっきスマホいじっていたアイツは何かのゲームにハマってるらしく、さっきも「連続ログインが」とか言っていたので「1日抜けたって死にやしないでしょ」とぴしゃりと返しておいた。
……本当に死なないよね?


 他のバイトの子たちの好きなもの、夢中なものも様々だ。
 落語とか、バイクとか、バーチャル配信者とか、海外のブロマンスドラマとか。特撮とか舞台の俳優推しの子だっている。
 他にもアートの展示会とか、バンド活動とか、ラップバトルとか――ええと、ダンスバトルもあったかな?
(140) sakanoka 2022/10/16(Sun) 20:08:50

【人】 高山 智恵

 私にはピンとこないものも結構いっぱいあるんだけれど、それでも「何かに夢中」になってる姿っていうのは人を惹きつけるのだと思う。別に恋とか愛とかだけの話じゃない、人として、だ。
 まあハマりすぎで生活とか壊してくれるなよ、と思わしてくれるような面々も……いや今はちょっと黙っておこうか。うん。

 で、私はあんまり芸能ニュースは見ない方だし、浮気だのり込んだのの報道とかわざわざしなくていいじゃん派なんだけれど(だって個人の家庭の問題じゃんって思っちゃう辺りが、「推し」の子を理解しきれないってことなんだろうなあ……)それでもネットとかテレビとかで見えちゃうものは見えちゃって。
 約一名、ちょっと今大丈夫かな、という子の心当たりはある。今日は元々休みなんだけれど>>0:34、次のシフト、無事に来てくれるかな……。

 ……そうそう、今日のピークタイム修羅場に姿を見せなかった例の子>>0:19からは、少し遅れて連絡があった。
 頭痛がひどすぎてすみません休みます、とはその子の言。
 その頭痛の原因が徹夜なのかとかは聞かないであげるから(欠勤初めてだったし)、今は早く体を治しておくれ。
(141) sakanoka 2022/10/16(Sun) 20:23:52

【人】 高山 智恵


  あなたあの娘が送ってくれる写真も、私にはなかなかに理解不能。
  ――帰ってから、きっと、また私は見ちゃうんだろう。**

 
(142) sakanoka 2022/10/16(Sun) 20:25:38