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![]() | 【神】 法の下に イレネオその日、男はいつも通り署に向かった。 いつも通り朝礼に参加し、いつも通りの位置で聞く。 背筋は伸ばし。顎は少し引き。目は真っ直ぐに前を見て。 一言も聞き漏らさぬ真面目さで、微動だにせず、 職務を全うするための、望まれた道筋を辿るよう。 そうして、その法の施行をついに聞いたのだろう。 にわかにざわめき出す署内。漣のように混乱が広がり、そこここで誰かが囁きあい、顔を見合せあった。 視線で黙らされようと内心の当惑は消えるものではない。その日は、朝礼が終わってからも、場に留まるものが多いだろう。 その中で。 男は一人。笑って。 「いいんじゃないか。」 「悪人は当然、裁かれるべきだ。」 機嫌良さそうに、そう言って。 #警察署_朝礼 (G0) rik_kr 2023/09/14(Thu) 21:22:00 |
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![]() | 【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ「……つまり」 短い一音一音を噛み締めるように絞り出す。 口の端は苦く歪んで、それは貴方への苛立ちと信頼が綯い交ぜになっている証拠。 つまり、目的があって。 そして、その目的は、貴方が刑事であると言うなら。 当然、正義のため。そうだろう? そうあるべきだ。 けれど貴方の断定がないから、男はそういう顔をする。 そこに、その言葉は渡りに船だった。 「ええ。そうですね。」 当然とばかり言う。 貴方が話してくれそうだと感じたからか。腕を掴む力は、もう少し緩くなる。 身内には甘い方だ。 「よく分かっていらっしゃる。」 「考えがあるなら言ってください。今。すぐ。」 甘さは身勝手な信頼と情からなる。 裏切られれば苛烈さを増すだろう。 (-23) rik_kr 2023/09/14(Thu) 22:36:52 |
![]() | 【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノさて、どんな言い訳をしてくれるのか。 見つめる視線は挑戦ではなく期待だ。信じさせてほしい。疑わせないでほしい。貴方を敵と見なしたくない。 自分を納得させてくれ。 隠す気のない感情は滲んで貴方に向いたろう。そのままを剥き出しに、ひとつひとつ、男は貴方の言葉を聞いた。 真っ当な言葉。 刑事として警察として、正しい言葉。 それで納得しなかったのは、貴方の態度がどうにも煮えきらなかったから。 若いくせに、若いから、働く青い勘もある。 刺すような視線が貴方から剥がれたのは、その瓶が手にされたからだった。 「?」 「薬ですか。……」 初めばかりはまだ言葉に刺がある。しかしそれも、パッケージを調べれば和らいで。 「睡眠薬?」 次いで尋ねる声音に変わる。 再びそちらを向く瞳はいくらか凪いでいるだろう。そこでようやく貴方の目元のくたびれた様子に気づくだろうか。何分、激昂していたものだから。 (-148) rik_kr 2023/09/15(Fri) 12:47:55 |
![]() | 【人】 法の下に イレネオ>>16 アリーチェ 「何故。」 しょんぼりと口数を増やす貴方と対照的、これは一言言いきってしまう。その態度には、もしかしたら厳しさが見えたかもしれない。 言葉と共に伸ばす手は大きい。ただし、下から伸ばされたから、万一にも殴られるかと怯える必要はなかっただろう。緩慢な速度だ。 「怒りませんよ。」 視線は下に。とはいえ、背の低い貴方からは表情も容易に伺えるはず。言葉通り、怒っているふうではなかった。 貴方の方に合わせないのは呆れているからだではないらしい。だが、怯えさせまいとしているわけでもないのもわかるだろう。次の言葉で。 「甘いものは好きです。」 「 大きいのがいいな。 どれだと思いますか。」物色の視線だ。 なんとも気遣いがない、行儀も悪い。 #警察署 (31) rik_kr 2023/09/15(Fri) 13:19:57 |
![]() | 【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ貴方の、拗ねたような表情。そんな顔は初めて見た。 初めて見たから、こちらもつい怒気を削がれる。 握りこんでいた指は最早ほとんど強さを失っていて、痛みを与えることはない。ただそこに置いてあるだけ。添えてあるだけのもの。温度が伝わるほどの薄着ではないだろう。 「……昔の夢?」 続いて男は、そんな言葉を。 それはプライベートな話で、貴方が隠してきた話だ。それに遠慮もなく立ち入って行こうとする。先輩と後輩というだけで、それ以上の親しさはないのに。 それとも、その関係は男にとって充分に親しいと呼べるものなのかもしれない。いずれにせよ、答えてもらえることを疑わない問いだった。 「……身体に悪い……。」 「事情はわかりましたが。……はあ」 付け加えられた言葉には再度眉間に皺を寄せただろうか。 全く頭の硬い人間だ。 (-179) rik_kr 2023/09/15(Fri) 19:05:52 |
![]() | 【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡/* 度々失礼します。こんばんは。 イレネオ、暗殺者です。黒眼鏡さんを襲撃(逮捕)したいな〜と思っています。 運営様から伝えていただいたと思いますが、バッティングした場合は身を引くつもりです。 事前/事後のRPはしたいな〜と思っているのですが、今の所案なども練れていない状態です。ので、逮捕されるに際してしたいこと、やりたいRP、されたいことなどがあればお応えできるかと思います。 それから当PCは物理的に暴力的なところがあるキャラクターですので、その辺の許容範囲も教えていただけると幸いです……! (-181) rik_kr 2023/09/15(Fri) 19:19:19 |
![]() | 【独】 法の下に イレネオ/* はあ はあ はあ もっと生き延びてあんなことこんなことしたかったあったらすみません すみません…… (-180) rik_kr 2023/09/15(Fri) 19:19:52 |
![]() | 【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノまっすぐな男だ。 貴方には、良いものに見えたかもしれない。悪いものに見えるかもしれない。 無遠慮で、不躾で、無謀で、無鉄砲な男だった。 「今日まではよくても明日まではわからないでしょう。」 「マフィアの薬だ。それに、酒も。悪い、身体に。」 ここにも滲む、マフィアへの嫌悪感。貴方への心配は純然たるものだろうが、そこに交わって増幅する。 手に力はなくとも、立ちはだかるような位置関係は変わらないのだろう。今は詰め寄る激しさもなくなったから、内緒話でもしているように見えるかもしれない。 その距離。 囁くような距離の近さで。 男は、変な顔をした。 おそらくこれも、貴方に見せたことがない顔。鳩が豆鉄砲を喰らうような、良かれと思ってしたことで叱られた子どものような。片眉を上げ、片眉を下げ、口をへの字に曲げた、妙な顔だ。 「……」 視線が右に、左に行った。 逡巡するような、考えあぐねるような仕草は、珍しい気遣いからだった。 「先輩には」 「いい想い出が、たくさんあるんですね。」 考えて言ったのはそんなこと。見当違いだっただろうか。 (-220) rik_kr 2023/09/16(Sat) 0:08:54 |
![]() | 【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡/* 全チャでやってもいいのかな……!? 役職をおおまかにばらすことになるので厳しいのかも……? 見落としだったらすみません、あとで運営様に確認しておきますね。無理そうだったらアクションで盛大ににおわせたりしましょう。 当PCは無鉄砲なところがありますので、わりとお店に単身で突撃しそうです。ポップコーン殺人事件様的にも問題ないのなら、堂々乗り込み、無抵抗な貴方を車でお連れする形でどうでしょうか? またPLは大変暴を働きたいのですが、教会等でお話させていただいた感じ、黒眼鏡さんは暴力に動じないタイプに見え……PCの姿勢としては消極的です。ですがもしポップコーン殺人事件様がお好みならやり方を考えようかなあと思います。 逮捕後の尋問とか二人きりだし…… PLは暴を働きたいので…… 好んでいるわけではない、このままを保ちたいということであれば飄々とした態度に歯噛みしつつひとまず逮捕に至るでしょう。 (-222) rik_kr 2023/09/16(Sat) 0:23:19 |
![]() | 【人】 法の下に イレネオ>>44 テオドロ >>47 アリーチェ ぴんと伸びた背筋の一人と、冴えない雰囲気の大柄の一人。 知らぬ人が見れば年齢の多寡は逆に見るかもしれない。実際は男は今この中で一番年下で、その癖一番図々しい。 そして、身内に対しては素直でもあった。大きめのひとつを指さされればそれを素直に手に取ったろう。華奢な女性の手の下では大きく見えたのに、一回りも二回りも大きい自分の手の中では小さく見えるらしく、何度か容れ物の中に残ったものと見比べている。 「そうですね。」 「正直者が得をする世の中になってほしいものです。」 それは善良な一般市民に向けた言葉なのだが、この状況では「 素直にたくさん食べたいと言っている自分に大きいものを譲れ 」と言っているように聞こえたかもしれない。そう受け取られれば心外だという顔をするだろうけれど。「食べ切れそうですか。」 聞きつつ、ようやく大口を開けて自分もかぶりついた。 #警察署 (49) rik_kr 2023/09/16(Sat) 0:50:40 |
イレネオは、アリーチェに、「美味いですね、これ。」 (a9) rik_kr 2023/09/16(Sat) 0:51:05 |
![]() | 【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ「嫌ですか。」 間髪入れずに返した言葉に理由はない。 あるとすれば、貴方が冗談めかしたから。普段は言わないようなことがうっかり零れただけ。 答えが聞きたいわけでもないから貴方は雑に誤魔化せばいいし、男が身を引く方が早かったかもしれない。 「そうですね。」 齎されるのは肯定が先。 勿論、それはなるだろう。少なくとも一般市民を、正義の徒を害したという理由で。 「ですが。」 「そのために貴方を犠牲にしたくはないですよ。」 「自分なら傷ついてもいいと、思っていますか。」 否定が続く。 やや距離の出来た金。 レンズを隔てた様は窓のよう。向こうから、貴方を見つめている。 (-229) rik_kr 2023/09/16(Sat) 1:12:08 |
![]() | 【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡/* こんこん、こんばんは。打診の連投失礼します。 運営様に聞いたところ、逮捕ロールは表でやってもいいということでした。が、流れを投げたらあちらで地の文をこさえて村建て発言にしてもらえるということも教えていただきました。 そっちも捨てがたいな……と思います。どうでしょうか……? (-233) rik_kr 2023/09/16(Sat) 1:22:56 |
![]() | 【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノいや、では、ない。かな。 歯切れの悪い返答に、男はふ、と破顔した。 これだって、あまりしない顔だ。 気難しそうな顔立ちのわりに、案外表情が変わる男だった。 誰かの冗談ににやつくような顔をすることがある。会釈の際に口角を上げて見せることもある。この国の男らしく身内に甘い、裏表というほどではないにしろ対応の差は明確で。 それでも、こんな風に眉を下げて笑うことは少ない。 そのまま、意識の外にあるように貴方の頭へと手が伸ばされ。 はたと気づいたように、触れる前に降ろされる。 そうしてまた、いつもの仏頂面に戻るのだろう。 「そんな手を取らずとも」 揺れる、水面を見るように。 波紋の先を追うように、これはゆっくりと瞬きをした。 「貴方が危険に晒されずとも。」 「俺たちは、正しいんですよ。」 「身を粉にせずとも」 「手は届きます。」 一言。一言。一言。 こんなことを言うこの男だって、どちらかと言えば危険に飛び込むたちではあるのだ。 だから貴方はそこを衝くことはできる。最も、それで怯む保証はないのだけれど。 「成した先に」 「自分がいなくていいんですか。」 (-249) rik_kr 2023/09/16(Sat) 2:43:20 |
![]() | 【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡/* 死亡までは大丈夫です! 大丈夫です! そんなに勝手に命を奪ったりは! しません!! 命の安全はむしろ保障されてる村ですしね……! そして喜びました。不可逆の欠損、今のところ予定はないのですがひとまず許されるということで……ルン🎶 ありがとうございます。 そうですね。では黒眼鏡さんが逮捕される(もしくはそれが知られる)のは村中の時間で明日ということになりますし、おそらく反応したい方々もいらっしゃるでしょうから、話がまとまり次第すみやかに秘話で逮捕ロール→流れを運営様に報告、更新後の村建て文で投下して頂く、という形でどうでしょうか? それとも既にそこそこ流れは固まっておりますので、これを先に報告してしまって、秘話自体は明日開始という形でもいいかと。 暴力が響いてない様子に思う存分地団太を踏ませていただきましょうかね。よろしくお願いします! そして役職上のアレソレ、承知しました。お待ちしております! (-251) rik_kr 2023/09/16(Sat) 2:59:51 |
![]() | 【人】 法の下に イレネオ>>52 アリーチェ 心外である。 と、いう顔をするのはいくらかの後のことだったろう。何分これは頭が固くて、自分の言葉が自分の考え以外の受け取り方をされるなんて思っていなくて、だから貴方の言葉の意図が分からなくて。 もう一度反芻して、もう一度考えて。それからようやく。 「俺、犬か何かと思われていますか。」 心外だ。 表情で語って、不服そうに言う。言いながら、フィリングがついてしまった指を舐める様はそれこそ動物のようではある。 その合間にも隣の先輩の方を見て、ふんと鼻を鳴らした。 「しませんよ。怒らせたくありませんから。」 これは可愛い後輩とは言い難い態度や図体をしているけれど、本人なりに貴方たちを慕っている。 そうして本人なりに、まあ、怒られれば決まりが悪くはあるのだ。 「いいんですか。いいなら、貰いますが。」 慕っているからと言って、遠慮をするわけではないのだが。 #警察署 (56) rik_kr 2023/09/16(Sat) 15:11:42 |
![]() | 【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡/* よろしくお願いします! 運営様への確認事項、待たずに始めても大丈夫でしたか? こちらは待てのできる警察なのでごゆっくりどうぞ! (-276) rik_kr 2023/09/16(Sat) 17:04:06 |
![]() | 【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ貴方の心の中など露知らず。 だからその腕は緩く掴んだままだ。離すでも握るでもなく、そこにあるだけ。 伸ばされる手にはひとたび目を瞬かせたけれど、そのまま大人しく受け入れた。 常々、言いたいことはすぐに口に載せる男だ。それが黙っているということは、そういうこと。 貴方が触れたいから触れたのだろうと勝手に納得して、大人しくている。それだけのこと。 それでも気恥ずかしさが僅かにあるのか、視線は下方に逸らした。 「無責任でしょう。」 しおらしいのは姿ばかりだ。 やはり言いたいことはそのままに放つのだ。零すでも、独りごつでもなく、きちりと届くように。或いは押し付けるように、声に出す。 「売りつけて終わり、ではないですよ。」 「貴方が」 「いないことに、文句を言えなくなる。」 「貴方がいないと。」 何とも下手くそな言い回し。 つまり、貴方がいなくなるのは嫌だ、と。 酷く簡単で、陳腐で、普遍的な言葉を、不器用な男はその口下手さでもって台無しに出来る。 (-285) rik_kr 2023/09/16(Sat) 18:30:16 |
![]() | 【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ金色は未だに貴方を見ている。 確かめるように、見通そうとするように、見つめていた。 暫くの間があって、後。 「そうしてください。」 それがいい、だとか、そうしてくれると嬉しい、だとか、そんな控えめなものではない。 信じている。信じようとする。信じたいから、信じますよ、という、意思のある言葉。 そうしてください。それは断定であって、半ば指令じみた響きで、貴方の言葉に肯った。 実のところ、理解していないのだ。自分の言葉がどれほど貴方に響いているか、なんて。 していないから好きに口にする。していないからまっすぐ声を出す。していないから、気にしていないから、何もかも思ったように貴方に向けた。 変わってほしいのに、変えられると思っていないから、一生懸命真摯になった。 「今更ですか。」 今だって。 (-372) rik_kr 2023/09/17(Sun) 0:44:25 |
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![]() | 【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡/* ワッモタモタしてる間にお返事いただいてしまってすみません! リアルの片付けお疲れ様です! 待ってくださいね、もしかして相互襲撃……ですか!!? そんなことってあるんだな……あるか…… イレネオ逮捕まで含めて一応今こちらで考えていた案としては @穏便に黒眼鏡さんを逮捕させていただき、連れ立って署に戻った際にイレネオ自身も逮捕される A黒眼鏡さん逮捕の際に(一方的に)いざこざが起き、逮捕に手間取っている間に摘発チームが来る の二案です。せっかくなので黒眼鏡さんのかっこいいところも見たい……という気持ちです。 無抵抗で捕まってくださるということなので、暴のタイミングに悩んでいます。逮捕されてからこっそりそちらの牢を訪ねたり尋問に立ち会う(と見せかけてもう一人を退出させて二人きりになる)とかも出来そうですので…… ただせっかくなので直接の暴力は振るわずとも口撃くらいは飛ばせたらなあと思っている感じです。よろしくお願いします! (-378) rik_kr 2023/09/17(Sun) 0:58:20 |
![]() | 【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡/* かっこいいところがみたいの意図が漏れていたので失礼します。 なにぶん若造なもので黒眼鏡さんの策略に嵌ったりしたいなあ、裏をかかれるとかどうだろう……とも思うのですが、黒眼鏡さんが策略とか知らん……何それ……怖……な可能性もありますので……こちらの発言は全て捨ておいてください。よろしくお願いします。 (-381) rik_kr 2023/09/17(Sun) 1:06:38 |
![]() | 【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡/* なるほどね 良いと思います、良いと思います……ありがとうございます……ぜひそれで行きましょう! 摘発チーム突入のタイミングについてはそちらで決め打ちしていただいて大丈夫です! 問題なければ次レスから即初めていただいても構いませんし、こちらが黒眼鏡さんを尋ねる方がスムーズでしたらそこから始めさせて頂こうと思います。では! よろしくお願いします〜! (-394) rik_kr 2023/09/17(Sun) 1:51:40 |
![]() | 【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ「そうですね。」 肯定。肯定。肯定を重ねる。 巻いた首輪を締めるよう。苦しくないように、けれど確かに感じるように。貴方の頸の太さに、ぴたり当て嵌めていくように。 それが無意識だから悪いのだ。 「そうしたら、俺も行きます。」 正しく読み取った答えを告げる。 今度はこちらが導かれたようだ。貴方の言葉に追随するようだ。首輪はどちらにあるのか、ちぐはぐに立場が入れ替わる。 それも無意識だから悪いのだ。 男は正しく、貴方が好きだった。 この男は元来苛烈なたちだ。 敵に向ける嫌悪が強い。 その分身内に向ける愛情が深い。 加えれば、貴方は殊更手のかかる先輩である。 そんな単純な、それだけの理由で。 「俺でいいんですか。」 「経験はありませんが。」 その羞恥を意に介さず、疑問に返す疑問は肯定の準備。 貴方が頷くなら、男も頷くだろう。 これが心配しているのは自分の役不足だけなのだから。 (-398) rik_kr 2023/09/17(Sun) 2:42:25 |
![]() | 【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡そこは貴方が作った空間。 満ちているのは液晶を叩く鈍い音、鼻歌、潮騒、コーヒーをドリップする音。 貴方が作った、きっと貴方にとって居心地のいい空間なのだろう。 こつ。 こつ。こつ。こつ。 そこに異質が交ざりこむ。硬い靴の音だった。 伴って現れるのは長身の男。 灰色の髪と黒っぽい衣服の組み合わせが無骨なこの男を、貴方は何度も何度も見たことがあるだろう。 店で。店の周りで。街中で。教会で。バーなんかでも、見たことがあるかもしれない。 それでも。 こんな風に、わざわざ貴方を目掛けて歩いてくるなんてことは、今までなかったはずだ。 こつ。こつ。こつ。 こつ。 靴音は淀みなく近づくだろう。貴方が何もしないのであれば。 そうして極近くで止まるだろう。 立ったままの男は身を屈めもせず、視線だけで貴方を見下ろした。 「どうも。」 挨拶をするのだって、きっとはじめて。 (-412) rik_kr 2023/09/17(Sun) 8:40:14 |
![]() | 【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ/* こんにちは。エルヴィーノさんかわいい〜ねえ……本当に可愛い……こんなに可愛くてこんな男にお付き合いいただきありがとうございます。レスの前に一旦確認のPL発言を飛ばさせていただきますね。ご了承ください。 こちらは正直アクセルを踏む構えになっているのですが、キャラクター造形等の理由から私がアクセルを踏む想定をしていなかった(誰かの特別になることが忍びない)PCですので、一旦その理由を開示させていただいていいでしょうか。 それを踏まえても今すごく眠い様がいいよ! ばっちこい! という感じなのであればアクセルを踏ませていただこうと思います。 @PCに死ぬつもりはまったくないが、PLはこのPCを殺すつもりである A3日目に処刑(逮捕)されることが決まっており、行動の自由度が低い B今後マフィアに大変な暴を働く予定である こんなところとなっております。 こう、いや別に特別じゃないし貴方の自惚れですけどという感じでしたらすみません。 エルヴィーノさん、本当に可愛く、助かっております。ありがとうございます。 (-414) rik_kr 2023/09/17(Sun) 8:50:49 |
![]() | 【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡「そうか。悪いな。」 「書いていなかったものだから。」 馬鹿正直にそんな答えを。 注ぐ視線は平坦で、揺れることがない。 そのままに、貴方の黒い瞳が、より黒いレンズに覆われていくのを見ていた。 男が息をつく。 視線が外れる。一度。 店内を無遠慮に物色する明らかな間があった。 ぐるりと見回す瞳の動きは、たっぷりと時間をかけて行われる。 「ふん。」 「良い品揃えだな。」 それは下手な皮肉だろう。 声にはしないが、盗品か密売か、と裏に潜む。 「だが」 「俺は何も買わないよ。」 そこでようやく、瞳は貴方の元へ戻った。 「アレッサンドロ・ルカーニア」 「欲しいのは、お前の身柄だ。」 ポケットに入れたままの手。 銃か何か、用意があるのだろう。貴方が逆らうならば。 (-415) rik_kr 2023/09/17(Sun) 9:00:19 |
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![]() | 【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡普段より余裕を持って見えた男の表情は、それで結局険しくなったんだろう。 男。25歳。青年、どころか、貴方の前ではまるきり子どもだ。 「お前がそれを語るなよ。」 知った口を聞くな、と。まるで駄々。 ああ、嫌いだ。嫌いだ。 「お前がマフィアなのは事実だろう。」 いつもの渋面を向けている。 それでも、声だけはまだ抑えていた。 まるで何か策があるとでも言うように。探られて痛い腹がないように。 「それに」 「容疑ならある。薬を売っているな。」 (-419) rik_kr 2023/09/17(Sun) 9:31:08 |
![]() | 【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ/* ヮ……お仕事お疲れ様です……!! 捕まってしまうらしいですね……私もこんなに爆速だと思わず笑ってしまいました。助けようとしてくれる……ありがとうございます…… 全を受け入れる広い心と肩幅もありがとうございます。死なないでほしい〜……と言いつつこちらも死ぬので何も言えません。人の命、儚いですね。 どうかPLさんのことは傷つけたくありませんので、何かあれば遠慮なく仰ってくださいね。設定も聞かせていただける! 楽しみにしています! お返事はこちらも少々後ほどになります。よろしくお願いします! (-429) rik_kr 2023/09/17(Sun) 9:56:49 |
![]() | 【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡ふん。わざとらしく鼻を鳴らして見せる。 計算された貴方の一挙手一投足。何もかも隠さず放つこちらの感情。 そのどちらの方が人を不快にするかは相手と場合によるものだろう。少なくともこの男は作られた所作が嫌いで、だから貴方の大仰な物言いや仕草が嫌いで、だからこそ、いつだって貴方をよく見ていた。 綻びを見つけようとするように。 「誘ってでもいるつもりか?」 投げた言葉に愉快さは滲まず。 視線を外さないまま、男は貴方へ紙の束を投げやった。 片方の手は未だポケットに突っ込まれている。窮屈そうな動作はしかし、警戒を怠っていないという証拠でもあり、表明でもあった。 「俺は警察だからな。」 「お前たちとは違って親切なんだ。丁寧に説明してやろう。」 「その上で考えろ。自分がまだ、神に祈れる身かどうか。」 それを確認するならば。 並べられているのは、貴方がこれまで客に売った薬の内訳。 それから、顧客の名前。日付。等等。 なるほど、納得出来るだろう。少なくとも、無鉄砲な若者が胸を張って提出するだけのことはあると。 薬の種類は網羅されていないし、 顧客の名前には抜けも欠けもあるし、 日付だってそれが全てではないだろう。 どう見たって詰めは甘い。 ただ一人。 花浅葱の瞳をした顧客に関してだけは、完璧かもしれないが。 (-438) rik_kr 2023/09/17(Sun) 10:30:31 |
![]() | 【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡良く調べた。 良く調べても、掴めたのはこの程度。それだけ貴方が丁寧に仕事をしていたということ。偶然、このタイミングで、男に機が向いたというだけのこと。 だが、そう、今。このタイミングであれば。 今であれば、これは充分に効力のある代物。 男は貴方のかんばせを見つめていた。 綻びひとつ、動揺ひとつも見逃すつもりはなかった。 けれどその完璧な微笑が揺らぐことはなくて、歪んだのはこちらの口の端。 「……好きにしろ。」 ああ、不愉快だ。吠え面ひとつ、かいてくれやしない。 そのくせ、今だってそうやって。 さもこちらの知らないことを知っている、そういう顔をする。 「それは答える必要があることか?」 「俺にその義理はない。」 (-468) rik_kr 2023/09/17(Sun) 13:06:06 |
![]() | 【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ男は犬が好きだ。忠実で、利口で、真摯な生き物だから。 とりわけ大きいやつはいい。より温厚で、落ち着いて見えるから。 職業柄自分で飼おうとは思わないが、道で散歩中らしき姿にすれ違えば目で追うくらい、好きだった。 犬のおまわりさん、と歌う童謡に、見る目があるなと感心したことさえある。 反面、猫は苦手だった。 嫌いではない。やはり飼ってもいないから、関わりも少ない。 それでも野良や捨てられたものに出会うことはあるもので、そういう奴らは見るなり威嚇してくるか、哀れっぽく鳴いて縋ってくるかだ。かと思えば道の真ん中で寝転けていたり、怯えて逃げたりする。 気まぐれで、弱々しくて、理解することが難しい生き物。 それが男にとっての猫だった。 貴方は猫に似ている。 面倒そうに仕事に当たる様子。こちらの気遣いを退ける態度。食べ物の好き嫌い。それでいてこうして寄ってくる。 何とも理解し難い。 理解し難くて。 ▽ (-471) rik_kr 2023/09/17(Sun) 13:28:15 |
イレネオは、それが、嫌いではなかった。 (a23) rik_kr 2023/09/17(Sun) 13:28:31 |
![]() | 【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノむしろ、厭わず分かろうとしてきたつもりだ。今日のように。 それはやはり、身内に対し情深い男の性質によるものだったのかもしれない。 単なる性質。性格。男にとっての常、だったのかもしれない。 だんだん小さくなる声を聞く。 その真意をやはりこれは解ろうとして、再び覗き込むように近づけるのだろう。 息が触れるかどうかの距離。 貴方の頬に朱がさすのが見えただろうか。 どうあれ。 きっと理解した男は、少し口角を上げた。 ▽ (-472) rik_kr 2023/09/17(Sun) 13:29:06 |
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![]() | 【独】 法の下に イレネオ/* こいつ童貞のくせになんでこんな自信満々なんだろう 恥ずかしくなってきた まあなんか……好きな人とかいないしいいんじゃないですか? と思ってたタイプだと思います (-476) rik_kr 2023/09/17(Sun) 13:40:13 |
![]() | 【人】 法の下に イレネオちょうど昼時。 男は赤茶の紙袋を抱えてぼさっと立っていた。そうしてちらちらと、顔を傾けて袋の中身に繰り返し目をやっていた。 入っているのはカスクートである。ここらでは評判のいいパン屋のもので、昼食用にと買ったものだ。 朝方の発言の有言実行。自分の分と少食な先輩の分。一応半分に切ってもらってきたから、彼が半分だけでいいと言い張ったら、自分で食べてしまうつもりだった。 が。 「……買いすぎたな。」 買いすぎたのである。 昼時のこと。パンは運良く焼きたてで、季節柄新商品なんかも出ていて。時々買いに行くからには顔も覚えられていて、おすすめなんかもされてしまって。 そうして温かく接してくれるのが快くて、じゃあそれも貰います、なんて。 言っていたらいつの間にか5種類のカスクートを手に入れていた。 パン屋側もよく売ったものだと思う。さてどうしようか、と首を捻った。繰り返すが昼時、そこそこの人が昼食のために出払っている。 残っているメンツは忙しそうで、声をかけるにも気が引けた。 誰か、食べてくれたらいいのだけれど。隅の方に寄って、肩身狭そうでいる。 #警察署 (75) rik_kr 2023/09/17(Sun) 16:12:05 |
![]() | 【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡貴方の黒は揺れない水面だ。 凪いだ海面のように、それよりもっと強固に、こちらが与える何も響かせない。 だからこそ、貴方自身が起こした揺れはよく目立った。 男は調べ始めるだろう。アリソン・カンパネッロについて。 その過程で貴方に迫ることも、或いはあるのかもしれない。 淡々と手錠をかける。立ち上がらせて引き連れていく。署まで貴方を連行する間、男はひとまず何もしなかった。 従順な相手に暴力を振るえるほど、これは獣ではないらしい。そのあたりが未だ残る甘さで、真っ当さなのだろう。 落ち着いた貴方の態度に、苛立った様子こそ見せたかもしれないが。 程なくして。 貴方はこの男と二人、取り調べ室に入れられることになる。 手錠はつけられたままだった。いくら従順でも立場が立場。油断するなということだろう。 後ろ手にドアを閉めた男がしたことは、まず眼鏡を外すことだった。 「さて」 「どんな気持ちだ、ルカーニア。」 (-510) rik_kr 2023/09/17(Sun) 16:35:22 |
![]() | 【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ/* わ〜い! 設定の共有ありがとうございます、お仕事お疲れ様です! 把握しました! 可愛い設定でニコニコになっちゃった……そして多角関係について、誠実な対応ありがとうございます。 当方PLとしては多角フリーですので五臓六腑を墓まで様次第では多角ドンと来いという感じです。PCは犬属性ということでお察しなのですがその時はその時で。今すごく眠い様が挟まれるのが苦手じゃなければ、ですが…… お相手いただけて嬉しいです。最後までよろしくお願いします! (-511) rik_kr 2023/09/17(Sun) 17:02:36 |
![]() | 【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ貴方の言葉に、これはふうん、という顔をした。 納得がいったような、いっていないような。 信じたような、信じていないような、そんな顔。 金色の瞳はもう一度、貴方のかんばせを浚って逸れた。そのまま左の方を向く。 よく聞けば、直角に曲がった道の先の方から足音が聞こえてくるのがわかるだろう。このままでいると、そろそろよくない噂を立てられそうだ。 ゆるり、近づいた顔が離れる。 添えられていた手も、手のひらから指の先。順に遠ざかって、男は一歩引いた。 「先輩。」 首を傾げて道の先を伺う。まだ誰も来ないことを確かめて。 「待っていますよ。」 最後に、もう一度。 これは貴方の方を見て。 そうして額を指の背で軽く小突いて。 では、と立ち去ろうとするのだろう。なにもなければ。 今晩にも、貴方を捕まえるのを楽しみにして。 (-515) rik_kr 2023/09/17(Sun) 17:15:40 |
![]() | 【人】 法の下に イレネオ>>76 エルヴィーノ >>77 テオドロ >>78 ニコロ 「あ。」 初めの目当ての先輩が来て、説明しようと口を開ける。 「お疲れ様です。」 ところに、また新しい先輩が来て、タイミングを掴み損ねる。 「えっと。」 どこから話そうか、と整理しかけたところまた一人。 先輩三人に囲まれたところでこの体躯が動揺することはない。 ないけれど、さすがに立て続けに来られると参った。嬉しい悲鳴と言うやつだ。 「……。」 「食べますか。」 結局。 説明を全てすっ飛ばして、結論だけを口にした。 一緒に袋の口をそちらに向ければ、よりパンの美味しそうな匂いが濃くなったはず。 #警察署 (79) rik_kr 2023/09/17(Sun) 17:22:47 |
![]() | 【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡そう。男はまともだった。 そうであると自負していた。そうでなければならないと自負していた。 真っ当に真面目な司法の番人。男が自認する素顔はそれである。 だからこそ。 今の貴方が好ましい。いつもの飄々としたそれより、余程。 「気に入ってくれたようで何より。」 「お前に長く住んでもらう家だからな。気合いも入る。」 (-520) rik_kr 2023/09/17(Sun) 17:44:59 |
![]() | 【人】 法の下に イレネオ三人の先輩方よりは遠巻きに見ているだろう後輩たちにも、男は目をやって。 目だけではなく袋の中身が見えるように向けて、無言のまま問いかけた。食べるか。 もちろん腹いっぱいだとか、忙しいのなら、無理にとは言わないけれど。 「助かります。」 みんなで食べようという案が出れば、ようやくほっとしたように肩肘を張るのを辞めた。 そして袋の中を指さして味の説明をしていく。内訳は定番のハムチーズにペッパーマヨソースがかけられたもの、えびとアボガドとサーモン、トマトとレタスと卵のもの。それと新発売のチキンとマッシュルームのホワイトソースに、クリームチーズとハニーマスタードの商品だとか。全部半分に切って、ふたつずつ。 各々手を入れて持って行っても構わないし、こちらが配っても構わない。いい感じになればそれで。 #警察署 (84) rik_kr 2023/09/17(Sun) 17:59:13 |
![]() | 【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡「確かに悪法だろうな。お前たちにとっては。」 さぞかし都合が悪かろうと鼻で笑った。 男とて理解している。自分の集めた捜査資料は不十分だ。 自分に出来たことは、ただ諦めないことだけ。 そこに運良く、不十分を十分にしてくれる法が、外から齎されただけ。 そしてその不十分さを埋める情報を得られるかもしれない機会が、今与えられている。 組んだ手に顔を寄せれば口元が隠れた。 「任せられた。光栄なことだよ。」 「日程、日程ね。」 「お前が進んで口を回してくれれば、すぐ終わる。」 (-542) rik_kr 2023/09/17(Sun) 19:39:07 |
![]() | 【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ犬は飼い主を裏切らないもの。 それはもしかしたら、お互いに。 だからこれは、約束通り貴方を待っていた。 門の前、外壁にもたれた男の衣服は黒い。大柄ではあれど闇に紛れてしまうようだ。夜のおかげで目立たなくなったこの男を、貴方は気付かないふりをして帰ったって良かった。 呟きを耳にすれば、だから、笑うんだろう。 自分は約束を守った。 一方的に押し付けた自覚はあった。 貴方も約束を守った。 一方的なそれを受け入れてくれた。 「言ったでしょう。」 そうして歩み寄れば、かつん、と靴を揃えて止まる。 10数cmの高みにある瞳は、今は厳しいものではない。 (-547) rik_kr 2023/09/17(Sun) 19:54:07 |
![]() | 【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ「良いんですか。」 よくよく聞き返すのは、男の癖らしかった。 この男はいつも、いいか、という問いに対し、本当にいいのか、と尋ね返す。いいのだろう、と勝手に受け入れて頷くということをしない。 それは人によっては嫌がられる態度だ。 貴方には、自分の選択を確認させることになる態度だろう。 俺を部屋にあげていいんですか。そういうこと。断られるなんて思っていないくせに、癖で確認だけはするのが厄介。 きっと貴方は頷いてくれるんだろう。 ならばと、こちらは運転を申し出た。人に車を運転させるのを貴方は嫌がるだろうか。そうでないなら、「寝不足の人間に運転させるわけにいかない」なんて押しきったはず。 街灯に照らされた夜道を滑るように抜けていく。 夕食の話も出したろう。きっと貴方の反応は芳しくないから、軽くつまむくらいのものだけ買っていく。 (-564) rik_kr 2023/09/17(Sun) 20:47:09 |
![]() | 【人】 法の下に イレネオ配ったり、勝手に持って行ってもらったり。 腹にものを入れて置いてほしかった先輩。 外回りで腹が減っているだろう先輩。 書類仕事で糖類が必要であろう先輩。 弁当と一緒に食べてくれるらしい後輩と、 働き者の後輩もひとつ選んで行った。 そうやってだんだんかさが減っていく。いい具合の頃に自分の分も確保したんだろう。 答えた店名は貴方 >>85 も知るものだった。彼女が言っていたものとは同じかどうか。 きっと誰かが言った通り、 >>88 存外楽しい昼食になったはず。 何もかも動き出す直前の、最後の穏やかさかもしれなかった。 #警察署 (95) rik_kr 2023/09/17(Sun) 20:53:35 |
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