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![]() | 【神】 口に金貨を ルチアーノ「……おい、おいおい」 連絡が取れないなんてこと滅多になかっただろうあんたは。 一体何の為に忙しなくこの足を動かしてると思ってんだ。 「 黒眼鏡、テメえなあ!! 」男の怒号が#Mazzetto のガレージに響き渡る。 主がいないその場所がどうなっているかなど関係ない。 乾いた喉で叫んだからか、むせながら息苦しくなってしゃがみ込む。 まだ動かなくてはいけないのに、もう此処には見送る声も視線もないのだ。 「……クソ年寄りが」 (G2) toumi_ 2023/09/17(Sun) 21:37:44 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 路地の花 フィオレ「猫はな、嵐の前は落ち着かなくなるんだ。 天気予報になるし、気にかけておくと便利だぞ?」 本当に突然の予感であるように笑って返した。 冗談のように、そうであれと願っていたから。 「好きなだけ甘えて、最高の働きぶりで金は返してくれ。 ちゃんと死ぬまでつけておくからな」 あなたの事だけは信じてやりたいと思っている。 それでも、いつかの時まで誰かに裏切られても歩けるようにただ今だけは安心して眠りたかった。 誰も欠けではいなかった時間、しかし男はこの先起こることを確実知っていた、事が起きた後ならば気づくだろうか。 未来こそ読めない、それでも何かに縋るような言葉選びであったと察せられるかもしれなかった。 (-12) toumi_ 2023/09/17(Sun) 22:02:19 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Chiavica テオドロ「テオドロ……お前いい男だなあ」 だからこんな軽口をたたき合って観光地に来れているのだろう。 ここに来るのを躊躇していた自分がいたなど嘘のように楽しい気分にもさせられている。 「……ん? ああ、俺は浮気はしない。 だが――長く愛せる気もしていない。 だから必ず三ヶ月で別れるって言ってやっている。 急に冷たくなったり構わなくなって悲しませたくもないだろお?」 逆もしかり、言葉の端から見えるのは相手に対しての気遣いか、はたまた臆病な考えかもしれない。 それでも両方を確かに持っていて、堂々と刹那の愛情だけを男は真摯に与え続けている。 「愛って奴も情って奴も正直信じてない。 いくら長い付き合いでも隠し事が多い奴に気なんて許しきれるか。 だからお前ぐらい嫌みを言ってくれる方が安心する、嫌な男か?」 友情だけは別かもしれんな、と友達が少ない男は笑っていただろう。 (-18) toumi_ 2023/09/17(Sun) 22:34:53 |
![]() | 【神】 口に金貨を ルチアーノ>>G7 カンターミネ 「あ……?」 普段の気取った態度でもなく、たまに見せる粗野なそれとも違う。 貴方を睨むその眼光には明確な殺意が籠もっていた。 「なんだ、 こっち かあ」年功序列など関係ない、誰が誰を従えているかの階級として目上の存在だとわかれば恭しく顔を上げて口の端をあげた。 「どうも先生さん、ご機嫌はどうだ。 昨晩の面白いぬいぐるみは人気だったみたいだぞ? それで悩み事かあ……そんな大層なもんはもってないけどなあ。 強いて言えば、愚痴でも聞いて貰わんと今すぐにでも手が滑って此処に火を放っちまうかもしれん」 #Mazzetto (G10) toumi_ 2023/09/17(Sun) 22:49:05 |
ルチアーノは、店を出る前にフィオナは、と呟いて。『無事か』とだけ連絡を入れた。 (a1) toumi_ 2023/09/17(Sun) 23:15:33 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ時折貴方とも話していただろうこのソルジャー。 年齢と所属している年数の割に昇級をしていない。 やけに仲が良いのはペネロペと黒眼鏡で、部下を溺愛してる。 そんな表の顔を剥いだ男は無表情のまま貴方についていく。 人気がなくなったと思えば、部屋か、たとえそこが廊下であろうとも口を開く。 「何でもいい教えてくれ、あんたの知ってること。 ……俺は……っ」 それは、思ってもこの瞬間にしか言えない誰にも言いたくない言葉で。 「……俺のせいで黒眼鏡は捕まったんだ」 (-40) toumi_ 2023/09/17(Sun) 23:32:18 |
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![]() | 【神】 口に金貨を ルチアーノ「……言わんとだめかあ?」 へらりと表情を変えて入った先で笑みを浮かべれば、 壁にもたれかかればどうしてやろうかと腕を組んだ。 「愚痴はなあ、無茶すんなって言ったんだあいつにい。 あれ、この間は言ってなかった気もするなあ。 いつものことなんでな」 「なんだったか……知ってたかあ? 喧嘩好きなんだよなあ黒眼鏡の旦那。 俺も昔はくそみたいな溜まり場に放り捨てられそうになって あれは死ぬかと思ったね。俺は肉体派じゃねえ。 んで……あの人喧嘩しに行ったんじゃねえかな。 こんなご時世に。大人しくしろって言ってんのに」 「……全部ただの想像だけどなあ。はっ……」 #アジト (G16) toumi_ 2023/09/17(Sun) 23:43:22 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → コピーキャット ペネロペ「色男と美人は目立って困るなあ……」 「……はー、もう少しゆっくりデートさせてほしいね」 (-63) toumi_ 2023/09/18(Mon) 0:06:16 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → コピーキャット ペネロペ「冥土の土産か? 時間は無理に取れるぞ、だが俺にハンドルを握らせるな」 「今なら海に二人で突っ込める」 冗談か冗談でないのかわからない言葉をつけたした。 (-76) toumi_ 2023/09/18(Mon) 0:29:15 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ「……なるほどなあ」 ため息を吐いて、さあ、どうしてくれよう。 己の持っている情報網に引っかかった監視の目はアンタだったか。 今後遮断するかそれとも通しておいた方がいいか迷ってしまう。だが、今はそんなことを考えている暇もない。 「イレネオのことを俺が調べたのは聞こえたかあ? それをよお、……つい昨日旦那に言っちまったんだ」 「だからきっと、何かしに行ったんだろあの人。 そういう奴だ。自分からあいつを捕まらせるほどのことをしに行ったに違いない」 「………………あとは……まあ。 知りたいか?」 今は怒りの感情で隠しているが、どうやら調べにいった情報が何やら相当なものだったのかもしれない。 黙っていることからして、取締法のメンバーをみつけたわけではないようだが。 男は割と思いつめると黙って消えたいような性格であった。 現に今も不条理な怒りと後悔といろんな感情で立つのが怠かった。 (-104) toumi_ 2023/09/18(Mon) 1:04:19 |
![]() | 【魂】 口に金貨を ルチアーノ「いやらしい言い方をするなお前……。 仕方ないだろ、俺も寝不足だったんだ」 事件が起こるのを知っていた男は様々な場所に走り回る前であろうとやるべきことが多かった。 何かのせいで夜歩きも再発すれば、ストレスが溜まっている中。 幼馴染と心地よく眠ってしまうのは仕方ないじゃないかと。 「……お前の事なんて知るか、俺は抱き枕として安くないっていってんだ」 「はあ……どうしても寝なきゃならん時ぐらいに呼びつけるぐらいなら行ってやらんでもない。 お前もまともな病院に通った方がいいんじゃないのか?」 大真面目に、睡眠の不調が治らないのであれば仕事を休むのも視野に入れるべきだ。 金銭のことや様々を支えられる自信はある。 それこそ関わりがあるとあなたの首が切られようと、もうこの時点で手遅れだろう。 やるところまでやってしまった方がいい。 「ガキがなんでもだとかいうな。帰るぞ、俺は食事の約束がある」 まだ夕餉の時間まではまあまあるが、告げれば貴方を置いてその場を去ろうとする。 目の前に居て、手は届くのに勝手に離れていく。 あなたの言葉を思い出しながら、そうだなと小さく呟いて。 だんだんとあなたには甘い言葉が減っていくのを男自身も感じていた。 (_0) toumi_ 2023/09/18(Mon) 1:24:26 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ「はあ……まあ、いいだろお。 金のかかる情報じゃない部分だけ教えてやる。 正直俺が黒、今回の法案に関わってると疑ってるのは」 「ヴィットーレとダヴィードだ。 海より深い事情はあると思っているけどなあ?」 勘も入れた考察を。正直者はこのマフィアの中に向こう側が居ると思っていることを告げた。 苦々しい表情は確信とは言わなくとも、すでに探ったか何かを感じ取った後なのかもしれない。 「警察側は正直わからんな。 だが――上の連中につかまってるんなら、 ニコロ、アリーチェ・チェステ、ニーノ・サヴィア辺りに居るんじゃないかあ?」 「まあ俺も関わってると言えるのかねえ? 黙っていてくれえ。 仲間の情報を売ってるわけじゃない上に、警察側を保護している美女とデートしているだけでね」 (-112) toumi_ 2023/09/18(Mon) 1:35:35 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → コピーキャット ペネロペ「どうもありがとう美少女ペネロペ。 何方が欠けても忙しくなるだろうに」 「愛してるぜ? これはここ数年で久しぶりに言った言葉だ」 (-115) toumi_ 2023/09/18(Mon) 2:54:46 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → コピーキャット ペネロペ「……俺に嫌われてもいいことはないぞ?」 悪いこともないだろうが。 自己評価は貴方達の傍に居ると上がるので素で高い。 「黒眼鏡やヴィットーレはともかく……。 俺は連れていかれると……良いことは待ってないだろうなあ」 本格的に片づけをしなければまずい物があふれている。 あなたならもうわかるだろう男が持っている情報網も、警察署内にいる知り合いたちのことも。 「心配するな、俺は話すより黙ってる方が得意だ」 まだ無事でいられる可能性もある、悲観的な空気を流せば言葉が止まってしまう。 だから正しく息抜きとして時間を過ごそう、そう思いながらその背を追いかけた。 (-117) toumi_ 2023/09/18(Mon) 4:42:20 |
![]() | 【念】 口に金貨を ルチアーノ>>2:!13 「おっと、そうだったか。……あー」 「俺も早くに両親に死なれてなあ、 代わりに面倒を見てくれた奴らがいる。 苦労も親孝行をしてる……つもりって言うのも。 少しは同じもんを感じるねえ」 できてるかわからないのも。 こちらはそんな素振りもなければ不真面目ではあるが。 「あんたにとってのそいつが無事であるならいいんだがな」 「お粗末様。 お礼は、そうだなー……」 突然会いに行ったのに材料を用意してくれて。 ピンクのエプロンを付けさせてきて、いつもの笑顔で迎え入れた男の顔が思い浮かぶ。 「……次のデートの約束をしたんでね。 その時にでも伝えておこう」 (!0) toumi_ 2023/09/18(Mon) 6:21:26 |
![]() | 【念】 口に金貨を ルチアーノまた次の日。 自分達は改めてホテルに集まり、手に入れた情報を伝え次の作戦を考え解散するはずであった。 この後にやってくる一通の電話音が鳴り響くまでは。 「……あのくそ旦那」 片手で頭を抱えながら手渡すのはあまり分厚くはないが文字の多い書類。 対処に困っていた男と元上司まで牢に捕まったことで正直混乱は隠せない。 それはそうと、あの時聞いた名前も共に無事に報道されていたのも目についてしまう。 ……貴方はうまくやったのだろう、だからこそその表情を伺っていた。 (!1) toumi_ 2023/09/18(Mon) 6:22:19 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → うたかたの ダニエラ直ぐに燃やすでもして捨ててくれと言われた紙にはいくつもの名前が連なっていた。 そこの中でもいくつかの名前が浮かび上がっている。それが、執行役の予想だ。あくまで確定ではない。 先日告げた上司の名前には執行役ではなかったという印が刻まれているが、男の表情は何やら暗そうに感じただろう。 アレッサンドロ・ルカーニア ダヴィード フィオレ カンターミネ・ヴォーフル ネロ ぺネロペ・ベリーニ ロメオ ヴィットーレ ・・・・ ・・・ ・・・ アリーチェ・チェステ イレネオ・デ・マリア エルヴィーノ・ルカ・バディオリ ニコロ ニーノ・サヴィア テオドロ・アストーリ リヴィオ・アリオスト ヴィンセンツィオ・ベルティ・デ・マリア ・・・・ ・・・ ・・・ ・・ 消している者は、 確実に違う と男は言った。 (-120) toumi_ 2023/09/18(Mon) 6:30:18 |
![]() | 【念】 口に金貨を ルチアーノ「捕まってほしくなかった奴が捕まるとなあ」 「殺意が真っ先に沸いた」 「あと昨日言ったデート相手は件のヴィットーレだ。 奴の店は燃えた」 俺が立ち去った、後に。成程ね、ぶっ飛ばしてやろうか。 どいつもこいつも勝手をする上司ばかりが周りに居る。 「 俺は疫病神か何かか……? 」あいつらのせいで裏口をたたかれるんだぞ、たまったもんじゃねえ 「そういうお嬢さんは今日もポーカーフェイスかい。 ……例のガキ、あー……ニーノはどうだったんだ」 (!3) toumi_ 2023/09/18(Mon) 7:27:14 |
![]() | 【念】 口に金貨を ルチアーノ材料以外は全部自分が手作りをしたということは言わないでおこうと心に決めた。 店をやっていて飯が上手い人間に頼ったのは確かだったので。 「……あと俺たちの会話を盗聴している可能性があるやつらが知り合いだった。 悪い事には使わんだろうが、そういう奴らだ。 一人凄いやつが居てな……大分年下なのに発明……? 作るもんがすごくてな。調べるのも得意のもんで、あれは大した奴だったよ。おっと、大した方でしたね、か」 「お疲れ様だな……。大きなトラブルが無いならよかった。 気にしすぎるなよ、永遠に牢屋に入ってるわけじゃないんだ。 こんなふざけた法案……いつかマシになるに決まってる」 そう思っていないとまた苛立って仕方なくなる。 自分のせいだ、とずっと頭の中で声がする。 直接的じゃなくても、俺が奪ってしまう、誰かのその場所を。 そう考えただけでまた足が動けなくなりそうだった。 (!5) toumi_ 2023/09/18(Mon) 8:08:13 |
![]() | 【魂】 口に金貨を ルチアーノ傷つけるために言ったわけじゃない、素だ。 「誰が楽になりたいって言ったよ」 それを無理にでも与え続けてくれた存在は居なくなった。 手を振りながら貴方に見送られただろう。 次の約束もしないまま。されど、早々にあってしまうだろうとも思いながら。 次の日、ルチアーノはアジトの中で随分と荒れていた。 貴方は彼についてどれほど調べたことがあっただろうか。 そしてどれほど、理解が出来ていただろう。 少なくともその日に知らされた様々な要因で彼のストレスはここ数日の中で最も高まっていた。 「……会いたくねえな」 心の底から、そう呟いて。男は昼間から路地裏へと入っていった。 (_2) toumi_ 2023/09/18(Mon) 8:22:30 |
![]() | 【独】 口に金貨を ルチアーノ (-130) toumi_ 2023/09/18(Mon) 8:31:39 |
![]() | 【念】 口に金貨を ルチアーノ「……?」 はて、何かそこまで引っかかることを言ったか。 違いは分かるのだが、やはり口を開かないので特に聞いてやることはなかった。 そんなものだ、深くつつくものでもない。 「大義か、そうだなあ。 ……はっきり何のためとは誰にも言ったことはなかったが。 俺がこの道楽をやってるのは金の為じゃない。 この道楽をするために金が必要なんだ」 道具も、人も、技術も、手に入れる為に必要になるのは金。 自分が為せないことは金を使って他人の手を借りればいい。 この手を汚す必要なく、その手のエキスパートを雇えば確実だ。 だからこそ、できるだけ手にする金はまっとうなものでなければいけない。 裏金や盗みなどはもっての外、その辺りは単なるリスクケアだが。 (!7) toumi_ 2023/09/18(Mon) 9:12:42 |
![]() | 【念】 口に金貨を ルチアーノ「俺は情報を知るために金を集めている」 「知りたいことを知れるのは、安心するだろ」 彼は情報屋とは自分で言わない、これは道楽であると。 図書館で物を調べるのと同じ、ただ豪勢に広大な規模で金を湯水のように使って困難な情報まで調べているだけ。 全ては知識欲と、自分が 安心する為 に。「まあ、いくら調べても結局人は信じられんけどな」 「俺はどうやったら傍にいる人間をまともに信じられるか悩んでるよ」 今日まで味方だった者が明日には裏切り者になっているかもしれない。 そんなことを言っているからいつまでたっても堂々巡りなのだ。 (!8) toumi_ 2023/09/18(Mon) 9:18:34 |
![]() | 【念】 口に金貨を ルチアーノ本当に知りたいものはどれほど金を積んでも調べられていない。 だからこの道楽は続いている。全くどうして、いつになればおわるのだろうか。 (!9) toumi_ 2023/09/18(Mon) 9:24:02 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ/* おはようございます、魔術師のルチアーノです。 今回は呪殺の件、厄介な設定をお引き受けいただきありがとうございました。 この度は運営様に連絡をしたように、『情報屋兼便利屋を担っていた当方を狙っていた警官がヴィンセンツォにターゲットを変え検挙した』体でロールをさせていただきたいと思います。 PCの行動としては、自分のせいで貴方が狙われたと思い会いに行こうと思っています。 大分感情的な行動になってしまいますが。 時間の余裕などを考えRP開始を襲撃前にするのでしたら時系列はずっと後という設定でこの後から。 襲撃後が良ければ村での日付変更後にロールを始めたいと思うのですがご予定はいかがでしょうか? (-142) toumi_ 2023/09/18(Mon) 10:03:05 |
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![]() | 【魂】 口に金貨を ルチアーノ普段では行かない道を迷わず進めば入るのは看板もない店。 出てくるのを待っていれば、毎度ありの声が響き男は出てくる。 そこは骨董品の店に思えた。 またどこかの店によれば、毎度ありと、かなりの金額が動く声。 そこはアンティーク店のようなものであった。 まだ出歩いて十数分で公務員三ヶ月分の給料ほどの金銭が排出され、男はまたふらりと何処かの店に向かって歩いている。 ……目的地などないのかもしれない。 深夜に徘徊したまに猫を眺めるだけの行為と何ら変わりない。 ルチアーノは出歩いている時に周りを見ることを目的としているように他人からは見える。 しかしそれを楽しんでいるようには見えず、ただ別のことで気を紛らわせているように思えるだろう。 (_4) toumi_ 2023/09/18(Mon) 18:20:11 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ「最近話してなくて行動が不明瞭なやつがその辺りなんだよ」 「最初は気分悪かったが、もう吹っ切れた。 白だったらそれでいいわけだから、疑ってなんぼだ」 マフィア側の人間に対して、彼ら自身の人格や性格を疑っているわけではないという。 ただ事件があり、アリバイも最近の動向も知らない人間が犯行を行える可能性があるだけの話。 そして名前を出していない人間に関してはそこそこ把握しているという。 「俺の情報は良心的だぞ? まあ、女にはサービスするから……。 ……どうぞ。それでいい、何でも言ってくれえ」 ちなみに金額はピンキリではあるが一人の情報に付きご家庭に一台あれば嬉しいコンピュータを二台分程だ。 安くもないが法外ではない、何度もやり取りをすれば流石に厳しい値段だと言えよう。 「……んー。まあいいか」 なんだかなあ、貴方の引っ掛かり方に少し違和感を覚えた。 男は協力者もといデート相手の情報は調べずにこれまでを過ごしていたので。 (-205) toumi_ 2023/09/18(Mon) 19:16:25 |
![]() | 【人】 口に金貨を ルチアーノ>>2:94 リヴィオ 貴方の言い分は最もだ。 どれほど多忙でも食事や身なりには気を使っている男は、一度でもそのルーティーンを崩すと生活水準が崩壊する。全てに対して。 ここ5年はその様子を見せていないのでなんとか保ちたい。つまりは格好つけたままで生きていたい。 「お気遣い心染み入るね。 ……はあ、……最高に美味いな……」 ストレスが来ていたか、貴方の顔が眩しいからかその味はここ数年で最高の味に感じる。 多分気の所為だが、気の持ちようというものを少しは信じていいかと思い始めた。占いとやらにもはまれそうだ。 「怪我、それ以上酷くなっていたらちゃんと医者に行けよお。 子猫を舐めてると足元をすくわれるからな」 そうして完食したカップを見やればタイムリミット迫っていた。 この先の用も大事なのだ、別れを憂う気持ちはないが時間が無限に欲しくなる。 「さて、すまんが先に失礼する。 帰り道は車の音を頼りにするのが一番だ。 またな、リヴィオ」 されど一言をかけるのは忘れずに、貴方いわく猫のエキスパートは裏路地から去っていくだろう。 来たときとは違う道を随分と慣れた足取りで大通りへと向かっていった。 #路地裏 (12) toumi_ 2023/09/18(Mon) 20:04:09 |
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![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → コピーキャット ペネロペ助手席に向かって扉を開けた。 今なら後部座席で寢れてしまう気がしたから。どつかれる。 「どっか、……」 そう問われて思わず第二のアジトの場所を告げそうになって黙り込んだ。 気が緩みすぎている、否、今この空間と貴方のことは信じられると男の中で確定づいたからだ。 それも、ほんの少しの間だけ。 この事件の裏切り者ではないというだけだが。 「……死にたいときってどうやって人は死なんようにしとるんだ」 怒りや喪失感はどうにか抑えてきたが、後悔や失敗を清算する方法がいまいち良いものが思いつかないと。 (-217) toumi_ 2023/09/18(Mon) 20:51:42 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ「は?」 人は図星をあてられると沈黙をし肯定を示すと言われているが今回ばかりは違う。 言われた内容に唖然としていただけであるし、その後告げれられた内容にも冗談を感じなかったからだ。 「は、いや、飯は食わせたが外出も……。 手は出してない! だが無防備すぎてどうにもかなわん、 あんたら知り合いならもう少しそこらをなんとかしないか!?」 俺は悪くない、男はそう言った。 眼の前でネイルをし始めたり視線を合わせなくとも二人きりのホテルでのんびり過ごす女をスルーしてることを褒めて欲しい。 「そもそもあんた達は男に対してがさつなんだ、 片方はがさつと言うよりは知識がないだけだが……あーー。 俺じゃなかったらあんなの、食ってくれと言ってる……。 ……違っ、丁重に扱ってるからその笑顔はしまってくれ」 無実であるとは思いたいので、言いたかったことをこの際全部いってやった。 お節介の気はある、あなたもそこそこ男に対して筋力勝負では敵わないことをわかっている人間であろうし。 薬を盛る話には苦虫を噛み潰したような気持ちになった。 そんな特効薬でなくとも薬品が全部効きやすい性質にある。 少しでも危ないものは絶対手を出さないと決めているのだ。 ダニエラに手を出すと女にされる。 ……この情報を手に入れたことが一番の価値であるように思えた。 (-232) toumi_ 2023/09/18(Mon) 21:36:28 |
ルチアーノは、命の危機を感じている。 (a6) toumi_ 2023/09/18(Mon) 21:42:03 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 徒花 テオドロ「褒められたことじゃないのになあ、たまに言われるよ。 そんな真面目なのにどうして性根が悪い奴なのかしらってね」 遊ぶ女達はこの男の妙な誠実さだけは理解してその甘い蜜を吸っている。 短い期間だけでも愛されたい、そんな人間が彼の周りに集まっていたりするのだ。 「はっ、隠し事がない男なんて魅力がねえよ。 だからなあ……俺が本当に気に入ったやつには覚悟してもらわにゃならんことがある」 他人を心から信用したいと願うのに、酷く矛盾した言葉。 自身の不安を打ち砕く術は既に持っている、持っていて敢えて行使をしていない。 それは一歩踏み込む勇気がないからと、相手からの自分への好意を裏切りたくないからだ。 (1/2) (-244) toumi_ 2023/09/18(Mon) 22:19:09 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 徒花 テオドロ「……いつかその時、お前がどれだけ嫌がろうと。 俺はテオドロ・アストーリという人間を本気で知ろうとするだろうよ」 たとえ友人関係にヒビが入ろうと、やりたいもんはやる。 全裸になって言うような台詞でもないなと内心笑いながら口調は真剣であった。 「その誠実さも素直じゃないところも、なんだって調べてやる。 俺に気に入られちまったから仕方ねえな? 見つけられたくない自撮り写真があったら消しとけえ、何から何までとことんやってやる」 まるであなたの家にガサ入れをするかのような例えを使って大袈裟に嘯く。 こんなにひけらかして言ってやったのは初めてだった、今この瞬間に帰られても仕方ないかもしれない 「そこまでして、俺が納得するまで調べ上げた、 心から安心できたやつと酒を飲めたら……」 どれほど喜ばしいか、一人ぐらい欲しいもんだ。と口を滑らせた。 (-246) toumi_ 2023/09/18(Mon) 22:19:56 |
![]() | 【念】 口に金貨を ルチアーノ「ああ、その通りだよ」 「だからあいつらのことを調べたくても調べられなかった」 直接口で聞きに行く馬鹿な真似もしたなあ、と。 お陰で望まない逮捕劇を起こすことにもなったわけだが。 貴方の爪に刻まれたマリーゴールドに目を細めた。 ここ数日たわいない雑談の端々から、貴方はこの行為を責め続けてるのだと気づく。 その色に含まれた意味に気づけずとも、信じられる一つ一つがあれば自ずと答えは導かれた。 「まあ俺のその信用は期間限定だがなあ。 この事件が終われば直ぐに掌をかえすんじゃないかとか疑っちまう」 「だから態々調べんでも、んん……まあ」 一種の信頼であると、何か貴方に気付かされてしまったような気もする。 好いた人間が悪者だと知りたくないヘタレを無理矢理綺麗な話にしようとしていないか? と自問自答だ。 (!12) toumi_ 2023/09/18(Mon) 23:05:08 |
![]() | 【念】 口に金貨を ルチアーノ「げ、……っ、あー……」 あなたのその笑顔に頭を抱えそうになれば、 思わず腰を上げて立ち上がる。条件反射だった。 「…… あんたわかっててやってるんじゃないだろうな 」何処かで聞いている 奴ら には言い訳を用意しておこう。頼むから俺を女にするのは止めてくれ。 女の笑顔がわからん男じゃ無かったんだ。 「お嬢さんの信じた奴らがどんな奴だろうと、 こんなにいい娘に嘘をついて居たわけなんてないさ」 自分の事は棚上げをして安い言葉で励ましてやる。 小さな嘘も裏切りも貯まっていけば傷になることを誰よりも知っているから。 そこまで離れていない距離であるのに目の前まで行くのに随分足は重く感じた。 「悪者もなあ、はなから悪者のやつなんてそんなにいないんだ。 そいつらと過ごした時間が最高だったから守りたいんだろ? もう、できてるじゃねえか。 ちょっと過激だが、それぐらいの女の方が魅力的ってもんだ」 (!13) toumi_ 2023/09/18(Mon) 23:12:31 |
![]() | 【念】 口に金貨を ルチアーノ迷い迷って己の手を柔らかな金髪へとのせる。 「ダニエラ・エコーは裏切り者じゃない」 「俺は、そう信じている」 だから泣きそうな顔をするな、と同じような笑顔を返してやった。 (!14) toumi_ 2023/09/18(Mon) 23:15:19 |
![]() | 【独】 口に金貨を ルチアーノ/*手を出すなって言われたあとに手を出したけどこれは仕方ないだろカンターミネさん。許してくれ。 (-259) toumi_ 2023/09/18(Mon) 23:35:06 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 渡りに船 ロメオいつかの時間あなたのもとに連絡をした同僚がどうしても会いたいと行ってやってくる。 場所は外でもアジトでも何処でも良いと指定があった。 「ロメオー。あのときの数字だがあ」 「結果的にはよかった」 良かったらしい。そんな報告。 しかしなにか喜んでいるような言い方ではなく、あなたが少しでも感情に機敏であれば、ルチアーノはあの選択をさせたことに罪悪感を持っていそうであった。 直接顔を合わせに来るほどに。 (-260) toumi_ 2023/09/18(Mon) 23:42:05 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ/* ご連絡ありがとうございます! 少し知れそうなことはロールに混ぜて思い当たってみたいと思います。 ルチアーノがヴィンセンツォに連絡して結局は検挙自体を防げないような流れになり……のような会話であると思うのですが、何卒ご無理のないようにお付き合いくださればと思います。 話しかけるのは検挙前、つまり三日目の夜間頃の予定ですが検挙される時系列はあまり固定せずお好きなように演出していただけるように心掛けます。 RPの機会をいただきありがとうございます、本編でもよろしくお願いします。 (-263) toumi_ 2023/09/19(Tue) 0:13:57 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → コピーキャット ペネロペ「……何もしたくない」 死にたいではない、根底にある怠惰がまろびでてくる。 それが許されるようなら人間はまともに生きていけない。 だから何もしない人間は死んだほうがマシなのだと言う。 「イレネオが人を選ばない無法者だってアレにいった……。 その直後にこれだ、……知り合いだったのかあ? 本当に何しに行ったんだ……その上自分も捕まるだとか」 知っていたら言わなかっただろうか、とか。今更だが。 「部下は……だから俺に部下はいらんと……。 余所にやれんなあ……早く昇級させるかあフィオレあたりは教養をつければすぐにソルジャーまでなれるだろお」 いつまで経ってもメイドマンにならないのは警察と関わってる噂を自分で流しているから。年功序列なんて関係ない縦社会にちょうど良すぎる。 「……ペネロペ、ダヴィードはお前から見てどうだ。今回の件」 最期のこれだけは声色がはっきりと戻った。真面目に聞いているらしい。 (-267) toumi_ 2023/09/19(Tue) 0:28:09 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 路地の花 フィオレメッセージは比較的すぐに返される。 『ある程度はな』 『法の執行があることは聞いてた。 あんな風に身内が引っこ抜かれるとは思ってなかったがなあ』 (-272) toumi_ 2023/09/19(Tue) 1:01:23 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 路地の花 フィオレ少しの間をおいて、 『一部はわかる、後はわからんかった』 『だが今となれば方向性はわかってきたな』 『フィオレの気に入ってたやつはどいつだったか』 全てを把握していなくとも大体はわかっている、敢えて聞いたのは己のため。 『幻滅したか?言わなかったこと』 (-291) toumi_ 2023/09/19(Tue) 4:16:41 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 路地の花 フィオレ「本当に愛されてんなあのガキと老害」 「片方今のうちに好感度下げておいてやろうか」 『なるほどな、概ね予想通りだ』 それぞれと顔見知りであることは知っていたし、仲のいいことも程々に。 それでも男は貴方の身の回りを隅々までは把握していない。 貴方が伝えてくれる分だけ、その知識として持っている。 『これ以上裏で起きてる事を知りたいってんなら部下でも金を貰う。 俺は少しだけ隠れた便利屋でね、関係者と話が出来た』 『だから起こることを知っていた。 こんな言い訳で信用できるかは知らんが、機嫌は直してくれ』 自分は誰かと違って突き放す方法は取れない。 だからできるだけその心が癒されていればいいと思う。 大切な人たちが居なくなってる中で傍に居る事もできない自分ですら、近いうちに慰めに行けなくなるかもしれないのだから。 (-298) toumi_ 2023/09/19(Tue) 5:08:41 |
![]() | 【念】 口に金貨を ルチアーノ「…………………… 牢に入る前に墓にぶち込まれるぞこれは 」想像通りの結果に本気で命の危機を感じている。 それはとてもとても仲睦まじい女同士の縁故に。 確かに男は貴方の身辺調査もしなければリスクを度外視で手伝いをしていた。 だからこそ知らなかったのだ、この依頼の一番の爆弾が貴方という存在と自分の女癖の悪さであった事を。 「あー……謝らんでいい。 最悪俺の尊厳がなくなるだけだ、安い」 だがそんな制裁はすぐには起こらないことは凡そ分かっている。 何故なら次に連れて行かれる候補に挙がった名前の中には――― 「……好きなだけそうしてればいいさ。 お茶でも飲むか、ご主人様。好きな茶葉を持ち込んでるんだ。 珈琲はなあ……練習中で自信はないんだが……」 貴方が何か無理に話さないように背を向けた。 この後に言わねばいけない事もある、落ち着く時間も与えるべきだろうと。 (!18) toumi_ 2023/09/19(Tue) 6:41:12 |
ルチアーノは、本気で辞世の句をしたためておくことにした。 (a11) toumi_ 2023/09/19(Tue) 6:49:22 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 門を潜り ダヴィード「ダヴィード、ちょっといいか」 「時間は取らせん、ちょっと聞きたいことがあるんだ」 ソルジャーがアソシエ―テの一人の足取りをたどるのは比較的たやすい。 もし貴方が連絡が受け取りにくい状況であれば、周りのアソシエ―テからルチアーノが探していると連絡網が回されるなんとも威圧的な状況が起こったかもしれない。 年齢と所属している年数の割に昇級をしていないソルジャー。 そんな男がやけに仲が良いのはペネロペと黒眼鏡、そして部下を溺愛してるらしい。 そうして顔を合わせたか通話になってしまったか。 忙しなく歩き回っている猫は合間を縫ってあなたに話しかけた。 (-311) toumi_ 2023/09/19(Tue) 7:05:09 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオマフィアには様々な情報通が存在している。 その中でも一際表の世から隠れた情報屋は、 自らを情報屋とは名乗らず便利屋と呼ばれていた。 全て足のつかないまっとうな金を使い 他の情報屋や人を買収し、様々な真実を手に入れる道楽もの。 それは反社会組織のアジトからITグループの社長の女の住所まで多岐に渡る。 そんな猫の尻尾を掴んだ警察が一人、名をGasparo[ガスパロ]。 ガスパロが普段から隠れ潜む便利屋を見つけられたのは、 彼がよく使う駒が警察署内の人間を調べていたからに他ならない。 ターゲットになっていた警官は、 ヴィンセンツィオ・ベルティ・デ・マリア。 便利屋はヴィンセンツォを調べている最中にガスパロによる妨害に遭いトラブルに見舞われる。 即座に調べるのを取りやめさせたが、もう既に尻尾は掴まれており検挙されるまで秒読みというところまで追い込まれてしまった。 そう、思っていた。 (-317) toumi_ 2023/09/19(Tue) 7:59:37 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ「……動きが無いな」 依頼人には理想の資料を用意した、後はこのまま身の回りを片付けて証拠を消すだけになっている。 「そろそろ何かあってもおかしくないと思っていたんだが……。 己惚れだったか? ん」 Trrrrr……着信音が鳴り響く、何か嫌な予感がしつつ電話に出れば 『ヴィンセンツォを検挙しようとしている動きがある』と予想もしていなかった知らせが駒の一人から告げられた。 「はあ? ……どうして、……」 自分の行動でまた誰かが危険な目に遭わされた。男に過ったのはそんな考えだ。 マフィアに狙われた上級警部など格好の的、別の理由があるかもしれないが今ならまだ間に合うかもしれない。 それに、彼は確か。 『ヴィンセンツォは黒眼鏡と昔から交流が――』 「それはもう知ってる! もう切る、お前達はもう動くんじゃない。 尻尾丸めて引きこもってろ!!」 やるせない怒号を受話器に向けどうしてくれようと深いため息を吐く。 時間は刻一刻と迫り、決して鈍間を待ってくれやしなかった。 (-319) toumi_ 2023/09/19(Tue) 8:14:21 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ『Buongiorno、勝利の君。 ……──突然ですまないが、貴方は【A.C.A】に狙われている』 外部からの傍受のリスクを最大限に抑えた通信で掛けたのはヴィンセンツォの携帯だ。複数台あるのならいずれかの。 それは随分と怪しい連絡になってしまったが、遊び人の放浪息子が直接会いに行くよりはよっぽどマシであったように思えた。 (-321) toumi_ 2023/09/19(Tue) 8:15:35 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 門を潜り ダヴィード「座ってていいぞお。 まあその様子なら、 いいな 」もしかして用が済んだのかもしれない。 といいつつも流石に呼びつけておいて何も言わないのはまずいかと、話題を探すように携帯を取り出した。 「……お前、黒眼鏡の旦那に何か欲しい物言えるか」 視線は携帯に向いたままだ。 (-322) toumi_ 2023/09/19(Tue) 8:21:02 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 渡りに船 ロメオ「あれかあ、あれはなあ。カンターミネかネロだった」 何がとはすぐには言わなかったが、猫の件もある。丁度その分の借りを返そうか。 「法案に関わってる人間を調べていてなあ。 どちらにするか決めあぐねたから、お前に決めさせた。 お陰で大分視界が開けたし、内部犯が居るかの目星もついた」 「どうもありがとう」 殴られてもおかしくないなと思いながら正直に告げた。 (-324) toumi_ 2023/09/19(Tue) 8:34:31 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ「天才に金が渡るととんでもないものを生み出すんだなあ。 ……本当にやらかした時には黙って受け入れるが冤罪はごめんだ」 そこは腐っても色男を自称する男、貴方の逆鱗に触れたのならば逃げ切れると思っていない。 「向こうが見せてくるんだよ……! まったく」 随分と潔いのは本来の性根もあるのか、プライドがあるのは最低限の女性の扱いだけのようだ。 元々粗雑な部分は誰かさんをまねしたものだ、本音は丁寧な暮らしをして眠って暮らしたい。 しかしこんな仲間たちに囲まれてしまっていれば穏やかな暮らしなど夢のまた夢である。 「金はいくらでも欲しいが、あんたとなら食事の方が嬉しいね。 いつになるかわからんが約束をしてくれるか。 今日にでもどちらが連れていかれるってんなら退所祝いだ」 退所祝いに金を払わせる可能性があるがそれはそれ。 無事に帰ってくるつもりでもあり、帰ってこさせるつもりでもある。 (-334) toumi_ 2023/09/19(Tue) 9:18:18 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオさてどこまで、いや、直接会いに行ったほうが伝えられることは多い。 その上通信は短ければ短い程リスクが無いのを知っている。 「……ルチアーノ、黒眼鏡の元部下だ」 少なくともその術で誰かを救いたいと願ったのなら、苦々しくも手の内を明かすしかなかった。 貴方達がどこまで仲がいいかも知らなければ協力体制を敷いているかもわからないが身分としては一番身近だろうと。 「あんたが良ければ直接会えるが、このご時世。 無理にとはいえん、だが」 逃げてくれというには随分年上であることとその声の威圧感だけでも憚られる。 「……無罪の輩が放り込まれるのが見過ごせんのだ」 そういえば。誰かが貴方を“怖いおじさん”と言っていたことを思い出して苦笑いをした。 (-336) toumi_ 2023/09/19(Tue) 9:36:49 |
![]() | 【魂】 口に金貨を ルチアーノ「……エル」 貴方に観察されていたのには気づいていなかったのだろう、少しだけ意外そうにして、それも一瞬だけ。 「いいんだよ、これぐらいは。俺は金だけはあんだから」 金しかない。それしか残されなかった。 いつかとも違うまた気怠そうな態度は酷く色んな気力を無くしているように見えた。 「なあ、エル。男の恋人を考えたことはあるか?」 「その時抱かれたいか抱きたいか言ってみろ」 突拍子もないそれは、あなたに尋ねているようで何処か宙に浮いている。 (_6) toumi_ 2023/09/19(Tue) 10:23:56 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 門を潜り ダヴィード「だよなあ……。それぐらいしか言えんよな」 「もう少しあいつに関わる人間が我儘な方がからかえて面白いんだが、そうさせないんだよな旦那は。 金や物ばっか何でも寄越してくる」 連絡は出来ないから直接会いに行け、と言いたかったが。 流石に警察の知り合いは少なかったかと顔を上げる。 「会いに行きたいんなら向こうのサツと融通利かせてやるぞ。 俺は顔も見たくねえからな」 「それとついさっきまでお前が内通者じゃないかと疑ってたんだ。 もうよくなった、だからビビらなくていいぞ」 (-341) toumi_ 2023/09/19(Tue) 10:38:52 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 渡りに船 ロメオ「んーいるなら……一人、 だった なあ」「……お前は違うだろ?」 その瞳は信用もしていないが疑ってもいない顔だ。 何も調べていないのに分かり切っているというように。 「そいつ以外は警察の人間が動いてるよ、俺の推測通りならな。 後黒眼鏡の旦那は絶対自分から勝手に捕まりやがったし、 この先も俺たちと警察の奴らが一人か二人ずつ連れていかれるだろうよ」 「まあ、ロメオはもう少し平気だろうがなあ」 (-342) toumi_ 2023/09/19(Tue) 10:44:29 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 渡りに船 ロメオ「俺はヘマをやらかしたんで、連れてかれそうなのと……。 まあ次の候補らしいぞ」 だから部屋は片付けてると笑ってやる。 そうだ白猫もまだ貰い手が見つかってないとも。 「勝手にどっかに行くつもりはないが、どっか行ったらそういうことだ。 あと俺が死んだら犯人はカンターミネだ。よろしく頼めるか」 何かをよろしく頼もうとしている、何もそこに明確なものはない。 あなたの言葉と態度に満足いったのかへらりと笑う姿は何処となく力が抜けて安心しているように見えた。 (-359) toumi_ 2023/09/19(Tue) 12:19:01 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 門を潜り ダヴィード「まーた車渡してる、……貰っとけえ。 後で金になるし孝行するときにも便利だ」 「……今俺に疑われた理由考えていただろう。 気にするなよ俺は 全員 疑っていた、。なんならこのアジト内で一番初めに疑って噛みついたのが黒眼鏡の旦那だ、あのときはぶっ殺されるかと思ったね。 昔の剣幕でキレてきて、……あーお喋りがすぎたな」 グダグタと雑談をしにきたわけではない、否、あの男の話になるといつまでもできるから困ったものだ。 「……それとな。 あいつを務所に送った原因は俺かもしれん。 だから恨みは向けても感謝はいらんぞ、ダヴィード。 お前はお前らしく好いてる彼奴等のそばにいてやってくれ」 携帯から貴方にメッセージを送った。 そこにあるのは貴方の知らない警官の名前であったが、捕まっている彼らと面会の時間を融通してくれるそうだ。 「俺ももう少し余裕があればなあ」 お前を可愛がれたのにと、なかったことをつぶやく。 貴方がやってきたのは、丁度今の貴方と同じ歳の頃だった。 何もかも余裕がなくて、そして、彼が上司でなくなった頃。 お陰で何もかもなくしたその時に、誰も頼らず一人で歩こうと決めてしまった。 「捻くれ者より素直な方が得だ。 何でも使えるものは使って、頼れるものは頼れ。 欲しいもんは欲しいと言え、そうしたら手に入るチャンスが貰える。 先輩からのありがたいアドバイスだ。覚えとけ」 (-369) toumi_ 2023/09/19(Tue) 12:45:02 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 路地の花 フィオレ『仕方ない、つけておいてやる。払えよ』 そう言って公務員の給料二ヶ月分ほどのあまり安くはない金額が告げられた。直ぐに払えとは言わなかった。 『黒眼鏡はほぼあいつの自業自得だ、気にするな』 『ニーノは』 『騒動に巻き込まれる前に保護の目的で検挙された。 法の執行役として働かされているなら止めるためにもだ』 『納得しろとは言わん、だがそこに悪意はなかった。 それだけは保証してやる』 『俺はなあこうして派手に嗅ぎ回ったもんで。 もしかしたら狙われてるかもしれん、覚悟しておいてくれるか?』 (-374) toumi_ 2023/09/19(Tue) 12:59:58 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 渡りに船 ロメオ「まだ決まったわけじゃあないし、順序は……あー。 候補にいるだけだから心配するな」 男はこの日危ない橋を2つ渡っている。 どちらも渡りきれば無事であるのだ。遅かれ早かれ捕まると思ってるが。 「あと殺される理由は」 「 女を泣かせたせいだから俺は抵抗が出来ない 」突然の殺害され予告はかなりの別件らしい。 「いつも迷惑かけてすまんな。 俺は俺なりに一人でやれることはやってきたんだが、 ……どうもお前にはふざけたことでも言いやすくてなあ」 「そうだ、改めて俺に頼みたいことはないか。 あの店のパンでもなんでも買い占めてやるぞ?」 金ならあるからなと、貴方が何も言わなければまたふらりと何処かに出歩くつもりで踵を返した。 (-376) toumi_ 2023/09/19(Tue) 13:17:46 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 渡りに船 ロメオ「俺は帰ってこれるのかね……」 そこそこ弱音が混じったのは、如何せん罪の数が多すぎるから。 今回のことがなくても一度捕まれば厄介なことになる自覚があった。 「一端のソルジャーなんぞ捨てやすいと思うが」 「……ロメオに言われちゃあ戻らんとな、猫も子猫ちゃんも待ってるし」 それでもこうやってついてこようとしてくれる仲間がいることが酷く恵まれていて、名残惜しく感じる。 失った人間も縁もあるが、その分を埋めて溢れるほどのものが手に入っていて、十二分に贅沢をしてしまっていたと思う。 「無茶なんて」 どら猫がどこで一匹でくたばろうと誰も気にもとめないだろう。 足を止めて振り返る、貴方が心配するようないつもの顔を見せてやる。 「俺は楽になりたいわけじゃないんだ」 それは、皆に言う男の一つの嘘だった。 (-386) toumi_ 2023/09/19(Tue) 14:29:15 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 徒花 テオドロ「 ……俺が情けないのか、お前が強いのかわからんな 」想像しうる様々な可能性を遥かに超えた回答が返ってきて、一瞬口元を引きつらせてしまった。これは両方かもしれない。 都合なんて悪いことばかり、酒癖は悪いから口を滑らしても良いように個室の店をわざわざ選んで、話の内容と裏の顔の格差はどんどんと開いていて。 関わるだけ損で、いつかは貴方のために縁を切らねばとも考えたこともあったか。 「不器用なのは同じなんでね。 ……なんだ……避けもしないのに写真うつりが悪いのか。 教えてやろうかあ? 色男に見える角度ってのがある。 今のうちに撮っておくのも悪かないな」 実際はここに損得なぞ存在しておらず、無くなるものがあるとすればそれこそ話す機会だけ。 法案の件がなくとも、諦めるつもりはこの瞬間になくなっていた。 「たまには懐いてくれてもいいんだぞ、猫の扱いには慣れてるが」 「俺はいつでも世話焼きの愚痴を聞くのを楽しみにしているからな」 男にとっての裏切りは、貴方の前から姿を消すこと。 裏の顔を考えれば当たり前で、誰かにとっては些細なことになるのかもしれないが。 たとえ裏切ることになっても変わらず貴方らしく生きてほしいと願うのは酷く傲慢なのだろう。 だから甘えは之っきりにしようと決めたのだ。 「さ、逃げも隠れも出来ない場所だ。 観念して正体明かすんだな」 お互いに、なんて。そんな明け透けに語らうまで仲良くないが、やはりこのぐらいで丁度いい。 (-427) toumi_ 2023/09/19(Tue) 19:00:48 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → コピーキャット ペネロペ「そうかい、ダヴィードが掌を返してお前らの為に気が変わらないってなら。 俺から見たこちら側の黒は――ヴィットーレだけだ」 残りのマフィアは白だと、他人を信用しきれない人間は言い切った。 わざわざ名前を出すのも彼だけだ。残りは無条件かそれなりに。 「……連中はマフィアをねらってるだけじゃなかったんだったか。 そこそこ……絞れはしてるんだがな」 これも、全て勘だ。警察の知り合いが多すぎる男はある程度の人柄をその目と耳で聞きに行っている。 だから嫌でもわかってしまう、眼の前の人間が自分にどれだけ心を開いているかも。 「遺言でも置いといてやろうかあ……? そうだなー……。 まー、予想があたってんなら。 明日にその主導がひとりは飛ばされるんじゃねえかな。 ……ここまで来たら一部隊解体させてやるからな本気で……」 そいつは俺の顔見知りで、彼自身の幼馴染のことで心を痛めていたはずの男だったか。 死んだ魚のような目をしながらやる気のなさそうな声で殺る気のありそうなことを呟いている。 (-434) toumi_ 2023/09/19(Tue) 19:40:05 |
![]() | 【念】 口に金貨を ルチアーノ「……顔洗ってケアをしてくれ。 流石に美人の顔が台無しだ明日に響く」 爪は、と言いかけてまたなにかの琴線に引っかかっても困ると口を噤んだ。 女が泣いているとき口は災いの元、余計なことは言わない方がいい。身を持って学んだ。 「泣かすだけなら良くするんだがなあ……」 対処法と止め方を知らない無法者はため息をつく。 そうしているとその一通の電話がやってしまった。 (!20) toumi_ 2023/09/19(Tue) 20:39:05 |
![]() | 【念】 口に金貨を ルチアーノその電話から届いた連絡で男は固まり動かなくなる。 そうして次に息を吐くころには怒りの形相になっていた。 『……の奴から定期連絡がなくなりました』 『電波が傍受されてる可能性が』 『あの時と同じ場所から、これは警――』 「Cavolo!! あんのクソッタレ……!」 床に携帯を投げつけそうになったのを抑え息を整えた。 貴方は男慣れをしていないと言っていたのに、ここで声を荒げるのも良くない。 「……悪いなお嬢さん、少々仕事に不手際があったみたいだ。 実は俺は人気者なんだ、お陰で随分ご執心なお客様が居てなあ。 部下が数人連絡がつかなくなった、 警察を嗅ぎ回ってるのがバレたんだろう」 運が悪かった、と。それにしても悪いことは重なるものだ。 「今日中にこの場所を移動できるか? そうだなあ……三日月島まで行けとは言わんが」 と適当なホテルの場所を言いながら貴方とは視線を合わせない。 (!21) toumi_ 2023/09/19(Tue) 20:47:01 |
![]() | 【念】 口に金貨を ルチアーノ「狙われてるのは俺だ。 その上次の執行対象にも上がってるらしくて中々笑えん。 主催の方は他の候補者もいる、後回しの可能性はあるが…… しばらく顔を合わせん方がいいよなあ?」 貴方を一人にさせてしまうことにひどい罪悪感があった。 本当は今日までのように会話は少なくとも顔を確認したくあるのだ。 それでも、仕方ないことだってある。 だからかその言葉はこれまでで一番静かに、 わかりやすく哀愁を帯びて落とされた。男は存外正直者だ。 (!22) toumi_ 2023/09/19(Tue) 20:49:06 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ「……もう危険な目に遭う覚悟はできてるさ。 こうして連絡してしまった時点でな」 間違って後悔の色を混ぜた声にならぬよう最大の配慮をしつつ、その場所へ向かうと返事をすれば短い応答の末通信を切った。 声は震えてなかったか、俺のせいだと言うのも烏滸がましい。 今から会う相手には自分の事情など一切関係ないのだ。 だから引き締めなければいけないというのに、緊張で普段通りはできそうになかった。 「お人好しの馬鹿野郎と思われたほうが気が楽か?」 一体何様のつもりで俺はと電話の向こうにいた主のことを考える。 心は処刑台に向かう気分でその待ち合わせ場所に向かっていった。 勿論誰にも知らせず嗅ぎ付けられないように、行き場所の情報は徹底して隠しておいて。 (-458) toumi_ 2023/09/19(Tue) 21:10:18 |
![]() | 【魂】 口に金貨を ルチアーノ「そこまで目利きは悪くない、いつか同じぐらいで売れるだろ。 それかどこぞのマダムか馬鹿野郎に貢ぐさ」 言い訳はしつつもこの後はどこかに行くつもりはないのか注意は聞いたようだ。 質問の内容も予想通りだったのかあまり表情は変わらず、代わりに小さく安堵の息を吐いた。 「あーよかった、お前が普通のやつで」 どこか一つトーンを上げて愉快にそうに言えば腕は離すように退ける。 「だけどなあ簡単に身体は明け渡すなよ、それも立派な資産だ。 好いてるやつにも堅いぐらいが丁度いいんだ。 女相手にも安売りはするなよ、自分の価値ぐらい自分で測れ」 貴方のためになるようで何人にも言ってきた言葉を大げさに言う。 相手の好きにさせる、そんな答えをするやつは本当にいくらでもいたから。 「……何の話だったか。ああ」 「エル、しばらく俺に近寄るな。 ……次の執行候補に上がっている。もってあと数日だ。 お前まで連れて行かれたら病院に迷惑がかかるだろ」 (_8) toumi_ 2023/09/19(Tue) 22:18:51 |
![]() | 【念】 口に金貨を ルチアーノ「……いやだねえ、ここで泣かれてもそんな振る舞いされてもちっとも安心できやしない」 「貰った前金は返さんがもう報酬はいらん。 その分ネイルや服に使ってくれ。あと豪華な食事。 散財するほどにはならんかっただろうが、十分あの出費は痛手になっただろ」 ああ金はどこからかとかも気になる事はまだ残ってるな。 だが女は謎が残ってる方が輝くかだとか、また余計なことが頭をよぎった。 やはり中々に自分は疲れているし誰かの為に動くなど性に合っていない。 しかしここが一番踏ん張らなければいけない時間である。 (!25) toumi_ 2023/09/19(Tue) 22:31:07 |
![]() | 【念】 口に金貨を ルチアーノ「俺は早い所自分のものを片付けに行くとする」 これ以上自分のせいで誰かを巻き込みたくなどないから。 「勿論? また連絡する、平気な顔してな」 せめて貴方だけでも無事で居て欲しい。 余計な約束をしてでも、甘ったれはそう願わずには居られなかった。 (!26) toumi_ 2023/09/19(Tue) 22:32:38 |
![]() | 【魂】 口に金貨を ルチアーノ「そうかい、自分の価値を下げる人間はごまんとみてきた。 それも飽きるほどにな」 「何人もにその価値を伝えてきた、価値を商品にする方法もだ」 「……なんでそれが言えるのかお前に分かるか。わからんでいい」 望むのなら与えていいが? その刹那の三ヶ月を。 それはもうきっと甘く愛して手放すだろうな、まるでそれが夢の中であったかのように。 そんな関係が長くあれるものだと男も思っていない。 だが貴方はまだ想像がついていないのだろう、この男が抱えてる妙な弱みが。 「おいおい許さないも何も……俺は悪いやつなんだよ。 とんでもない悪事を働いてなくとも連れて行かれる理由がある。 だから行くな。……ちょっとはお前が痛い目に遭うのも悪くないが捕まって欲しいとまでは願わん」 「大人しく言うことを聞いてくれんか。 また無事に出れたら、……一緒に酒でも飲もうや。それでいいだろ」 (_10) toumi_ 2023/09/20(Wed) 1:58:59 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ誰も訪れることがなくなった建物に、乾いた音が鳴り響いた。 時間が止まったようなその空間で長いコートは翻される。 その整ったシルエットから導き出された身軽さの違和感に気づけば疑念で眉をしかめつつも、 その出で立ちに圧倒されてしまった男は安々と席につくことなどできず、がら空きのソファを眺めるだけしかできなかった。 「どうも、ご丁寧に。 ……どこに行っても安心できない中嬉しいね」 「さてどうしてだって? 言ったとおり無罪のやつが放り込まれるのが嫌だったからだ。 でも其れが一番じゃあない」 「俺は例の法案の実行役を見つけるために情報を漁っていた。 その時にあんたの名前をあげたんだんだが……」 男の口から語られたのは貴方の身辺を詳しく調べようとした事実だ。 しかし妨害に遭い調査は中止、いくつかの連絡先は手に入ったが目立つ情報は集まらなかったという。 そして、あくまでも確率が一番高いとされる推測を男は続けた。 悪事を裁く執行の目がいつの間にか自分ではなく、貴方にターゲットを移したこと。 もし、自分が貴方を調べようとしなければ貴方は危険にさらされることなんてなかったのではないかということ。 「妨害を起こしてきた輩とあんたを嵌めようとしている警官は同一人物だ。 タイミングが良すぎる。その上で俺は……矛先が向いたのを自分のせいだって思っている。 これで捕まりでもしたら目覚めが悪い。 だから……こんな偽善、全部自分のためだ」 (-542) toumi_ 2023/09/20(Wed) 5:11:20 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → コピーキャット ペネロペ「……なるほどなあ、だからあんなに可愛がられてんのか」 自分が黒眼鏡の管轄から離れたあと、面倒を見られている子供がいる噂は聞いていた。 ペネロペの家族まで関わっているのは詳しく知らなかったが、見ていれば懐いているのもわかる。 経緯を知れば万が一もなさそうだと納得した。 それはそうと、一度顔を見ないと信用はしないが一瞬で終わるだろうとも思った。 男は後で結局そんなアソシエーテの一人をビビらすことになる。 (-544) toumi_ 2023/09/20(Wed) 6:16:26 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → コピーキャット ペネロペ「死ぬ気はないさ、死んでもいいだけだ」 あまり変わらないだろうが大事なニュアンスであることを此処の連中は知っているだろう。 だが誰かに命を捧げるという言い方は敢えて誰にも言っていない。 しばらく静かな時間が車内に流れる。 男は昔の話が出たついでにいつかの頃の自分を思い出していた。 黒眼鏡の上司の突然の事件のあと、新しい上司に変わって暮らしも見える景色も何もかもが入れ替えられたような感覚に陥って。 「っ、……ぁ……?」 息苦しい、そんな感覚に陥れば自分の胸元を押さえて息を整える。 最近になって起こるようになったそれは、何故か過去のいなくなった上司の顔を思い起こさせる。 昔はただただ 大切な人間 を失った寂しさや辛さがこの発作を起こすのだと思っていた、周りにもそう見えていたはずだ。それは、今のルチアーノにとってそれはおかしいことであった。 「なん、で」 何故ならあの姿を思い出す暇なんて無い程、この時間や皆との暮らしで自分は十分満たされている。 ましてや今の今で誰かをぶち殺したい感情には目覚めど、昔の誰かで悲しむ隙も情もない。 「すまん、車停めて少し休ませてくれるかぁ。 5分でいい。……信じられんと思うが 頭の中 がおかしくなってきた」「? ペネロペ……俺、大分お前らのこと好きだよなあ」 あの頃と最近に起きた突然の奇行の発作、無心に猫を拾って来ていたのは誰かの真似事。 だが今となっては好きでもないことをさせられていたようにも思えた。 (-548) toumi_ 2023/09/20(Wed) 6:48:53 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 路地の花 フィオレ『そうかい、ならよかった』 他にもつかんでいる情報はあれど不安にさせるものばかり。 何でもかんでも話してしまうのは悪手であるとその身をもって学んでいる。 『逃げる準備をしてるから部屋も片付けることにしている』 『だから驚かせると思うが名前が上がらんことを祈ってくれ』 こんな時に突然抜け出したソルジャーとでも笑われてしまうかもしれない。 それでもやれるだけのことはやってあなた達に降りかかる被害を避けたいと考えている。 『お前いつかティラミスが気に入ったケーキの店があっただろ。 なにかあったらそこのお嬢さんに手紙でも物でも渡してくれ』 『捕まってなかったら俺に届くようになってる。 そしてお前宛にもなにか用意しておくよ』 泣くなとは言えないのは情けなかったが。 もうあなたのことは端から無条件に信じていたのだ、これぐらい許して欲しい。 『フィオレ、俺はお前を置いていかん。信じろ』 (-550) toumi_ 2023/09/20(Wed) 7:18:58 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 門を潜り ダヴィード「怪我は特に無いが……。まあ、そういうんなら。 ちなみにペネロペからもお前は大丈夫とのお墨付きだったんで喜んどけ。 今のこれは口を滑らせたんで本人には内緒な」 今真実を知っているものの中で、自分のせいと責めるのは大凡この男だけだ。 それでも無茶をさせるきっかけを与えたことには違いない。 「何と言うか、ダヴィードにはそのまま過ごしてほしいね。 俺がお前ぐらいの頃は……」 そう話しているとふいに口元を抑え言葉を止める。 なにか驚いているように何度が瞬きすれば深呼吸をして。 「……? ん、すまん気分が悪くなった。 水飲んだら治る。というわけで面会や後のことは頼んだ。 ……今のうちに俺に聞いておきたいことや相談はあるか?」 「多分俺はしばらく顔を見せん、これは明日には通じない俺の個人の連絡先だ」 何故か明日には通じないプライベート用の連絡を渡して苦笑いをした。 (-557) toumi_ 2023/09/20(Wed) 7:59:54 |
![]() | 【魂】 口に金貨を ルチアーノ「……一言言えば解決するがな。 言ったら怒りそうだから言わん」 始終貴方の混乱したような様子にくつくつと笑っている。 貴方に対して言いにくい隠し事などこのぐらいなのに、その一つが本当に大きいのだなと。 「そーいうってのが何処までかはしらんが、色んな奴の話は聞いてやったり斡旋はしたなあ。 自分の魅力もわからんで悩んてる宝石の原石がいたら磨いて一番いいところにあてがってやるのが俺の仕事だ」 ちっともわかってないと態とらしくため息をつく。 仕事の問題ではない、貴方の望みがはっきりとわからないのだ。 漠然とした祈りを捧げるにはこちらは自由気ままがすぎる故に。 「要するに、自分すら大切にできないやつが 俺をどうにかすると大口叩くんじゃないと言っているんだ」 「俺から何もいらんのならとやかく言うな」 その上、こだわりも強い。 こちらは貴方よりも難しいことは言っていないの忠告を聞かないではないか。 健康に過ごして眠って、元気な姿を見せてくれて飲めれば良い。 なにか自分たちの願いは違ったことはあるか? 「 ……その後輩が捕まった理由も知らんくせに 」「俺はマフィアだ、立派な悪党だ。 素直に捕まってやるわけないだろ、警察さんよ」 (_12) toumi_ 2023/09/20(Wed) 10:13:27 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ上部層にいるわけでもない一端のマフィアと、上級警官である貴方を捕まえるのならたしかに旨味の軍配はそちらに上がるだろう。 高圧的だが不動たる貴方が揺れる姿を望むものは多いように思えた。 「オル……あの人は今、 ―――は? それ、は」 ボスは今はバカンスだとはっきり言いそうであった愚か者は、その差し出されたものに息をのんだ。 アタッシュケースに目を見開いてから改めて貴方の表情を見る、中身はこの際関係はない、続く言葉を聞いた瞬間にそれは大きな意味を持ってしまったが。 反応が遅れてぞんざいにされたそれの動きまで様になってるなと、場違いな感想を持つほどにこの行動を理解することが出来なかった。 「なんで……。 あんたは今ここで俺をしょっ引くことぐらい余裕なのに」 あくまで警察だ、殺されはしないと踏んでいたが何らかの処罰や拘留は覚悟していた。 もしかしたらまだこれからこの事実を告げられるのかもしれないが、今渡されたのは手土産のように思える。 「今ならまだ身を隠せば捕まらんかもしれないだろ! 捕まったらどうせろくな目に、たとえ……くそ……っ」 ああ、貴方は何処にとっても何か仄暗いものを持っている男であったのか。 自分の敬愛する上司の事件にも関わっていれば、十二分にマフィアとの縁も捕捉されている。 その上自分はすぐに恨み言すら吐けない甘ちゃんだ、たしかに無罪とはもうこの口から言えなくなってしまっていた。 「……黒眼鏡もあんたが務所にぶち込まれて喜ぶやつじゃないだろ」 「どうにか、ならんのか。ただ俺は……」 一番誰かを責めたいのは、此処で理不尽な目に合うのは貴方だと言うのに。 男は貴方が検挙されることを愚図って嫌がる子供のように意味もない言葉を吐いた。 (-571) toumi_ 2023/09/20(Wed) 11:01:19 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 月桂樹の葉 ニコロその日の男も忙しなかった。 しかし他でもない 貴方から の誘いだ、勿論と言って快諾した。此方のおすすめの場所でよければ個室が充実しているバーを紹介される。 勿論貴方の行きつけの場所でも構わないが気分は個室だったらしい。 そうして時間通りに訪れれば、その男は既に黒革のソファーの席につき足を延ばして寛いでいただろう。 「おう、やっと来たかニコロ。好きな酒を頼め。 今なら気分がいいから半分の金を出してやっていい」 どうやら本日は飲めば飲むほど相手に金額を上乗せできるシステムだ。 (-575) toumi_ 2023/09/20(Wed) 11:38:10 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 月桂樹の花 ニコロ「色男と美女とのデートで忙しくてなあ」 毎度言うこの台詞が本当に嘘ではないのをあなたは察せられる。 本当にデートと言えるほど遊んでいるか語らっているので。 「おー、ワインか。帰り道はちゃんと歩けるようにセーブできるか? 俺は飲んだくれを運んでいってやらんぞ」 (-577) toumi_ 2023/09/20(Wed) 12:45:19 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 門を潜り ダヴィード「フィオレに? あー……」 もしかしてあいつはちゃんと食べてなくて、寝てなくて、元気でいないのだろうか。 「………… フィオレに? 」二度言った。そんなことない気がしていたんだがな。 何かこの俺が自分の部下の調子を見逃しているとでも言うのだろうか。もしくは眼の前の貴方が心配性なだけかもしれない。 「ほお、そうかそうか。ちゃんと伝えておいてやる……。 今はあいつも混乱してるんだろ、そんな風に引っ込んでないで話しかけてやってくれ。 同じ寂しがりやだから、会えたほうがほうが喜ぶ」 自分と違って交流が広い彼女のことを思いながら頬を緩ませる。 出生からして貴方も彼女もこのファミリーを裏切ることも離れることもないだろう、だから更に微笑ましく思えて。 「それじゃあ、そろそろお暇しよう。時間を取らせた。 またなにか 聴きたいこと があったり金が借りたくなったら言いにこい。俺の貸す金は旦那の金じゃねえからな」 話の端々でわかったかもしれないが、男の取ってつけたようなプライドとこだわりの間には妙な甘さが残っている。 その上そこそこ誰かに、ここでは例の上司に貸しを作っていることも嫌なことであるようだったそうな。 (-581) toumi_ 2023/09/20(Wed) 13:06:00 |
![]() | 【魂】 口に金貨を ルチアーノ「居なくなってないだろお、牢屋の中にも住所はあるぞ」 一体何を心配しているんだか。 捕まったあとのことは分からないが、貴方が見たり周りがなにかしてしまうんだろう分かっている。 そこまでして捕まえることにこだわってる理由がわからない。 「あー、そうだなあ」 期待がないと言ったら大きな嘘になるし、期待があると言ったら聞いてくるのだろうな。 それは困るんだ、言われてなってほしいわけじゃない。 「俺が大事にしてる幼なじみが何処かの誰かに暴力を振るわれていたら苛つくのは当然だろ」 「そんな単純な話だ。 俺はなあ……怒るのも喧嘩するのも得意じゃないんだ。 だから極々普通の表社会に住んでるご友人は、それらしく過ごしていてくれと月並みな言葉しか言えん」 「そう拗ねるな、全くお前は……」 貴方はまだ知らない。 ルチアーノの首にはもう古ぼけた首輪がつけられていることを。 それは今はまだ効力こそないが彼の精神を確実に捕まえている。 「俺は知ってるがな、その理由。イレネオも、ニーノも。 教えたら行かんでくれるのか?」 そして望んでもないそのことに男自身も気付いてはいないのだ。 (_14) toumi_ 2023/09/20(Wed) 15:37:32 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 月桂樹の花 ニコロ「俺はお前のことを見くびっていたよニコロ。 思ったよりやんちゃして遊んでるのはそっちじゃないのか?」 適当につまめるもの、と言いながらここからここまでと雑に頼んだ。 面倒くさがりだ。酒も飯もここのは美味い。 しばらくして届いたグラスとボトル。 注いでやろうかとコルクを抜けばあなたの方へと注ぎ口を傾けた。 「 お勤めご苦労さま 。俺みたいなちゃらんぽらんと違って精が出るなあお巡りさん」 (-599) toumi_ 2023/09/20(Wed) 15:44:11 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 月桂樹の花 ニコロ「俺も何処からも狙われる人気者らしいからなあ」 「しかし美人と色男天秤に乗せたら、そりゃあ美人に傾くよな」 何の話と言う訳でもなくただただ赤い液体と一緒に言葉を注いでいく。 機嫌は悪くない、もうこちらも片付けは済ませているから。 「ふーん……大変そうだねえ。 野良猫でも署内を駆け回ってるんじゃないかあ? ちゃんと捕まえてゲージに入れるか首輪でもつけてやらんと暴れるぞ」 (-602) toumi_ 2023/09/20(Wed) 16:16:04 |
![]() | 【魂】 口に金貨を ルチアーノ「何を持っていなくなったと言ってるんだ……。その辺にいたさ」 住む家が変わって仕事を手に入れただけ。 やはり貴方は大げさだなと思う。 たしかに頻繁にあわなくなったし、連絡もかなりなくなったが。 「おう、やるときはやるぞ。弱くとも喧嘩は習ってる 殺していいなら殺すがそれをやると怒られるんでな。 どうしてもトラブルにあうなら撃ち殺してもいい奴に殴られろ」 そんな、無茶を言った。何が何でも殴るのは確定らしい。 「すまん、そいつは名前しか知らん。 実情には何も触れとらんのだ」 「俺はただ、調べ物が得意などら猫だ。 まあ会いに行くぐらいは好きにすればいいさ。 それでも変なやつに直接会いに行くな、今はほっとけ」 「執行役なんて奴らは全員 俺たち が片付けてやるから」 (_16) toumi_ 2023/09/20(Wed) 16:30:05 |
![]() | 【魂】 口に金貨を ルチアーノ「お前は俺に負けず劣らず意気地なしだな……」 貴方はあまり感じていないようだが、男は自分の事をさほど高く見ていない。 「イレネオが狙われたのは目に余るから。 警察だろうとマフィアだろうと何でもかんでも私刑にする勢いだと俺も思ったね」 かなり簡略化したが、執行役が狙うと決めたのだ。 そうとう目に余ったんだろう。此方も覗いたものだ。 「ニーノは保護のためだ、悪意はない。 ただ巻き込まれる前に誰の手にも届かないところに連れて行った。 それこそ執行役なら止めるために、だ」 「これでいいか? ちなみにこの情報量は本来なら給料4.5ヶ月分貰ってる。 俺はお前が何でそっちの方を知ってるのかが気になるがね」 (_18) toumi_ 2023/09/20(Wed) 18:47:55 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 徒花 テオドロ「今なら本気で金を払ってやってもいいな。言い値で買おう」 無事を祈るような野暮なことはしないし、とやかくうるさく言うことも思いつきはしない。 ただ大怪我をされると勝手に友人面をして喧嘩をふっかけに行ってしまうかもしれない。 「……まあ文句は聞き入れられるかはわからんが? 他のやつよりは俺は融通がきくんでね、口説き文句だけ封じてくれるな」 考えれば考えるほど、共に歩いて話している姿は周りからどう映るのか見ものだ。 「お前ってやつは。 そうやって何人落としてきたんだが」 この瞬間だけは信じてもいいだろう。 何でもかんでも判定が甘くなって行く気もするが。 自分にとってはしばらく味わえない最後の長い息抜きだ。 だから、その手を掴むのはきっとまた違う形で。 たとえ何処へ行こうと、また知りにいってやろうとその日男は心のなかで決めたのだ。 (-640) toumi_ 2023/09/20(Wed) 20:04:00 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 月桂樹の花 ニコロ「そんな大事なお方お断りだね」 酒は注がれながらくつくつと笑う。 貴方もそんなに調子が良くて良いのだろうか。 まあ、気にしたほうが今は負けかもしれない。 「……あーそうだテオドロのことだが。 別にお前のことは嫌いじゃないってよ」 直接聞いた訳では無いが、何が話すことはあったらしい。 (-644) toumi_ 2023/09/20(Wed) 20:19:03 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → コピーキャット ペネロペ「そうだな」 「俺の"家族"ってやつはここだ。……だが」 この男、実の家族というものには情はもうなかった。 ではこのノッテがもうファミリーであるというのは? 無論即答ができる。 それ以外だ、例えば共に育った知人や友人、または恩人を特別な家族として扱うことがある。 どうもそれを考えると頭に霞がかって仕方ない、こんなにはっきりしないことがあっただろうか。 「…… ファヴィオ? 」此処にいない、恋人でも家族でもなんでもない人間の名前をつぶやく。 虚ろ目に、なにか忘れてることがあるようなそんな錯覚を覚えて暫し目を閉じる。その症状はついぞ治ることはなかった。 気分の悪さ自体は治ったが。 「とうとう化けて出てきたか……あの真っ白野郎。 そろそろ歳だな俺も、幻覚の類が見えてた。 最悪だ、黒眼鏡に言われていたとおりになってる。健康診断行かにゃならんかもしれん。今度のデートはそこにするかペネロペ」 あいつにもお前も年を食ったと言われ同じモノ扱いされた。 つまり貴方ももう年を食ったおじさん扱いだ。 (-646) toumi_ 2023/09/20(Wed) 20:27:03 |
![]() | 【念】 口に金貨を ルチアーノ『 見つけたぞ 』『今日のそいつも当たり だな?』『そして俺の観測範囲では此奴が 最後の 一人だ』あなたの留守電に一件。 メッセージがあった。 『 アリーチェ・チェステ 』『武運をお嬢さん』 たった十秒ほどでその声は消えた。 賭け直せど無情にも使われていない電話番号を示す電子音が受話器からは流れる。 だがきっと、その男は変わらず貴方の味方で居続けている。 (!28) toumi_ 2023/09/20(Wed) 20:44:38 |
![]() | 【念】 口に金貨を ルチアーノコツ、コツ。磨いた靴底が人気のない道を行く。 「強いて言えば残りの懸念材料はリヴィオだが……。 あいつに、手のひら返されて検挙されるなら本望だろ」 「あー……ロメオ様々だねえ。勝手にネロを選ばせてよかった。 身内を疑って調べるのは荷が重い、二度とやりたかねえな。 それでも、もう。俺の仕事は終わったな」 昔ペットショップだった廃家の前、誰も訪れることがなくなった建物に此度は二つの影がある。 「さて、大物が残ってる。 ヴィンセンツィオ・ベルティ・デ・マリア。 ったく、さっきの電話口だけでも相当ヤバかったぞ…… 」 (!29) toumi_ 2023/09/20(Wed) 20:58:43 |
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