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人狼物語 三日月国


208 【R18】たこ焼き焼けたよ

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視点:


瀬戸 海瑠は、メモを貼った。
(a1) 2023/04/26(Wed) 2:42:31

【人】 瀬戸 海瑠

― 翌日のお話 ―

[天気予報通り今日もきれいな晴れ模様。
でも風が気持ちよかったし、海への道を歩いてみたいなという話になったんだったか、お喋りに話を咲かせてビーチまでの道を楽しんだ。
ちょっと海に入って遊んでパラソルの下に入ったら、
今日は何だかうとうとしてしまう……>>0

うーん?と目をこすりながら意識がはっきりしてきたのは、
隣で何やら一人で喋っている声が聞こえて来た頃。>>2]


  ん……?
  どうしたんですか……?


[そして渡されたスマホを受け取って、
そこに映し出された記事をざっと読む]
(28) 2023/04/30(Sun) 6:11:56

【人】 瀬戸 海瑠

[……え?この近くの話?と思って顔を上げたら
どうやらその様で。>>3
「行ってみよう」と言う彼>>-92に、ふふっと眉を下げて笑う]


  翡翠さんって、
  こういうの好きなんですか?


[こういうの、とは「二人は将来ずっと幸せになれる」といった記事の一文について。あんまりこういうのに左右されないというか、あんまり信じてないというか……縁がなかったものだから、自分はぴんと来ていない。
でもこれを信じて……否、信じていなくとも、
これを目的に行ってみようという彼の事を
かわいいなと思ってしまった]
(29) 2023/04/30(Sun) 6:12:13

【人】 瀬戸 海瑠

[彼が行きたいと言うのなら勿論ついて行く。
まあこの時点でそこで行為をする気はないんだけど、

うん、行きましょうね、ってにこにこしながら
お昼ご飯を食べて>>4……

水着の上からレースのカーディガンを羽織り、
帽子を被って、磯の方へ足を進める。
持ち物は貴重品その他を入れたビニールのバッグのみ。

他にこっちへ向かう人は居ないのかなと
何となく後ろを確認しながら歩いていたら、
立ち止まった彼に制止される。>>5]


  なんですか?


[といつもの調子で尋ねたら、敏感なセンサーを働かせた彼が告げた"魔の存在"にはっと息を呑む。
こんなところに?と思うより早くスマホを取り出す彼を見守ると、なんか途中に余計なものを挟みながらどこかに電話している。>>6

コウキクンとはお会いした事があったっけか、
どなただったか……
記憶を辿っている内に通話が終わったみたいで、
さっきの真剣な表情とは一変した笑顔がこちらに向けられた]
(30) 2023/04/30(Sun) 6:12:29

【人】 瀬戸 海瑠



  はい……


[言われるまま、日陰に位置するベンチへと移動する。>>7
電話口での彼の言葉や今の話で、大体の事は理解できる。
それで、自分達で退治する事になるんだろうかと、
ちょっと緊張している事をひた隠しにしながら、
コンビニへ入り、そしてアイスを分けた。
アイスを半分こできて嬉しかったから、
不安を押し殺してにっこりと笑ってアイスを食べたら、
ちょっとだけ強張った気持ちが溶けた気がする。

着信音にぴくりと肩を震わせた後、
「引き返す」と彼が言うから、どうしたんだろうと思っていたら、電話口がこっちに渡された。
頭の上に疑問符を浮かべながらスマホを受け取って、
言われた言葉に、「はい」と簡潔に頷いた。

そんなに危ないものなのかと心配になったけれど、
通話を終えた後、彼から情報>>9を聞けただろうか。
なるほど、と頷いて、
じゃあ向かう理由もないから引き返そうとしたところで、

向かう理由ができてしまった。>>10]
(31) 2023/04/30(Sun) 6:12:53

【人】 瀬戸 海瑠

[彼を現場に向かわせない様にと電話口で言われたけれど、
止めに行くのは問題ないだろうと彼と同じ意見で、
昨日一緒にビーチボールで遊んだカップルの方へ向かった。

彼の必死の説得>>11も空しく岸壁へ向かってしまう二人に
「待ってください」と自分も声を掛けたけれど、
彼らを止める力はこれっぽっちもなかった様だ]


  ……そうですね……


[彼らを放っておこうという選択肢は、既に頭にない。
でも彼が二人を追って自分が人を呼んで来るという選択肢>>12も、受け入れ難いと思わせる。
役割を入れ替える提案はきっと
彼は呑んでくれないと思ったのもあるし、
彼を一人で行かせたくないと思ったのもあったから、]


  いえ、一緒に行きます。


[そう言って頑なに意見を通そうとしたら彼も頷いてくれて>>13、いざという時は魔と対峙する覚悟を決めた。
バッグから取り出したペンを右手に握り込んでおく]
(32) 2023/04/30(Sun) 6:13:08

【人】 瀬戸 海瑠

[消えた二人の足跡を追って岩場に辿り着いた頃には、
流石に自分も禍々しい気配に気が付く。
どこに居るのだろうと目線を散らしても、
正確な場所はまだわからない……]


  ……ん?……ぁ、


[だから目と耳で確かめられてしまう目の前の光景>>14に、隣の彼と同じくしばし目を奪われてしまう。
……自分達もしている事だけれど、
他人から見たら、あんな感じなのかと
今更ながらに意識してしまう。
女の人は気持ちよさそうで……

いやいや、と頭を振ったのは、彼>>15よりは後だっただろう]
(33) 2023/04/30(Sun) 6:13:44

【人】 瀬戸 海瑠

[退魔士の顔になった彼の説明>>16に細かく相槌を打ち、
すべき事>>17も教えてもらったけれど、]


  ……はい。


[結んだ約束は、きっと口だけのもの。
彼が自分を大事に想ってくれている様に、
自分だって彼の事を何より大切に想っている。
だから、自分が危険な目に遭いそうになったって、
自分を最優先に考えるなんて、
最初から無理だったのかもしれない。

でもその時はそこまで考えられなくて、
彼の言う事を聞きたい気持ちと、
気を付けながら彼を守ろう、という気持ちで頷いていた]
(34) 2023/04/30(Sun) 6:13:51

【人】 瀬戸 海瑠



  すごい……


[術が始まれば、周囲の空気どころか、
森羅万象がかたちや色、性質を変えてこの場を自分達の領域にしてしまう。>>18>>19
その光景をただぼうっと見ている訳にはいかない。
術者を始末しなければ自分達が消えてしまうと理解した魔物たちが、彼めがけて集まる姿が見えたから、右手のペンを構えて、それを阻止する為に捕縛の力を顕現させた]


 (数、多い……!)


[これだけの数を相手にした事はない。
そもそも一人で捕縛した事だって、
片手で十分数えられる回数しかない。
視界がこれだけ霧がかっているのも初めてだけど、気配はわかるし、彼に向っていく悪しき者を見定める事はできる。
鞭の様にしなる光で一匹、二匹、と地面に縫い留めていくが、段々と追い付かなくなってくる。
それぞれの力は大した事なくても、彼に指一本触れさせない様に立ち回るには、経験が乏し過ぎた]
(35) 2023/04/30(Sun) 6:14:59

【人】 瀬戸 海瑠

[おそらく最後の一匹だった魔を捕まえるのが間に合わなくて、
魔と彼の間に無理矢理割って入った。

彼の術の邪魔になってはいけないからと声を上げるのも我慢してその場に膝を着いたけれど、
その時響いた厳かな声を合図に、自分に障っている魔が散り散りになっていく。
調伏……浄化だ。
地面に伏せさせていた魔も全部一緒に消えて行って、
彼が見事にこの場を鎮めたんだ、とわかって、
傍に立っている彼を見上げた。

彼は怪我もしてなさそう……。
ほっとして力が抜けて、彼の背中側の地面に座り込んでしまう。

名前を呼ばれたら>>20、そのままの格好で返事をする]


  お疲れ様です、翡翠さん……


[あぁ、彼を悲しませてしまうかな、と思った。
彼は自分が傷付く事をよしとしてなかったから……]
(36) 2023/04/30(Sun) 6:15:44

【人】 瀬戸 海瑠

[心配させない為にさっと立ち上がって
何でもない風を装いたかったけれど、
水着だから、お臍の横あたりにできた赤い痣は隠せないだろうし、割り込んだ衝撃か使い過ぎて負荷がかかったのか、
媒介にしているペンが割れてその破片が巻きスカートの紐部分を掠ったみたいで、スカートが腰から落ちている。
そんな状態で、
誤魔化そうとする方がきっと彼はよく思わないだろうから、
座ったまま声を掛けた]


  翡翠さんが無事でよかったです。
  ……ごめんなさい、怪我してしまって……


[憑こうとしたのか突き飛ばそうとしたのか、皮膚に影響を与えた痣は人の指みたいなかたちで軽く腫れている。
ちょっと気持ち悪かったけれど、
彼が術を施してくれたのなら、簡単に治るものだっただろう]
(37) 2023/04/30(Sun) 6:16:21

【人】 瀬戸 海瑠

[――彼が電話>>21をしている間、
大きめの岩に背を預けて休ませてもらっていた。
……やっぱり、来るべきではなかったかもと、
ぐるぐると意味のない事を考えていた。

ここに来るきっかけとなった二人が割とすぐに逃げ出した事は視界の端で確認していたので、それは彼に伝えた。
他にも聞かれた事があれば答えただろう。

電話の内容>>22やお金の話>>23を伝えてくれる彼にも、
自分は笑えないでいた。
言われるまま水を飲んで、
言われる事に生真面目に返事をして……、
目の前にしゃがみこんだ彼を、
顔色はすっかりよくとも、複雑な表情で見つめていた]
(38) 2023/04/30(Sun) 6:16:55

【人】 瀬戸 海瑠

[言いにくそうに唇を開いた彼が隣に座って>>24
それでもなかなか話してくれなくても、
じっと黙って待っていた。
何を言われても受け入れようと思った。

……でも、
彼が語ったのは、
自分が想像していたよりもずっと優しい気持ちだった]
(39) 2023/04/30(Sun) 6:17:19

【人】 瀬戸 海瑠

[退魔士の家に生まれているのだから危険はつきもので、
怪我のひとつやふたつ覚悟の上だし、
実家に帰ってひっそりと身近な魔に対処するだけよりずっと過酷な道を選んでいるのもわかっている。

自分の事を大切に想ってくれていても、
そこは割り切ってくれていると思っていた。
でもそうじゃないんだと知れば、

彼が言う事に頷くしかない]


  ――はい。


[彼の心を守る為にできる事は、強くなる事しかない。
彼の言う事ももっともだと思ったから、
しっかりと頷いたけど、
自分の不甲斐なさに胸が痛い。
謝る事も、他に言葉を尽くす事もできなかった]
(40) 2023/04/30(Sun) 6:18:26

【人】 瀬戸 海瑠

[直後に彼の方に謝られてしまった。>>25
こっちも硬かった表情が少し崩れる。
でも「あ」とか「いえ」とかの短い発声や、ふるふると首を振る事しかできないでいて、]


  ………
そうですよ……。



[交流会の夜にくれた言葉に、ぽそりと頷く。
自分も約束を守れなかったくせに勝手な話だが、

あの言葉が嬉しかった自分を覚えているから]
(41) 2023/04/30(Sun) 6:19:13

【人】 瀬戸 海瑠

[そっと手を取られたら横目に彼の表情を盗み見る。
ちょっとずつ彼の纏う空気が柔らかくなって来て、
ほっとする自分がいる]


  はい。大丈夫です。


[水もしっかり全部飲んで、
痛いところも気持ち悪いところも無し。
スカートが巻けないので手で押さえるという不便さだけど、
繋いだ手がほどけない様に一緒に立ち上がった時には微笑む事ができて、おんぶとか抱っことか言われると、ふふっと声を出して笑った。

続けてお腹の音>>26が聞こえたら、
一瞬きょとんとしてしまう]
(42) 2023/04/30(Sun) 6:20:02

【人】 瀬戸 海瑠



  ぁは……お腹空きました?


[照れくさそうな彼>>27にもう一度笑って、]


  ………


[繋いだ手をきゅう、と握って、少し俯く]
(43) 2023/04/30(Sun) 6:20:20

【人】 瀬戸 海瑠



  ……少し、
  自分の話を聞いてもらってもいいですか?


[お腹の足しに、と付け足して顔を上げる。
まっすぐに彼を見つめる自分の顔は、穏やかな表情だった]


  契りを、
  交わしたいと思うんです。
  貴方と。  


[少しだけ距離を縮めて、
彼の左手を持ち上げて、その薬指にそっと口付ける]
(44) 2023/04/30(Sun) 6:20:46

【人】 瀬戸 海瑠

[もう一度約束してほしい。
不安だとか確認したいという意図はなく、彼の弱さを知っても自分は貴方と契りを交わしたいと伝えたかった。
約束は一人ではできないから、彼にも応えてほしかった。

だってここは、そういう場所なんでしょう?
あのカップルの男女、ちゃんと二人で逃げていた。
恐ろしいだろうに片方を置き去りにしなかった二人は、これからもずっと幸せに過ごすんだろうと、思えたんです。**]
(45) 2023/04/30(Sun) 6:23:20

【人】 瀬戸 海瑠

― 回想:噂の岩窟で ―

[術中はまわりの出来事に一切動じなくて、
まるで何も見えていない別の世界の人みたいだったけど、
無事に術が終わると、いつもの様子に戻った。

否、声を荒げて跪く彼は、
いつもの様子とはかけ離れていた。>>46
こんなに動揺させてしまった原因は自分にあるから、
肩を抱かれても苦し気に眉を寄せてしまう。
申告しなくても傷の在り処に気付いた彼の纏う空気が一瞬、ピリと凍り付く様な燃える様な振動をこちらにも感じさせたが、
次第に冷静に、
そして悲しそうな顔になっていった。>>47]


  いえ……
  自分が未熟なだけで……


[彼に怪我がなくてよかったと思ったけど、こんなに悲しそうな顔をさせるならさっきの言葉>>37は撤回したくなる。
彼が悪いんじゃないと伝えても届かない事が、歯痒かった]
(55) 2023/04/30(Sun) 19:20:39

【人】 瀬戸 海瑠

[でも癒し手の顔になった彼が、
怪我の具合を治せるものと判断してくれて>>48
促されるまま自分の足で立って歩こうとして、]


  えっ、 あ、の……
  ………、


[身体を持ち上げられてしまって、驚いて肩に掴まって、それから彼の言う通りに首へと手の位置を移動させる。

自分で歩けますって言おうとしたのに、
負傷した負い目からか、黙って大人しくしていた。
砂浜でのときめきみたいなものはなかったけれど、
心配してくれて、大事にしてくれているのが伝わって、
さっきまで胸を締め付けていた冷たいものが
溶けていく心地だった]
(56) 2023/04/30(Sun) 19:20:44

【人】 瀬戸 海瑠

[彼に抱えられて到着した先に座ると、
医師の様な触診が始まる。>>49

患部に違和感はあるし少しの気持ち悪さはあるけれど、
変に呼吸が乱れたり発汗したりもなかったから、
今回の傷も大した事はないと思っている。
薄闇の中で彼の様子を窺って、
それは間違いでなさそうとも思う]
(57) 2023/04/30(Sun) 19:20:47

【人】 瀬戸 海瑠

[ん、と身動ぎをした後、
ぱちりと目を開ければ、もう全て終わっていた。>>50
ちょっと寝ていた様な気すらしたけど、
それは大丈夫だった筈。
心地よくて締まりのない顔をしていたと思うと少し恥ずかしいけれど、まだ少しあたたかい様なお腹を見下ろして、そこに何もなくなっているのを確認したら、生真面目に頭を下げた]


  ありがとうございます
  ……やっぱり、すごいですね。


[あたたかい気に包まれて気持ちも穏やかになってもおかしくなかったけれど、彼の気持ちを聞いて手を握られるまで>>42、表情には翳が落ちていた]
(58) 2023/04/30(Sun) 19:21:35

【人】 瀬戸 海瑠

[―――その後、

怪我はなくとも結果的に消耗が激しかったのは彼の方で、口より正直なお腹がそれを告げて>>51
宿へ戻ろうかという流れになったけれど、
自分はそれを止めた。

彼が首を傾げる>>52のは当然だったから、
薬指に口付ける行為と共に、
しっかりと伝わる言葉を選んで伝えた。

些細なミスで年末の交流会に参加した事にも意味があった様に、
この場所に今日一緒に来た事にも
意味があったんだと思う]
(59) 2023/04/30(Sun) 19:21:53

【人】 瀬戸 海瑠

[欲しかった言葉>>?30を贈られたら、
ほっとした顔になってしまう。
もしかして約束してくれないのではないかと不安だった訳ではないけれど、だって、やっぱり嬉しかったから。

結婚式にはそぐわない表情だったと思うけれど、穏やかに微笑むのはみんなの前でおこなう結婚式の時でいいだろう。

続けて左手を持ち上げられて、
自分がしたのと同じ様に薬指を唇で飾られる>>54と、
まっすぐ見つめ合いながら彼の言葉を聴く]
(60) 2023/04/30(Sun) 19:21:57

【人】 北神 海瑠

― いつかの夕方 ―


[烏の鳴く声に時計を見れば、もう夕刻。
そろそろかなと思った時に玄関扉が開く音が聞こえたから急ぎそちらに向かって、]


  おかえりなさい、翡翠さん。


[彼の帰りを笑顔で出迎えて、
重そうな荷物があれば受け取ろう。
奥から漂う香りに彼が気付いたら
ふふ、と笑って一緒に居間へ入る]


  たこ焼き、焼けましたよ。


[食べるの久々ですよねと笑って、
後は回すだけだったたこ焼きの前でキリを構える。
その手つきは武器を持つ様なものではなく、
ごく自然かつ丁寧なものであったけれど、
くるっと回したら刺したところが悪かったのか、ぽーーんと空を飛んでいって、用意していたお皿に着地した]
(61) 2023/04/30(Sun) 22:37:08

【人】 北神 海瑠



  ……用意しておきますから、
  おてて洗って、着替えて来て下さいね。

  一緒に食べましょう。


[気恥ずかしさから口元を隠しながら、
ひとまず食卓につく準備をして来てもらおうと促す。

口元を覆った左手の薬指には
あの日の誓いがかたちになった様な輪っかがはめられていて、今日もきらきらと煌めいていた。**]
(62) 2023/04/30(Sun) 22:37:36