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人狼物語 三日月国


98 【身内】狂花監獄BarreNwort【R18G】

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視点:


【人】 知能犯 ルヴァ

>>56 ナフ
(むりだったか。)

ここで心臓に当てなければ、貴方は向かってくるだろうと知っていた。あなたの戦闘は見たことがある。あなたの弱点も知っている。でもそれが実行できるかは。

それでも全力で反抗すると決めたのなら、諦める選択肢はない。

少年は身体を制御するのに長けている。それはいつもは感情で暴走しないように抑えるのが主だったが、何も力を抑えるだけではない。チャンドラ相手には射程がどうしても足りなかったが、ナイフ相手のあなたなら又は。

銃をぱっと、一瞬の気の隙を作る狙いで目の前で手放す。

そしてすぐさま拳銃を右手でキャッチし直すように、右腕を構えた姿勢から左へ移動させる。身体も捻って左に。
そのまま少年の脳は命令する。リミッターを外せと。それは体組織を壊しながら、常人を超えた力を出すことを数回だけ可能にするだろう。

そのまま身体ごと腕を右に捻って。
全力で
貴方の腕や頭めがけてなぎ払い、突き飛ばそうとする。

この際腕がナイフに刺さるかもしれない。それでも構わない。近づかれ、庇われてしまったのなら一旦距離を取らなければいけない。撃つだけでは対処法がバレてしまうだろうから。

……とはいえ、少年の身体能力は平均少々下。彼の全力だとしても、その2倍だろうか。全力というのは聞こえがいいが、男性二人分でしかない。少年が全力を出してやっと出した力をあなたはどうするだろうか。
(57) 2021/10/17(Sun) 23:04:15

【人】 知能犯 ルヴァ

>>58 ナフ

貴方は知らない話だが。アマノに『頭と両腕以外ならどこまで傷ついていいか』には、『頭だけ残してもらえればいい』と答えた。

目的を達成するのに、時に命すらいらない。それが今あなたと踊る舞台の由来だし、本当に、お互いよくやることだ。

ただ、少年は楽しんではいない。刺された腕と、全力を使った反動の痛みに苦しんでいる。
それを表情に出すことはなく、あなたと共に笑う。弱みを見せぬように。他の誰にも。

ナイフは外される。傷口が更に開いていき、赤い血が流れ始めていく。

両腕の痛みに耐えながら、息を制御できず粗く肺を揺らし、それを放棄しても壊れていく筋組織を出来る限り制御しつつ、銃をやっと構え直す。

もし間に合ったのなら、笑うあなたの心臓に向けて発砲するだろう。

出来たとしても、発射する前も、したあとの反動も、腕が銃に逆らえず、大きく揺れる。壊れていく腕と共に、傷口が開くのを感じる。命が流れるのを感じる。

それでもにこりと笑う。また来るのなら、また力任せに振り払うだろうという圧をもかけながら。楽しませるために、
出来るなら勝つために。
(59) 2021/10/18(Mon) 0:07:50
―――

【はい】
【キンウは犯罪者囚人だから、ここにいるのです】

首を傾ぎ、黒檀の髪がさらりと落ちた。

【傷を作るのですか】
【……いいえ。キンウはわかりません。けれど、わかりたいと思っております】

とん、とん。
まだ覚束無い動作で端末を操作する。

【故に】
【教えてくださいますか、トラヴィス様】
【許されずとも、キンウは知りたいと思うのです】

刑期は元より長かったと記憶している。
あれからどれほど経ったのだったか。
今回の件で幾ら加算されるだろうか。

……それでも、いつかの未来。
こうなれたらいいと、掴みたいと。
思える未来がひとつ、できたのだ。

これは紛れもなく『私』のものだ。

【セファー様……いえ】
【アマノ様】

口を閉ざした狼の名を、呼ぶ。

【あの後、チャンドラ様とお話はしましたか?】

あの後、どちらも慌ただしそうにしたり蘇生されたりしていたから。……少しばかり気になったのだ。

【人】 知能犯 ルヴァ

>>60 ナフ

笑うだけで貴方を制圧できないのはわかっていた。とはいえ同じ顔である限り、どれぐらい弱っているか推測がつきにくい、筈だと信じ。

少年は確かに約束をあまり破らない。でも必要があったら容赦なく破るだろう。それでもここで貴方に殺されることを持ちかけた。

この処刑室という場所が命をあげる場所として丁度いいと思ったし、丁度処刑を終わらせた時期が丁度いいと思った。銃弾を今倒れている人を死体にしたとき、もうやることは終わったのと感じたのも大きい。確かにこれでゲームは終わったのだ。
それだけだ。


そして、誘われたのなら勝ってやりたかった。勝って、何事にも勝って、全てにおいて完全へと、否、長年勝てることのなかった暴力に一回でも勝りたくて。その後はわからないけど。


そう、構え直すまで数秒。きっと少年は構え直すまでの正確な時間はわかっていた。それが貴方にとって大きな時間であることも。それでも短縮することは叶わなかった。
その間は撃つことができない。グリップを握った頃にはその間に貴方が入り込んできた。視界には貴方を捉えていても。

まだ腕をあげられない。上げるには0.8秒は足りない。今撃ってもその先は心臓でも脳でもなく、貴方の右の腿だ。

銃声は響かないまま。
少年の首から血が湧き出した。少年は己の命が流れるのを感じた。己の体がどんどん制御を失うのを感じた。寒さを感じた。生理的な恐怖を感じた。又死ぬのだと理解した。

そのまま少年は0.8秒又はそれよりも長い時間を耐えきり、制御を失い始めた視界を頼りに貴方の心臓の前に銃口を恐らく突きつけ、冷たい指でトリガーを
(61) 2021/10/18(Mon) 1:53:15
「……私はね。傷であることを知られたくなかった。私はそれを気にしていると言いたくなかった。過去に何があるのかも、それが自分にどう影響していたのかも……言いたくなかった。『役割を果たせない』ということを指さされれば、きっと魂ごと死んでしまうと思っていた。傷を自ら切り開くような痛みがあった。傷は弱点だ。辛いことは傷だ」

端末を叩いていた指で、自分のこめかみを叩いた。
少し前のこと。今は少しだけ置いてきた景色。未だ痛みは鮮やかで、振り返るたびに膿んで崩れていくようだった。

「包帯に血が滲む他者の傷を、君は手を出して握ったりはしないだろう。心も、同じだ。傷つけたいのでなければ、不意に突いてはいけない。『その傷を知りたい』と思った時、真っ先に傷を持つ当人に問うことは、それに近い」

ゆるやかにね、と、トラヴィスは囁いた。
ゆるやかに、隣人の治癒を願うことだ。

「……待つことだよ。そして進むことだ。学び、歩み、お前たちの傷が癒えたら。傷を振り撒くような生き方のほかを、選べるようになる。我々はその日を待っている。チャンドラも、私も」

【人】 知能犯 ルヴァ

>>64 ナフ

あなたの声は聞こえていた。何を言われたかもなんとか認識した。又は起きれば認識する。少年は死の記憶を忘れない。

身を捩ったのも銃口から感じ取った。どうあれど少年はしっかりと、止められずにトリガーを引いた。それが貴方の快楽からくる手加減であれ。少年は動作を完遂した。

再度反動。それを支えることができずに大きく後ろに倒れ、後頭部を打った。その衝撃が裂けた首を通して腕に伝わり、銃が己の手を離れた気がした。(血の海にはあるだろうから少しは操作はできただろうが、できたとて銃を持ち上げられるわけではない。つまり無意味だ。)

その後少年は青ざめた顔で天井を見上げたまま、動かなくなった。
(65) 2021/10/18(Mon) 2:25:28
ルヴァは、死体の二人目か、三人目となった。
(a30) 2021/10/18(Mon) 2:25:48

「……私は結局、まだ。まだ、あれ以降チャンドラと話せてはいないよ。避けているわけではなく、先に話に行くべき相手がいたからというのもあるし……
ジャック以降に死に過ぎている


一日一死ペースで死んでいるのだ、恐らく蘇生室で眠っている時間のほうが長い。会議でほんの少し言葉を交わした程度で、本当にそれだけで。……故に少しばかり目を伏せて。

「君がチャンドラの味方でいてくれたことを嬉しく思っている。これは本当だ。私も……少し合流は遅れるかもしれないが、まだ『ペットちゃん』の任を解かれたわけではない。彼の都合のいい時にでも、話に行きたいと思っているよ」

ルヴァは、ホッとしてから気づいたけどもしかしてここに今死体4つあります?
(a31) 2021/10/18(Mon) 2:29:32

【人】 知能犯 ルヴァ

目を覚ます。少年は死の最後までをすべて覚えている。

だから暗くなる視界が一体どうだったかを思い出せるし、彼の最後も思い出せる。その時の恐怖とその他の感情も。

ナフのその言葉に応えるほど余裕がなかった己も思い出し、己への不完全さをも認識する。だから死は嫌いなのだが。もう次があるかは不確定なので、その件について思考するのはやめる。

見れば治療は終わっている。
『引き分けた』相手はまだ隣りにいるだろうかと起き上がるが、開かれたポットは既にここを離れたあとのようだ。
代わりにぼんやりと眺めているアマノの蘇生カプセル(>>a47)を見つける。

まだいたのか、と。一旦外に出たあなたのことは知らない。ぼんやりと閉まったままのその蘇生カプセルを見下ろしながら残された思考を続ける。
(69) 2021/10/18(Mon) 20:48:40

【人】 知能犯 ルヴァ

>>70 アマノ

掠れた声に頷く。間違いない、己がルヴァだ。扉が開くのを待つ。

「もう動いていいのかな?」

扉が開いた後の貴方の体を一瞥し、己の認識していない死の蘇生であることを理解した。

貴方の声の掠れ具合から、心配というよりは確認の一言。
繰り返しの蘇生で人は心身を一時的にうまく制御できなくなる事もあると知っている。
己はそうなったことはない。蘇生ポットに長くいる習慣はあるが
(71) 2021/10/18(Mon) 21:28:05

【人】 知能犯 ルヴァ

>>72 アマノ

「そう。」
本調子でない貴方を見ている。貴方が本調子でないのなら、自主的に話すつもりはないようだ。回復するのを待っている。

貴方の言葉は聞いていて、答えるのだけど。

「構わない。残念だ……とは言わせてもらうけど。死んでも構わないのは言った通りだからね。」

本当にそれでもいい、という声をそのままに。あなたへの慰めではなく、本当にそのままの本音だ。もしかしたら貴方はその意図を知っているのだろう。
これは壮大な賭けであると同時に、壮大な自殺であったことも。
男は貴方の回りの誰かがやれなかったことを貴方達や周りを巻き込んで成し遂げた。

「いつお迎えがくるかはわからないけど、宣言通り君たちに大きく罪が被らないようにはしてあげるよ。」
己の罪が重くなるように、だ。
(73) 2021/10/18(Mon) 22:13:00

【人】 知能犯 ルヴァ

>>74 アマノ

貴方が正常に戻るまでをただ見ている。ああ配慮してくれたなと理解するが、それに礼を言うことはない。

「想定はしていた。勿論失敗がある以上、成功だけを見て動くのは良い策ではないね。その結末がどうなるかなど火を見るより明らかだ。その先のことも既に考えてある。」
戦争家ではないけどね、と一言。

「そうだね、君たちも自然に協力することになるだろうけど。今度こそ想定外を制御して、より都合のいい未来を望んでいるよ。君たちもこの先いい未来だといいね。
……そう、あまり関係ない。どうせ私はあの白痴と私のエリアから去ることができれば良いのだから。」

肯定。己が墓になった後のあなた達の未来までは保証しないし、する意味もない。存分になすりつけたあとは好きに生きればいい、己のように墓になるのを選ぶわけでもないのなら。

「もし出来なかったらその時だけエリアからは抜け出せるように君に頼んでおこうかな。そこであまりいい待遇を受けていなくてね。まあ、保険だ。ここまで『成功』したのなら、流石にその必要もなさそうだね。」

最悪凍土に行かなくても、きっと己は封じられるし、エリア移動は起こるだろう。それは少年にとってのより良い未来だ。
そもそも、己が凍土に行くのを予見していた発言が発覚していても凍土行き覆せない程度の大きなことをしたと考えている。なにもない可能性は低いと推測している。

「という訳で君が何処まで生きるかはわからないけど一旦は・・・お別れだ。遺言は……わたしを覚えててくれると嬉しいね、かな。何か他にあるかな。」

一旦は。存在の記憶を託し、凍土から帰る未来も思い描いてはいる少年だ。とはいえ貴方がそれを聞いてどう思うか。教えても教えなくてもいい話なのだろうと少年は思っている。
(75) 2021/10/18(Mon) 23:49:43

【人】 知能犯 ルヴァ

>>76 アマノ

「私が失敗しないとも言わないが、とはいえ同じ轍は踏むまい。」
この行動こそが失敗の挽回戦ではあったのだから。

「……感情に従う方が利ならそうするといい。私は君に細かい指示は必要なく、意味もないと思っているからね。ナフには……君が出せばいいんじゃないかな。私にはもうそこまで時間はないだろうし。」

感情を止める気はない。どのような情かは知らないが止められないとも思っている。貴方がそのほうがいいと判断するのなら尚更。貴方は己にある程度は似ているのだし。
少年はそれでも人間に情を持たない。貴方との会話を苦痛に思わなくても。それ以外で報いる以外はできずに、結局、彼は誰にも心を開くことはない。彼はそのような人間のまま。


「そう。なら心配することもないね。惜しいと思うのなら希望通りだ。」
貴方もそう思ってくれるなら、その声はきっとどこかに届くだろうと信じ。

「ふうん。」 
「その時はきっと映画の批評でもしながら語ってあげるよ。私の唯一愛した存在だからね。」

貴方が理解したことを理解して。
そしてさよならと言って。彼は先に蘇生室を後にするだろう。
(77) 2021/10/19(Tue) 1:47:52
静かに、咀嚼する。
他人の傷を、今までどうしただろう?
―――考えるまでもない。
全部に触れた。全部を包んだ。そうしてそっと前を向かせ続けて。

結果が、今だ。


ゆるやかに、見守る事。願う事。祈る事。
それだけなら、ずっとキンウがし続けてきた事だ。
……癒える事なく腐れ落ちてしまったらどうするのだろう?
キンウはまだわからない。
もしかすれば、確実な事は未だ傷の残る男にも。
学び続ければ、見えないものも見えてくるのだろうか。

【きっと、長くお待たせしてしまうでしょう】

償いの時間はまだ多く残ったまま。

【けれど、期待は裏切らないよう尽力いたします】

待っていてくれるほどには期待してもらっているのだと、解釈した。
並べるようになる頃には……今の言葉をもっと理解できるようになっているはずだ。

【何故そんなに死んでいらっしゃるのですか?】


毒殺の経緯は聞いたけれど、なんで?
短期間で死にすぎではないかと流石に不安になる。
あとで羽セラピーにでも行った方がいいでしょうか。

【傍にいると、キンウは約束をしましたから】
【……ちゃんとお話をされてくださいね】
【きっと、アマノ様とお話できないままであればチャンドラ様も寂しいと、キンウは思います】

アマノ様自身も。
呟きが空気を震わせることはなく、ただ唇だけが動いた。
……どんな思惑があったのだとしても、キンウは互いに悔いが残らなければいいと、思うのだ。

「……ちょっとナフとトレーニングルームでやりあって負けて殺されたり……メサの襲撃に行ったら15tが飛んできて衝撃で吹き飛んだり……」

ちょっとどころじゃない死に方をしている。毒殺から爆散までなんて本当に蘇生の時間と蘇生後の移動時間とあとちょっとくらいしかなかったんじゃないか。死のRTAである。
ただでさえ大丈夫じゃない男の精神がそりゃあもう大変なことになっているので、羽セラピーは素直に嬉しいだろう。実際に手はもう今虚空をもふ……になっている。
癒しがほしい。


「……ああ、そうだな。ありがとうキンウ。……全く、いつの間に寂しがり屋になったのやら」

彼も私も。唇の動きだけで呟いて笑った。

【殺されるところまでいくのはちょっとどころでは、ありませんよ】
【もっとお身体を大事にしてください】

端末の向こうでふえーん。羽もしょんもり。
この後、羽セラピーしに行った(確定ロール)

【ずっと前からですよ】
【ただ隠してしまえていた、だけで】

自分にも他人にも。
……気付いてしまった人達が、寂しくないようにと。
キンウはそっと、祈った。

【人】 知能犯 ルヴァ

いつか名を呼ばれる。多くが初めて会う顔と、彼奴は一回は会ったけど多分向こうはそれを覚えていないだろう……そして毎日見て来た顔。

『全てをやり終わった後の時間』は終わり。この計画、最後の目標へと。

「ああ久しぶり。はあ、遅いよね?確かに外に出ようにも出れないけどさあ。」
目を合わせずに話す。彼らが苛立つのを認識する。

「話はするからこのままにしてよね。ああいいよ。どうぞ。どうせ俺なんかが抵抗したって無理だってそこの人ならわかるでしょ」
そこ、で目を合わせる。一人だけ、やや困惑しているその目へと。

地続きの己の心臓が暴走しないように制御する。あと少しだ。焦りも恐怖も示す必要はない。

「何驚いてるんだい?君、これだけ私の担当してきて、データ見なかったのかい?そんなことないだろうに。」

拘束具をつけられて行く。重量を感じる。終幕へと近づいている。

離れていく。この無礼講のエリアから。

恐らく上手くいく。そして、さよならだ。

そしてもし新たに始まることができるなら、その時は。
また愛そうか。また話した約束を順にしていこうか。
(107) 2021/10/19(Tue) 17:14:56