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人狼物語 三日月国


51 【完全RP】ポムペッシュ・フェーリンコロニー【R15】

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【見】 3-A 矢川 誠壱


[ なにやってんだろ、ほんと。
歪んでるなと自分でも思う。
止められなかった。
こんな感情が己の中に流れていると
今初めて知った。

サイアクだ、という言葉がひどく>>86
頭の中に反響して、ぐらぐらした。
今、数分前に戻れるのなら、と
考えてしまうけれど、そんなことできない。

今更謝ったって、だめだとわかるのに
自分が楽になりたいだけだとわかるのに
謝罪が口をついて出た。

ああ、ほんと最悪。最低だ。
何やってんだろ、雨宮のこと何にも言えない。
むしろ咎めるような言葉を吐きながら
あんなことをした己の方が、
よほど最低だと思う。

触れられるのも嫌だろうと思った。
あんな口づけをして、勝手なことばかり
捲し立てた己の肩など借りたくないだろうと。
それでも、ゆっくり歩いていく。
置いていくことなどできるわけがない。]
 
(@42) 2020/11/30(Mon) 12:40:29

【見】 3-A 矢川 誠壱


[ ただのわがままだった。
自分の中における彼の位置に、
彼の中で自分が立ちたかった。
特別な人の、特別になりたかった。
わかってる。人肌が恋しい日があったとして
そこを埋めることなんて、
自分ではできなくて。
その場所は、自分じゃないって。

わかってる、わかってるのに。

後ろから呼ばれた名前に足を止める。
先ほどまでの掠れた声じゃなくて、
なんだか、落ち着いた声。
泣きそうに、なってしまう。

あのさ、と続けられた言葉に
ゆっくりと振り返る。瞬間、]
 
(@43) 2020/11/30(Mon) 12:40:52

【見】 3-A 矢川 誠壱




   雨宮!!!!!



[ 血の気が引いた。
ぐらりと傾いた体がスローモーションに見えて。
それなのに、手を伸ばしても、届かなくて。
彼の体が落ちていく。
落ち葉が受け止めた。

俺の手じゃ、なくて、

ああ、───ほんと、もう。]


   ごめ、

   …っごめん、


[ 何か言いかけたのはわかった。
だけど、それを聞くことよりも
手を伸ばすことを優先してしまったから。]
 
(@44) 2020/11/30(Mon) 12:41:50

【見】 3-A 矢川 誠壱


[ そっと、地面に落ちた体を起こす。
息はあったから、少し胸を撫で下ろした。

そのままゆっくりとその体を
覆うように抱きしめる。]


   ごめん、



[ ほんと俺、なにやってんだろ。]*
 
(@45) 2020/11/30(Mon) 12:42:17

【見】 3-A 矢川 誠壱


[ 雨宮を抱えて、宿に戻った。
倒れたというと、先生の血の気も引いていて。
そのまま、一室へと運ばれた。

そばについていることは躊躇われた。
なにを言おうとしたのか、
それを聞くのが怖かったからかもしれない。

先生に任せて部屋をあとにする。
その後のことはあまり覚えてない。]

 
(@46) 2020/11/30(Mon) 12:42:34

【見】 3-A 矢川 誠壱


[ ───夜。
自販機の隣のベンチには誰もいなかった。
そもそも、多分ほとんどの人が外にいる。
「早く行かないと肉なくなる!」なんて
ぱたぱた走りながら会話を交わし、
目の前を通過していく人もいた。
少し前まで。

缶のプルタブをかつん、こつん、と
また鳴らす。息を吐いた。

見上げてもあるのはぼんやり灯った
宿の電灯だけ。
昼間のことを思い出して、
プルタブから手を離し、唇に触れる。
指先は、唇と同じくらいかさついていた。]

 
(@47) 2020/11/30(Mon) 12:42:57

【見】 3-A 矢川 誠壱


[ なにしてんだよ、の答えを探していた。
モヤがかかっていて、はっきりしないけど
わかっているような気がしていた。

ただ、己の想像と違いすぎるだけだ。
こんなに苦いと思っていなかったんだ。]



   はーー……


[ 雨宮が言いかけたことはなんだったんだろう?
だけど、どうしたって「俺、」と
途切れた後を思い出せることはなかった。]

 
(@48) 2020/11/30(Mon) 12:43:14

【見】 3-A 矢川 誠壱


[ 逃げたって夜には同じ部屋なのに。
───いや、あんなことをした後だ。
もう、帰ってこないかもな、と
自嘲するように笑った。

様子を見にいくべきだと思う。
純粋に心配だし、己のせいでもある。
めちゃくちゃをした自覚はある。
だけど、動けなかった。

自分勝手だな、また。
「サイアクだ」という言葉だけが
また頭の中に響いた。

唇に置いていた手をすとん、と落とす。
深く息を吐いて、またプルタブを
かつん、かつん、と引っ掛けた。

外に出る気には到底なれなくて。
誰か、あるいは先生に見つかって、
参加を促されるまでは、そこで
ぼんやりしていたかった。]*
 
(@49) 2020/11/30(Mon) 12:43:32

【見】 3-A 矢川 誠壱


[ 「矢川先輩!」と呼びかけられるまで
ぼんやり、考えていた。

ふ、と下がっていた視線を上げると、
そこにいたのは、おそらく後輩なのであろう
小柄なおんなのこだった。
その顔になんとなく見覚えがある。

「えと、ごめんなさい、今すこし、
お時間ってありますか」と胸の前で
握った両手を震わせる彼女を見つめて、
頭の中をくるっと巡らせていれば、]



    ───あ、ライブ、いつも
   来てくれてる子、だよね。



[ と合点したことを口にした。
かかか、とあからさまに染まる頬。
「覚えてくださってるんですか」と
言われたから、「うん」と頷いた。]

 
(@50) 2020/11/30(Mon) 20:24:53

【見】 3-A 矢川 誠壱


[ いつもだいたい自分のポジションの前。
最前列で跳ねる彼女のことを覚えてないのは
さすがにバンドマンとしてまずい気がする。]


   どうしたの?


[ そう問いかけつつ、眉尻を下げたのは、
彼女の用になんとなく察しがついたから。
かつん、と爪で引っ掛けたプルタブが
またひとつ音を立てた。

ちら、と視線を動かした先。
廊下の奥には彼女の友人らしき2人が
こっそりちらちらこちらを確認している。

「あの、その、」と前置きを長めに置く
彼女を見つめていた。
───答えは、決まっているのに。

染めた頬。震える手。
小さくて、可愛らしいと思う。
だけど、俺は───]
 
(@51) 2020/11/30(Mon) 20:25:24

【見】 3-A 矢川 誠壱




   ───ごめん


[ 静かな廊下に落ちた言葉を拾った
彼女の震えがその瞳が泣きそうに揺れる。
耐えようとしているのがわかった。

「イチさんには、好きな人、いるんですか」
途切れ途切れに尋ねられた言葉。
今日の昼、己が彼に問いかけたのと同じ。
好きな人、か。───うん。

答えは]


   わからない、


[ わからない、のだ。
誰かの特別になりたいと思った。
誰かを特別に思いたいと思った。
それが、誰なのか、見つかってないと、
ずっとそう思っていたけれど、
それは、───友人である彼だと、
雨宮健斗だと、気づいてしまった。

彼は特別だけれど、それよりも、一層。]
(@52) 2020/11/30(Mon) 20:25:49

【見】 3-A 矢川 誠壱



[ だがそれがどういう感情なのかわからない。
好きな人、とくくってしまっていいのか。
己にとってW好きな人Wとはいつも
通過して、いなくなるものだったから。]


    だけど、


[だけど。
浮かぶ、顔はある。]



   大切な人は、いる。


[ それが恋なのかはわからないけれど。

もしもこれが恋ならば。
目の前の彼女もまた同じような
苦味を、痛みを、持っているのなら。]
 
(@53) 2020/11/30(Mon) 20:26:14

【見】 3-A 矢川 誠壱



   …ごめんね、ありがとう。


[ そんな思いをしてまで、
思ってくれたことに、感謝したかった。

目の前の女の子はぶんぶん首を横に振って、
耐えられなくなって溢れた涙を
拭うこともしないまま、笑って。
「こちらこそ、ありがとうございました!
また、ライブ、いっていいですか」と
言ってくれるから。
もちろん、と頷いてこちらも笑った。]

 
(@54) 2020/11/30(Mon) 20:26:31

【見】 3-A 矢川 誠壱


[ ───彼女を見送って、しばらく。
立ち尽くしていた足を動かし、
窓へ一歩近づく。

高く昇った月が煌々と照らす。
昨晩、風呂で言われたことを思い出した。]


    ───月が、綺麗だな。


[ まだ整理はついていないし、
名前はうまくつけられそうにない。
だけど、話さなきゃいけないと思った。

話したくないと言われたらそれまでだけれど。
あの時言いかけた言葉を、ちゃんと
受け止めなければいけないと思った。

まだ間に合うのなら、
それ以上に届かなくても。
友人で、あるためにも。]*
 
(@55) 2020/11/30(Mon) 20:26:46

【見】 3-A 矢川 誠壱


   
[ 雨宮を運んだ部屋へと足を向けた。
お見舞いと謝罪の意を込めて、
コーヒーを一本買い足した。
自分のはすっかり冷めきっていたけれど。

部屋のチャイムを鳴らすか迷って、
ノックを3回、した。
眠っているかもしれないし、と
思ってのことだったのだけれど、
出てきたのは教諭だけだった。

もう大丈夫だと言って戻った、と
言われれば「そうですか…」と落とす。
まさかバーベキューに参加しているのだろうか。
頭を下げてそこをあとにした。]

 
(@56) 2020/11/30(Mon) 21:15:38

【見】 3-A 矢川 誠壱


[ あと、あるとすれば部屋か。
───大丈夫だと言って出たなら、
わざわざそちらにもどっているとは
考えにくいが…と思いながら、
ひとまず宿泊棟の中を歩いていく。

とおく、聞こえた足音。

───確信に近かった。

そちらに向かって足を進めていけば、
先ほどの己のように、空を見上げる
雨宮の姿があっただろうか。>>95

一度立ち止まって、唇を結んで、解いて、
息を短く吸って。]

 
(@57) 2020/11/30(Mon) 21:15:52

【見】 3-A 矢川 誠壱


[ 小さく呟くように呼びかけた。
振り返ってくれるだろうか。
わからない。あんなことをしたあとだ。
だが、立ち去るつもりはなかった。
振り返ってくれないのならば、
その背中に語りかけるまで。]


   こっち向かなくてもいいから、聞いて


[ 心臓がうるさい。
ああ、自分のせいなのに。
話すって、こんなに怖かったっけ。]


   …さっき、ごめん、


[ 声が少し、震えたから、唾を飲んだ。]*

 
(@58) 2020/11/30(Mon) 21:16:37

【見】 3-A 矢川 誠壱


[ 後ろからでもわかる。
呼びかけたら跳ねた肩に、ずき、と痛んだ。
近づきかけた足を止めた。
これ以上距離を詰めるのは、躊躇われたから。

震えた声で返事がかえってくる。
怖い、だろうな、と思った。
体調が悪い時にあんなふうに、
詰め寄って、捲し立てて、呼吸すら奪って
友達だと思ってくれていたと思うのに、
あんな、酷いことをした。

だから、謝った。
声が震えたのは、気のせいじゃない。
止めようと、唾を飲んで、一度下を向いて、
それからまた、窓から差す月の光が
半分だけ照らすその背中を見つめた。]

 
(@59) 2020/11/30(Mon) 22:22:52

【見】 3-A 矢川 誠壱



    ──悔しかった


[ 「なんで」に続く言葉はなかったけれど
きっと「なんであんなことをしたのか」と
問われたのだと思ったから。]


   雨宮が悩んでんのに、
   苦しんでんのに、それを吐き出したり
   誤魔化すために選んだのが、
   俺じゃなかったのが。


[ かっこ悪い。ほんとに。]


   雨宮は俺にとって───
   特別で、大事な人だったから。
   同じ位置に、立てなかったことが、
   悔しいって、俺のエゴだった。


[ それからゆっくり息を吸う。

思ったよりも落ち着いていた。
さっき、あんな短い謝罪でさえ
震えていたのが、嘘みたいに。]
(@60) 2020/11/30(Mon) 22:23:42

【見】 3-A 矢川 誠壱



   ───さっき、倒れる前、
   言いかけたこと、さ、聞いていい?

   なんでもいい。

   俺のこと、軽蔑してるなら、
   それも、受け止めるから、教えてよ。


*
(@61) 2020/11/30(Mon) 22:23:58

【見】 3-A 矢川 誠壱


[ 詰まった声。
ふたりだけの廊下では、そんな小さな
呟きでさえちゃんと耳に届いた。
ほんと、まったく、その通りだなと。
眉尻を下げて、また小さく「ごめん」と
謝った声は届かなかったのだろうか。

特別で、大切な、友人。
間違いない。それは間違いないのに。
どうしてこんなにも、突き放されたような
心地がしてしまうのだろう。
ずき、と胸が刺されたように痛む。

ゆっくり、ゆっくりと少しずつ。
月が太陽に照らされてその姿を
現していくように。
振り返った雨宮の顔は、苦しげに、
泣きそうに歪んで、それでも、笑って。
聞こえた言葉に、眉根が寄る。]

 
(@66) 2020/12/01(Tue) 9:37:32

【見】 3-A 矢川 誠壱


[ ずっとわかんないままだったら?
それは、バレなければよかったと。
人肌の温もりに溺れて、
誤魔化していたことを、
悟られたくなかったと?

そう、頭をよぎるけれど。]



    なあ、雨宮

   ほんとにそれが、あのとき
   俺に言いたかったことなの。


[ 動かしかけた足を止める。
距離は詰めない。
こちらから動くのは、違う気がした。]
 
(@67) 2020/12/01(Tue) 9:37:49

【見】 3-A 矢川 誠壱



   あのとき、キスしたのは、エゴだった。
   なんで俺じゃないんだよって、
   雨宮の隣にいるのは俺がいいのにって
   誰でもいいなら俺でもいいじゃんって
   そういうことじゃないって
   頭ではわかってても、止められなくて。

   ───俺さ、今まで誰かと付き合っても
   好きになったこと、ないんだよ。

   だからわかんなくて。
   わかんないんだけど、さ、
   っ今まで、付き合ってきた
   誰よりも、なによりも、俺は、
   お前の「特別な人」になりたかった。


[ それが、友達の域をでなかったとしても。]*
 
 
(@68) 2020/12/01(Tue) 9:38:04

【見】 3-A 矢川 誠壱


[ 止められないまま、ただ、
溢れて、こぼれて、また、
捲し立てるようにして伝えた言葉。
冷静になってあとから思い返せばきっと

なんて重いこと言ってんだ、とか
めんどくさいやつだな、とか
俺ほんとカッコ悪いな、とか

いろいろ思うことはあるんだろうけれど
今はただ、伝えることが大事で
いままであんまり言葉にせず、
ずっと逃げて、生きてきた分が
まとまって押し寄せたみたいに口から出た。

光に照らされて見えた雨宮の顔が、
また、少し歪んだのが見えた。]

 
(@69) 2020/12/01(Tue) 12:50:04

【見】 3-A 矢川 誠壱


[ 小さく聞こえた言葉には、
否定も、肯定もしない。

泣いてる?笑おうとしてる?
それは、なんで?
とかまた湧き上がる感情を抑えて、
唇を結んで、もう一度、開いて。

ゆっくり告げられたW言いたかったことWに
喉奥から迫り上がるなにかをまた、抑えた。

一歩、近づいた距離。
なのに、どうしてこんなに遠いんだろう。

聞くべきだと思った。
聞かなければいけないと思った。
それがなんだったとしても、受け止めなければ
いけないと覚悟していた。
鼻からゆっくりと空気を吸い込む。]

 
(@70) 2020/12/01(Tue) 12:50:20

【見】 3-A 矢川 誠壱




   ───そっか。



 
(@71) 2020/12/01(Tue) 12:50:35

【見】 3-A 矢川 誠壱


[ うん、うん、と2度頷いた。
きっと喜ぶべきことだ。
そこに立つのは自分ではないと思う。
特別になりたいと願ったところで
自分では、そこには───

一度下を見て、また顔をあげる。]



   教えてくれてありがとう。
   それと、ほんと、ごめん。


[ 下手くそな笑みを向けて、
それから、ふうーーと息を吐いた。]


   なんかいろいろいったけど、
   ちゃんと、応援するし、
   遊びはやめてさ。
   俺のこと、気持ち悪くないなら、
   これからも友達でいてよ。


[ そういって手を差し出す。
これ以上、聞きたくはなかったから線を引いた。

彼が手をとってくれるのなら、握手をしよう。]
 
(@72) 2020/12/01(Tue) 12:51:35

【見】 3-A 矢川 誠壱


[ へら、と笑いかけて、それからやっと、
「体調は?もう大丈夫?」と尋ねるのだ。

恋と呼ぶのだろうか、この気持ちを。
こんなどす黒くて、苦くて、痛い気持ちを。

犬に噛まれたと思って、とか
あのキスを忘れてもらうために
誤魔化す言葉も考えたけれど、
口にするのはやめた。
あれがきっかけで嫌悪感を感じて、
彼が自分の思いに気づいたのだとしても、
最悪だと、思われていたとしても。
後悔、していたけれど、それでも、
あのキスを、なかったことには
したくないと思ったから。]

 
(@73) 2020/12/01(Tue) 12:52:12

【見】 3-A 矢川 誠壱

  ───林間学校の帰り


   なんか……ごめん……近藤さん……


[ それは色々あった林間学校も
なんだかんだで無事終わりを迎え、
帰りのバスへ乗り込もうというときだったか。
声をかけてくれた後輩と、
しばし話したあと、差し出された紙袋。
「なにこれ?」と尋ねると中身は
リップクリームだという。
なんでまた、とぱちくり目を瞬かせれば

「かさついていたので」

とはっきり言われれば固まりもするものだ。

言葉に詰まって、視線が下がって、
冒頭のセリフが落とされたのである。
なんだか居た堪れない気持ちもありつつ
いろいろやってしまったことも
思い起こされつつ、顔を両手で覆えば、
短く「うぅ、」と唸った。]

 
(@74) 2020/12/01(Tue) 15:12:44

【見】 3-A 矢川 誠壱

[ いや、うん、あっけらかんとしてて
とてもいいと思う。
あんなこと、頼まれたからとはいえ
してしまったあとだったから、
むしろ気遣いさえ示してくれる彼女に
悪気は全くないのはわかっているし
感謝して受け取るべきなのだけれど。

居た堪れない気持ちは察して欲しい。

傷ついてはいない。
断じて傷ついてはいない。

技能に自信はなかったとは言え、
なけなしのプライドがべきべきに
へし折れたとかそんなこと思ってない。]


    あ  りがとう…もらっとくよ…


[ どうにか顔を上げて受け取れば、
ぺこりと頭を下げた。

それからしばらくの間、リップクリームを
きちんと塗るようになる。
バンドメンバーに「なんで急に美に目覚めた?」
と聞かれたけれど答えることはなかった。
絶対に。]**
 
(@75) 2020/12/01(Tue) 15:13:19