201 【身内】甲斐なき星の夜明け前
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子供だった時はこの世界の事情も知らなかった。
あの時はなす術がなかったけど、
今の自分には出来ることがあって、
ちゃんと君を引き留めることが出来て良かった。
[オレの手が温もりに包まれて、強く"生"を感じた。]
……うん。
アルカ君が確かに、私を繋いでくれたよ
[そうじゃなかったら、私は自分を許せないまま
自分の命を捨てていたと思うんだ。
それ位、自分が許せないんだよ。]
うん。分かった。
[へへへ、と頬をそめて表情が幸せで溶ける。]
| [気が抜けてきたらここ暫くの少食故の空腹が 自分を訴えてくる。 食べようってなれば喜んでうんうん頷いたよ。 配膳は勿論お手伝いする気満々だからねっ! さて、アルカ君が受け取った郵便物は >>0:66 目に入るとこにあったかな? あれば興味を視線で示すことになったよ。 美味しそうなご飯なのに 全部は胃が受け付けてくれなかった……ううう…。] (6) 2023/02/18(Sat) 22:00:57 |
|
勿論ちゃんと持ってるよ それはいいけど……どうするの?
[こてん、と首を傾げた。]** (7) 2023/02/18(Sat) 22:01:28 |
[私にはお気に入りの花畑がある。
光るのが幻想的でさ すっごい綺麗! って
それだけの理由でとってもお気に入りなんだ。
その日もコレクションのぬいぐるみと一緒に
その場にいたんだ。]
[私は家族が好き。
私はお友達が好き
私はそんな好きな人たちがいる世界が好き
作ってきたクッキーとお茶を手に
たまには一人で、ってゆっくりと
この世界の綺麗さを眺めていたんだ。]
[
世界にはね、希望があるんだよ
でも、誰かが傷ついたりするのもまた事実。
私は少しでもなくなればいいのに。
皆が皆、自分に、人に優しくなって
そうして笑顔が一杯になればいいのに。
誰も傷つかない世界がほしいな
夢想家?
本気だよ。
強い願いとして胸にあったんだ。]**
[なす術なく失ってばかりの人生だったから、
こんなに必死にしがみ付いたのは初めてだ。
どんなに手を伸ばしても、
星
には届かないってずっと思ってた。
それでもオレは、これからもずっと手を伸ばし続けよう。]
―
回想
―
[空を見上げていれば、
悲しいことを見ないでいられるような気がした。
近くに空を遮るような、背の高い建物は無かった。
光輝く花に、眩い星。
息苦しさを堪えて、視線に蓋をする。]
[自分の運命はもうどうしようもないと思っていた。
でも誰かが"誰も傷つかない世界"の存在を願い、
実現させることが出来たなら……
オレのような悲しみに満ちた人間は生まれない?
本当はこうなってしまう前に、
叶えてくれる人がいたら良かったんだけどな。
過去は変えることが出来ないから、
せめて未来の絶望の芽を潰そうと思ったんだ。**]
[お互いに手と手を伸ばすならさ
星
に手が届いて、つかめると思うんだ。
私も、手を伸ばすよ。忘れないよ。]
| ……っ!!! 本当!!? 見つかったんだ! [その報告に思わず椅子から立って大声を出した。 >>9 ビックリしたんだって。 すぐ あ、と顔を赤くして座りなおしたよ。] あ、成程それで…… [そっかそっか……お母さんの手作りのだもんね アルカ君は一度それを捨てかけたけど 私はずーっと大事に保護して手入れしてたよっ。] (11) 2023/02/19(Sun) 9:02:45 |
| そっか……会えるんだ。 良かったね、うん、 よかった…… [彼のお母さんとは初戦で戦った。 私たちのように堕ちてしまっていた彼の人。 ……それから行方が知れなかった人。] (12) 2023/02/19(Sun) 9:03:09 |
| アルカ君、私も一緒に行くよっ! 絶対、何言っても ついて行くからねっ! 実際会う時にいてほしくないならさ、 流石にそこはぐっと堪えて待っているけどさ。 一人で行かせたりしないよ?
[私だって無関係じゃないもん。 実際戦ったのは私だし? ほら、他人じゃない。 経緯を考えればアルカ君一人で行かせるなんて 相棒(元になるけど)として出来るわけがないよ。 反論があるなら聞くよ? 聞くだけ は するよ、うん。]** (13) 2023/02/19(Sun) 9:03:39 |
- 回想 -
[雨上がりの虹が出る日
私たちは出会った。]
おっ、お客さんだ
ここを見つけるとはやりますね
なーんて。改めまして初めまして
良ければご一緒にどうです?
[人目のない場所で出会った
初対面の年上の男性に対してはなった第一声。]
[警戒心ゼロの満面の笑みでどうぞどうぞと
お茶やお菓子を勧めようとした。
そして、私たちの運命は始まった────── ]
[神様から言葉を聞いた。
色々な知識が頭に入った。
世界の為に戦う。見返りに願いが叶う。
戦うのは二人一組。つまり目の前の人と。]
……そっか
そんな事がこの世界であったんだね。
全然気付いてなかったな……
[ひとまずは吃驚したよ。
でもすぐ前を向いたんだ。]
私はやるよっ!
世界の為に戦えて、お願い事が叶うなんて
すっごい素敵な事だよねっ!!!
[私は心の底からそれを信じて
本気でそう思って、言葉にしていたんだ。]**
―
回想
―
[こんな辺鄙な所に足繁く通う人間が、
自分以外にいるとは思わなかった。
警戒心、距離感……
色んなものがバグっていると、最初はそう思った。
同じ願いを持っていると、だからペアを組んで戦うのだと、
女神に囁かれたその時には頭痛がした。
脳内の人種が異なっている目の前の彼女と、
同じ物なんてある訳ないだろうと。
世界に破滅をもたらす存在と戦えば、願いを叶えて貰える。
それだって、まず先に疑った。
]
[彼女の余りにも早すぎる決意に、
今度は眩暈がしたよ。
]
世界のために戦わなきゃいけない事の、何が素敵なんだ?
怪我はおろか、死ぬ可能性だってあるんじゃないか?
願いと言っても人によって難易度の高さが違うと思うが、
その辺の設定はどうなるってるんだ?
どの程度戦えば、願いが叶うのかも聞いてない。
君はもう少し契約書を
ちゃんと読むようにした方が良いぞ。
[耳障りのよい言葉だけで構成された、
氷山の一角な説明だけ聞いて、まともに契約書を読まずに、
後で隅っこに小さく書かれた注意書きに
足元を掬われるタイプに違いない。]
[とは言え、放っておいて不幸のどん底に
叩き落されてたら寝覚めが悪いし、
……オレはオレで、
普通に生きていたらきっとたどり着けなかった、
真相に辿り着けるような気がしたから、
結局戦うことを決めたんだ。**]
| [その返答が耳に届けば >>15 どうして、と反論したくなるのを堪えて ちゃんと聞く耳持って聞こうと黙ったよ。] うっ…… [記憶に関しては否定する要素はない。 >>16 全部可能性の話だけど、私は確かにあの時 アルカ君のお母さんと対面していた。 だから会ってほしくない。 それに関しては納得するしかないんだ。 私だって記憶を掘り返したい訳じゃないよ。] (18) 2023/02/19(Sun) 19:45:37 |
| ……アルカ君が長い間抱えていたことなのは 知っているつもり、だよ [理解している、とまでは言わない。] [それが私の願いだ。でもそれは望まれてない。] (19) 2023/02/19(Sun) 19:45:56 |
| [少しの間、黙って迷って考えた。 私は無言で立ち上がって部屋からくまを持ってきて それをアルカ君に差し出した。 丁寧に手入れされて大事にされてたのは 見ればわかるかもしれないね。] (20) 2023/02/19(Sun) 19:46:12 |
| ……今の私はね 絶対に人に触れられなくない そんな心の場所があることを知ってると思うよ [どれだけ大事な相手でも どれだけ愛してると思う存在でも だからこそ触れられたくない。そんな心もある 以前の私なら絶対に分からなかったことだ。] (21) 2023/02/19(Sun) 19:46:30 |
| ───── 私は…… 何が出来ますか? [そう理解出来ても感情は別。 好きな人の隣に肝心な時に求められないのは やっぱり寂しいよ。] (22) 2023/02/19(Sun) 19:46:45 |
- 回想 -
……お兄さんってさ
後ろ向きって言われない?
[言われた言葉に目を丸くして返した一声がこれだった。]
だって、ここには大好きな人たちがいるもん
その世界を守れるのってとっても素敵だよっ!
[反論は認めませんっ! って笑顔で圧をかけた。]
うん、そうだね。
命をかけるようなものかもしれないし
とーっても長い道のりかもね。
だったらなおの事
人に任せるだけじゃ私は嫌だなっ!
辛い事ならなおの事、自分の力で頑張りたいよ
[契約書はそうかもね、って苦笑いで返した。
何を言っても私が前向きに返して意見は交わらない。
それが私たちのいつも通りだったね。]
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