10:24:03

人狼物語 三日月国


52 【ペアソロRP】<UN>SELFISH【R18G】

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視点:


【人】 盗人 アシュレイ

 
 
[ それは突然の事だった ]

 
(10) 2020/11/28(Sat) 17:56:17

【人】 盗人 アシュレイ

 
[ ────何かが来る。

  気配を感じ取った俺は壁際を目指して、
  反射的に床を強く蹴り身を宙に躍らせる。

  そうしている間にも
  館の入り口は勝手に音を立てて閉まり>>0:156
  燭台に鮮やかな炎が灯されて。

  そのすぐ直後だったか。大きな石の塊が
  頭上から落下してきたのであった>>0:157]
 
(11) 2020/11/28(Sat) 17:56:21

【人】 盗人 アシュレイ

 
[ 突然の事で一体何が起こったのか。

  小さな石の破片が、爆発が起きたかのような風圧が
  全身を強く叩きつける。

  壁際の方に倒れ込んだ俺は、急いで立ち上がり
  状況を確認しようと周囲にへと目を走らせる。

  砂埃が徐々に薄れて、視界が晴れていく。

  目の前に現れたのは巨大なロック・ゴーレム。

  そして、地面には
  頭を粉砕され、潰れたトマトのように
  脳味噌やら肉片やらをぶちまけてる奴。

  馬車に轢かれたカエルのように
  胴体を潰され内臓がべちょりと飛び出している奴。

  辛うじて避けたのか、
  呻き声を上げてる奴が転がっていた]
 
(12) 2020/11/28(Sat) 17:56:27

【人】 盗人 アシュレイ

 

   
( やれやれ…… )



[ 元から戦力としてあまり当てにはしていないのだが、
  流石にパーティーを組んだ者としては呆れたくもなる。

  死んだ男たちを冷たい目で一瞥すれば
  突如現れた敵に視線を向け、
  腰に下げた短剣へと手を伸ばした。

  敵はロック・ゴーレムが一体。

  残念ながら術に長けた者はおらず
  そう易々と撃破する事は出来ないだろう。

  それでも、自分たちを罠に嵌めた
  何者かの事を考えれば、
  逃げ道を用意しているとは思えず。
  戦う以外に選択肢はなさそうか]
 
(13) 2020/11/28(Sat) 17:56:38

【人】 盗人 アシュレイ

 
[ ゴーレムが動き出し、
  転がっている男へと手を伸ばす。

  哀れ、生き残った男はゴーレムの手で
  一度ぐしゃりと潰されてしまった。

  潰れる瞬間、断末魔の叫び声がホールに響く。

  その後、潰された男は
  ボロ雑巾のように壁へと叩きつけられた。

  壁には血がこびり付き、地面へと落ちたそれは
  胴体のあちこちがおかしな方向へと曲がっており
  もはや生きてはいないだろう。

  自分も間違えば同じような末路を迎える。
  気を抜く訳にはいかない。]
 
(14) 2020/11/28(Sat) 17:56:43

【人】 盗人 アシュレイ

 
[ 右手に短剣を構え、距離を取りながら
  相手の出方を窺う。

  何度か攻撃を避けながら様子を見ていれば
  どうやらこのゴーレム、
  動きはそんなに早くなさそうか。

  とはいえ、攻撃力は中々のもの。
  うっかりその手に捕まってしまえば、
  最悪一撃であの世行きだろう。

  その上、石で出来ているだけあって
  防御力も結構ある。

  試しにナイフを投げつけたり
  短剣で切り付けたりしたが深く傷付ける事は出来ず、
  致命傷を中々与えられそうにない。

  ────さて、どうする?

  視線をゴーレムに向けたまま考えを巡らす]
 
(15) 2020/11/28(Sat) 17:56:49

【人】 盗人 アシュレイ

 
[ 暫しの間の後、小さく呪文を唱える。
  すると、短剣が青い光を帯びた。

  ゴーレムの攻撃を掻い潜り
  青く光る短剣で胴体を切りつけていく。

  先ほどよりは深い傷を与えられるものの
  それでも致命傷とまではいかず。

  それでも構わず、距離を取っては隙を見て
  何度も何度も胴体を切りつけていく。

  次第に傷は全身に広がりあちこちが罅割れていく]
 
(16) 2020/11/28(Sat) 17:56:54

【人】 盗人 アシュレイ

 
[ 最後に、短剣を両手で構えて
  地面を強く蹴っては弾丸のように真っ直ぐ跳び
  その勢いのまま、ゴーレムの胴体に短剣を突き立てる。

  確かな手ごたえ。
  ゴーレムの身体が罅割れて
  バキバキと音を立てて崩壊していく。


  そうして倒れたゴーレムに背を向けて
  額に浮き出た汗を拭い取り、ふぅっと一息。

  それから顎に手を添えては
  周囲に視線を這わせては考えに浸る]
 
(17) 2020/11/28(Sat) 17:57:11

【人】 盗人 アシュレイ

 
 
   
( 窓はマジックミラー……

     
抜け出せそうにないか。となると )



[ 一旦目を閉じ、再び開いて。

  周囲の死んだ男たちの荷物から
  使えそうな道具を抜き取り。

  短剣を右手に握ったまま、
  建物の奥へ向かって駆け出すのであった

  引き下がれないのであれば進むしかない故に]*
 
(18) 2020/11/28(Sat) 17:57:28

【人】 盗人 アシュレイ

 
[ 玄関から先へと進めば
  途中色々な罠が待ち構えていた。>>23


  談話室に置いてある宝箱は如何にも怪しく。

  離れた位置からナイフを投げ付けてみれば
  突き刺さった箇所から緑色の液体が噴き出てくる。

  やはり宝箱に擬態した人食い宝箱だったか。

  奇声を上げ、大きな口を開きながら
  襲い掛かってくるそれに
  腰に下げた鞄から小さな袋を取り出し、
  先端から飛び出た紐に
  火を点ければ口に向けて放り込む。

  少しの間の後、爆発が起こり
  人食い箱は中から木っ端微塵となった]
 
(32) 2020/11/29(Sun) 0:12:57

【人】 盗人 アシュレイ

 
[ さらに先へと進めば
  パッと見何の変哲もない廊下。

  試しにそっと足を進めてみれば
  途中床が急に崩れ、そこから深い闇が顔を出す。

  今度は落とし穴付きの廊下らしい。

  玄関口のゴーレムといい、人食い箱といい
  罠が張り巡らされた館。

  明らかに侵入者を意識した罠の数々に
  大層な歓迎だなと独りごちては
  慎重に足を進めて落とし穴をやり過ごす]
 
(33) 2020/11/29(Sun) 0:13:02

【人】 盗人 アシュレイ

 
[ 中庭へと出れば、
  外は来た時よりも日が暮れており
  館の外にある森は真っ黒に染まって
  ざわざわと音を立てていた。

  空を見上げれば
  月が薄っすらと雲の間から顔を覗かせて
  冷たく乾いた風がざっと吹いては身体を撫でていく。


   
( 柵を乗り越えて行きたいものだが……

        
対策してあるのだろうな…… )



  何とはなしに、石ころを拾い
  館の周囲に張り巡らされた
  石壁の向こうに投げてみる。

  すると、石は見えない壁にぶつかり弾き返された。
  予想通りである。

  脱出する為には奥へ進むしかなさそうだ]
 
(34) 2020/11/29(Sun) 0:13:14

【人】 盗人 アシュレイ

 
[ 噴水に隠されていた隠し階段を見付け
  奥へ奥へと足を運んでいく。

  地下に続くと思われる階段は
  どこもかしこも蔦で覆われており
  先へ進むには蔦を切らなければ進めなさそうで。

  こんな時、魔術師であれば
  火の魔法で蔦を焼き尽くして進むのになと
  溜息を吐きつつ。

  不満そうに片目を眇めては
  蔦を短剣で切り払っては一段一段
  階段を下りて行った。


  どれだけの距離があったのだろう。

  蔦を切っては払い、一歩進んでは
  再び蔦を切っては払って。

  そうしている内に、蔦が生い茂る隙間から
  地下室に繋がると思われしき扉が見えた]
 
(35) 2020/11/29(Sun) 0:13:21

【人】 盗人 アシュレイ

 
 
─── 扉の先には ───



[ 頑丈そうな扉をゆっくりと開いていく。

  すると、目の前には謎の男が立っていただろうか。
  男の姿を目に入れれば、地下室へと足を踏み出し]


   お前がこの館の主、か。
   随分と乱暴な……────っ!?


[ まずは脱出方法でも問い質そうと
  短剣を男の首へと突き付けようとした。

  ───その瞬間。

  切り払ってきた、ただの蔦と思わしき蔓が
  全身へと絡みついてきたのだった]
 
(36) 2020/11/29(Sun) 0:13:28

【人】 盗人 アシュレイ

 

   な、なに……!?
   くっ……。


[ 蔦は全身に、腕に、足に、胴体に絡みついて
  強い力で締め付けてくる。

  思わず、手にしていた短剣を離しそうになるも
  寸でのところでそれを避け。

  短剣で蔦を切り裂こうとするも、時既に遅く。

  まるで蜘蛛の巣にかかった蝶のように
  身動きが取れないまま、
  抵抗できない姿を男の前に晒すのであった]*
 
(37) 2020/11/29(Sun) 0:13:38


 七年に及ぶ研究の甲斐あって、
 遂に帝に献上が叶う出来栄えの秘薬が生まれた。
 芥子、麻……その他様々な原料を混ぜ合わせたこの品を
『夜の翳り』と呼ぶ事にする。

 凱旋されてからというもの、
 陛下は不調続きであらせられる。
 戦により経済が活性化したのは良い兆候だが……

 既に冬が訪れたが、城下では流行病の報せが出ている。
 万が一にも陛下が罹患でもなされたら大変な事だ。
 よく眠られる様に我々が手を尽くさねばならない。

 赤子の頃から陛下を密かに見守って来たが、
 少年にして既に不眠症を患われていた。
 あれは恐らく……根本的な解決まで至るには
 国中の解呪師を掻き集めても不可能なのだろう。
 そういった類のものだ。





 我らが王は真実を見抜く力に長けておられる。

 先日も仰せつかった通りに議員を問い詰めた所、
 やはり公国に金を握らされた工作員だった。
 これで投獄された政治犯は三桁に及ぶ。

 陛下曰く、解っていて泳がせたとの事だが
 そう顔を合わせる訳でもない議会の連中を
 如何にして見極めているのだろうか。

 旧い付き合いであるあの学匠であれば、
 何か秘密を知っているのかも知れないが。

 下手に探れば次に飛ぶのは私の首かも知れない。
 私は粛々と裏切り者を裁くだけだ。





 先日毛布をお届けに寝室へ向かった所、
 夕餉がまだですが既にお休みになられている様でした。
 しかし微動だにされなかったので不審に思い、
 近付くとどうやら呼吸をしていないのです。

 まるで毒を含んだかの様に……息を詰まらせて。

 わたくしは慌てて揺り起こしてしまいましたが、
 陛下はお気付きになると感謝を述べられました。
 曰く、ここの所ずっと眠りの質が悪いのだとか……

 前の廊下を通る際にも、何やら呻くような声が
 部屋の中から聞こえた気もします。
 やはり戦争が陛下を変えてしまったのでしょうか?



 

[ 透明な薬をワインに一滴落とし込み、呷る。
  真夜中に目覚めたのは悪夢の所為。
  野営中の軍幕では見る事がまるでなかった故に、
  煉獄に墜ちる夢はやけに生々しく、耐え難かった。


      身を灼く痛みに目を見開いた時、夢は醒める。
      荊に抱かれ、氷海に沈められ、雷に打たれ、
      刺客に刺され、謀反人の弩に貫かれ……
      舞台と場面を変え、死の瞬間を繰り返す。 ]



( そんな夜が続き、ふと思い立って手を伸ばしたのが
  遣い鴉の鉤爪に括られていた髪紐だったのは……

  あの報せが、直筆で示した俺の存命が、
  確りと届いている安心感に浸りたかったからなのか。 )


 

 

[ 眠る度果てしない苦痛に苛まれるか、
  夢も見ないほどの深い眠りへ無防備に落ちるかの繰り返し。

  悪夢が仇を滅ぼせと戦火に追い立てる中、
  名も知らぬ感情が日に日に募っていった。 ]



  ( 何故、逢いたいと思うのか。
    何故、顔を合わせて言葉を交わしたいと思うのか。
    戦の経過を聞き、話す訳でもあるまいに。

    どう表すべきかも見当が付かぬ苛立ちばかり。
    より長いと感じる様になった夜を如何にせん…… )



 


[ 淡く酔いが廻ると共に、瞼が降りてゆく。
  呼吸は深く長く、次第に規則性を得て
  月が傾けば同じ様に意識も揺らいでいった。

  効用の強すぎる薬に頼り続ける訳にもいかず、
  健康上の問題で使用を控える夜もあった。
  そんな日な伸びた襟足を留めていた金の髪飾りを外し、
  代わりに薄い色の髪紐を緩く結んで眠る。


  彼が得たことも無ければ、口に出したことも無く
  蓋をされた儘、言葉に出せないその願いの形は、 ]


 

 



    Ich habe Angst, allein zu sein,
    also schaue ich zum
Nachthimmel
und suche dich


 [ 此処へ来て、────どうか息を吹き込んで欲しい。 ]*


 



[最初からそうするべきだと自分から決めていた癖に、実行すればするほどに愛したかったものたちが指の隙間から滑り落ちていく。
他の誰かの手に渡るのを良しとはせずに、奪って、壊して、捨ておいて。
この手は見えない血に染まり、酷く汚れているような錯覚さえ覚える。

  
あの愚か者たちも、自分も、命を狩っている。

  
それ自体に最早何の感情も湧かず仕舞いだ。

  
ならば同類同士なのではないか。

  
既に自分も人の皮を被った化け物になっていないか。


日に日に下がっていく自身の体温と、満月が来るたびにやってくる飢えは年月を経るごとに平凡だった筈の精神をすり減らす。現実逃避をするように、対獣化薬の摂取量も増えた。
苦い良薬を飲み干しても尚追い詰められる焦燥感に、とうとう注射器にまで手を伸ばす様はまるで麻薬中毒者のようだった。]


[肉体全体に広がる倦怠感と、酷い頭痛。思わずシーツを掴めば、思い出したくも無い殺戮の感触が蘇って嘔吐した。
確かに理性はある筈なのに、自分ではないものに支配されている感覚に思わず何もかも投げ出して狂ってしまいたくなる。

衝動的な感情を引き留める枷のように握りしめるのは、いつかに貰った約束の短剣。]


 



[傷だらけに咲く
の散り際を喰らって手折り、]
   [優しく吹く校舎の
に背を向けて、]
         [溶けかけの
を浄化し、踏みにじる。]


[最早何も残っていないと思い込んでいた、穢れた掌に寄す処の如く残っていたもの。
終焉の果てに消え去る筈だった化け物を繋ぎとめたのは───今も昔も変わらない、奥深くで燃える
のように。]



[縋りつくように胸の中に抱え込めば、温度などしない筈なのに胸の中にほのかな熱を感じた気がして自然と瞼が落ちていく。
泥のような、深い闇の中にたった一人で落ちていく感覚は恐怖しか湧き出てこなかったのに、この時だけは何故だか酷く安息感を覚えていたのは何故だろう。…………分からない。]

 



[重みを増していく痛みの中に引っかかるように、芽生えていくのは不安感。
甘味を採りすぎる傾向にあった誰かを気にして小言を言うのと似たようなものだ。いつの日か受け取った無事の報せは随分と昔のことのように思えていた。

  傷を負ってはいないだろうか。病に伏してはいないだろうか。
  他のだれかに首を狩られてはいないだろうか。
  ……煉獄のような世界で、息苦しくしていないだろうか。

どこか大袈裟にも捉えられる心配性は、母親のそれと酷似している。
彼女に残った微かな情が、夜空に願うように疼いていた。
届く筈もない癖に、遥か向こうへ───言葉にならない思いが唇から零れ落ちる。]

 

 




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