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【人】 ミア[ 赤茶の束は、お決まりの場所に落として。 ……何処ぞの薔薇に刺される趣味は無いから、 銀色は否定するよに、横に揺れる。 短い方が楽だ。少年に見られてしまえば其れでも良い。 長いと掴まれるし、おんなは溝じゃあ舐められる。 おとこ に、成りたい、訳でも無いものの。 ] (70) 2020/05/18(Mon) 22:08:23 |
【人】 ミア[ 扱いに関しては何処までも器用だったのか。 机と、場所の戻ったであろう手帖の間に 何とはなしに 刃を滑らせていた。 教える教えない以前に、扱いが適当すぎるから、 目の前の貴族様にさせる訳にもいかないが、 ……誰でも無いおんなは 誰でも無いから、 そのままかるぅく持ち上げ、もう片方の手に手帖を収め、 わらうことなく頁を眺めている。 読めない何かの羅列。 名前と、……地名、とか、幾つかだけ読めた気がするが。 自分用、と言われても、残念なことに、 懐にしまい込む気にはならない ほん。 ] (73) 2020/05/18(Mon) 22:09:51 |
【人】 ミア……かきたいことが わからないんだけどな。 [ 書いて良い、と言われても。 手先だけはどうにかなっていたから、 絵なら ─── 否、 何時か見かけた肖像画を思いだしては、 無理だな……と、僅かに諦めの顔をして。 ] (74) 2020/05/18(Mon) 22:10:34 |
【人】 ミア[ ─── 月灯のもと、 不揃いな毛先から垂れた雫が 不規則に落ちていた。 扉を見る瞳の焦点は 未だ、定まっていないし、 喉から漏れ出る息は荒く、細い。 首が割れたような ( ……陳腐だが他に表現が無い、)感覚が続くから、 それだから 何時も、頼んでいたのに。 生還するって難しい話だ、ほんとう。 ] (78) 2020/05/18(Mon) 22:17:25 |
【人】 ミア[ 自分ひとりで頼める立場で無いのは それは 勿論、理解していた。 ……だけの、頭はまだ残っていたらしい。 或いは 、来て"しまった"理由が 何か、知らないけれど、 ] (79) 2020/05/18(Mon) 22:18:25 |
【人】 ミア[ ……憔悴しきった細い影の、ゆびさきが、 ノックするか迷っている。 死相だけなら 良かったのに、これもほんとう。 慣れる日なんて 全く想像できない。 ] (80) 2020/05/18(Mon) 22:19:39 |
ミアは、メモを貼った。 (a8) 2020/05/18(Mon) 22:21:38 |
【人】 ミア[ 赤を 見ていた。 暗く、昏く、そう 陰る碧は、"何処か"へと、 半分脚を沈めているよう。 叩こうとした指の節は宙を切る。 持ちあがった喉が 軋む。 ] (110) 2020/05/19(Tue) 0:56:50 |
【人】 ミア[ 幸運だったか、不幸だったか、 何の思し召しだか、知らないけれど。 薄い腹は空腹を告げていないし、 冷たい汗で貼り付いた部屋着は寧ろ大きいほど。 迷った碧は、水瓶を捉えて、 ……あながち間違いない、と "忘れ物"を思う。 ] (111) 2020/05/19(Tue) 0:57:23 |
【人】 ミア[ "締められそうな" 細い 首が、 詰まったよな、掠れたような、 線を引かれ、赤の溢れ出るよな。 どうしたってそういう感覚があるから、 声はひとつも 出していない。 ─── ものも書けなきゃ声もあげられないなんて、 不自由にも程がある! ] (113) 2020/05/19(Tue) 0:58:22 |
【人】 ミア………、 [ ……それだから、水瓶を指先で示して、 それで良い、と言いたげに預かろうとする。 別に、浴びても良かったのだけれど、 流石に騒ぎは悪かろうと、 もう片方は硝子の器を宙で描いて、また、求め。 ] (114) 2020/05/19(Tue) 0:58:46 |
【人】 ミア[ 火に照らされた肌が、 どんな色だか 知ったことでは無い。 ただ、何時か、引き摺られて"死んで"いた、 あの時と さほど変わっていないのだろう。 ……あの夜のゆめ も、大概酷かった。 踏み越えた挙げ句 犬に引き摺られちゃあ そのまま引っ張られて"わるいゆめ"に成るしか無い! ─── ずっと、 ] ** (115) 2020/05/19(Tue) 1:01:15 |
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