42 【突発完全RP村】実になりてこそ、恋ひまさりけれ【誰歓】R18
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
| [本当に、ここにはたくさんの本がある。 そこには描き手の描いた空想や思想、 誰かに分かってもらいたい気持ちが 所狭しと店内を埋めつくしている。
たったひとりぼっち、空腹に耐えて それでもより良く生きようと 足掻いて生きようとした異形の者の物語も もしかしたら─────?
カウンターへと戻ったアルバイトの目に 棚から一冊転げ落ちた漫画が止まる。 『ポーの一族』と書かれたその漫画を 棚に戻すと、男はまたカウンターでとぐろを巻いた。]* (78) 2020/09/13(Sun) 8:51:37 |
[重ねた唇は、多分同じ歯磨き粉の味。
だけど、思ったよりも高い粘膜の温度とか、
少しだけかさついた唇の感触とか、
また知らない由人が見えてくるみたいで。
腕の中に抱きすくめて、
舌先で歯列を割ると、中はもっと柔らかくて熱い。
ミントの清涼感なんかよりよっぽど強い、
生々しい味蕾の粒の感触。
ああ、この舌が「美味しい」と思ったもの
アタシは毎日一緒に食べてるのかな、なんて。
そう思ったら、もっと深く知りたくなった。]
[乾いた由人の声が、“俺”を呼んでくれた。
初めて、呼んでくれた!]
ゆうと。
[少しだけ甘えるみたいな口調で
口の中で由人の名前を転がすと
なんだかとっても安心する。
ふと目があったから俺は「大丈夫だよ」って
慈しむような目を向けただろう。
由人の目の前にいるのは
いつもの化粧もなく、
ありのままの男の顔した俺。]
[ 神にとって 名前とは
とても大切なものだから。
わたくしには あなた様の名を呼ぶことは
叶わなかった ]
[お菊はずっと巫女として私に仕えていてくれたからね。
その強い霊力ゆえ、
神子以外の生き方が出来ない子だった。
もしかしたら、
外の世界に、人の世に、憧れた日もあったやもしれぬ。
ついぞ聞き出す事もできなかったが。
ならば今のエリサは自由なのだ。
人の生活も、神との縁も持つ稀有な子。
そんなエリサからまた私が人の世の自由を奪う、など。
嫁にするのだと、
神域に連れ去り人としての生を捨てさせるのと同じ事。
それが――、今の。
しかも、力も弱まった私がしていい所業なのか。
分からなかった]
[「龍神さま」「おりゅうさま」「里神様」――、
様々に人々から呼ばれ、信仰された。
だが、真の名をついぞ人に明かす事などなかった。
それは私に生涯尽くしてくれたお菊とて例外でなく、
呼んでほしいと乞うた時にはもういない。
そう、例外ではないと――、
・・・・・・
思われている、が]
[一度深く沈んだ意識が浮上していく。
それと共に、むくりと反応するものがある。
半ズボンの前立てを押し上げ
窮屈さを訴えてくる其れは
ごく一般的な女性にはないモノだ。]
(ああ、……処理するか……)
[目を閉じたままもぞもぞ、
自分で掛けた記憶のないシーツの下で身動ぎ
下衣を寛げ、小さな掌でそっと握り込む。
溜まるものはいつかは出さなくてはならない。
生理現象で反応した時に
処理してしまうのが合理的だとして
ルーチンワークに取り入れたのはいつの事だったか。]
[黒のマニキュアを塗った伍本の指が
熱を育て、硬く反り返らせる。
こうして自分で弄っていると
IQが200ほど落ちている気がして
余り好きではないのだが
溜めてしまうと知的活動に集中出来なくなるから
もっと嫌だった。]
……ぁ、ン……、ふ……ッ
[何でボクはかわいい女の子なのに
こんなモノが生えているんだろう――、
そう思いもするから、処理に伴う快楽は認めがたい。
故に、目を閉じたままの顔には
不本意、と太字で大きく書かれていた。
表情が苦しげだったからであろうか、
見ていたものが起こそうという思考になったのは]
[それから青褪めた。
赤くなったらう青くなったり忙しい。
そうだよ、彼が居たんだよ。
なのにボクったら、オナニーなんかして……]
〜〜っ、つ、次の仕事だよ
ホラ、これ処理して……っ
[シーツを捲って、
フツウの女の子にはないモノを見せた。
やけくそだった。
……それにいまの彼なら
フツウじゃないものを見せられても
変だと罵る声を持たないから。**]
| [そう、例えば『ポーの一族』。 不死の生き物バンパネラにされた主人公は 巻き込むまいと妹を遠くの街へ養子に出したのに 結局妹は自らバンパネラに加わることを望み、 最愛の妹は人間との戦いの末に散ってしまう。
例えば『レベルE』。 食人鬼の少年は葛藤の末、 愛する少女を食べてしまった。 それは「許されないこと」だったけれど 同時に「仕方の無いこと」でもあって。 食うなと言われても腹は減る。 寝るなと言われても眠くなる。 彼らは人の間で暮らすには あまりに違いすぎたのだ。
例えば、『うしおととら』。 獲物と捕食者の関係だった二人は 幾度もの冒険の末に最高の友になった。 「喰ってやる」という執着は いつしか「俺以外に喰われるな」という 絆の形に変わっていった。] (157) 2020/09/14(Mon) 13:04:23 |
| [探せば幾らでも、物語はある。 その中のどれが、明日を生きるために必要なのか 一見じゃ分からないだけで。
それが和歌であろうが、漫画であろうが 劇であろうが、歌であろうが 世界は決してひとりぼっちにさせてくれない。 それはいつも、読み手の心に 音もなく寄り添ってくれるのだ。] (158) 2020/09/14(Mon) 13:04:44 |
|
世の中を 憂しと恥しと 思へども 飛び立ちかねつ 鳥にしあらねば
[そう、或る歌人は詠ったけれど 唯一許された翼が、自由だ。 想像の翼は時を越え、場所を越えて 種族を越えて、心の扉を叩きに来る。
そういう世界に、このアルバイトは 心を揺さぶられたのだ。]
(159) 2020/09/14(Mon) 13:05:19 |
| [─────ただの「客」から 「アルバイト」へと変化せしめた運命の一冊も 今はこの店を埋め尽くす本棚の一角。
誰が手に取るか知らないし 手に取ったとて、男の同じくらい 心を揺さぶられるとも限らない。
けれどその秘宝は静かに 手に取られる時を待っている。]* (167) 2020/09/14(Mon) 13:15:54 |
[バターを手渡した時、ちょっと思っちゃった。
「これ食べて、由人、なんて言うのかな」なんて。
この先、生きていく気もなかったくせにね。]
[また来たいわ。
……なんて、言ったら笑われちゃうかしら。
いいえ、アタシ自分で笑っちゃうわね。]
[ ひとに何か作ってもらうって
いつぶりだったんだろう。
まだ口に入れてないし、
ココットの中身はきちんと成形されてもいない、
不格好なただの白い塊だったけど、
それでもそれが、たまらなく嬉しかった。]
[ また来たいな、と
口から出かかったのを止めた。
……笑えそうにはなかった。]
[ わたくしは 巫女でした。
わたくしは 生まれて、死ぬまで巫女でした。
けれど 最期に望んだものは
“この地の栄華でもなく、繁栄でも安寧でもなく”
― あなた様に 再び出会う こと でした ―
それが 里の衰退を呼び
信仰の力を失ったあなた様の力が
弱まる事に繋がると知って なお
どうしようもないくらい
なりたかった “女の子”の願いを 込めました。
あなた様は 嘘つきのわたくしを、私を
どう思いましょうか ]
[ 輪廻の果てに
わたくしの巫女の力を失っても
お菊
私という存在の全てを喪ったとしても ]
[ それでも
それでも
わたくしは
私は
あなた様に 再び出会えることを
[ ―――ここはわたくしと、あなた様にとって
とてもとても繋がりの深い地。
だから ひとつだけ 私の罪を
貴方へ聞いてほしいのです ]
[お菊、お前はいつも他人の幸福の為に生きすぎたのだ。
最期くらい己の願いを言っても罰は当たるまい。
その願い。
他ならぬ私も願った事。
里の繁栄も、安寧も、案外と神抜きでもなんとかなるものだ。
人とはそうした強かなもの。
私の力が弱まったとて、世に在り続けられるなら構わない。
本当に幸せにしたいと願う人間はただ一人。
ならば、私はその人間の事だけ考え生きればいいのだ。
――そう、最初から簡単な事だったのだ]
[1] [2] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新
視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
トップページに戻る