23 【完全身内】Días preciosos【R18RP村】
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そうですね
真祖に繋がる情報は、欲しい
[ 彼等が同じ村の出身である事は知っている
大きな村では無いし彼等の年も同じ
彼等の過去の全てを知る訳ではないが
少なくとも知人ではあるだろう
記憶処理をかけている限りは
あの半吸血鬼は過去を何も思い出す事はない
だが、外部刺激はどうか?
それでもしも何か
呼び覚まされる物があったなら
封じられているだけのそれ
何も知らずにその欠片に触れて
繋がりが酷く心を乱す可能性がある
]
[ 元が人間なのだ
無意識に彼が吸血を
異常なまでに拒むのはそれが理由だろうか
元人間の半吸血鬼が
記憶処理をせねば酷く不安定なのも
当然、当時の襲われた恐怖が根付くのもあるが
己の生と魂の歪みなんぞ
簡単に受け入れられないところがあるだろう
処理をかけたところでああなのだから
故に
研究者の希望を述べるなら
性格的に精神を刺激しやすく
真実を知れば眠る記憶を刺激しかねない
あの見習いハンターと組ませぬべきだが
自己破壊や逃亡をされたら如何するつもりだ
何を一体愉しんでいるのやら
上の決めた所に口出しなどせぬが
別の目的はともかくとしても
心模様を楽しむ趣味は研究者にはない ]**
[ そして、ある日のこと
自分にとってどうでもいい報告か
それとも少しはまともな報告になったか
そんな事はさておき、だ
飛んできた質問に
答えるべきか否か、長考し沈黙した
基本的に彼は聞かれた事には答える主義だ
本来答えられぬような情報でも
暈すなり言えないなりと必ず返す
逆に聞かれぬ情報を開示する事は殆ど無い ]
『どうしてそれを知りたいのですか?』
[ 知人か?事実に近づく事を述べるのは躊躇われた
だが、知人だという事実で
吸血鬼嫌いの彼の態度が柔らかくなれば
あの半吸血鬼が精神的に安定する可能性は
……無いわけじゃ、ない
貴重な個体を失うわけにいかないからと
質問の回答にも慎重になったが
普段あまりいれぬワンクッション
それが逆に、答えかもしれない ]*
[ 冷たい声の響きは慣れたものだ
記憶に眠る
硝子のように透明だが頑丈に守られた大切な宝もの
生きるのに精一杯のはお互い様だ
人体実験のすべてが成功する筈も無く
死の淵に落ちたものを何人も見ている
────これも世界の真実なのだ。
吸血鬼を相手取るには
まだ僕は未熟で不安定が過ぎるのだ ]
[ 欺けるかどうか
定かでは無いが報告をするのは自分だ。
欺けない筈も無い。
恐怖と憎悪で凝り固まった心にも
まだまともな人間らしい感情が、あるなら ]
…僕はこんな風にしか生きられないからだ。
[ 戦えというなら戦う術しか知らない
犠牲になれというなら犠牲になるしか知らない
生きて生き続けることが罪だというなら
受け続けなければいけない。 ]
たまには相棒らしいことしたっていいだろ
[ 抑揚のない声が柔いだ気がするのは錯覚だろうか?
或いは心の奥底の願望か
自分のことも儘ならない半人前に、
どうして希少な半吸血鬼を宛がったのか
────今迄避けていたものを見つめる。 ]
[ 夜になり街へと帰路についた
気掛かりがあるので
別行動を提案したのは自分のほうだ
後ほど借りている部屋で
そんな風に声を掛けることも
今迄ではしなかったことにも気づかずに。 ]
後で、話しとがあるから
……アンタは俺と話しなんてないだろうけど
[ 聞いて欲しい
いつ戻るかなどわからないので抑制剤を渡した。
夜にひとり歩くのも、好きではない。
あの子がいなくなった後を思い出させる。
──────それでも
]*
[ ある日を境に半吸血鬼──クラレンスの報告は増えた
あの左腕のミサンガを見てから
手のひらを見つめる
火傷だらけの手のひら
対象のみ焼き尽くす超常能力は
自らも焼き尽くそうとするのは────
己を憎んでいるからだと言ったのは
報告先のこの”先生”だ ]
『答えても答えなくても今後に差し障るから
どうせなら知りたい』
[ この先生の関心事が相棒の半吸血鬼に
向けられているのは知っていた。
……敢えてこちらの弱味を曝け出す。
教会の本質を見極めるためにも ]
『最近、能力の発現の後の疲労感と
前よりも威力が落ちてるから気になってる。 』
[ それだとて嘘ではなかった ]*
[さらさら、綺麗な字で書かれる計画書
ゴーゴーと小さく拳を握って片手をあげて
お兄ちゃんが悪いことをしてたら叱るけど
お兄ちゃんが悪いことをしてないって知っているのです
この世の中はとっても不便!
知らないままで騙されてる人もいるから
人助けです!(相手が半吸血鬼でも人っていいます!)]
お話だけでも出来るようにしよう
セッティングは任せて
お昼の営業今日はなしーとかも出来るからね
[ 決行日と聞いて、うーん、うーん
唸ったり、首を捻ったり
献立と売り上げがいい日を考えて ]
明日以降ならいつでも大丈夫なようにしておく
お兄ちゃん怪我しないように頑張ってね
[ 地下は案内ぐらいで余り入れては貰えないけど
いろんなことを知ってしまった側のお兄ちゃんは
暢気にその日暮らしなんて出来ないものね?
だから私はいつでも笑顔で迎えて
笑顔で帰りを待つのがお仕事です! ]*
[ どうせ差し障ると言われようと
己が目を向けているのは半吸血鬼の方
非常に強い力を宿した事には興味はあったが
研究者としても数あるハンターのデータよりも
希少個体の方が大事なのは言うまでもなく
普段ならば知ったこっちゃないと突っぱねるのだが
ある日から突然半吸血鬼の報告が増えた
それは、ようやく説教を聞いてくれたかと思っていた
送られてきた文章を見て、瞬きをひとつ ]
『そうですか』
[ 報告の増加は半吸血鬼に目をやるようになった事を意味し
能力の減衰は彼の能力の根本の減少を意味するならば
導き出される仮定
もうある程度答えに勘付いている?
この問いは確認といったところだろうか? ]
[ もしもそうならば
隠しても隠さずとも大差はない
YESかNOかが不確かでも
ある程度の根拠を持っての問いだ
向こうから地方の指定をされているのだから
過去の彼の半吸血鬼への態度も知っている
前なら興味どころか敵視していたはずの
彼の過去について問われたのも後押しした ]
『その通りです』
[ 簡潔に文字を打ち込み、もうひとつ ]
『彼は半吸血鬼としては特別で
普通の半吸血鬼よりも繊細です
そして、大事な情報も握っています
………どうか逃さぬよう 』
[ 教会所属であろうとも己の目的の全てが
機関の、教会の目的と一致しているわけではなくとも
逃してはならない。それは一致していた ]*
[ 説教が聞いたのではなかった。
この見習いは問題児でもあるぞ!気をつけろ!
無論のこと教会すべてを信じ切っているわけではない。
信を置くならば、と仮定して持ち上がる1人が彼だった。
簡潔な答は無関心か。それとも?
確かめたい
確かめたくない
知りたい
知りたくない
1ヶ月余りの葛藤を画面を見つめスライドする ]
[ ────…その文を
何度も何度も読み返す
それが意味するところは?
あの村は僕以外滅びた
僕の罪だけを残して ]
[ 長身の男が倒れかかったから
きちんと確認は出来なかった
だがあの編み方は
あの村特有のお守りで……
あんなにもぼろぼろなのはどうして?
くすんだ金属は銀ではなく────。
『彼は半吸血鬼としては特別』
その意味も薄い感情も知ろうとしなかった
もう一度…これ以上の返信を期待せずに打ち込む。 』
『 どんな風に特別なの? 』
[ 僕は何も知ろうとしなかった
八年前に教会に保護されてから
僕は僕で生きるのに必死で
生きる意味を探すのにの必死で…──── ]*
[ こんな風にしか生きられないと
そう告げる声がいつもの怒鳴り声よりずっと
耳に、頭にスッと入ってくる
喋りたくもないから黙れと言いたげに
早めに寝かせた宿の夜を思い出せば
その落差は自分でも驚いてしまいそうだ ]
………そう
[ 同情や慰めの言葉はかけない
かけられる程の優しさをコイツに対して
持ち合わせてない
進む道が一つしか見えない
言われた通りにしか生きられない
その意味と辛さぐらいは、知っている ]
相棒らしい事するなら
最初からしたらいいのに
……中途半端な優しさは困るだろ
[ 気まぐれなんて要らないと突っぱねる
何があって、何を想って
一体今何が起こっているのか知らないから
今日の出来事の全ては
突然態度が軟化した様にしか映らない
再び冷えた目を向けられるなら
偶然なんて知らなくていい、と
閉じた心は今日も開く事はない
柔いだ声と言葉
凍った感情が溶けた雫だとは彼すらも知らない
]
[ 聞くかは分からないけど、と言いたげに
だが話す事を止めたり嫌がる事はせず
淡々と、こちらはいつもの態度が出て
改まって話があるなどと切り出されるのは
それもまた経験がないこと ]
……勝手に話せば?
[ 街へ戻り、別行動と言われても
特にしたいこともない
抑制剤を飲む為に
何処かで飲み物を調達したい程度か
やる事を済ませて早めに先に戻ろうか?
先述の通り調子は狂いっぱなしだ
もしや自分が体調が悪くて幻覚でも見てるのかと
錯覚してしまうぐらいには
今日は、とても変な日だったのだ ]
[ 先の戦闘ではないけれど
そうやって別の事に気を取られていたからか
忍び寄るものには気付かなくて
今度は1人だから助けも入らない
夜の街を歩く人影が
誰にも知られないうちにひとつ、”消えた” ]*
[ もう一度送られて来ている
更に深い所まで聞かれている
ただの興味や好奇心ではないと確信した
本気であの半吸血鬼を見ようとしている
何かを見つけようとしているのか
一体何が彼を変えたのか?
少々気にはなったが己の研究には無関係だ
続く質問にも、また文字を打ち込む
今度聞かれた事はコルド的には隠す事ではない ]
『彼は生まれついての半吸血鬼ではなく
元々は、人間です
故に先天的半吸血鬼よりも
吸血鬼の一面の制御に長けておらず
感情面の躁鬱を引き金に
暴走したりする事があります
繊細というのはそういう事ですね』
[ 生態と扱い方を知らせれば
彼が聞いてくれるかは分からぬが知らぬよりはいいだろう
彼の暴走は互いに得しないだろうから ]*
[────恐らくこれが
今迄の積み重ねなのだろう
平素変わらぬ無機質な声
いつも通りならば反発した
半分でも吸血鬼が
僕のすべてを奪った同族の類が、と
返す声は持ち合わせていない
この1ヶ月に内からの疑念が膨れ上がり
徐々に軟化した態度が
顕著になりつつあるだけだ。 ]
[ 勝手に話せば?
───それを譲歩と取ってしまう。
この街にいる間借りている部屋で
時計の針だけいやに鮮明だった。
確信を得たくて”先生”に尋ねる。
『彼は生まれついての半吸血鬼ではなく
元々は、人間です』
遡るやり取りを照合すれば決め手となりえる。
話を、しても遅いかもしれない。
確かめずにはいられないのだ。 ]
────……なんで?
[ 帰って来ないのだろう
時計の短針は3周はしている。
ああ、結局 ぼくなんて… ]*
[ お兄ちゃんがやってることが正しいか?
世間的の評判はさておいて
私は間違ってないと思っているんだよ。
酒場を切り盛りしたり、
監査のひとを誤魔化したり、
お兄ちゃんは、お兄ちゃんの大義を貫いて
────離れているあいだに
何を知ったのかとか知らないけれど
今はお兄ちゃんの力になれるのが
嬉しかった。
もちろん間違ってることしたら
ぷって頬膨らませて叱ります! ]
| [ 周りの人の動きが少しおかしい? そう思った頃には遅く 「ちょっとこっちに来てね」 半吸血鬼だ。手を掴まれて、引かれて 驚きつつ怯えたところで相手は複数 中にはあの前の半吸血鬼の姿 >>3もあった あの人が居るだけでも太刀打ちなどできない それに前の…話をしよう、を思い出す 話の為に、呼び込まれているのか。ならば 抵抗は、できなかった。しなかった 連れられた先は見た目はごく普通の酒場 入る前、臨時休業の看板がチラと見えた気がして ここに入って大丈夫か?と狼狽えれば 誰かが優しく背中を押す声がした ……どうやら今宵のお客は自分だけ ] (9) 2020/02/29(Sat) 9:48:03 |
| ─ 酒場 ─ [ 知らない場所に連れ込まれた そんな時思い出すのは 世間からの風当たりや教会での半吸血鬼の扱い それに対してあの男も、他の者の対応も あまりに自分に優しすぎる気がする 詐欺か?それとも取って食われるか? 微かに体が震えた 戸惑って、怯えて、周りを見渡して警戒して 問いかけにも答えず縮こまり そんな中でコツンと目の前に置かれた牛乳 それからチーズ >>7と、話し相手には葡萄酒 こちらを出したのは人間の女性 赤の目に映る笑顔 相手が兄だからの優しさではない 初めてここに来た自分にも そして居る彼の仲間の半吸血鬼達にも 偽りのない楽しそうな顔を向けていて こちらと話している途中に 時折挟まれる兄妹間の軽い雑談が あまりに自分に馴染みがないぐらい穏やかだ ] (10) 2020/02/29(Sat) 9:48:47 |
| [ 牛乳に手を伸ばす 初めは恐る恐る、ちびちびと 何も仕込まれてないと知れば この空気も相まって警戒が緩んだ ]
私は…クラレンス 立場は見ての通り
[ 教団所属の証を持っているし 半吸血鬼の大抵は教会に囲われている 話し振りからしても隠す必要はない ]
(11) 2020/02/29(Sat) 9:50:49 |
|
血を…吸いたく、なくて 戦うことも、できなくて
薬さえあれば…って
[ 自分の話をした
内容は大して多くもないのに 話し終わるまでかなり時間はかかった それを誰も咎めることはしなかった
差し入れのプチフールにも手をつける 穏やかな桜色に身体に染みる甘い味 美味しいです、と簡潔ながら感想を一言 甘いものを食べたのはいつぶりか?しかも、差し入れ
もしも、本当に この人達といられて、薬もあるのなら ]
(12) 2020/02/29(Sat) 9:53:11 |
| (13) 2020/02/29(Sat) 9:54:33 |
| [ 向けられ続けた理不尽な敵意 その理由も覚えてはいた
吸血鬼に全て奪われて憎む相棒 その身の半分が同じ性質の 私の事も憎くて憎くて仕方なくて
自分は利用されているだけ。監視されているだけ 吸血鬼を殺せる力を持つ半吸血鬼という立場を
上から無理矢理組まされた様なものだ 少しは友好的な性格の相棒ならともかく、と 自分の性格の悪さは理解はしていた 向こうも私が居なくなって清々するに違いない ]
(14) 2020/02/29(Sat) 9:55:23 |
|
[ 私が逃げたらアイツは処分される?
…………………………………知ったことかよ ]*
(15) 2020/02/29(Sat) 9:56:56 |
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