68 【身内】空想模倣機体は駒鳥達の夢を見るか?【R18G】
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「誠意のない関係を俺は好まない」
ビンタ。
溜め込んだものが堰を切ったように溢れてビンタに変わる。
「それとも他の者と関係を継続したままでも」
ビンタ。
「俺が許すと考えていたなら心外だ」
ビンタ。
「あんたは一度、人の心を学習し直せ」
ビンタ。
手を下げる。
「…………はあ」
叩いた手は赤く、ひりひりと痛む。
仮想空間に演算された痛みは本物のように感じさせる。
そして演算範囲の対象外である人の心が得た痛みは、
加減なしの本物として反映される。
「あんたはプレイヤーでいいのか」
| (a122) 2021/05/03(Mon) 10:24:23 |
| >>329 ハマル ざぷり、ざぷり。 波を掻き分ける音。 浅瀬から少し遠くで潜ったあなたに、 白い手が差し伸ばされる。 それは這い上る亡霊の手でも、なんでもない。 キファの手だ。 潜るあなたを、掴み上げる手だ。 「ハマル」 水面から声が掛かる。 「覚えているとも。おまえの言葉。 ……ちゃんと、掴んだぞ?」 (356) 2021/05/03(Mon) 10:41:10 |
| (a123) 2021/05/03(Mon) 14:43:06 |
| >>363 メレフ キファはむくれた。 ノリの悪いやつめ。 「人の弱みを弄ぶでない。 ……存外、平気なものだな。 いや、寧ろ。この世界の真実を知ったからこそ、 なんだかすっきりした心地だ」 意地の悪い問いに、意趣返しをしてやる。 「おまえこそ、お嬢はどうなったのだ。 全て、”設定”だったそうだぞ?」 (366) 2021/05/03(Mon) 15:31:23 |
| >>367 ハマル 「何、おまえに海を見せたかっただけだ」 恰好を付けた。 半分ほんとうで、半分嘘。 最初は、ただの気紛れだった。 でも、この激動の数日間を過ごすうちに、 いつしか絶対に違えたくない約束になった。 年甲斐もなくびしょ濡れになった民族服を つまみあげながら、笑う。 「暫く遊んで行くか」 → (397) 2021/05/03(Mon) 20:42:03 |
| >>367 ハマル ──それから二日ほど、海沿いの街に滞在した。 海岸の朝日は格別で、頑張って早起きして見に行った。 貝殻を集め、ハマルにネックレスを作って貰ったりもした。 それから来た時と同じように、 時間をかけてレムノスの街に戻る。 何もかもから解放された、きままな旅だった。 帰ってきたレムノスの街は変わらず賑やかだった。 けれど以前より、少しだけ寂しかった。 件のアナウンスから数日が経過していたから。 もう既に、帰ってしまった旅人も居たのかもしれない。 → (399) 2021/05/03(Mon) 20:57:52 |
| >>367 ハマル 「頃合いだな」 星見杯亭の談話室で、 ハマルと旅の思い出話を語り合っているとき。 キファはふと、そう切り出した。 「吾はそろそろ、”行く”」 「吾はキファである。 キファにとっての現実は、此処だった。 吾は確かに、233年を生きていた。 ……だが。 『秋葉義一』には、帰らねばならぬ場所がある。 『キファ』という人生は、終わるのだろう」 キファは、覚悟をしている。 ……それはきっと、”死”程に冷たいものでは、ないのだろう。 例えるなら、生まれ変わりに近いのかもしれない。 「……最後におまえと、海を見れた。 約束を全部果たせたのだ。……良かった」 キファは、にっこりと笑った。 永い旅だった。 今度の旅の目的地は、ずっと遠い。 (412) 2021/05/03(Mon) 21:46:34 |
| >>386 メレフ 「……無論。 くく。吾のカマかけも、空振りはしなかったようだな」 後に続く言葉で、メレフがテスター側であることを 確信する。 「吾もだ。前世の記憶を取り戻した、という感覚に近いか。 うむ。おまえがそう思ってくれていて、よかった。 233年生きた吾の立つ瀬にもなると云うものだ」 やっぱり似た者同士だったのだろう。 割り切り方も。”今”の在り方も。 → (429) 2021/05/03(Mon) 23:22:55 |
| >>386 メレフ 「どうだ。 こんな神の御業を見せられたんだ。 ならば逆に、”それに至る手段”も存在するということだ。 人間が、神に等しき仙人になれるように。 死者蘇生だって。今では不可能ではあるまい?」 それは、今あなたの眼前に立つ少女が証明している。 キファは揶揄うように軽く首を傾げて、 少女みたいに愛らしく笑って見せた。 「何、これはただの意地悪だ。 本気だったのだぞ? 吾は。 敢え無くフラれてしまったが──あぁ、”共同研究”の話だ」 『別に独り占めになんてしないのに』、そう続ける。 どうやら少女は、あなたのことを同類として 結構気に入っていたらしい。 さて、本題は此処からだ。 「おまえはこれから、どうしたい?」 (430) 2021/05/03(Mon) 23:25:15 |
「ハマル、きっとアンタは知らないだろうけれど。
約束のすべてが守られるわけではない。
何かを手放さなければ手に入らないものもある。
僕は、今回はそれを掴むために、
それ以外を全部手放した。
手放した中に、ハマル──アンタのことも含まれている。
だから、アンタに手を伸ばすのは不誠実だと思った。
だから、アンタに連絡も、言葉も残さなかった。
ハマル、アンタに話す僕の特別は、
アンタたちを手放した先の話だ。
それを話すことに、躊躇いがある。
それでも聞きたいと願いますか?」
| >>431 ハマル 「うん……、うん」 ハマルの抱擁を受け入れる。 背中に手を回す。 数日振りの抱擁は。 小さくて、思ったよりも大きくて。 ……温かかった。 キファはハマルに、 ”連絡先”を渡さなかった。 ハマルの前では、ずっと、『キファ』で居たかった。 → (441) 2021/05/04(Tue) 0:17:06 |
| >>431 ハマル ああでも、どうだろう。 ホワイトボードに記されたハマルの連絡先を、 このプレイヤーは覚えている。 だから。"proxy"を脱出した後。 その記録を確認した『秋葉義一』が、 『日辻春』に連絡を取ることも、あるかもしれない。 未来の話だ。誰にも予測できない。 良い意味でも。 「吾もだ。 ──実に好い人生だった!」 これで悔いなく行ける。 ”天啓”を得る必要は、もう無い。 標はちゃんと、ここに在る。 「ありがとう、ハマルよ! おまえの旅路に、祝福が有らんことを!」 → (442) 2021/05/04(Tue) 0:18:43 |
| >>431 ハマル それが、お別れの代わりだった。 「さよなら」は言わない。 また会う約束をひとつ、交わしたから。 ハマルの言う通り。 『キファ』が『ハマル』に会うのは、 これが最後になるのだろう。 ……綺麗な海だった。 233年の人生の中で、一番綺麗な海だった。 キファは、忘れないのだろう。 たとえ、生まれ変わっても。 (444) 2021/05/04(Tue) 0:19:32 |
| >>386 メレフ 「……半分外れ、半分正解。 この街に残るか、脱出するかの話だ。 だが、今の答えで理解した」 指先で薄翠の髪を弄ぶ。 「いや、何。 同じくらい永きを生きたおまえに、聞きたかったのだ。 "orion"を出ることは、自らが消えるのと同義よ」 特に、キファは秋葉義一と完全に意識を切り離していた。 それでいいと思っている。覚悟だってしているつもりだった。 明るい別れがモットーだ。 だから。大好きなサダルにも、 ヌンキにも、ルヘナにも、話していない。 これは、境遇の近いあなたにだけ、話すこと。 「寂しいだろ? この世界が好きだっただろう? おまえにとって、この世界は簡単に諦めきれないほど 大切なものだっただろう?」 でも、どうやら。 存外、自分は未練たらしかったらしい。 だってまだ、ハマルと海にだって行ってない。 (448) 2021/05/04(Tue) 0:55:28 |
呆れた、とばかりにため息をついた。
こんな質問するんだからわかるだろうとばかりに。
「俺もそうだよ」
だからあんたとの付き合いはまだ続くだろう、
なんて喜ばせるような言葉は続けない。
躾には適度な飴と鞭の使い分けが必要なのだ。
「探したければ探してもいい。禁止はしない」
想いが偽りじゃないなら本気で探せ、
ということである。
結局見つけようとしなくとも自分から探すし、
もしも見つけてくれたなら、
今後も間違いがあってもこうして許してしまうんだろうなと
予感しながら。
この世界でのラサルハグのおはなしはこれでおしまい。
未来の話はまたどこかで。
| >>450 メレフ 「ノリの悪いやつめ」 キファはむくれた。 「死ぬことは、……もう、怖くない。 唯、そうだな。 慣れ親しんだこの世界との別れが、寂しいのだ」 キファは仰々しくため息を吐く。 「わからぬなあ。 それじゃあ、おまえの自我がどこにあるのか 分かりゃしない。 だが、そうか。 おまえにとっては、”この世界”も、”寂しい”も、 きっと範疇に無いのだろうな」 同じところを見ているようで、 きっと遠いどこかを見つめている。 互いに。 「全く、本当に。 近くて、分かりあえないやつ」 (453) 2021/05/04(Tue) 2:00:27 |
「……ハマルは、守られない約束を知っている。
零れ落ちたものを知っている。
掴めなかったものを知っている。
けれどハマルは手放したくはない。
いくら失っても手放す事は、したくない。
シトゥラの事だってそうだ。
シトゥラが手放してしまうのなら。
ハマルは掴もうとし続けよう。
お前が落としたものを、全てハマルは拾い続ける。
ハマルがそうしたいと、思うから」
「それに、 シトゥラはハマルに最期言っただろう。
『一番の話が出来るようになりました』と。
言葉を残してくれただろう。
約束を守ろうとしてくれただろう。
躊躇うという事は完全に捨てきれてはいなかったのだろう。
シトゥラの中にひとかけらでも残っていたのなら」
「……寂しくはある。
けれど。それでも、よかった」
→
竪琴の音が鳴る。
「言えない事。言いたくない事なら。
無理に言わなくても構わない。
けれど『話』をしよう。シトゥラ。
見てきたもの。触れたもの。
話したくてもできなかった事。
伝えられなかった事。
ハマル達はそれしかできない。
ハマル達はそれでも。
言葉を交わすこの場所で繋がったのだから」
[是と言われれば、ぽつりぽつりと話し始めるだろう]
[過去の話][いつかの話]
[果たされる約束][果たされない約束]
[『現実』の話だって出たのかもしれない]
[否と言われても]
[最後に貴方に伝える言葉は決まっている]
[『またね』][そうして竪琴の音も途切れるのだ]
| >>454 メレフ それはキファにとって、思ってもみない提案だった。 ……メレフという人間の、コア。 「行く」 そう答えたのは。 キファが、”そのもの”だったからだろうか。 『秋葉義一の死んだ妹』をモデルにしたアバター。 それが、キファだ。 見てみたかった。 人生のほとんど全てを妹に捧げた兄の、生きた証が。 残された時間は少ないわけではないが、 多いわけでもない。 ハマルと旅に出る予定があるのだ。 向かうとなれば、キファはすぐにでも出発できるだろう。 (477) 2021/05/04(Tue) 14:10:51 |
| >>479 メレフ 「……いや、何。あの『等価交換』の祭壇を 拝めるというのだ。神秘主義者としては見逃せなかろ?」 冗談めかして、橋の下を潜り抜ける。 互いに深い理由があるのは、知っている。 だが、道中を神妙な空気にさせる理由もあるまい。 そんな風に適当に語り合いながら、 祭壇へと向かう。 「おお」 相変わらずの彼の隠蔽魔法の精度の高さに、 キファは感嘆した。 「入っても?」 (481) 2021/05/04(Tue) 14:43:38 |
| >>483 メレフ 『邪魔するぞ』と、誰にともなく 投げ掛けた。 「蜥蜴が逆さまに吊られていたりは。しないんだな。 吾のギルドみたいに」 言われなければ、『等価交換』とは気づかないだろう。 そんな、洒落ているただの邸宅。 その筈なのに、奇妙な郷愁を感じさせるのは。 数十年、百数年の歴史があるからだろうか。 「否。吾は唯、本当に長生きしたいだけよ。 その為に選んだのが、神秘的領域だっただけのこと。 おまえと同じ道を選んだのだ、吾は。 異なるのは。”誰かの為”ではなく ”自分の為”という所だろうな」 『ほら、はよ見せよ』。そう促す。 どうやら、キファにも見学したい理由があるらしい。 (484) 2021/05/04(Tue) 15:27:58 |
| >>487 メレフ 「良いんじゃないか」 例え、禁忌だろうと。キファは否定しない。 同じ言葉でも、全てが明らかになった今、 持つ意味合いは異なる。 それでも、否定しない。 「ちなみに蜥蜴は食うぞ。滋養に良いんだ」 表の瀟洒っぷりとは打って変わって、 中は静かだった。 キファが唯の少女であれば、 心細くなっていたかもしれない。 『そこ』に辿り着くまで、メレフに着いてゆくのだろう。 (489) 2021/05/04(Tue) 16:13:17 |
青年も話し始める。
やってきたこと、大事なものの話。
空いた時間を埋めるように、言葉を重ねていく。
青年の話はけして長くはない。
大事なことは、言葉に上手く出来ないものだ。
だから事実と少しの気持ちだけを言葉に乗せる。
またね、の約束は果たされるのだろうか。
ハマルに彼は“現実の自分の連絡先”を手渡した。
あっちでも再会しようという約束を。
| >>493 メレフ ぴり、と肌を焼く魔力。 キファは片目を眇めた。 見た目よりもうんと広い屋敷だったらしい。 かつん、かつん、と湿った石造りの階段が鳴る。 深層に、近づいていく。 「そうか。どうやら、吾もらしい」 「吾は兄であり、妹だった。……故人だ」 現実世界では男であること。 キファは彼の死んだ妹をモデルとした存在であること。 それを、さしてシリアスな調子でもなく、語って見せた。 ここに来たいと言った理由。 それは、皆まで言うまい。 「吾は、屍など見慣れている。 今更驚くこともないさ」 (495) 2021/05/04(Tue) 17:08:08 |
| >>501 メレフ 「吾自身だ」 きっぱりと言い切った。 それで、キファのスタンスはある程度伝わるだろう。 ”プレイヤー”にどのような意図があろうが、 キファはキファである。それを言葉裏に語っている。 それだけは、伝えておきたかったようだ。 それから、少しだけ感傷に浸るように黙りこくった。 蛍のような光を視界に認めれば、こう話しかけて来る。 「随分もったいぶるんだな。 ……それ程厳重、ということか」 誰の目にも触れさせないように。 誰も、眠りを妨げることが無いように。 再び目覚める時まで。 ……キファは祭壇の正体に、 ある程度予想をつけていた。 (502) 2021/05/04(Tue) 18:23:28 |
| >>505 メレフ 少女は小さく声を洩らす。 予想は、裏切られた。 想像よりも、『それ』は、ずっと美しかった。 「天国みたいだ」 この世のものと、すぐには信じられなかった。 ──否、確かに此処に在る。 眼前のこの男が、生涯を掛けて作り上げた 魔法仕掛けの楽園。 薄暗い地下の奥深くに存在する、 完全なる、小さな世界。 → (508) 2021/05/04(Tue) 18:52:50 |
| >>505 メレフ 「愛されているな。 さぞかし良い夢を見ていることだろうよ」 少女は否定も肯定も、憐れみも口にはしない。 だけれど。東から西へと、渡り歩いてきた少女は。 昔々、鳥籠に居た少女は。 これから、広大な海を見に行く少女は。 「(少し物足りないな)」 唯、あなたは聡いから。 少女の考えていることを、見抜いてしまうかもしれない。 けれど同時に、それを問い詰めるあなたでもないだろう。 「どうするんだ、此処。 置き去りにするつもりか」 (509) 2021/05/04(Tue) 18:55:07 |
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