情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新
[|<] [<<] [<] [1] [2] [3] [4] [5] ... [>] [>>] [>|]
【人】 マリィあのね、調べたんだけど…… 空港からこの、……読めない、何コレ? のぼるべつ?なんか、温泉があるんだって。 ここ。このホテル! 色んな種類のお湯があって面白そう。 [お誘いしたからには、って 調べてはガイドブックを広げて 食事の合間にもお話したかしら。 ホテルはどこにしよう、とか 観光するなら何処がいいか……とか。 アタシばっかりはしゃいでるのかなって 最初こそ不安だったんだけど、 本棚に新しいガイドブック見つけたりすれば いつものあの仏頂面の裏の感情を知って 思わずにっこりしちゃうのね。 ああ、良かった。 この人も楽しみにしてくれてたんだ、って。] (51) 2020/09/12(Sat) 23:05:51 |
【人】 マリィ[オクラや胡瓜の時期が終わって 栗ご飯の美味しい季節。 ある日の食卓は相変わらず美味しかったのに 何だか、由人の様子がおかしかった>>43 いつも以上に表情がない、というか 由人の仮面を、何かが被ってる感じ。] ……この里芋とイカの煮物、 なんかおばあちゃんちで食べた感じ。 アタシ、中学で両親に勘当されてから ちょっとだけおばあちゃんちで暮らしてたの。 ……懐かしいわ。 [珍しく、料理にポジティブめなこと(当社比) 言ったりしたけど、どうだったかしら。 ああ、これは何かおかしい、って 気が付いたのはラジオが終わった辺り>>44] (52) 2020/09/12(Sat) 23:06:19 |
【人】 マリィ……眠れないの? [問いかけるより先に出た答えに アタシは少し眉を顰めるでしょう。 そんなに、寂しいことがあったの? 話を聞いてあげるのは出来るけど この口下手君に果たしてそれが有効かどうか。 居候を初めた当初に思ったよりも 由人は自分の殻に籠りやすい性質みたいで ……結局、語るより、共に居てあげた方が 彼の心は癒されるんじゃないか、って。] (53) 2020/09/12(Sat) 23:07:11 |
【人】 マリィ一緒に寝るだけじゃ、ダメなのかしら。 [じっと由人の目を覗き込んで アタシは確かめるように尋ねたの。 この意味が分からない程、子供じゃないでしょう。]* (54) 2020/09/12(Sat) 23:07:43 |
【人】 環 由人[ だって、よく知らないのだ。 面と向かってきちんと話をするだとか、 あまりしてこなかった。 ほんの数時間、正面に座って食事をして、 あとは一緒にただ眠るだけだ。 ただ、それだけの、同居人。 きっと彼にとって人生において W間借りWしている存在だろう、と。 だけど、もしも自惚れるのならば、 自分が彼と逆の立場だったならば、 同じように、彼を誘っただろう。 友達と呼べる人もいない。 恋人も、いない。] (55) 2020/09/13(Sun) 0:44:56 |
【人】 環 由人[ WマリィWなんて名前にそぐわないほど 骨張った男の手が前髪を梳く。 そっと頬に降りて、ぴく、と 触れられていないとわからないほど 微かに体が揺れた。 顎を軽く二度浮かすみたいに頷いて、 眉尻をすこしだけ下げた。 『当たり前だろ』と言わんばかりに。] (56) 2020/09/13(Sun) 0:46:09 |
【人】 環 由人WのぼりべつWだな、 あー、いい、うん、温泉、行きたい [ 最近知った読み方の地名。 北海道にある温泉地らしく、 調べたときにはそれはそれは様々な 宿が出てきたものだ。 提示されたホテルに頷いて、覗き込む。 近頃二人で話すことが前より増えた。 大抵は旅行に関すること。 机の上に広げられたガイドブックは、 たぶんお互いすでに数度目を通してる。 ときどき調べた知識やら、 ネットで見つけた行きたい場所を 横から挟み込んではプランを練っていた。] (57) 2020/09/13(Sun) 0:46:33 |
【人】 環 由人[ そんな日々の中で見つけたのだ。 例の、茶封筒を。 無愛想と仏頂面を体現したような 顔をしていると自分でも よくわかっているから、そのおかげで きっと気付かれてないと思ってた。 彼がいつになく、己の料理に 前向きなコメントをくれたのに、 「そう」と頷くことしかできなくて。 どうしても考えてしまう。] (58) 2020/09/13(Sun) 0:47:03 |
【人】 環 由人[ またあのラジオの声をひとりで聴きながら、 寂寞に飲まれて潰されそうになる夜を 過ごすことになるのかもしれない、と。 わかってたのに、自分で、蓋をして 見ないフリばかりしていた。 もっとはやくから向き合っていれば 大丈夫だったかもしれないのに、 あまりに訪れがいきなりで。 やっぱりきっと、自惚れてた。 本当は、温もりのなくなる日々を 想定して、あの曖昧な返事を きっぱりとしたものにかえて、 一人で眠ろうかとも思った。 だけど───だけど。 口から出たのは、真反対の言葉だった。] (59) 2020/09/13(Sun) 0:47:40 |
【人】 環 由人[ 問いかけられたことにそっと目を伏せて、 それから小さく、頷いた。 嘘はついてない。 たぶん、今日は眠れない。 明日も、明後日も、もしかしたら─── 伏せた瞳を覗き込まれるから、 ゆっくりと瞬きをしながら視線をあげた。] (60) 2020/09/13(Sun) 0:48:04 |
【人】 環 由人───ごめん、 変なこと言った、忘れて。 コンビニ行ってくる、 [ そう落として部屋から出る。 居た堪れなかった。 俺と彼はただの同居人。 友達でもなければ、もちろん恋人でもない。 知り合いの延長線上の、否、ほんとは─── その先を望むのが、怖かった。]* (62) 2020/09/13(Sun) 1:02:16 |
【人】 月森 瑛莉咲……まっ、ゃ、だ、 ………………プリンはもう…… ……あれ? [ わんこくんが見送りにきてくれたあたりから 雨足は弱まって。 それ以上は濡れることもなく、無事に一日は終了。 前にも同じような事があった。 もしかしたらわんこくんは かみさまの使いかもしれないね。 だってあんなに綺麗な白わんこだもの。 ほわわんとした気持ちでお布団にインした深夜。 どうしてか、目が覚めた。 とても幸せなプリンの夢をみていた筈なのに。 ] (63) 2020/09/13(Sun) 7:45:32 |
【人】 月森 瑛莉咲[ 因みにお住まいは祠よりかは都会寄り。 でも田舎です。 冷蔵庫の水を含み、お花摘みにゆき さあ再びプリン食べ放題の世界へといざゆかん。 なんて心地のひんやりした深夜。 なんとなく気になって部屋の窓を開けば ――人影。] (64) 2020/09/13(Sun) 7:46:35 |
【人】 月森 瑛莉咲……え? [ 見間違えた? 月夜に映る後ろ姿。 こんな時間にコスプレだ、なんて茶化せないような 美しい羽衣と、衣装と、それから―― ] (65) 2020/09/13(Sun) 7:47:08 |
[|<] [<<] [<] [1] [2] [3] [4] [5] ... [>] [>>] [>|]
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新