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![]() | 【人】 軍医 ルーク[ ――というか、] 『えーと、キミ誰だっけ、ルート? じゃあこの部品は責任もって 我々技術班が預からせてもらおう! 機獣がどこかと通信していたとして、 その記録が残されているなら、重要な手がかりだ。 というか、正直手掛かりとかそういうのより、さ! おまえらー!! 新しいパーツが! 来た!!! 今夜は徹夜だ!! 栄養剤持ってこい!!! ふわあああ!! 謎の怪獣の未知の通信機を解析できる機会! とか!! ひゃっほう!! あ、そこの兎君もありがとね、 そういえばキミだれ? まあいいか! 今日は祭りだ―!!!』 [ 細かいところに拘るどころの話ではなかった。] (403) 2020/05/21(Thu) 2:21:13 |
![]() | 【人】 軍医 ルーク[ 技術班長のジルベールは、 ぎょろりとした目を益々大きく見開き、 箱を持ってきてくれたうさぎの両手を無理矢理とって ぶんぶんと振り回すように握手した。 そうして、机の上の箱に抱き着かんばかりの勢いで、 矯めつ眇めつ観察している。 基地内の噂話だの人間関係だの、何なら戦況に至るまで、 聞いても頭をすり抜けて、 日がな一日研究に明け暮れているような女性である。 自分のことを忌避しない珍しい人物ともいえるが、 単に頭の中に数式と螺子が詰まっているだけだ。 何なら総司令の名前すら覚えていないかもしれない。] 『あ、ルーディには話を聞かせてもらいたいかも。 別に今でなくてもいいけどさ。 いや、これは建前で、 出来れば今がいいなあ、今すぐがいいなあ。 キミが前いた研究所って爆発した所だろ? それなら、似たパーツの現物は 取り寄せられないだろうけど、 キミが見てたなら、見解を聞きたい』 [ そもそも、まともに識別されてすらいない。 適当に、おー、と頷き、 直ぐに戻ると言って部屋の出口へと。 技術班の連中は、此方には見向きもせずに箱を取り囲んで、 何やら議論を始めていた。] (404) 2020/05/21(Thu) 2:25:11 |
![]() | 【人】 軍医 ルーク[ 立ち去り際の兎が、飴の包み紙を取り出す。 自分が貰った分の包み紙は、ポケットに入れてある。 くしゃりと丸めてしまうことはせずに、そのまま。] 確認したいこと? それなら今でも―― いや、無理だねこの調子じゃ。 [ 今ではだめだろうか、と思ったのだけれど。 背後で盛り上がる議論が否が応でも耳に飛び込んできて、 この後暫く捕獲されることは間違いないか、と諦めた。 抑々自分も、機獣の謎に迫るために此処に来た。 そう考えるに至った動機は、ひとつ、ふたつではないけれど。 通信機の内容が気になるのは、事実だった。 “お返し”の方は―― うん、そうだな、このうさぎの表情を見ていると、 既に何かの直感で、 甘いものの気配を嗅ぎついているような気がする。] (405) 2020/05/21(Thu) 2:26:42 |
![]() | 【人】 軍医 ルーク――じゃあ、待ってる。 わたしがいるとき、か。 医務室から悲鳴上げて飛び出してくる新兵がいたら、 そのときの担当はわたしだろうな。 [ にやりと笑って脅すような顔をしてみせたけれど。 自分の部屋へと帰っていったうさぎの後姿は、 実に機嫌が良さそうだった。 ぺんぎんもその後姿に、跳ねながら手を振っている。 後ろを向くと尻尾が見えるなあ、と、 さっきと同じようなことを、どこか違う感覚で考えながら。 その後姿が角を曲がって消えるのを見届けて、扉を閉めた。 待っている、 そんな風に言葉にしたときに感じた感覚は、 飴を貰ったときの不思議なそれと、どこか、似たもの。]** (406) 2020/05/21(Thu) 2:30:48 |
(a30) 2020/05/21(Thu) 2:36:54 |
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