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人狼物語 三日月国


205 【身内】いちごの国の三月うさぎ

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[真白が望むならもう少し鍛えて片腕に尻を乗せて抱き上げるのもやってみたい。
勿論一番は横抱きで、真白がお姫様の気分を味わえるように安定感を強めたい。

甘えを受け止めきれないと思う際限はどこかに存在するかもしれないが、今のところ遠くにも見つからない。
真白を本当に好きだから、無理なら我慢はしないとは常々言っていることで、つまりは許容範囲なので安心してほしい。]

[得た知識が検索結果ならまだ良い。
誰かから聞いた「誰かの経験相手」なら真白と近い気がして餅を黒くしていただろう。
身近に男性の恋人を持つ人物がいても、これからもうっかり聞く機会がありませんように。]


 
ふー……っ、ふ、



[あっという間に育ちきり、吐息も荒くなる。
じょうず、と呟いたつもりで声にはならず、唇だけが緩慢に動いた。

もう、立ち上がって移動する猶予はない。
元よりそのつもりもなかったが。]



 うん、外だね。


[どうやら思い出してしまったらしい。
胸だけでは刺激が弱かっただろうか。残念だ。]


 でも――出来るよね?


[おなかのさみしさを耐えられない身体にしたのは自分だという自負があるから言える台詞。
ゆっくりと真白が動き出すのを目を細めて見つめていた。]



 っ、 ナカ、すごぃうねる、


[温泉の血行促進効果によるものか「仕上がった」蜜口が太瘤を包み込んで歓待する。
思わず仰け反れば背に岩肌が擦れる。
そのチリとした痛みで辛うじて快楽に飲み込まれるのは免れた。]


 ん、 待ってあげたい、 ……けど、


[焦らされている訳ではないのはわかる。
亀頭と共に入り込んだ湯の熱さは少ししてから馴染んで来たが、裡はずっと温かさを伝え続けている。
その奥に、もっと気持ち悦くなれる場所があることを知っている。

――還りたい。]


 っ!ん、ん、 !


[少しだけうっかり精を漏らした気がする。
絶頂にはまだの予感があるのに不思議だが。
自分の身体なのに違う生き物みたいだ。

水面が揺れ、段々と輪郭がはっきりしてきた月が水面に反射する。

 "兎波を走る"

まだ悟りを開くには未熟な男は、水面をばしゃばしゃと揺らしながら、真白の蜜壺を犯し始めた。*]

 

[ 友人の中には幾人か恋人を持つ子もいるけれど、
  その誰かから聞いた経験の話さえ餅を黒くさせるとは
  さすがの白うさぎも悟れない域の話だ。
  今まで話題に上がったこともないから、多分
  今後も黒くさせずに済む ──はず。 ]


  ………ぁ、ぅ、


[ 出来ない、と言えない身体にしたのは彼なのに。
  お腹の寂しさと疼きを埋めてほしい。
  ────こんな、淫らな身体になってしまうことなんて
  少し前の自分は想像さえしていなかった。

  外だと分かりながら、「出来るよね?」だなんて言葉。
  澄まし顔で内風呂を使わない理由をさらっと紡ぎながら、
  もしや最初から狙いはこれか。意地が悪い。 ]

 

 


  …………がんばる……。


[ 小さく零し、目を細めて見つめてくる視線を感じながら
  ゆっくりと跨り、──挿入れようと努力したのに。

  外でも良いからきもちよくなりたい気持ちと、
  誰かに聞こえてしまうかも、という背徳感。
  いつも甘やかしてくれる彼が夜だけこうして
  意地悪になることも、心をそわつかせる。


  感情と、想像以上の気持ち悦さが動きを鈍らせた。
  自分で彼の熱をナカへ迎え入れ、
  その動きが彼に快感を与えているのが間近に見えて。

  はふ、と息を吐く。
  この先に待っているいつもの快楽を思い、腰が引ける。
  ──慾しい。でも、勢いよく腰を沈めるのは
  自分で理性を手離すのと同じで …まよって、 ]

 

 


 
    ────  ッや、 まって、…!


[ 耳に届いた、待ってあげたい"けど"という前置き。
  謝罪の四文字が嫌に頭へ響く。


  頑張るから、がんばるから待って、と
  制止を掛けるのが間に合わない。 ]


 

 


   ッぁ、ふぁ、や、 ────……ッンん……っ


[ ばしゃ、と律動に合わせて水面が波を打つ。
  輪郭を得始めた月がそれに合わせて欠けてはぼやけ、
  形を取り戻してはまた欠けて、を繰り返した。

  うさぎは月を見て跳ねるという。
  狼は月に向かって吠えて、狼人間になるらしい。


  ────絶頂から下りて来られないまま、
  媚肉を犯す熱杭に甘い喘ぎを零しかけ、必死に堪える。
  どこかから誰かのはしゃぐ声が聞こえていた。
  いつものように喘ぐと、バレてしまう。 ]

 

 


  ッひ、ンぅ、……っふ、 〜〜〜ッ、


[ 聞かれてしまうかも、という想像で中が締まる。
  それさえ気にせず犯されているのが、
  ──どうしてか、たまらなく、きもちいい。

  なんで、おかしい、こんな。
  声を殺すために必死に唇を塞ぐだけのキスをねだりながら
  絶えず奥へ流れ込むお湯の熱にさえ神経が撫ぜられる。


  子宮口は満腹を求めるように、蜜を纏って鈴口へ吸い付き
  蜜壺も同じ、奥へと悦んで熱杭を咥え込む。
  この状況下で拒むどころか、身体は快楽を慾しているのが
  言葉にせずとも明白な ナカの動き。* ]

 

[自分としては意地が悪い自覚はまるでない。
ないのだが、自分が求めたことで真白が恥ずかしそうにして
そしてここが重要なのだが――

 
結局拒否しない


というシチュエーションに相当興奮するタチだということがわかった。

「いまはだめ」のような取り置いてくれという願いは大体聞き入れるが
恥ずかしさが枷になっているだけならば、自分の言葉で視線で手で
それを外させたいという慾は留まることを知らない。

甘えん坊はどちらなのだか。]

[ここが外ということは咎められてもどこ吹く風で、
それならせめて挿入のタイミングは真白に任せようとしたものの、
限界まで育てられた刀身が子宮に会いたがって我慢ができなくなった。]


 ンぐぅ…………っ


[肩に鋭い痛み。
その衝撃も飛んでしまうような内壁の締め付けに、唇を塞いでいながらも喉奥の声が外に出る。

真白が達したことは痙攣から明白で、それでも止まれない。
抗うように抜き挿しを繰り返す。

いつものセックスのように肉と肉がぶつかる音は聞こえないが、
水音は派手に起こり、深くキスで互いの声を飲み込もうとする二人の頬にも飛び散った。]


 ・・、 ……ッ、 ッッ、


[段々外が暗くなり、岩風呂の周りの照明がつく。

どこかの部屋から聞こえるはしゃぎ声。
隣は高野と那岐なのだから、もう少し遠くの部屋から。

ただでさえ真白は体格の割に声がよく通るのだ。
甘く濡れた声だけは絶対に自分がすべて飲まないといけない。]

[ドドドドと間断なく注がれる湯は湯殿の温度を下げてはくれない。
何度か揺すっている内に頭がぼうっとしてくる感覚がある。
耳で響く鼓動だけが強く。

高まる射精感。]


 っん!


[唐突に、ここで射精してしまうのは障りがあるのではと思い至った。
内風呂の浴槽ならば栓を抜けば良いが、ここはいくらかけ流しとはいえ、循環にどれだけかかるかわからない。
零れてしまったら、その白濁をすべて掬えるか、自分には自信がない。

腰を支えている手を片方離し、背後の岩に手を掛けた。
繋がったまま湯から出ようと腰を浮かせる。

浮力によって水面付近までは難なく真白も持ち上がったが、
何せピストンの最中、そこから完全に持ち上げるのが難しい。
試みている間に何度か彼女の悦い場所を外して突き上げてしまい、焦らしているみたいになった。]


 
ふぐ……っ!



[力を入れて持ち上げる。
拍子に先端が臓器にめり込む感覚があった。
自分のものはそこまで長大ではなかった筈だが、
とにかく真白のポルチオを掘り当てたのは確かだ。

搾り取られる動きに目を強く瞑って。]

[尻を岩肌に強かに打ち付けた。
視界に火花が飛ぶ痛み。
弾みでぶるりと剛直が真白の裡から飛び出た。
くぱりと開いた洞の肉色が目に映る。]


 くっ……!


[もう一度挿入したいというのは叶わなかった。
外れた衝撃で堰が切られ、先端から しろ が勢いよく噴き上げる。

真白の腹に、そして胸元にも。唇の近くにさえも。

図らずも練乳を零した時に一瞬過った真白の姿を現実に見てしまった。]



 うあぁ……やっちゃった……ごめん……


[何とか湯舟には入らなかったが、真白の身体には2度目とも思えない量が散っている。
汚したことよりも]


 ……ここに、飲ませそこなった、


[腹を撫でて。
白兎のオーダーを完遂できなかったお詫びを。**]

 

[ まさか"結局拒否しない"ということへ相当興奮する、なんて
  そんなタイプだとは思いもしていない。
  彼も知らなかった彼自身のことなら、それも当然か。
  羞恥や照れだけで「だめ」と言いながら、
  プレゼントの包装を紐解くように 彼の言葉、視線、指先で
  導かれるままに受け入れるのが最近の定石。

  ────甘え、甘えられ、食卓は出来上がる。 ]


  ……〜〜ッふ、…ぁッ、ん、……ン…っ


[ 喉奥から唸り声のように聞こえる、彼の声。
  媚肉の収縮と締め上げへ抗うように挿入は止まらず、
  水音が派手に鳴っては頬へ飛び散った。

  意識して声を殺し、深いキスで呑み込んで。
  それでも零れ出てしまう甘い喘ぎはきっと、
  この水音が掻き消してくれるはず。 ]

 

 

[ 外が薄暗がりの幕が下りるにつれ、照明で肌が照らされる。
  ───もうすぐで、瞬きの間に夜になるのだろう。
  夜でさえない時間からこんなえっちなことをして、
  こんな風に、外で彼自身のモノを受け入れる、なんて。

  ……──仕事柄か、或いは元々の声質なのか
  声がよく通ることの自覚は少しくらいはあるからこそ
  必死に我慢しようとしていたのに。 ]


  ッンん、っぁ、 ひァ、ぅ……っ


[ 温泉の熱と、ナカを満たす慾の双方で全てが茹る。
  思考回路が焼けて、ぼうっと輪郭を失って、
  ……どうして声を我慢しないといけないのか
  一瞬理解らなくなってしまうくらい。

  何を思ってか、彼が片手を腰から離して腰を浮かせた。
  せめて律動を止めてくれれば手伝えたのに、
  腰の動きを続けたまま移動しようと試みるものだから
  上手く意図も汲めなくて、気持ち悦い場所を突いて貰えず
  「やだ、ぁ、」と焦らされていることへ泣き言を。 ]

 

 

[ そこも微温湯のような快感を与えてはくれるけど。
  ──もっと悦くなれる場所をもう知っているから。


  還ってきて、と ねだる前に。 ]


  ──────〜〜〜〜っ、……ッッひ、ん ン…!!


[ ぐにゅ、と最奥に先端がめり込むように突き上げられる。

  ばちばち音が鳴るくらい、視界が白んで
  力が抜けていたはずの脚が快楽の衝動で水面を蹴り上げた。
  ばしゃり、音が鳴ると同時に熱杭がナカから抜けていく。


  強すぎる快楽に腰が抜ける。
  ぺしゃりと膝から崩れ落ちているうち、
  もう一度ナカへ入って来ることなく、彼の熱からは
  勢いよく、あつい しろ が噴きあげて、肌へ舞い散り
  腹や胸元──顔にも飛び散って。
  まるで外からもやけてしまいそう。 ]

 

 

 
[ 思えば彼の白濁を肌で浴びたのは、
  これが初めてであるような気がして、ぽかんと呆けた。
  練乳を胸に零した時の再来みたいだ なんてこと
  考えられる思考の余地もない。 ]


  …………ん、む


[ 唇の近くについた慾の残滓を指先で掬い取り、
  熱に浮いた思考のまま、咥内へ運び入れる。

  苦いような、何とも言えない味が舌の上へ滲んで
  ──それなのに彼のモノだと思えば
  その苦味さえ甘いような気がするのだから、不思議だ。
  練乳の時はお行儀悪く舐め取らずティッシュで拭ったが、
  今回は、白うさぎも少し、お行儀が悪い。 ]


 

 

[ 飲ませ損なった、と謝ってくれるのであれば。
  ──そんなところも可愛いと思ってしまったので、
  別に 気にしなくたって構わないのだけれど。 ]


  ……ね、まだ できますか?

  からだ、あらった あと。
  ……へやでもういっかい、ここにも、のませて。


[ オーダーのやり直しは無事に通ったかどうか。
  ──きっと通してくれるという自信はあるけれど。

  どちらにせよ白うさぎと狼の夜は、帳が降りたばかり
  ここはフィクションではなく二人の現実。
  月が見守る夜に、互いを白へ染め上げる時間は
  まだまだたくさん残されているのだ。 ]

 

【人】 高野 景斗

[ アラームの音で目が覚める。
 昨晩も遅くの帰宅になり、コンビニで
 出来合いのものを買って、酒を飲んで
 眠りについて。

 僅かに酒焼けした喉に炭酸水を流し込んで
 無理やりこじ開けても食欲など湧きようもない。

 それでも何も口にしないままだと、
 体も脳も覚醒を拒否するからネットスーパーで
 箱買いした野菜ジューズを流し込み、
 シャワーを浴びて出社する。

 通勤ルートの途中に、パン屋があっても、
 定食屋があっても、心惹かれる事はなく。

 出社して雑務をして、殺陣の稽古をして
 昼近くになり漸く、何か腹に入れる余裕が出てくる。

 田舎から飛び出してきて、無我夢中で
 夢への道をひた走り、寝る間も惜しんで
 生活のため働く研究生の面倒見る振りをして
 昼食に連れ出し、勢い良く平らげるのを見て
 自分も、食事に手を付ける。 ]
(4) 2023/04/03(Mon) 14:26:35

【人】 高野 景斗

[ この恩忘れません、別にそんな言葉が
 欲しかったわけじゃない。手を差し伸べたい
 気持ちがない訳では無いが、

 誰かと共に食事に来て、
 自分だけ食事をせずにいれば相手に無用な
 心配や不安を与えてしまう。

 その状況を作るために連れ出していた、
 それを知るものは既に、デビューを果たし
 テレビ、ラジオ、舞台の中だけの人間になっている。

 ――それでも時たま、感謝や弱音を口にする相手に
 自分を選ぶような後輩もいる、人への感謝を
 忘れない。それもまた業界人として成功するために
 必要な事だと思う。天狗になった瞬間に、

 その椅子は
音もなく
、消えていくものだ。 ]
(5) 2023/04/03(Mon) 14:27:02

【人】 高野 景斗

[ 午後、収録日にはラジオ局に向かい、
 当たり障りのないトークの中、
 しれっと、旬の食べ物の話題も出すが、
 それを選んで食べることはあまりない。

 週に一度から二度、あの店に顔を出す時以外は。

 仕事を終えれば、スタッフと共に、
 食事に向かう事もなくはないが、

 大抵は、自宅に戻るまでの間に
 スーパーやコンビニに寄り、出来合いを買って
 という生活だった。

 同じことの繰り返しで、恐ろしく早く歳を重ねて
 いるような気がしていた。

 それでも何かを変えようと思えるほどの、
 熱意も切っ掛けも、若さもないと、思い込んで
 ただだらりと、生きることを全うしていた。 ]
(6) 2023/04/03(Mon) 14:27:19

【人】 高野 景斗

[ そこに色を差したのが、あの日だ。

 味気ない日常にふっと湧いた悪戯心
 内緒話をするように、そっと顔を寄せて。
 名前を問われて、答えたあの日。

 あの日帰り際、良いものが見れたと
 そう言った。悪戯の行方のことではなかった事
 それは伝わらなくても当然のこと。

 良いものがみれた、
 君の良い顔がみれた

 そう伝えるには少し照れくささが勝ったものだから。


 差された色は目の覚めるような赤でも、青でも、
 黄色でもなく、黒に青が少し混じるような、
 
 優しい色。久しぶりに黒以外を見るには
 ちょうどいい、
優しい
色だった。 ]
(7) 2023/04/03(Mon) 14:28:10

【人】 高野 景斗

[ 味気ない日々に色が差したことに
 自分より先に、周りの人間が気づいた。

 なにかいいことあったんですか

 そう問われて不思議そうな表情を浮かべて
 自分で気づいてないんですかと笑われて

 例の企画のことでしょうなんて言われて
 そうだね、と曖昧に頷いて。

 自分で理由を探し当てるより、
 店に顔を出す頻度が増えたほうが、先だったが

 名前を教えて貰ったときには、理由にも
 心当たりができていた。 ]
(8) 2023/04/03(Mon) 14:28:29

【人】 高野 景斗

[ 会うたびに一つ知り、二つ知りたくなり。
 よそ行きの顔ができなくなって。

 会わない日々を数えるようになり
 気持ちが抑えきれなくなって。

 撥ね付けられる事がないから
 欲に際限がなくなって。

 二人で過ごすことのできる日々が増えて
 好きと伝えてもいい関係になっても
 思いは尽きるどころか、増す一方で。

 今日もまた、知らない事を一つ埋めて
 ほくそ笑んで。 ]
(9) 2023/04/03(Mon) 14:28:49

【人】 高野 景斗

[ 旅行から帰った後の日常。
 一年前と比べれば、全く違うが、ここ最近と
 銘打てば、そう変わりはない日々だった。

 アラームの音で目が覚める。
 昨晩も遅くの帰宅になったが、作り置きの
 おかずと、タイマー機能で炊いた米、
 春キャベツはレンジで軽く熱を加えて
 塩昆布とごま油で和えて。

 ゆっくり食事を楽しんだ後、入浴して
 眠りについて。

 目が覚めたら、炭酸水を流し込んで
 体と脳に覚醒を促して、コーヒーマシンの
 スイッチを入れ、トースターにパンを押し込み
 顔を洗って、歯を磨いて、昨晩の残りと
 マーガリン、いちごのジャム、を塗ったパン、
 粉末のスープ、で軽い朝食を取り、出社する。

 通勤ルートの途中のパン屋には、
 帰りによく寄るようになった。
 ここの食パン、彼も気に入っているから。
 明日の朝食は、これに決まりだ。 ]
(10) 2023/04/03(Mon) 14:30:12

【人】 高野 景斗

[ 翌日は休みだと連絡を取り合って
 彼を迎えにいく事にも、随分慣れた。

 
――従姉妹殿の、あたたかい目線にも。


 寝坊しても構わない日の前の晩、
 提案を受け、少し考えるように顎に手をやり ]

 唐突だね?
 いくつかあるけど、特にこれってのは
 決めてないな。

 君が見立ててくれるの?
 じゃ、君のは俺が見立てようかな。

[ 君の場合は職業柄、仕事中に使うことはないだろうけど
 まず間違いなく、その香りに触れる回数は、
 自分が一番多いと自負しているし。

 自分が使うとしても、相手もそうなるだろうから
 君が見立てる、なら少なくとも君にとって
 良いと思えるものを選んでくれるだろう。

 長く使えるようにオーダーメイドにするのも
 良いかもしれない。 ]
(11) 2023/04/03(Mon) 14:30:39
 




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