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人狼物語 三日月国


202 【ペアRP】踊る星影、夢現【R18/R18G】

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[俯き、振り返ることもしないまま。

 人であることを諦めながら人であることに縋り続けた女は、人として生きるために人ではない道を選んだ男に、人のものではない言葉で問うた。]**

片連理 “椿”は、メモを貼った。
(a12) 2023/03/06(Mon) 15:23:14

[ああ、たまらない。嗜虐心が沸き立っていく。
自分の指では彼が一番気持ちのいい場所には届かない。
そこの質量を求めて自然と動く彼の腰。それがねだるものの意味を自分は知っている。

なんていけないコなのだろう。
そう、年上の恋人に対して笑みを浮かべる。

彼の目の端に浮かぶ涙を唇で吸ってあげよう。
視覚効果に煽られている、かもしれない。
自分はこんなに我慢が利かない子だっただろうか。

この旅行は、自分の慾を満たすことより写真とか、理性を優先しようと思っていた。
でも自分の克己心に自信なんかなかったから、彼の負担が最低限になるようにできるだけ準備もしていたのだけれど]

 ―――すこしだけ


[例えば浮気でも最初はハグだけ。それから裸を見るだけ、とかそういう制限は先っぽだけ、入れるだけ。そういう風に際限がなくなっていくのを知っている。
別に自分と彼は恋人同士で浮気相手ではないのだけれど、彼に囁いたそれは自分がつけていた心のセーブを取り払うのと同じだっただろう。
彼の尻に擦り付けるようにして、熱をごまかしてた自分の屹立をすりすりと押し付ける。


入れるだけ。
中で出さないから。

そう言い訳しながらも、彼の媚びる声に応えるように、甘くほぐれている箇所に熱を押し込んでいった*]

[扉の向こうから、呟くような声が届く。
 飾らない口調が胸に響くのを感じ、扉を開けようとして手を伸ばしたとき──

 囁きが届いた]


  ……、…………


[何よりも答えづらい問いだった。

 だが、答えずにこの場を終えることはできない。

 そう思ってもすぐに言葉が紡ぎ出せず、伸ばした手は扉近くの壁に伸びた。
 縋るように壁に触れながら、ゆっくりと息を整える。

 そうしてどれだけ間を空けたのか……あるいは然程の時は流れていないのか。楓の主観においては相当な時間が経った後のこと]

[それが正しいと思う自分もいた。
 人間として生きていても、他の生命を犠牲にするのだから。人間でなくなった以上、犠牲にする生命が人間であっても構わないはず。
 それに、人間でなくなったとしたって生きる権利はあるはずなのだ。

 でなければおかしなことになる。

 人間として生きる間に生命の危機が訪れ、必死に抵抗した結果、危機は去り、彼は人狼となった。
 人狼となっては生きてならないのなら、危機に抵抗しなければよかったことになる。
 だが、それでは、人間であっても命を奪われかけたとき無抵抗に死ぬのが正しいことになってしまう。
 生きようとした選択が誤りになってしまう。

 おかしいではないか。
 人間でなくなったら生きてはいけないというなら、人間ならば生きていていいはず、生きようとすることが正しいはずなのに。

 どうしても納得ができない。
 それだって、大きな思いなのだけれど]

[《死ぬのが怖い》
 死を選ばない最大の理由として、楓の脳裏にどうしても浮かぶものがそれだった。

 死ぬのが怖いから自害はできない。
 かといって大切な人たちを殺したくない。

 それは彼らが共に生きたい人たちだからでもあるが──

 身近な場所で人を殺せば簡単に露見するから。
 そうしたら自分が殺されるから。
 死ぬのが、怖いから。

 だから自分の生活と無関係な遠くに住む人々を殺めて、自分の命を繋ぎながら理性を保つのは、実に『理に適ったこと』なのだ──楓の感覚では、の話だが]**


 …………?

[胸元に触れた瞬間、体が強張る感覚が伝わってきたのは気のせいだろうか。

最初の頃、他の部位より殊更に胸を見たり触れたりすることは気づいていたから、この半年くらいかけて漸くその辺りのコンプレックスはなくなりかけてたと思っていたのだが。

確かめるのは怖い気もして、聞くことはしないままに体を離した。

バーベキューの話をしたら一気に元気になったようにも見えたから、せっかくキャンプに来るという貴重な夢を見られてるわけだし、楽しいことを優先しようと頭を切り替えることにする。

幸い現実では春休みに入っていることだし、“また後で“がいつになるかはわからなくても、正月明け程待たされるわけもないのだから、あの時開いた期間に比べたら我慢はできる、はずなので。]

  死ぬのが、怖い……


[人の声で、繰り返す。それは思ってもみない答えだった。

 椿は扉を開け、楓の顔を見上げた。
 彼は椿の知らない顔をしていた。]

[初めて、彼と自分は似ている、と感じたかもしれない。

 同じような存在であることは知っていた。しかし、何かが決定的に違う、と感じていた。彼には失いたくないものがあり、自分にはない。それが自分の空虚を、彼の強さを示すものだと思っていた。

 彼は与えられる死を恐れ、己は死を与えることを恐れている。真逆のように見えて、その実、どちらも自分のあるべき世界から“弾かれる”ことを恐れているのかもしれない。]

 
  私たち、少し似ているのかもしれない。
  貴方は、自分が自分の在るべき場所に居られなくなることを怖がってる……そんな、気がする。
  私は……あの人がいない以上、もう、居られなくなってしまったけれど。

  似ていても、そうじゃなくても、何も変わらない、けど

[彼と共に生きられるわけではない。
 生きられたとして、何も変わらない。
 一人と一人、それ以上のものにはならない。
 わかっていても、どこか共通点を見出したいのかもしれない。それもあさましい心のように思えて、やっぱり出口はない。]**

[涙が浮かぶ顔を隠した手は落ち。
彼の唇により、雫を吸われてしまう。ぁと小さく啼いた声と、惑う瞳で彼を見つめた。指を食べる淫花は奥まで来てほしがり。変わる体勢に、ふるっと震えた。このキャンプを提案したのは自分の方だ、彼と過ごす時間が増えれば、いい。そう思ったし、二人っきりで過ごしたいと思っていたから。けど]


 ……寿? んっぁ


[ほんの少しだけ戸惑ってしまった。
彼が自分の身体を気遣ってくれているのは知っている。知っていても堪えの利かぬ身は、悶え、性を欲しがるのだけど。少しだけ。という言葉とともに、屹立が臀部に擦りつく。

それは、以前彼と交わったときのことを思い出させた。
性行為の途中でコンドームが破けたときの事を]



 ……はぁ…ん
  少し、だけなん?


[少しじゃなくて沢山が欲しい。
そう雌の本能がいう。やぁやぁ、沢山ちょうだい。と啼いてしまいたくなる唇を指で押さえ、すりすりと懐く刀身の形を意識して、彼の熱を多く味わおうとしてその肩に片手を乗せた。甘くほぐれた箇所が、彼の雄を飲んでいく。]


 ……ぁ あぅ


[薄皮一枚。それが無い。
直に感じる熱に震え、悶えて支える手は彼の肩を強く掴む。指で解かされていた媚肉は大きな質量を喜ぶように添う。彼の形を覚えた場所が開いていく。最初は少しだけ、いれるだけ。中で出さないから。彼はそういった。腰を揺らめかせ、自然と上下に揺れて彼の熱を出し入れしようとして]


[置いて行かれるのは辛いだろうなあと思う。
 だけど、天美が不死になるのも嫌だなあと思う。

 俺が死ねれば、本当は一番良い。]
 


[本当に、一番良い。]
 

[山の天辺や、帰ってきた後。
 自分の空腹は弁当でだいぶん満たされていたけれど、
 天美の方はそうではなかっただろうから。

 ちょいちょいと相手にも飯を食わせた。
 どれくらい食われるかは天美次第であったが。]



 …はぁ …ん 
   少しだけ…なんて無理やんっ
  搾りとったるっから !


[唇は妖艶に笑い。
そのまま、彼の熱源を扱くように腰を振りだそう
卑猥な音が波うつ湯船の中から溢れだす。彼の精を搾りだそうと動く腰は彼の雄を咥えては上下に揺れて。そのまま絶頂まで我儘に蹂躙しようとするが。]


 天美、

[小さく呼ぶ。
 頭を腹に寄せ、寄りかかった。*]



   ……


[そう、本来なら煽って煽り倒して
際限なく求めさせたかった。けど、彼に抱かれる事を覚えた身体はこらえ性がきかなくて、先ほど一度抱かれたせいか、奥が精液を、彼を欲しがってやまず。足りなかったのだとばかり、揺れる腰の奥で啼いた。湯舟が波打ち、浴槽からお湯が溢れでる。

そんな中、涙を零し。堪忍をまた自分は綴り。
哀願を見せる唇は]


 ……達也……ぅ …奥に

    きて …

[彼の唇へ噛みつき。
奥に彼の熱を迎え入れようと腰を浮かす。
自分で良い処を当てるよりも彼に抱かれる方が気持ち良いと覚えた身体は1人善がりより彼との性交を求めて、抱かれたがり・
最奥で鈴口とキスをしようとした*]

[開くとは思っていなかった扉が開いて、楓は戸惑って顔を背けた。

 似ている。
 そう表現されて横目で彼女を見て、少し考え込んで、また目を逸らす]


  在るべき場所、……


[人間だった頃なら、疑いの余地もなくそうだっただろう。
 けれど人間でなくなった今は?
 そこに留まりたいがために多数の人間を犠牲にしてきた今は?
 それでもそこは在るべき場所なのだろうか。

 そうではなくなったとわかっているからこそ、自分が変わってしまったことを隠し、重ね続ける罪を隠し、必死にしがみついている。
 それこそが現実なのではないか]

 
  ……椿……、オレはさ。

  夢を見たんだ。
  人狼殺して生き延びた、その夜に。


[楓はおもむろに口を開き、吐息のような声で語った。視線は逸らしたまま]


  狼になって、身近な人たちを喰う夢だ。
  友達も、惚れた女も、親方も、仕事仲間も。

  誰喰っても美味くて、こんな美味いものは初めてだって、
  一人も残さないぐらいの勢いで喰い続ける夢。

  それで夢中になってるうちに銃声が聞こえて、
  目の前が真っ暗になって……目が覚めた。
 

 
  最悪な夢だった。……けど、


[一度言葉を切って、息を小さく吸い、ゆっくり吐き出す。それから静かに言葉を続けた]


  本当に最悪だったのはその後……
  故郷に帰って、実際にみんなに会ってからだ。

  誰を見ても食欲しか感じられなかった。
  みんな本当に美味そうだったよ、
  すぐにでも食べたいぐらいに。

  それで確信した。いつかオレは“やる”んだ、って……


[悪夢はただの夢ではなくて、予知夢にも近いもの。
 身近な人たちに抱いていたどんな感情も全て“食べたい”に侵蝕されていた。
 あの瞬間に何もかも失った気がしたのに、なぜ、まだそこにしがみついているのだろう]

 




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